自分らしさとは何かが分からない人への処方箋【自己確立への道】

こんにちは!Jimmyです。

個性が大事、自分らしくありたい、などとよく言われます。

では「自分らしさ」とは何でしょうか。

 

「あなたらしいね!」

学生の頃、何かをした際に、何かを発言した際に、こう言われたことがある人は多いと思います。

 

ただ、社会人になると、そういう機会は圧倒的に少なくなるのではないでしょうか。

私の場合はそうでした。

自分らしく振る舞うことが求められない、あるいは許されないケースが増えるのです。

 

考えてみれば、これはおかしなことです。

経験と思考を重ねるごとに自分らしさを認識して振る舞えるはずなのに、自分らしくあることが少なくなるという現実。

そして、自分自身で、自分らしさが分からなくなるという人も。

今回は、社会の抑圧に惑わされず、自分らしさを追求することの必要性と正当性を示します。

抑圧されながらも自分らしさを求める青春時代

自分らしさとは

子供の頃は、自分らしさを求めるよりも強い程度で、抑圧が加わります。

特に、複雑さを増す世の中では致し方ない部分です。

社会には集団としてのルールがあり、難しい社会システムの上に私たちは生きています。

 

抑圧されることで保護される少年時代

社会で生きる術を身につけることが、まずは必要です。

そういうわけで、長い時間をかけて、自分らしさよりも、社会で生きていく上での最低限のルールを学ぶことになります。

言うまでもなく、これは大変大事です。

 

目の前の楽しいことに夢中になり、決められた始業時間に間に合わなかったら罰が待っています。

実験に夢中になって、指定されたこと以外の工程を試せば、注意されるでしょう。

 

子供が、好きなところに一人で旅行したり、働いたりすることはできません。

髪の色を変えたり、奇抜な服装をしたり、アイテムを身につけたり、自分が好きな格好をすることですら厳しく制限されます。

 

抑圧されるのは、ある意味保護されていることを意味します。

 

行動にしても、スタイルにしても、未熟で、まだ自分で責任が取れないから規制するという仕組みです。

つまり、正しい判断ができないと見做されています。

 

程度の差こそあれ、これらもある程度は必要なプロセスと言えます。

難しい世の中です。

変な犯罪に巻き込まれることもあれば、騙す人もいるのが現実。

 

自分の身を守るためには、身体能力的な力だけではなく、知恵や経験、そして知識も必要になります。

 

必要な知識や経験は、社会が複雑化するほど増えます。

自立する年齢、働き出す年齢が上がっているのも当然の流れであると考えられます。

 

抑圧されながら自分らしさを求める動き

そのような中でも、子供であれ、学生であれ、人は自己を表現し、自分というものを確かめたいと思うものです。

権威に反抗したり、他人と違った行動も取るようになります。

 

程度の差こそあれ、反抗心を持ちながら、抗いながら成長し、自分らしさを考えていきます。

 

十五の夜は、自分の存在が何なのかさえ、わからず震えながら考えるものです。

大学生のときも、社会への対抗心や、そのまま社会に飲み込まれていくことへの不安を持つ人は少なくありません。

 

抑圧され、保護されながらも、自分らしさを純粋に探し求めているのが少年期までの特徴です。

誰にでも、似たような経験はあるのではないでしょうか。

 

ただ、注意するべきことは、

少年少女時代、学生時代に表現する自分らしさは、完全な自分らしさとは限りません。

責任やプレッシャーもない状況下にいるからです。

 

保護下で好き勝手に振る舞っているのと何も変わらないという見方もできます。

自分らしさを追求し、表現できるのはもう少し先になります。

土台の上に自分らしさを開花させるはずが・・

自分らしさとは

抑圧の中で抗い、自分らしさを求めてきた青春時代を終えると、ようやく自立のスタート地点がやってきます。

社会のシステムとルールをある程度認識した上で、自分の人生を自分で決めていくことになります。

ここからは、自分らしさを思いっきり開花させていくことができます。

 

