D・カーネギー「人を動かす」から学ぶ人間関係の秘訣とは?

カーネギーの人間関係論の名著「人を動かす」

こんにちは!Jimmyです。

人間関係の秘訣が書かれた名著、「人を動かす」(原題:How to win friends and influence people)。

1936年の発行ながら、現代でも多くの人に読まれて影響を与えています。

 

人の悩みのほとんどは人間関係に関する悩みだと言われています。

人をどのように動かすか、というテーマはいつの時代も多くの人を惹きつけるテーマです。

 

私も数年前に読んだことがありましたが、久しぶりに読んでみようと思ったところ、対人心理学者の斉藤勇さんが、現代の対人心理学の視点を加えてカーネギーの著書について解説された本を発見しました。

「人間関係の秘策は、カーネギーに聞け 斉藤勇(2015年発行)」

 

こちらの方が訳し方がわかりやすかったので、こちらの著書の訳を中心に、概要を書いていきたいと思います。

カーネギー 人を動かす

カーネギー著「人を動かす」の要点

人を動かす3つのポイント

  1. 批判、非難をしない、文句を言わない
  2. 真心をもって素直に褒める
  3. 相手に強い欲求を起こさせる

 

原文ではタイトルの一部が「How to win friends」となっているように、人を動かすことの第一歩は、良好な人間関係を作ることが大切だとされています。

そのために必要な3つのポイントが示されています。

 

批判、非難をして相手と良好な関係になることはほとんどありません。

なぜなら、人はほとんどの場合、自分が正しくて相手が間違っていると思っているからです。

 

極悪人ですら、正しくない行いの中には自分なりの理屈があり、それがその人の中では正しいこととなっている例をあげています。

ですから極悪人ですら自分の事を間違っていないと思っているのです。

 

人間心理というものは基本的に理不尽であり、自分も他人もそうなのである、よって、自分の理は他人には通用しないこともある。

他人を非難していては良好な人間関係は築けないと言っているのです。

 

また、人には「自分が重要な人物である、価値ある人物である」と認められたい欲求が誰にでもあります。

 

性格とはその人の欲求のパターンであるとカーネギーは解釈しています。

つまり、どんなことに対して自分が重要であると認められたいのか、それが性格であるということです。

 

認められるという行為は、自分一人では達成し得ません。

良好な関係を作るには、その人の欲求に応じて、素直に褒めてあげる、認めてあげることが重要というわけになります。

 

そして3つ目の、相手に強い欲求を起こさせるに繋がります。

人の欲求は時に理性をも超える強さがあります。

 

よって、この欲求を刺激することで、非常に強い満足感を与えることができるのです。

褒められたい、認められたい欲求の他にも、例えば、人には必ず誰かの役に立ちたい、人助けをしたいという側面がありますし、金銭欲もあるでしょう、人の立場によって様々な欲求があるものです。

 

相手の立場で相手の欲求を考え、それを刺激することで人間関係はさらに良好なものになるということです。

 

人に好かれる6つの方法

  1. 心から関心を示す
  2. 笑顔を絶やさない
  3. 相手の名前を覚えて呼びかける
  4. 優れた聞き役になる
  5. 相手の関心を探り当て話題にする
  6. 誠実さをもって褒める

 

人間関係を良好にすることは即ち、人に好かれることです。

先ほど示した、欲求を満たすための具体的な行動が上記6つになります。

 

人は、自分に関心を示してくれる人、話を肯定的に聞いてくれる人、褒めてくれる人、自分の関心のあることに興味をもってくれる人に対して決して悪い印象は持ちません。

 

基本的に、人は他人の話は長い時間聞きたくありません、それほど他人に興味がないからです。

一方、自分の話(特に自分が自慢したいような話)を聞かれれば永遠に話していられるでしょう。

 

人を動かすためには、良好な人間関係が前提であり、まずは人から好かれることです、

そのためには、自分の話をうまくしたり、いかに自分がすごい人物かを示すのではなく、人の話をよく聞き、欲求を満たしてあげることの方がよほどが効果的だとカーネギーは言っているのです。

 

人を思い通りに動かす12の方法

  1. 議論を避ける
  2. 相手の誤りを指摘しない
  3. 自分の誤りはすぐに認めて謝る
  4. やさしく話す
  5. イエス、イエス、イエスと言わせる
  6. 相手に自分のことを思う存分話させる
  7. 自分の手柄を人に渡す
  8. 相手の立場で考える
  9. 人の願望に同情を示す
  10. 相手を持ち上げて自尊心をくすぐる
  11. 事をドラマチックに仕立てる
  12. 相手の対抗心を刺激する

 

良好な関係を築いた上で、人を思い通りに動かす方法が記載されています。

1番目の議論を避けるというのは意外に思う人が多いでしょう。

 

繰り返しになりますが、人は基本的に自分が正しいと思っています。

そして自分が重要人物でありたいという基本的な欲求があります。

 

議論で、相手に論破された場合、その人は、間違いに気づかせてくれてありがとうと相手に感謝するでしょうか、そして納得して言う事を聞くでしょうか。

おそらく、そんなことはないでしょう。

それどころか論破された相手に対して嫌悪感や屈辱感を覚えるでしょう。

 

