こんにちは!Jimmyです。
今回は、批判的な人の心理と、持っているエネルギーの使い方について書いていきます。
批判的な人ほど、持っているエネルギーを認識することで、大きくプラスの方向へと変わる可能性があるということです。
程度の差こそあれ、ほとんどの人が批判的な自分を持っています。
そのような自分を素直に認めて、エネルギーをどう扱うかに注目するべきです。
批判的な人の心理
批判的な人は、以下のような心理状態が多いと思われます。
注目すべきは、一見マイナスの感情でありながら、プラスに変えられそうな感情を含んでいるということです。
他人が成功、活躍しているのが悔しい(自分もそうなりたい)
他人がうまくやっている、活躍しているのが悔しいというパターンです。
多くの人が、このような思いを持ったことがあると思います。
✅同僚や友人の成功でも素直に喜べない。
✅各種メディアで取り上げられている成功者を見て、よい感情を持てない。
これらは、悔しいという思いが出ている証拠です。
悔しいから、成功した人に対して、「運が良かった」とか、「長続きはしない」とか、「やり方は褒められたものではない」など、どこかを批判したくなります。
一方で、自分も成功したい、もっと活躍したいという気持ちの表れでもあります。
自分に自信がない(でも負けなくない)
自分に自信がないため、他人のやり方や考え方を批判するというパターンもよくあることです。
自信がないから自分では行動せずに、批評家然とした言動をすることが多いのが特徴です。
✅行動して失敗した人の批評分析を展開する。
✅自分ができないことを、世の中や、組織、制度のせいにする。
✅新しいものを受け入れる自信が無いため、頭ごなしに新しいものを否定する。
具体例としては「彼はこういうところが未熟だったかな」、「こういう制度になっているのが問題なんだよな」といった言動です。
よく飛び交っている内容かと思います。
自分は無関係という前提で批判を展開することが多くなります。
「自分はどうなんだよ?」、「言うだけではなく自分で動けばいいのに」と思われることが多いでしょう。
自信がないからこのように批評だけにとどまってしまうのですが、
その反面、負けたくない、自分がやっていればもっとうまくできるはずという対抗心も見え隠れしています。
負い目を感じる、自分のポジションを守りたい(でも改善したい)
何かしらの負い目を感じていることがあり、自分を守るために批判的になるということもあります。
✅部下の失敗や無能ぶりを厳しく批判する。
✅自分の置かれている環境がいかに不遇であるかを嘆く。
部下の無能ぶりを際立たせることで、自分の管理能力は悪くないということを(意識しているか否かは別として)強調しているのでしょう。
自分が置かれている環境が厳しい状態にあることを知ってもらい、自分の評価を落とさないようにしたいという思いがあります。
一方で、自分の至らないところにも実は気が付いていて、改善しなければならないという意識も持っているからこその、過剰反応であるとも言えます。
思い入れが強い(理想が強い)
批判的な人は、実力や自信がない人、マイナスの感情に苛まれている人だけではありません。
多くの人が認めるほど大成功している人、実力のある人であっても批判的な人もいます。
それらの人は、自信がないわけでもうまくいった人を羨ましいと思っているわけでもありません。
✅故・野村克也氏(元ヤクルト、阪神、楽天等監督)
✅北の富士勝昭氏(相撲解説者・元横綱)
お二人とも、名実ともにそれぞれ野球、相撲の第一人者ですが、批判的であることも知られています。
しかし、その根底にあるのは、野球、相撲への情熱であり、誰よりも本気に取り組んできたからこそ、理想が強くあると想像します。
そのため、このような人たちの言葉には説得力があり、批判的であるにも関わらず、多くの人から見解を求められるという稀有な事例も発生しています。
この立場に立てる人は、よほどの実績と経験を積んできた人だけであり、安易に目指せるものではありません。
批判的な人は自らのエネルギーに注目すべし
全く批判的ではない人は両極端な二種類
冒頭に、人は多かれ少なかれ、ほとんどの人が批判的な視点を持っていると書きました。
なぜなら、上記で示した心理状態は、ほとんどの人に当てはまるからです。
全く批判的でない人は、稀にいるかもしれませんが、両極端な存在で大変少ないと言えます。
両極端の片方は、ダントツの成功を収めたような人、修行の末悟りを開いたような人、天使のような心を持っている人。
もう片方は、人生を諦めた人、無気力な人です。
両極に当てはまらない人がほとんどのはずです。
つまり、多くの人が批判的な自分と向き合いながら生きていると言えます。
一方、批判的であることは、マイナスの効果が大きいことはよく指摘されている通りです。
批判的な人を批判するような記事や書籍もよく目にします。
程度の差こそあれ、ほとんどの人が批判的な自分を持っているため、
