こんにちは、Jimmyです。
今回は「就活」の悩みについてです。
はじめに、「就活」は内定をもらって働き先を見つけたら一旦終わりですが、
「社会における自分探し」という意味では、内定があってもなくても、まだスタート地点です。
就活だけを切り取って考えるから焦りを感じてしまうのであって、
就活は自分探しの第一歩であり、ほんの一部分に過ぎません。
はじめの一歩ですから、自分のことも企業のことも、社会のことも将来のことも、わからないことだらけなのは当然です。
就活が終わるまでに完璧にわかるものでは断じてありません。
先に言ってしまうと、就活に正解も不正解もありません。
成功も失敗もありません。
その後何十年かけて、総括して考えるべきことです。
就活のルール自体、就活生のためのものではなく、完璧なものではありません。
問題なのは、多くの先輩や、就活本が、あたかも完璧な就活体験を演出してしまっているところです。
少し前に就活を経験した大学の先輩も、まだスタート地点にいるのと変わりません。
就活本は、当然ながら、「この本を読めば就活がうまくいく」というアピールをします。
繰り返しますが、就活が終わっても社会人生活はスタート地点です。
自分自身も、周りにいる羨ましい内定ゲッターも、同じくスタート地点です。
また、働き始めたばかりの、1年2年上の先輩も、ほぼスタート地点にいるのと変わりません。
不安になる気持ちもわかりますが、わからないことをわからないと悩むより、
スタート地点なのだから、わからなくて当然であると割り切るべきでしょう。
これから成長していく自分を楽しみに、前向きにチャレンジすることを考えてください。
それを踏まえて、就活中に感じる代表的な不安と、それぞれについて対処法、考え方を紹介していきます。
私自身が、サラリーマン時代の12年間で感じたことを少し共有できればと思います。
自分が何をしたいのかわからない!という人へ
多くの人にとって、わからなくて当然です。
そして、いきなり自己分析などを始めても、すぐにわかることはありません。
自己分析のために、本を買う人は多いのではないでしょうか。
最近では、就活のための講座や相談センターもあるようです。
今まで取り組んできた部活、アルバイト、インターンなどで自分が感じたことから、
「自分がどういう人間で、何に価値観を置いているのかを把握しましょう」という内容が多いと思います。
そこから、「なぜこの企業に行きたいのか、何をしたいのか」を導き出すという手法です。
成功体験も多く書かれていますが、実際にやってみると、明確な答えがすぐに出てくることはほぼないでしょう。
持っている情報と経験値が圧倒的に足りないからです。
多くの企業は、(野球選手や医者や警察官と違って)入ってみないと何をやっているのかほとんどわかりません。
加えて、働いた経験が、アルバイトや数ヶ月のインターン程度では十分な経験とは言えません。
そのような状態で、自分の確固たる価値観を見つけ、まだ始まってもいない仕事と結びつけるのは難しいでしょう。
もちろん、就活を始めるずっと前から、自分の人生について、そして働くことについて時間をかけて考えてきた人は例外です。
しかし、そのような人はごく少数派です。
現時点では仮定の話になること、今後変わっていくことを前提に考えるというスタンスでよいでしょう。
わからないことが多いからと言って、落ち込んだり焦ったりする必要もありません。
経験を積んで考えるうちに、違う道に行くチャンスはいくらでもあるということです。
ではなぜ、無理やりにでも、自分像や志望動機をまとめなければならないのでしょうか。
それは、初対面の相手に伝えるには、論理的に話すことが必要だからです。
面接官も、志望動機を鵜呑みにはしません。
論理的に話を組み立てているか、そして、確り準備をしてきたのか(意欲)を見ていることが多いでしょう。
企業のことがよくわからない!という人へ
いくら研究しても、その企業のことを、完璧に理解できることはありません。
数ヶ月の間、インターンに行っていれば、少しは垣間見ることができるかもしれませんが、それでも一部に過ぎません。
私は12年近く銀行に勤務しましたが、関わることのない部署も多くありました。
