こんにちは!Jimmyです。
中村天風式瞑想を知って以来、気がつけば、瞑想を3年間ほど続けています。
その間にも、色々な瞑想に関する話題や本を読んだり聞いたりしてきました。
今回、”素人が続けてきた瞑想”という括りで思っていることを書いていきたいと思います。
瞑想は、なぜか日本やアジア諸国よりも、欧米でかなり流行っているようです。
瞑想アプリの会社が話題になっていたり、市場も数兆円規模になっていたりするのだとか。
ただ、この類は、本来欧米人よりもアジア人、日本人の方が得意なはずです。
しかし、怪しそう、難しそうだという印象があって、遠ざけている人が多いように思います。
実際には怪しくも難しくもありません。
瞑想をもう少し身近に感じ、生活に取り入れる価値はあります。
瞑想の効果と今注目を集める理由
瞑想が世界各国で注目されている理由と、期待できる効果について、まずは簡潔に示します。
瞑想の効果をまとめると・・・
現在語られている瞑想の効果をフルラインナップにするとこのようになります。
一言で言えば、人生を変えるような効果が期待できるということです。
魅力的に映るのも頷けます。
✔️健康になる
✔️不安を和らげ幸福感が高まる
✔️精神的に強くなれる
✔️思いやり、優しさを持てる
✔️本当の自分を見つけられる
✔️仕事がうまくいく
瞑想をマインドフルネスの一環としてとらえて、心を落ち着けるという効果が一般的かと思います。
自分自身と向き合う、幸福感を高めるといった効果をあげる人もいます。
さらに、うつ症状の改善が見られたという効果が発表されたりしています。
このように、医学的な見地から効果を示すような結果まで出てきているため、瞑想の効果は幅広く知られるようになりました。
なぜ瞑想が注目されているのか?
背景には、それだけ心が疲れている人が多いということがまず考えられます。
詳しく説明するまでもないかもしれませんが、
心が疲れる原因はいくらでも挙げられます。
✔️接する情報量の爆発的な増加
✔️組織の複雑化
✔️それに伴う人間関係の複雑化
✔️競争の熾烈化
✔️経済低迷に伴う将来への不安
✔️歯車のような働き方(自分が何者なのかわからなくなった)
毎日忙しく過ごし、色々なことを考えていると心が疲れます。
そうなると、イライラや不安は一層強くなります。
昔はどうだったかというと、違う悩みはあったにせよ、悩みの種類は異なっていました。
大昔なら、食料となる獲物が取れるかどうか。
身分社会であれば、上流階級への不満などでしょうか。
現代のような心の疲れ方は、まさに現代人の特徴と言えます。
瞑想をする意味、瞑想状態とは?
上記のような背景と期待される効果があり、瞑想をする人が増えていったと考えられます。
では、瞑想をすると具体的にどういった状態になるのでしょうか。
その際に参考になった本を紹介します。
本記事の終わりにも記載しておきますので興味のある方は、読んでみてください。
参考図書
普段の状態では自分が見えない
まず、上記に挙げたような忙しい毎日を送っている現代人にとって、日常で自分を見ることは大変難しいと言えます。
複雑な外界との接触があるため、外界に合わせて自分を作ります。
ユング的に言えば外的な仮面「ペルソナ」を作り出しているということです。
つまり、何重もの外面により、本当の自分というものが内層の奥深くに隠れている状態が日常化しているということです。
イライラや不安の正体
わざわざ苦しみを進んで生み出してしまうものが、私たちの中には必ずあると、山下良道さんは仰っています。(参考図書より)
その正体を「エゴ」とよび、人の思考が働いている間中、ネガティブな映像を流し続けているそうです。
その結果、起きてもいないことで不安になったり、ちょっとしたことでイライラしたりすることになります。
しかも、エゴは人間にとってパソコンのOSのようなもので、アプリのように取り払ったり抑制したりする対象にはなり得ないとされています。
ここは重要なポイントで、無くそう、抑えようとせず、エゴ(OS)の存在を認めて受け入れてしまおう、
そして、そこから距離を置いてみようという発想になります。
無理やり抑えようとして、ストレス発散のために遊んだり飲んだり、一時の楽しみに時間を費やしても無駄な抵抗。
イライラしたことを反省して、もうやめようと思っても、またすぐイライラは復活してしまうことになります。
思考が働いている限り、エゴが躍動して、ネガティブな思いを生み出すからです。
普段の環境から離れるのが瞑想
奥深くにある自分が見えにくい状態、
そして思考の間中エゴが躍動しているという状態。
ここから少し離れる必要があります。
このような、言わば自分を塞ぐ障害物から離れて、奥深くにある自分(本当の自分、潜在意識)を呼び覚ますこと。
この手段として瞑想があります。
瞑想状態になるとは
普段の環境から離れるためには、絶え間なく行われている思考状態を断ち切ることが必要です。
瞑想状態とは、この絶え間ない思考が断ち切られた状態であると考えられます。
瞑想状態を表現するのは非常に難しいため、実際に様々な言葉が使われます。
その中でも、未来、過去、そして日常の様々な雑多な思考から解放するということは共通して言えることだと思います。
