心。人生を意のままにする力 稲盛和夫著【感想・おすすめの理由】

こんにちは!Jimmyです。

今回は、稲盛和夫さんの著書「心。」の紹介です。

以前も、稲盛さんの著書を推薦してきましたが、本書も人生の指針となるような、大変ためになる本です。

おすすめのポイントとともに、他の著書との比較も交えて書いていきます。

本書の概要

著書

心。人生を意のままにする力 
稲盛和夫著
1932年、鹿児島生まれ。
京セラ、第二電電(現KDDI)の創業、日本航空(JAL)の再建を指揮しするなど日本を代表する名経営者。企業家育成のための盛和塾(2019年で閉塾)、京都賞の創設など、慈善事業にも注力。
本書の構成(目次)
1章 人生の礎を築く。
2章 善なる動機を持つ。
3章 強き心で成し遂げる。
4章 正しきを貫く。
5章 美しき心根を育てる。

 

こんな人におすすめ!

  • 閉塞感を感じる現代で、人生の指針がほしい。
  • 生き方に迷っている。
  • 現在の拝金主義の価値観に何となく疑問を覚える。
  • 成功者の考え方を学びたい。

 

大事なこと・要旨

結論、心のあり方が人生を決めるということです。

人生で起こるあらゆることは、自分の心が引き寄せたもの

これが絶対法則。

 

成功するも没落するも、自分の心次第であり、

いかに生きるかという問は、いかなる心を持つかに等しいということ。

 

では、どんな心を持つべきなのかというと、

「感謝」・「利他」・「情熱」・「正しさ」の心です。

本書の目次構成とは若干異なりますが、要点はここにあると思います。

 

感謝の心

常に「ありがとう」と言えるように、前向きな心で生きること。

良い時も悪い時も、感謝の気持ちで受け止めること。

もっと言えば、災難や困難が降りかかってきた時こそ、感謝の気持ちを持つこと。

そのためには、己の心に感謝を強いるくらいでよい。

 

感謝の心は、基本、土台のようなものです。

考え方としては、困難な時に、恨んだり卑屈になったりしていてはよい結果にならない、

前向きに対処することが素晴らしい人生を生きる秘訣であるとされています。

 

まだ駆け出しの頃の京セラが、松下電器(現パナソニック)関連から受注を得たものの、その要件が大変厳しい。

中には「下請けいじめ」だと嘆く同業者もいる中で、京セラは鍛えていただいているという感謝の気持ちを持ち対応しました。

結果、松下の基準に沿うことができ、そのおかげでアメリカ進出の際に大きな強みになったということです。

 

ポイントは、良い時だけでなく、困難や不幸に遭遇した時でも感謝の気持ちを忘れないこと、

おかげさま、鍛えてもらっている、これくらいで済んでよかった、災難が起きたということは業が消えたということだとして常に前向きな心を保つことが求められます。

 

利他の心

宇宙には利他の風が吹いている。

利他の心で動くことは、帆を張って風を受けること。

つまり、宇宙の法則にかなった考え方であるということ。

心を高めることと利他の心は一体不可分。

 

まずは家族や職場、そして顧客、取引先、さらには地域、社会全体と働きかけていく存在になる。

利他の心で動いていれば必ず、自分にも返ってくるものだとされています。

 

稲盛さんが、経営者駆け出しの頃、従業員からの不満を聞いたことをきっかけに、重要さに気づいて以来、一貫している経営ミッション、

それが「従業員の物心両面の幸福を追求する」ことです。

これはちなみに、現在の京セラでもJALでも掲げられています。

 

利他の正反対にあるもの、それが利己であり、欲得、自我です。

この自我を最小限に抑え、利他の心で判断し動くことが、心を高め、素晴らしい人生を歩むためには不可欠であるとされています。

 

情熱の心

必ずこうありたいと心の底から思うこと。

無理だと少しでも思ってしまったら、できなくなる。

決して諦めない強靭な意志が道を開く。

 

強い情熱をもって進まなければ、困難な局面を打開できません。

頭で考えることばかりが重視されて、その背景にある思いが軽視される時代であると稲盛さんも警鐘を鳴らしています。

全身全霊でことに当たらなければ、人を動かすことも、局面を打開することもできない。

そのためには、強い情熱は不可欠であるということです。

 

実例として、駆け出しの京セラが米国IBMからの受注を受けて、その基準の厳しさに驚愕しながらも、

諦めない一心で努力し続け、実に受注決定から7ヶ月後にようやく合格通知をもらったというエピソードが書かれています。

また、そのような情熱を持って取り組んでいれば、思わぬところで、神のささやきとしか思えないようなアイデアが降ってくるようなエピソードも紹介されています。

揺るぎない意志、情熱も必要な心のあり方の一つです。

 

正しさの心

正しさとは人間として正しいかどうか、この判断に尽きる。

会社としてではなく、個人としてではなく、人間として正しいか。

物事は損得ではなく善悪で判断するべし!