その部署が、何をやっているのかいまいちよくわからないということも少なくありません。
OB訪問をしても、HPを調べても、わかるのはほんの一部です。
残念ながら、就活中に得られる情報などは、ほんのわずかということです。
その限られた情報の中で、無理やり選んでいるということを忘れるべきではありません。
そう考えると、わかりやすい給与面、福利厚生、働きやすさ(OB訪問や会社説明会で感じた先輩社員の雰囲気)などのウェイトが高くなることは、ある意味自然と言えます。
現段階では、表面的な志望動機は、後付けでも致し方ありません。
先ほどの繰り返しになりますが、論理的に話すことと、意欲を見せることが大事です。
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毎日スケジュールを埋めなければ落ち着かない!という人へ
就活の数ヶ月間、毎日企業説明会や面接にエントリーすれば、何かしらの達成感や精神安定剤にはなるのかもしれません。
しかし、その考え方には注意が必要です。
長い自分探しという意味では、就活中の数ヶ月間の差など大した差にはなり得ません。
あくまで就活で決めるのは、最初に働く場所であって、その後の人生全てが決まるわけではありません。
毎日スケジュールを埋めると、一社あたりに費やす「考える時間」が減るため、あまりオススメできません。
ただでさえ時間も情報も限られている中で、手を広げ過ぎても、有意義な結果にはなりにくいと思われます。
面接でアピールするようなことがない!という人へ
大学の専攻分野、研究内容、サークル活動、アルバイト、趣味、日常のこと、何でも材料になります。
どれだけすごい賞や、インパクトのある経験を持っているかではなく、そこで考えたこと、実行したことをいかに相手にわかりやすく伝えるかが重要です。
新卒の人に対して、企業の即戦力になるような能力を期待している会社は、今のところそれほど多くないように思います。
また、誰もが甲子園出場や、○△大会優勝などのように、輝かしいタイトルを持っているわけではありません。
今ある自分の能力や実績をアピールする場ではなく、
考えたことや行動してきたことを、いかにしっかりと伝えることができるかに集中するとよいと思います。
いくらインパクトのある実績があっても、話している内容に齟齬があったり、論理的でなかったりすると、初対面の相手には伝わらないものです。
面接で想定外の質問が来るのが怖い!という人へ
面接官が、全て準備した質問をしてくれたら安心ですが、少し意表をついた質問をしてくることもあります。
何でもすぐに答えなければいけないという、強迫観念にかられる必要はありません。
思考を要する問であれば、少し沈黙があっても問題ありません。
落ち着いて自分の回答を探しましょう。
言葉の意味がわからない時もあるかもしれません。
普段の会話の中でも、わからない言葉は当然出てくるはずです。
もし、わからないことを聞かれれば、聞き返して理解してから質問に答えればよいでしょう。
知っているに越したことはないのですが、的はずれなことを言ってしどろもどろになるよりは、
わからないことはわからないと認めてしまうほうが、面接官とのやりとりはスムーズになります。
周りよりも遅れていると感じる!という人へ
就活は、人と比較しないことが肝要です。
就活に限った話ではありませんが、日本人は特に人と比べることが大好きです。
平均という言葉がこれほどよく使われ、注目される国もないと思います。
企業の効率などが考慮され、ほぼ一斉に採用活動はスタートしてしまいますが、
本来、人によって就職しようとするタイミングは異なるはずです。
人によって考える内容や、興味のある業界の数、これまでに考えた時間、経験、個性全て違います。
就活の進捗にも違いが出て当然です。
また、はじめにも述べましたが、就活だけを切り取って考えるのではなく、社会における自分探しは、これから何十年も続きます。
就活におけるOB訪問、説明会参加、内定の数が、友人より少ないことは遅れていることにはなりません。
それで自信を失う必要は全くありません。
採用試験に落ちてしまった!という人へ
試験に落ちることは、誰にでもあります。
通過した人に比べて能力が無いのだと落ち込む必要はありません。