自分らしさを放棄する人が続出する社会

しかし、せっかくここまできたのに、自分らしさを放棄する人が続出する現実があります。

抑圧の期間が終わったのに、自分で考えていく土台ができているのに、

必要な常識はわきまえているはずなのに、ここからのはずなのに。

 

なぜか、このタイミングで、自分らしさを考えなくなる、抑圧された延長線上に生きていく、

そして、むしろ自分をなくしていく人が後を絶ちません。

 

学生の頃の勢いはどこへ行ったのか?一気に、型にはまって自分らしさを追い求めない人間へと成り下がっていく光景が広がっています。

 

これは非常に不可解でありショッキングな現実です。

私自身も、そのようなプロセスを経て、銀行員になっていったのですから人のことを言えませんが。

 

従属への誘い

少年時代、学生時代には、周りの言うことを聞かなかったり、反抗していた人、

満員電車の中で疲れ果てているサラリーマンを見ながら、こんな風にはならないぞと誓っていた人、

自分らしさを貫いて、かっこよく生きたいと思っていた人、

このような人でも、多くは自分らしさを犠牲にすることになります。

 

まさに私もそうでした。

 

これは一種の強迫観念です。

「現実を見る」という言葉を使って、社会システム全体が、自分らしさよりも従属に誘うようになっています。

 

20年ほどの時間をかけて、人間社会で生きていくために必要な最低限のルールと善悪を学んだはずが、

一緒にとんでもない価値観を植え付けられてしまっているのです。

それが、従属することです。

 

これから厳しい社会で、さらに自分らしさを探し求めたり、貫いたりするよりも、

抑圧され、制限され、型にはまったことをすることで得られるメリットを見るように促されるわけです。

 

周りもそうだから大丈夫という安心感

大きな社会システムの中にいるんだという帰属感と安定感

社会的に認められている組織で、求められた振る舞いをすることで得られる社会的地位と優越感

それらを心地よく感じてしまえば、自分らしさを考えることはなくなるでしょう。

 

従属することへの気持ちよさ、安心、心地よさ、優越感、そしてお得感。

これらがあるため、自分らしさを放棄しても自分を納得させるだけの正当性があるのです。

 

だから組織に対する疑問とか、変革とか、権威への挑戦とか、そんな意欲がわかなくなります。

社会に出た瞬間、新人教育で、一気に自分らしさを消されて、あとは従属あるのみです。

 

そうなれば、個人としてどうかという感覚は極端に薄れ、会社として、組織としてという立場でしか意見を言えなくなります。

 

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もう一度思い出すべき大事なことは、

何のために、不自由で抑圧された長い少年時代を過ごしてきたのかということです。

 

間違っても、自分らしさを諦めるために、生きてきたわけではないでしょう。

 

自分らしく正々堂々と生きていくための、力と思想を蓄えてきたはずではないでしょうか?

 

社会に出て、何らかの組織に属することになれば、その組織の人としての振る舞い、職業人らしさを求められます。

大きな会社などでは、時に宗教的とも思えるほどのインパクトと力を持って人を変えようとします。

 

それを、当然のこととして考える道理はありません。

 

その前に、自分らしさをもっと強烈に考えてよいのです。

そのために、わざわざ、二十数年間もの長い準備期間を経ているのです。

従属して自分らしさなど捨てる前提であれば、もっと早くから就職して業務経験を積んだ方がよほどが効果的でしょう。

 

もちろん、所属した組織のルールには従う必要はあるでしょう。

場合によっては、服装も髪型も、行動の仕方も指導されることになるでしょう。

 

しかし、流れに身を任せるような態度になってはいけません。自分らしさを追求していく姿勢は失うべきではありません。

 

個人の人格、思想は自由であり独立されてこそ、幸福感も機能します。

不安になる時もあるとは思いますが、この同調圧力に屈してはいけません。

 

人格の進化はまだスタート地点!