 

正しさとは、昔から親、先生に言われてきた人間としての正しさです。

少し哲学的になりますが、宇宙と調和した考え方こそ、人間の奥の奥にある「真我」であるとされています。

真我の外には魂があり、本能があり、さらに感性、知性と層をなしていきます。

 

本能も感性も知性でさえも、突き詰めれば善悪判断ではなく、利害得失の感情が先立ちます。

だからこそ、人間としての正しさを貫くのは難しく、いつも自分を戒め、判断のたびに立ち止まって善悪で考えてみるべきだとされています。

 

ここでも、稲盛さんがJALの再建を指揮された時の事例が書かれています。

JALが加盟しているワンワールド(航空会社がいくつか集まった連合のようなもの)を脱退し、もっと大きな連合に移るべきか否かで判断をする際、まさに会社としての損得ではなく、人間としてどうかという視点で判断した経緯は参考になります。

 

感想・おすすめの理由

稲盛和夫 心

一見信じがたいことだから

本書は、人生を意のままにする力というサブタイトルにもある通り、成功を収める上で必要な考え方として見ることができます。

しかし、この内容を見て、「何とも信じがたい」と思う人もいると思います。

身につけるべきテクニックやスキル、今後必要になる知識や伸びる業界などの話には一切触れていません。

 

当然、こんなきれいごとばかり言っていては現実社会では生きていけないと考える人がいても不思議ではありません。

 

そんな時、人が耳を傾けることができるのは、やはり成功者の実体験としての言葉です。

実際に、稲盛さんが半世紀以上にもわたる経営者人生の中で実践されてきたことが実例とともに紹介されています。

だからこそ、信じてみよう、やってみようと思えます。

 

また、利他の心、人としての善悪判断を軸に動いていれば、

「悪い人から餌食にされて終わりだ」と思う人もいるでしょう。

私も当初はそういう思いもありました。

しかし、本書では、そのようなものでさえも、自分の心が引き寄せていると一刀両断しています。

 

周りの人がこんなにひどいことをした、周りにはこんなに悪い人がいると言っている人こそ振り返る必要があるということです。

実際の自分の考え方、言動に何か問題がないか、考えてみる必要があるということで、これだけでも一考の価値はあると思います。

 

今の時代に必要だから

今の時代、拝金主義が蔓延しています。

同時に、考え方としては合理主義が基本にあり、損得勘定で動くことが基本になっています。

ビジネスの世界では、生き残りをかけた競争や、他者を出し抜くことも時には必要であると当たり前のように考えられています。

その結果、現代の世の中には、様々な問題が浮き彫りになっています。

 

中でも、これだけ物質的に豊かになっても、幸福感を感じることができない人が大変多いというのは切実な問題です。

それを打開するための考え方が本書には詰まっているように思います。

今閉塞感を感じながら生きている人、仕事を一生懸命にしているはずなのに満足感を得られない人にとって大変参考になる気づきがあるはずです。

 

人生を変える力があるから

本書の考え方は、宇宙の法則とまで書いてある通り、人生を大きく変えるような力があるものです。

特に、今の時代に多くの人が見失いがちな考え方です。

 

私自身、稲盛さんの本(本書以外にも何冊もあります)を通じて影響を受けた一人です。

稲盛さんの本との出会いは10年以上前になりますが、心の中にあったモヤモヤ感、迷いが吹っ切れるかのような思いに満ちたのを覚えています。

 

世の中にあるおかしいと思えること、特に会社組織の中にあっておかしいと思えることを、

誰もが知っている原理原則をもって、力強く説明してくれています。

さらに実践して成功を収められたお墨付きまであるわけです。

 

人生を変えるための決断をするのに力になる本であると思います。

 

他の本との比較と特徴

稲盛和夫さんの本は、本書「心。」の他にも実はたくさんあります。

そして、共通するエピソードや繰り返し語られている大切な教えがあります。

経営者として最も重要視されてきたのは、本書でも説明しているような考え方、人としてのあり方なのですが、実践的なマネジメント術、リーダー論なども書かれています。

京セラといえば、「アメーバ経営」ですね。

もちろん、アメーバ経営についての本もあります。

 

それぞれの本は、主題とするところ、見方を変えたりすることで、読み手の入り方や目のつけどころも変わってくるかもしれません。

何度読んでもためになる、というより何度も読むべきだと思いますので、似たようなことが書いてあってもその都度学びを得られます。

 

一方、稲盛和夫さんの数ある著書の中で、どこから読み始めればよいか迷っているという人は、以下を参考にしてみてください。

実際、本書に書かれていることは、「考え方」にも「生き方」にも「哲学」にも共通するところはたくさんあります。

ご自身の好みや関心の方向性に応じて選んでみてはいかがでしょうか。

(完全に私の主観です、ご参考までに。)

稲盛和夫 本

 

最後に

稲盛さん自身、京セラを設立されてから、経営者としての人生が始まりましたが、そこで自分自身の人格を磨くことの大切さを痛感されたようです。

人格を磨くために何をしたか?

忙しい仕事の合間に、読書をしたそうです。

 

それまでは、化学の専門家として、それ以外の本はほとんど知らず、奥さんからも「この本も読んだことないのか」と言われていたような状態から、宗教、哲学関係の本を読む習慣をつけたそうです。

学び始めるのに遅すぎることはないこと、また読書から得られる学びの大きさにも気づかされます。

 

興味のある方は、是非一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

書籍はこちら↓

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

稲盛和夫さんの他の著書紹介、他のおすすめ図書紹介もこちらにありますので、ご覧になってください。

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