タイミング(面接への慣れ)もありますし、何より面接官も人間です。
全知全能ではないということは、しっかり把握しておくべきです。
失敗を重ねて、それをもとに改善していけば、面接官に与える印象はどんどん良くなっていきます。
会社の雰囲気はそれぞれ違います。
会社の雰囲気に合った人を通過させる傾向は、多くの組織において強くあります。
さらに、能力が高すぎて敬遠される場合すらあります。
数分間で、人間を見極めるのは至難の業です。
よく就活本などには、面接官は何千人もの人と面接をしているため、就活生が嘘をついていたり、自分の言葉ではなかったりするとすぐに見抜かれると書かれていますが、そんなことはありません。
よほどの準備不足であれば別ですが、私自身、人のエピソードを使って幾度となく面接を通過しました。
なお、人の真似をして、楽して通過することを勧めているわけではありません。
面接官の見る目が完璧ではないため、落ちたことを全て自分の能力のせいにする必要はない、ということです。
就活は、あくまで”ご縁もの”です。
この企業で本当に良いのかわからない!という人へ
情報と経験が著しく不足している就活生にとって、本当にこの会社でよいという明確な答えにたどり着くことは不可能です。
どんな形であれ、内定をもらえたということは、「きっと何かしらのご縁があったのだ」というくらいの気持ちでいることが大切です。
まずは、前向きな気持ちでいることが一番重要です。
不安が無くなることはありませんが、今の自分がよいと思える会社を、素直に選んでみてはいかがでしょうか。
そこで経験すること、感じること、学ぶことの濃さは、就活の時の比ではありません。
もし、その企業が自分の価値観と合っていないと感じれば、転職や独立、学び直しなど、選択肢は無数にあります。
その時には、就活時とは比べものにならないほど、たくましい軸を持った自分がいるはずです。
今の時代、終身雇用で勤め上げることがよしとされる時代ではありません。
会社が未来永劫、存続する保証もありません。
いつでも選択できる権利は自分にあります。
恐れるべきは、自分の人生と価値観について考えることをやめてしまうことです。
たとえ最初の企業が自分に合っていなくても、失敗ではありません。
そこで考えたことや感じたこと、経験は確実に自分の力になります。
変わっていく、挑戦していく心があれば、失敗はあり得ません。
最後に 自分の人生を歩むために
今回は、代表的な、就活における悩みと対処法について解説しました。
私自身、就活が始まってから、慌てて自己分析や説明会参加を始めて、かなり混乱しながら進めていました。
浅い考えではありましたが、当時見てきた中で惹かれたのは、あるベンチャー企業でした。
内定をいただきましたが、周りからはリスクが大きいからと諭され、最終的には銀行へ行くことにしました。
確かに相対的に見れば安定的ですが、自分の価値観とは合っていないのではないかと何となく感じていました。
入社して数年で、やはりここにいるべきではないという結論に至りました。
当時、ベンチャー企業に挑戦しなかったことを後悔することもありました。
しかし、そこで自分の人生を考えることを止めずに、自分の価値観と向き合い続けたことで、最終的には会社を辞め、新たなステージに挑戦することができました。
価値観の合う合わないの問題はありましたが、銀行で学んだことは、大変な財産です。
重要なことは、就活が終わってからも、入社してからも、自分の価値観と向き合い続けて、自分の人生を考え続けることです。
新卒で就職した会社で、自分の人生が全て決まるわけではありません。
就活をはじめてから、自分の人生を真剣に考え始めたた人も少なくないと思います。
この作業はこれから何十年も続けていくべきタスクです。
その先に、自分らしい生き方が待っているのではないでしょうか。
以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
私の就活体験談や、服装などの悩みについても記事を書いていますので参考にしてみてください。
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