こんにちは!Jimmyです。
今回は、中村天風さんの名言が詰まった、「幸運をひらく166の言葉」という本を紹介します。
心の状態が不安定な時に読むことをおすすめします。
(著者)中村天風 (公益財団法人 天風会 監修)
中村天風さん(1876年(明治9年)~1968年(昭和43年))は、明治から昭和にかけて活躍した実業家、思想家です。
以下、簡単な人物紹介です。
若くして、当時不治の病であった肺結核を患います。
心身ともに弱くなったことから人生を深く考え、人生の真理を求めて欧米を旅することを決意します。
一流の哲学者、宗教家を訪ねてみても、求める答えは見つからず。
どうせ死ぬなら祖国で、という思いから、日本への帰路につきます。
その道中で、偶然出会ったヨガの聖者に導かれ、修行の道へと進みます。
余命6ヶ月と宣告されていた病気も克服し、帰国後は実業界でも活躍されます。
その後、自身の経験に基づいた思想を教えることで、様々な悩みを持つ人々を救うことに注力する道を選びます。
多くの政治家、実業家、スポーツ選手が強く影響を受け、現在でも「天風会」により、教えは受け継がれています。
本書の概要
中村天風さんが語った言葉、名言を語り口調のまま、166の文章にまとめられています。
人生を好転させるための心の持ち方、考え方についての言葉です。
特定の場面や、状況においてではなく、年齢、職業問わず誰でも、毎日、いかなるときにおいても通用する根本的な考え方を天風さん流の言葉で述べられています。
本書の冒頭に、本書を読むときは「声に出して」読むことを勧められています。
言葉に出すことで、「読んだ文字」が「聴いた言葉」に変換され、心が受容するとされています。
構成は以下の10の章となっています。
第二章 言葉は人生を左右する
第三章 つらいことがあっても笑え
第四章 世の中は、人、人、人の持ち合いだ
第五章 迷いがあるから悟りがあるんだ
第六章 たとえ身に病あれど心まで病ませない
第七章 きょう一日、怒らず、恐れず、悲しまず
第八章 幸せを求めているあなたへ
第九章 思いやりの心をもてば
第十章 現在感謝、現在感謝
こんな人におすすめ!
・自分の人生について真剣に悩んでいる人
・目の前の仕事に追われている人
私は、2018年まで7年半の間、仕事で中国に勤務していました。
年に1度か2度、日本に戻る機会がありましたが、毎回、日本人は疲れている、端的に言うと、元気が無いように感じていました。
息苦しく感じることもよくありました。
本書は、今の日本人が思い出すべき大切なことが書いてある本であると思います。
中村天風式瞑想法を取り入れた心を落ち着かせる方法
私が中村天風さんの教えを知るきっかけとなったのは、稲盛和夫さんの著書を読んだときでした。
稲盛さんの考え方に強く惹かれ、何冊か著書を読んでいるうちに、稲盛さん自身、中村天風さんの教えに強く影響を受けていることがわかりました。
稲盛さんの他にも、東郷平八郎、山本五十六、原敬といった軍人、政治家、そして松下幸之助や、日本電産の永守会長、HISの澤田会長はじめ、現代の多くの経営者が、中村天風さんの教えに影響を受けていることがわかりました。
これだけの著名人に影響を与える人など聞いたことがありませんでした。
それから、中村天風さんの名言や教えを調べるようになりました。
日常生活において、気分の浮き沈みが激しいことを痛感していた私は、中村天風さんの教えから、自分の心を落ち着かせる方法を考えるようになりました。
その一つが、中村天風式瞑想法です。
瞑想を難しく考えず、誰でも気軽に短時間で実践できるようになっています。
正座や胡座すら数分間ともたない私でも続けることができています。
方法については、以下の記事をご覧ください。
レビュー 本書の使い方
166の言葉と聞いて、たくさんあるように感じるかもしれませんが、
一つ一つの文章は非常に短く、端的ですんなり頭に入ってきます。
難しい表現や、宗教的な考え方もなく、誰にでもわかりやすい内容になっています。
一つ一つ、じっくりかみしめながら読んでいると、不思議と心が洗われるような気分になります。
166の天風さん自身の言葉の中で、自分が強く感じるものをいくつか見つけ出し、日々の行動に生かしてみることをお勧めします。
私自身、初めて読んだときに、心がスーッと晴れていく気持ちでした。
しかし、そんな気持ちは日常生活の中ですぐに吹き飛んでしまいます。
そして意識することすら忘れていきます。
それは、多くの人にも当てはまると思います。
だからこそ、この本は何度も見直すことが必要だと感じます。
私自身、自分に足りないところ、よい言葉だと思ったところのページを折り込んでおき、いつでも見れるようにしていました。
非常に短く端的な文章です。
短い空き時間や、寝る前の数分でも十分に見直せます。
ほんの一例を紹介します。
どんな場合にも心を明朗に、一切の苦しみも微笑みに変えていくようにしてごらん。
そうすると、悲しいこと、つらいことのほうから逃げていくから。
笑いは無上の強壮剤であり、また開運剤なんです。
「いかなる場合でも、心の力を落としてはならない。終始一貫、積極的な心の態度をもって人生に生きなさい」
というのが、原理原則になっている。
私はいつも言う。
「天は自ら助くるものを助く」と。
みずからの人生を価値高く活かすのは、だれがなんと言おうとも、自分自身なんです。
何度も日常生活でよくない自分が出て、何度も見直すことを繰り返しながら、
少しづつ天風さんの考え方を身につけていければと思っています。
また、時間があるときに、再度全ページを読み返してみると、今まで折り込んでいなかった(チェックしていなかった)言葉に強く惹かれるということもありました。
ある言葉と別の言葉のつながりに気づくこともあり、より重要な言葉として再認識することもありました。
その時の状態により、響く言葉、感じ方も変わってくるのだと思います。
心の状態が不安定なときは、一度じっくり読み返してみるとよいかもしれません。
おすすめです。
以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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