中村天風さんの言葉を拝借すれば、「意識はあるが、思考、感情が停止している状態」「無我無念」の状態ということになります。
そのために、呼吸を正すことに集中したり、体の中にあるエネルギーに意識を集中したりといった準備段階があるのだと理解しています。
この準備段階は、各提唱者によって色々あるようですが、最終目的は無我無念の状態にすること。
そうすることで、自分の奥深くにある潜在意識に触れることができるという点で多くは共通しているのではないかと思います。
瞑想の前後で変わること
瞑想の前後で、生まれ変わったかのような変化を感じることはありません。
感覚的にスッキリした気持ちになることはあるかもしれません。
しかし、何がどう変わったかというと、あまり明確な実感としては持てないというのが正直なところです。
すぐに効果として現れるわけではないものの、日常の雑多な思考の連続を一旦区切ったという意識を持つことはできます。
それ自体が大事なことであると考えます。
継続の必要性も納得
そういうわけで、一回瞑想をしたところで、明確な効果を実感することはないでしょう。
しかし、敢えて時間を作り、思考の連続性を断たないと、一層奥深くの自分から遠ざかり、エゴが躍動することになります。
毎日継続することで、都度リセットし、心の状態を正します。
そうすることで、潜在意識がどこかで顔を出し、普段の決断や発想に影響を与えるのではないかと思います。
それを確かめるのは難しいかもしれません。
だからこそ、修行を実践されてきた人の言葉に耳を傾けるということになります。
参考図書としてあげたお二方の例にしても、長い修行の末に導かれた方法です。
また、慣れてくれば一定の条件下だけではなく、騒々しい日常の場でも瞑想状態になることは可能だとされています。
最終的には、必要だと感じたところで瞑想状態に入り、リセットすることができるようになること。
そのためにも、毎日続けて慣れること、感覚を掴むことに意義があるのだと思います。
得をしたいという目的でやらないこと
最近では、医学的な効果なども示されているため、瞑想の力を信じる人も増えているようです。
確かに、瞑想を続けた先にあり得る効果として、冒頭に書いたような素晴らしい効果が期待できるのかもしれません。
しかし、入り口から、瞑想をすれば成功できる、強くなれる、不安がなくなるといった、何かを欲する気持ちで取り組むべきものではないと感じています。
そう思いながらやっていると、効果がすぐに現れないと挫折してしまうことになるからです。
さらに、瞑想状態になかなか入れない自分に対して、プレッシャーを強くかけることにもなりかねません。
瞑想状態からは遠ざかるばかりです。
そういった、欲得の感情丸出しの姿勢で臨むよりは、気楽に自分と向き合うイメージで続けた方がスムーズです。
本来の目的にもかなうのではないかと思います。
「瞑想しなければ、無我無念にならなければ」
ではなく、
「何も考える必要はない、楽にしていればいい、お疲れ様」
と言い聞かせた方が心地よくなります。
結局、その先にある素晴らしい結果を望むことには変わりないため難しいところですが、
あくまで瞑想を続ける目的は、内なる自分と向き合うためとするべきでしょう。
私の瞑想 素人が思う効果
瞑想中に、普段見えないようなものが見えたり、強いエネルギーを感じたりといったエピソードを聞くこともあります。
中村天風さん自身、当時不治の病と呼ばれた結核で、余命宣告まで受けていたのに、瞑想の力で克服することができたとされています。
今のところ、私はそのような感覚になったことはありません。
しかし、そういった目に見える成果が瞑想の本質ではないと思っています。
おそらく、効果としては、日常のふとした判断(もしくは反応)の際に、より本来の自分に近い考えを導いてくれるのではないかと勝手に想像しています。
その小さな正しい判断の積み重ねが、もしかしたら大変重要であり、先々の大きな局面に繋がっていくのかもしれない。
そのように考えながら、無我無念を目指して取り組んでいます。
あわせて読みたい
参考までに、私が主に参考にしている中村天風式瞑想のやり方と概念を以下の記事に記しています。興味のある方は是非ご覧ください。
まとめ
今回は、巷で流行している瞑想について、3年間実践してきた素人としての実感をもとに、やるべき意味と効果について紹介してきました。
瞑想を、宗教的、迷信の類と考えている人がまだまだ日本には多いかもしれません。
しかし、今の時代背景を考えると、大いに必要なものではないかと思います。
資本主義社会という世の中で、普段忙しく、我を忘れて動いている人は多いと思います。
瞑想は、自分と向き合う良い機会になるはずです。
なお、瞑想に関する書籍の中で、お勧めしたいものを以下に記載します。(今回の参考図書として扱ったものです。)
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
マインドフルネス、心のあり方について、以下の関連記事も参考にしてみてください。
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