中国のタクシー、料金・乗り方・注意事項・楽しみ方

タクシーは気軽な方が良い

こんにちは!Jimmyです。

今回は、中国のタクシー事情について紹介します。

 

先日、家の前(日本)にタクシーが止まっていました。

私が呼んだタクシーではありません。

 

車を止め、運転手さんが外に出て、立っていらっしゃいました。

お客さんを出迎えるために待っているのでしょう。

「そんなことしなければならないのか」と思いながら通り過ぎましたが、こうしないと不満に思う人がいるということでしょうか。

 

中国のタクシーは、料金が安く、アプリも進んでおり、手軽に利用できたため、私は中国に赴任していた間、頻繁にタクシーを利用していました。

日本では、タクシーに乗るのは少し憚られる感覚があります。

料金だけではなく、このサービスの高さも一つの要因のような気がしています。

 

中国のタクシー事情は、日本とは全く異なります。

よいところも悪いところもありますが、気軽に利用出来るのは中国のタクシーのよいところです。

なお現在では、治安の点からも基本的に危険なことは無いため、安心して利用できます。

 

そういうわけで、以下に、中国タクシーの特徴や注意事項、楽しみ方などを書いていきます。

(初級)中国のタクシー料金

年々上がっていますが、日本や欧米諸国に比べるとまだまだ料金は安いです。

大都市圏の高いところで、初乗り16元くらいなので300円くらいです。

 

また、地方によっては、相乗りになる場合もあります。

自分が乗っているのに、他のお客さんが入ってくることもあるということです。

 

交通状況にもよりますが、10キロ圏内ぐらいであれば1000円かからずに移動ができます。

市内を移動するのであれば、料金をさほど気にする必要はありません。

 

空港は、市街から離れていることが多いですが、空港から市街まで、例えば中国最大の都市、上海であれば、40〜50キロほどの道のりで3000円くらいのイメージです。

空港に、大まかな目的地別のタクシー料金の目安があります。

それで確認するとよいでしょう。

もちろん、地方に行くほど安くなります。

 

高速道路に乗るような場合でも、高速料金自体が安く、大きな負担にはなりません。

20キロ30キロ走っても10元(160円)くらいです。

 

多少の遠回りをすることはあるかもしれませんが、全く別の方向に行くようなことはまずありません。

悪意を持っている運転手は、今日ではほぼいないため安心して大丈夫かと思います。

 

ただし、運転手不足の影響で、道を知らない見習い運転手や、地方から出てきた運転手も少なくありません。

その時は、運が悪かったと思って少し我慢が必要です。

(初級)中国のタクシーの乗り方

日本の乗り方と同じですが、まず英語は通じません。

また、ドアは自動ドアではないため、自分で開閉する必要があります。

利用するときは、手を挙げて呼び止めるか、タクシー乗り場で並ぶか、アプリで呼ぶかになります。

 

駐在をする人であれば、周りの日本人やローカル社員に教えてもらって、アプリの使い方を覚えるとよいでしょう。

格段に生活が便利になります。

 

ホテルであれば、タクシー乗り場があるところもあります。

言葉がわからなければ、目的地を書いた紙や携帯画面を見せれば、そこに連れて行ってくれます。

 

遠すぎる場合や、場所がわからない場合は、別のタクシーに乗るよう促されることもあります。

また、運転手本人が行きたくない場合や、勤務時間終了間際、ご飯時間の直前だったりすると断られる場合もあります。

 

目的地を示してもなかなか走り出さず、何か言っているようであれば、降りて違うタクシーに乗ったほうがよいでしょう。

 

中国のタクシーは基本的に安全ですが、言葉がわからないのであれば、正規のタクシーに乗るほうがよいとされています。

タクシー車両ではない白タクだけではなく、黒いシートが貼ってあって車内が見えない車も一応避けたほうがよいでしょう。

 

運転は、日本のタクシーとは比べものにならないほど荒いですが、逆に日本が丁寧すぎるだけで、他の国と比べても一般的な水準だと認識するべきかと思います。

(なお運転の荒さは年々軽減しているように思います。)

(中級)中国タクシーの注意事項

領収書をもらおう

基本的に何も言わなくても領収書を渡してくれますが、稀にくれない場合もあるため、そのときは、

「ファーピャオ(発票)」と一言伝えれば大丈夫です。

仕事関係で駐在員として来ている場合は、経費で精算できる場合もあると思いますが、中国ではこの専用の領収書がないと、経費精算をしてくれないケースが多いかと思います。

後で精算することがわかっているのであれば、もらうことは必須です。

 

高速料金を請求される

高速道路を通ったときは、別途請求されます。

料金所を通るときに値段を確認することがベストですが、見ていなかったときは目安として5元から10元程度と思ってください。(何時間も高速を走っていた場合は別ですが)

たまに、高速料金を高く請求してきたり、復路の高速代も必要だと言い張る運転手もいますが、払う必要は無いので通った分だけ払いましょう。

 

