類は友を呼ぶとは?
こんにちは!Jimmyです。
「類は友を呼ぶ」ということわざがあります。
気の合う者、似た者同士は自然と集まるものだという意味です。
易経の一節から派生したことわざであると考えられており、非常に長い間、世の中に浸透している考え方と言えます。
この「類は友を呼ぶ」という法則、聞けば確かにそうだと思えることも多いはずです。
むしろ、自然の流れ、当たり前であると考える人もいるかもしれません。
学校のクラスでも、似たような嗜好、性格の人が集まります。
趣味を極めていけば、自然と周りには同じ趣味の人が集まるでしょう。
努力して就職活動をした結果、入った会社には似たような能力、バックグラウンドを持った人が多い傾向にあります。
今周りにいる人たちを思い浮かべれば、同じ業界、会社、組織、似たような收入、価値感、バックグラウンドがある人が多いはずです。
もちろん、違う部分も大いにあります。
「自分は、あの人と一緒にされたくない」、心情的にはそう思う人も、周りに必ずいるものです。
それでも、視野を広くして世間を見渡してみれば、似たようなカテゴリーに分類されざるを得ないことに気づくでしょう。
私は、以前銀行員をしていました。
周りにいる多くの人も、当然銀行員です。
その中で私は、旧来型縦社会、大企業組織の文化に辟易としており、自分には合っていないと感じていました。
自分の中では、そのような文化に馴染んでいるとは思っておらず、また他者からそう思われたくはありませんでした。
それでも、外部にいる多くの人から見れば、私も違和感なく銀行員の一人とみなされるでしょう。
長く組織にいれば、染まる部分も必ずあります。
確かに、組織独特の「身のこなし方」を全くしてこなかったのかと問われれば、そんなことはありません。
”お作法”のような進め方については、染み付いている部分もあることを認めます。
結局、自分の周りにいる人は、自分と似たようなカテゴリーの人です。
「類は友を呼ぶ」という結果になっていることは、疑いようもない事実なのだと思います。
「類は友を呼ぶ」から考えるべきこと
自分が引き寄せているという視点
「類は友を呼ぶ」は、あらゆる場面で作用しています。
言い換えれば、自分が引き寄せているという見方もできます。
今の自分を作ってきたのは、他でもない、自分自身です。
その自分に、似たような人が集まるわけですから、結局どのような人を引き寄せるかも自分次第ということです。
自分は、本当はこんなところにいるべきではない、こんなところに収まるべきではない。
自分は彼らとは違う!
このように考える人は少なくありません。
向上心という意味では、必要な意欲とも言えます。
それでも、意欲とは別に、現状は受け入れて整理するべきでしょう。
今の環境にいるのは、自分自身が引き寄せた環境であり、誰かのせいではないということです。
これがないと、簡単に環境のせい、他人のせいにしてしまいます。
「こんな組織はよくない!」と思うことは問題ありません。
一方、そういう組織にいることになったのは、自分に原因があるという視点はなくすべきではありません。
それでこそ、変わろう、改善しようという正しい向上心と推進力がもたらされます。
環境を変えるよりも自分の思考を強化する
自分の目指すべき姿を志し、「環境を変える」というのは一つの選択肢です。
環境が変われば、人は大いに変わるという事例は数え切れないほどあります。
しかし、その前にしっかりと整理しておくべきは、自分の思考です。
厳密に言えば、環境が人を変えたというよりは、人の思考が、その環境を引き寄せたというほうが正しいのです。
まず、なぜ自分は今の環境にあるのかどうかを考えます。
どのような考えが、今の環境、交友関係を引き寄せたのか、これを考え反省しないことには始まりません。
現状をしっかり理解してこそ、目指すべき姿とのギャップを認識でき、やるべきことが見えてきます。
例えば、大組織の縦社会体制が合わない、もっと自由に挑戦したいという気持ちがあったとしても、
心のどこかで、失敗したくない、精神的に追い込まれたくない、社会的地位を失いたくないという思いも併存しており、それが強いのかもしれません。
そうであれば、環境を変えたとしても、挑戦するチャンスを掴むことができるかは怪しくなります。
そのあたりの整理をつけて、自由に挑戦するという思考を強化できれば、自然と行動として現れるはずです。
言葉で不遇を嘆くより先に、行動しているということです。
繰り返しますが、環境が与えてくれるのではありません。
自分で活かすという発想が必要です。
自分の思考がしっかりしていないと、環境を活かしきることができません。
チャンスを棒に振ってしまうことにもなりかねません。
最後に
「類は友を呼ぶ」という法則を考えてきました。
今の環境も交友関係も、結局は、自分が引き寄せているのだという見方が大変重要になります。
幸せそうな人には幸せそうな人が集まります。
前向きな人には前向きな人が、能力が高い人には能力が高い人が、
悪いことを考えている人、挑戦しない人、覇気のない人には、それぞれそのような人が引き寄せられます。
今の自分の周りにいる人を見渡したときに、どう思えるでしょうか。
もし、違和感を覚えるとしたら、自分の思考に原因を見つけて、変えていくことが最優先です。
自分の思考を変えてこそ、環境を活かすことが可能になります。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
こちらもおすすめ