いきなり、入った会社や組織の中で、自分らしさを発揮することは難しいかもしれません。

社会人としては、まだスタート地点ですから仕方のないことです。

 

自分らしさを、自らの手で、自らの責任のもとで、自由に発揮する人生も、始まったばかりです。

だから、苦労はあって当然です。

 

本当の自分らしさと向き合う、考えるには社会での経験も大きな力になります。

そこで考えながら、苦しみながら、自分らしさを追求していくことになるでしょう。

 

その上で、言いたいことは、

もっと戦ってよいということです。

なんでも、言われた通りにして、鵜呑みにして従っているだけではどんどん流されていくだけの存在になります。

疑問や反対意見などあって当然なのです。

 

時には、職場の常識を疑うこともあれば、上司とぶつかることもある、

そして会社を辞めることもあって然るべきです。

 

辞めて、しばらくの間、世界中を旅してもよいのです。

かっこ悪いことでも何でもありません。

自分らしさを追求しなければ、社会で働く中で、人格の成長はありません。

 

社会に出て、様々な経験をする中で、時には戦い、考えて、失敗し、また考えてこそ、自らの人生に花を咲かせることができます。

その挑戦の過程が美しいのであって、魅力的な人生と人格をもたらす可能性が高くなります。

 

自分らしくあるために、もう一度考えること

会社の業務に慣れて、染まる前に、

手の抜き方を覚えて、居心地がよくなる前に、

組織のルールを無批判にありがたがる前に、

そして、意地の悪い権威主義者、浮世離れした特権意識を持った人になる前に考えてほしいと思います。

 

今の自分は、自分らしさを追求した結果なのか?

個性を排除させられたロボットになっていないか?

自分はこの社会で何をしていくのか?

何を主張していくのか?

何を表現していくのか?

何を変えていくのか?

自分の正しさとは何なのか?

 

自分らしさを捨てて、ロボットみたいに働きながら、

世間一般でいう、中の上くらいになって満足していくのが勝ち組と言えるでしょうか?

それで面白いのでしょうか?

本当に満足なのでしょうか?

 

そんな状態で、家族を養い、無事年金受給年齢になり、安心した老後を過ごせるとして、

そこにいかほどの価値があるのでしょうか?

そして自分の子供も含めた、次の世代に何が残せるでしょうか?

 

自分を失っている人に、勝ちもなければ価値もありません。

 

私はそれに気づいた時、自分と向き合うことを再度強く意識するようになりました。

20年余の準備期間と社会での経験を経ての思考は、

「十五の夜」の時よりも、ずっと深く考えられるはずです。

 

その先にあるのが、偽りない自分であり、自己確立した自分です。

社会における自分らしさ、生き方を確立して、真に輝いている自分です。

他者を惹きつける人、時代を変えていく人、リードしていく人、幸福感を持つ人は皆このような人です。

 

このプロセスを進む中で、時には孤独感もあるかもしれませんが、必要なプロセスの一部です。

変に利口にならずに、諦めずに、物分かりがよい自分を演じずに。

自分らしさとは何かを愚直に考えて表現していくべきです。

まとめ

自分らしさとは何かを考え、発揮するためには、長い準備期間が必要です。

それだけ複雑な世の中になっているため、社会のルールから、注意するべきことまで覚えて経験しなければならないことが山のようにあります。

その間は、行動も制限され、抑圧されます。

誰もが経験したきたことです。

 

その上で、自分の責任において、ようやく自分らしさを実現できるようになります。

それが、自立して社会に出るということです。

 

しかし、いざ自分らしさを真に追求し、表現してよい段になると、

今までの勢いが途端になくなり、組織の求められた通りの振る舞いと格好をして、

喜んで画一的な平均人間になろうとする人が続出します。

不安や恐怖が支配して、喜んで従属を選んでしまうのです。

 

今一度、何のために、これまで長い間準備期間を設けてきたのか、

そして、自分らしさを追求する過程はまだ始まったばかりであることを思い起こしてほしいと思います。

苦難はあって当然、それでも、その中で自分を表現していくしかありません。

 

自分を押し殺して、組織に同化すること、組織の正解を自分の考え方に置き換えることは、

短期的に見れば賢いやり方かもしれませんが、人生としては壊滅的です。

 

自信を持って、自分らしさとは何かを語れるよう、前を向いていくべきではないでしょうか。

そのような姿勢に、惹きつけられる人もきっと出てくるはずです。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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