アプリで呼ぶとき

GPSで自分の居場所の大体の位置は運転手に伝わりますが、少しずれることもあります。

商業施設などの大きなところでは入口が何箇所もあるため、場所を伝えるのに苦労する時があります。

日本の運転手のように、お客様を大事にするという感覚はあまり期待できません。

大抵の運転手は、待っている場所がなかなか伝わらないと大きな声で文句を言ってきます。

無理だと思ったら去っていってしまう場合もあります。

アプリを使うときは、初めは周りに中国語がある程度話せる人がいたほうが安心です。

 

事故にあったらお金は払わない

コツンとぶつかる程度の事故に巻き込まれることは、よくあります。

私の場合、1年に1度くらいは事故に巻き込まれていました。

どれも少しぶつかったり、かすったりする程度です。

タクシーの場合(バスも同様です)は、料金を払う必要は無いため、降りて別のタクシーを探しましょう。

車内で待っていても、すぐには動いてくれません。

(現場の写真を撮った上で警察に連絡するのが所定のやり方ですが、中には相手の車のへこみ、傷の度合いによって数百元を渡して、それでおしまいにする運転手も少なくありません。)

 

日中関係が微妙な時には少しだけ注意が必要

日中関係が微妙なときは、出来るだけ中国語の話せる人と一緒に乗ることです。

2012年のことですが、尖閣問題が大きくクローズアップされていたときは、割高料金を請求されたり、違う場所に連れて行かれそうになった人も周りにいました。

日本人に対する敵対心というより、世の中の情勢を利用して、少し多めにお金をとってやろうとしているという印象でした。

(必要以上に身構えなくても大丈夫ですが、そういうこともありました。)

 

車内の清潔さ

最近では、大きな都市部では車内も綺麗なタクシーが増えてきていますが、

まだまだ、白いシートが黒ずんでいたり、シミがついていたりするような場合もあります。

どうしても汚い車内が気になる人は、何か下に敷いてもよいものを用意しておくとよいかもしれません。

(上級) 中国のタクシーのほうがラクである!楽しみ方

日本のタクシーに乗ると、静かすぎて居心地が悪く感じることがあります。

色々話しかけてくれる運転手さんもいますが、話していて、なんとなく堅苦しい感覚を覚えます。

車の中もキレイですし、運転もしっかりしています。

 

目的地まで、速く正確に届けてくれるだけでよいのですが、やや過剰感があります。

その点、中国のタクシーは気が楽です。

運転手もかしこまっていないため、何か話しかけてきても気を使いません。

自分の好きな音楽を聞いている運転手もいれば、平気で携帯で友達や家族と電話しながら走る運転手もいます。

あまりにも音や声が大きく不快であれば、やめさせればよいのですが、堅苦しくないところはよいところかと思います。

 

決して褒められた話ではないですが、車内禁煙のはずが、窓を開けてタバコを一緒に吸おうと勧めてくる運転手もいます。

 

こんな体験があります。

週末にちょっとした旅行に出かけました。

日曜日の夕方、帰るために乗るはずだった飛行機(中国内移動)が10時間以上遅れました。

一晩中、寝ないまま離陸を待ち続け、翌朝ようやく到着したことがありました。

空港に着いたのは、月曜の出社時間直前。

急いでタクシーに乗り込み自宅に向かい、着替えて寝ずに出勤する必要があります。

 

一晩中空港に閉じ込められ、ストレスの溜まっていた喫煙者の私(当時)は、タクシーに乗り込んですぐ、運転手にタバコを吸ってよいか聞きました。

返事は、

運転手「この車は禁煙だからダメです」

 

道中、仕事の出勤時間が迫っていたのですが、渋滞でなかなか進みません。

イライラしていると、運転手さんが話しかけてきました。

 

運転手「飛行機遅れたのか?」

15時間以上も空港で待機していたことや、今から寝ずに仕事に行かなければならないことなど話したところ、

運転手「よし、タバコ吸っちまえ!」(勝手に日本語に訳しています)

と言ってくれました。

 

急いでいたため、少々乱暴でしたが、他の車をぐんぐん追い越してくれました。

道が空いているところは完全にスピード制限を超過していたような気がします。

 

清算時はお釣りを受け取らず、お礼を言って降りました。

爽やかな気分でした。

繰り返しますが、褒められた話ではありません。

 

もっとよい例があればよかったのですが、ときには柔軟な対応もしてくれるということです。

運転手との会話はときに面白く、気楽です。

そもそも敬語という概念も無く、丁寧に話す必要もありません。

帰りのタクシーが見つかりにくそうな場所だと思ったら、行きの運転手に、帰りにも迎えにきてくれるよう交渉できます。

 

もちろん、マナーの悪さや対応に腹が立ち、口論したり、苦情ダイヤルに電話したこともあります。(投訴といいます)

それでも、中国のタクシーの気軽さは魅力であると今でも思います。

日本にも、もっと気楽なタクシーがあってよいと感じる最近です。

 

以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 

参考記事として、以下の中国関連記事も参考にしてください。

 

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