見方によっては、皆50歩100歩の状態であるとも言えます。
まずは批判的になっている自分を認めることでスタート地点に立てる
人間にとって、一番難しいのは他人を理解することではなく、自分を理解すること、つまり自己認識です。
批判的な人でも、多くは自分が批判的な人だとは思っていないことが予想されます。
認識していなければ、改善することも、これから示す、批判的な自分が持っているエネルギーを有効な方法で振り向けることもできません。
ですから、先ほど示したような極端な人を除いて、ほぼ全員が批判的な性格を持っていると認識するべきです。
そこから始めた方が、自分のエネルギーを有効に活用できるようになります。
プラスのエネルギーがあることを認識すれば心持ちが変わる
批判的な気持ちがあるということは、改善したい、自分をもっとよくしたいという気持ちの裏返しでもあります。
繰り返しますが、批判的な気持ちは誰にでもあります。
そうであれば、批判的な気持ちを、妬みや不満といったマイナスのエネルギーにするのではなく、プラスのモチベーションに変えていくことが重要です。
最近、他者に対して批判的になった自分を思い出してみてください。
その時に感じたことを正直に考えれば、奥底にあるのは、羨ましさや、自分の立場・行動に対する正当化、自信のなさの表れであることに気づくことでしょう。
そこで自分を責めるのではなく、注目すべきは、その裏にある向上心です。
「もっとよくなりたいという自分がいるんだ!」ということをしっかり認識することが重要です。
そのような自分がいるからこそ出てくる感情です。
考えてみればすごいことです。
周りのできる人や活躍している人の成功をみて、羨ましい、悔しいと思えるということは、その人に負けたくない、もっとよくなろうという意欲が自分にもあるということです。
自信がないと思っていたことであっても、心の中では、自分ならできるはずという強い気持ちもあるということです。
多くの人は、ビルゲイツや、ジェフベゾスのようなビジネスの成功者が、新たに何かビジネスにおける賞を獲得したとしても、あまり批判的な見方をすることもないでしょう。
(あるとしても、なんの根拠もなく「嫌な感じ」くらいのものではないかと思います。)
突き抜けているため、比べる対象ではないと思っているからです。
これも正直な反応なのです。
一方で、今目の前にいる同僚に対しては、負けたくない、自分もまだまだ改善できる、もっとよくなれるという思いを燃やすことができているはずです。
その気持ちに目を向けることができれば、幾分か肯定的に捉える気持ちが芽生えてくるのではないでしょうか。
そうすれば、自分に集中、意識を向けることが今までよりも簡単になります。
そして他人に対して、マイナスな思いだけではなく、お互い高め合っていこうとする思いも湧いてくることでしょう。
そのような状態になること、すなわち前向きなプラスのエネルギーを持つことで、言動は大きく変わります。
少しずつででも、考え方を変えていくことで意識を自分に向けることができるようになります。
人生が好転するきっかけになるのではないかと思います。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
批判的な人の心理を考えると、ほとんどの人が同じような思いをした経験があることに気づくと思います。
批判的な人とは関わらない方が良いという人はたくさんいますが、実際にはその人自身も批判的な部分があって、そこに気づいていない可能性もあります。
そもそも、誰もが多かれ少なかれ、批判的な側面もある50歩100歩の状態なのです。
自分を認識することが一番難しいのが人間です。
まずは、自分も批判的になっている部分があるという事実を受け止めることから始める必要があります。
その上で、その批判的感情の奥に隠れている向上心、もっとよくなりたいという気持ちに注目し、自分を肯定的に捉えるようにします。
他者の言動や成功に対して批判的な気持ちが芽生えたら、一呼吸おいて、
「自分には、もっとよくなりたいと思う向上心がこんなに強くあったのだ!」と意識を自分に向けてみてはいかがでしょうか。
焦りや嫉妬の気持ちを他人に向けるのではなく、もっとできるはずだと考えている自分を肯定的に捉えることが重要です。
そして、自分のできること、やるべきことは何かを考えます。
そうすることで、心の状態をプラスに保つことができます。
他人との接し方、関わり方も変わっていくことでしょう。
人生の成功はプラスの心持ちを持った人にもたらされるものです。
次に批判的な自分を見つけた時は、是非このようなマインドセットを試してみてください。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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