人を動かすことを目的とするなら、論破をするというのは正しい作戦ではないことになります。

その他にも、カーネギーの理論は、実に人間心理に即して考えられていることがわかります。

 

自分の優位性を示したり、正当性から諭したり、論破したり、自分が雄弁に話すようなテクニックを用いるよりも、良好な関係を作った上で、相手の自尊心、欲求を刺激することで自分がしてほしい方向へと導いていくというのがカーネギー流の人を動かす要諦ということになります。

 

感想:99%の発見と1%の違和感

テクニックや、あっと驚くような秘策が書かれているわけではありませんが、多くの人たちが考える「人を動かすために必要なこと」とは正反対のことが多く書かれており、大変興味深い内容です。

 

ビジネス、プライベート問わず、ほとんどの人間関係にとって、非常にためになる本であると思います。

自分のトークテクニックを磨くことは一切書かれていません。

 

対人関係では、前提として自分が優れている、有用であることを相手にも認識させる必要がある、なめられてはいけないと肩に力が入ってしまうのが人の性です。

 

そうではなく、相手の立場で相手の欲求を考え、それを満たしてあげることで相手から好かれる、そして動いてほしい方向に快く動いてもらうというのがカーネギー流の基本路線です。

 

実行するのは簡単ではないですが、人を動かすという目的を達成するためには、大変効果的だと納得せずにはいられません。

本書の内容を頭のどこかに残しておくことをおすすめします。

 

一方で、この本に書かれていることをしなくても良い「例外」があるのではないかと、本書を読みながらずっと考えていました。

それは、家族、親友、強い師弟関係です。

 

もちろん、これらの関係においても基本的には有効に作用することもありますが、別物と考えた方が良いのではないかというのが正直な感想です。

あくまで一般的な人間関係において重要なことを本書では示されています。

 

職場、地域の人、友人、初対面の人、ビジネスパートナーに対しての本であり、家族、親友、強い師弟関係は、この本の理論を超越した関係にあると考えます。

人を動かす カーネギー

私見:人間関係の秘訣を超えた人間関係こそが重要

カーネギー流の人間関係の要諦は、まさに目から鱗が落ちるような発見をもたらしてくれました。

一方で、人間関係は全てこれでいいのか?とも思います。

 

正直な感想として、関係が非常に戦略的で、ビジネスライクな印象を受けます。

 

言い換えると、良好な関係まではたどり着くものの、それは見かけ上のもので、真に良好な関係にはなり得ないこと、移ろいやすい一時的な関係ということに留意しておくべきということです。

 

本書の中には、子供との関係や夫婦関係についても当てはまると記載されている部分もありますが、

家族、親友、強い師弟関係は例外であると私は考えています。

 

これらは良好な関係をさらに昇華させたような強い関係です。

通常の人間関係では、お互いにプライドもありますし、非難されたらいい感情は覚えないでしょう。

 

その人から遠ざかりたい気持ちになるか、もしくは攻撃対象になるかもしれません。

人は基本的に自分が正しいと思っていて、相手よりも優位に立ちたいと思っているというのは疑いもない事実だと思います。

 

自分にとって役に立つ人か、気分をよくさせてくれる人か、得をもたらせてくれる人には好意を覚えて対応も友好的になります。

しかし、こと上記の特別な関係において、そんな思いはあるでしょうか。

 

多少はあるにしても、前面に出るようなことはないと思います。

確かに、人は自分の話を聞いてもらいたいという欲求があり、自分を重要な人物として認められたいという欲求があります。

 

話を聞いてくれる人、褒めてくれる人、欲求を刺激してくれる人が側にいてほしいものですが、一方で、時には自分の悪いところを遠慮なく批判してほしい、屈託のない意見がほしいと思うこともあるのではないでしょうか。

 

また、そのような駆け引きの関係無しで、何も考えずに過ごしたいと思うこともあるでしょう。

それができるのが、親や親友、尊敬している師匠です。

過剰に相手を慮る必要性はありません。

 

議論をいくらしても、批判しても、同情しなくても、関係性は変わりません。

損得勘定、利害得失を超えた関係だからです。

 

何か得ることを目的とした関係でもなく、優劣を決めようとか、顕示しようという気持ちもありません。

どうしようもない部分も、ダメな部分もさらけ出せる関係はこの上なく貴重なものです。

 

損得関係を超えて動いてくれる関係においては、カーネギー流は必要ありません。

人を動かすようなカーネギー流人間関係を作ることは有意義で重要ですが、

それ以上に、損得勘定を超えた人間関係を人生の中で一人でも多く築いていくことが肝要ではないかと思います。

 

カーネギー自身も、全ての人間関係をこれに基づいて築いて人を動かしていこうとは主張していないかもしれませんが、気になったので、感想の最後に書かせていただいた次第です。

 

興味のある方は、読んでみてください。

超ロングセラーの自己啓発本であり、読んで損はない内容であると思います。

書籍はこちら

人を動かす

      

 

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