人と話すのが苦手な人が参考にすべき”おばあちゃん”の会話術

おばあちゃんの会話力のすごさ

こんにちは!Jimmyです。

今回は、人と話すのが苦手な人のための会話術を紹介します。

 

人と話すのが苦手だという人は少なくありません。

仕事の中の会話であれば、目的や話す内容も明確です。

得手不得手はあるにせよ、会話を続けることに苦労するということはあまりないでしょう。

 

しかし、世間話や立食パーティーなどに参加した際、初対面の相手と話すということに対しては、苦手意識を持っている人は意外と多いのではないでしょうか。

 

私も、そのような場所での会話は昔から得意ではありません。

色々話はするのですが、大変疲れます。

 

何冊もの会話術に関する本を読んでみましたが、あまり効果があったとは言えません。

色々考えているうちにたどり着いた良い手本は、話好きのおばあちゃんでした。

 

話好きのおばあちゃんの会話の入り方、話している時の態度は、ハウツー本に書かれている目指すべきゴールにもかなり通じる部分があることに気づいたのです。

誰もが、話好きのおばあちゃんと会話した経験はあると思います。

実際の人物を想像して考えやすいと思います。

 

おばあちゃんの会話は、人と話すのが苦手な人が参考にすべきポイントがたくさんあります。

人と話すのが一気に得意になることは難しいですが、おばあちゃんの会話を参考に、自分の会話に活かすイメージを作ることはできると思います。

人と話すのが苦手と感じる人は真面目すぎる

人と話すのが苦手な人、疲れると感じる人、怖いと感じてしまう人は真面目な人が多いです。

以下のような特徴があります。

  • 相手のことを考えすぎる
  • 相手のペースに合わせようとする
  • 会話を何とか広げなければと意気込む
  • シーンとした「間」があることを恐れて「何か言わなきゃ」と焦る
このような思考が働けば、疲れる、緊張する、面倒くさくなる、怖くなるというのはむしろ自然なことです。

感情は確実に相手に伝わる

不思議なことに、このような感情は、雰囲気として相手に伝わってしまいます。

自分が通常の状態でいるときに、誰かが話しかけてきた状況を思い浮かべてください。

 

慣れない店員さんが、硬い表情で商品を案内してくれているときなどに、

「この人は新人さんなのかな、緊張しているのかな?」などと感じた経験はありませんか?

セールスマンが何とかものを売りたくて、前のめりに必死に話している時の気持ちも簡単に想像することができるでしょう。

 

もちろん、本人たちは、そんなことは気づかれたくないに決まっています。

自分たちは表情に出さないように努めているに違いありません。

しかし伝わってしまうのです。

 

ですから、緊張や恐怖、何か企んでいるような雰囲気は相手に伝わり、その場がマイナスの空気に支配されてしまいます。

話しやすい雰囲気にはなり得ません。

そうなれば相手も緊張したり、警戒したり、面倒に感じたり、場合によってはいたたまれなくなったり、

早く会話を終わらせたいと思うでしょう。

 

以上を踏まえると、会話をうまくする一番重要なポイントは、いい雰囲気を自分で醸し出すことです。

豊富な話題や、知識、頭の回転、テンポの良い切り返しなどの技術も必要ありません。

緊張せず、何も考えず、興味を持って、楽しそうに相手に話しかければよいということです。

 

しかし、、、これは大変難しいことです。

技術以上に難しいことです。

ハウツー本に書いてある通りにやってもうまくいかないのはこれが原因です。

 

「こんな話題をしましょう、共通点を見つけて共感を得ましょう、普段から話題の収集に努めましょう、相手に興味を持ちましょう・・・」

などなど、書いてあることはどれも正しいことだと思いますし、やったほうがよいことだと思います。

 

しかし、根底にある気持ちの部分は、隠しきれません。

人は無意識のうちに、目や口、仕草に、焦りや不安の感情が出ます。

 

目がキョロキョロして、落ち着きがない人が、作り笑顔で、「今日は久しぶりにいい天気で気持ちがいいですね」とやってきたらどう感じるでしょうか。

きっと「絶対天気のことなんて考えてないし、気持ちがいいなんて感じる余裕なんてなさそうだ」と思うでしょう。

 

言っていることと、その人の雰囲気が合っていないため違和感をものすごく感じるのです。

違和感があると、その場が和んだ雰囲気になることはありません。

会話が波に乗ることはありませんし、長く続かないでしょう。

 

立場がはっきりとしているような場合は、緊張していても問題ない場合が多いでしょう。

例えば実績のある年配者に若者が教えを請う場合です。

若者が緊張をしていて、言っていることと雰囲気が全く合っていなくても、一生懸命さがプラスに働くこともあるでしょう。

しかし、あくまで対等な立場で話をするような場合はよろしくありません。

見習うべきおばあちゃんの会話とは?

世間話や、初対面の人との会話が本当に上手だと感じるのは、話好きのおばあちゃんです。

町のどこにでもいるおばあちゃんです。

 

人に話しかけるのに、緊張しているような様子がありません。

あっさりと自分のペースで話しはじめます。

何か裏があるような話し方もしません。

楽しそうに話すため、圧迫感もありません。

 

何もかも自然な感じで入ってくるため、こちらもその雰囲気の中で話ができます。

もし、忙しかったり、疲れていたりすれば、やんわりとてきとうな返事をしても問題なさそうです。

 

おばあちゃんの醸し出す雰囲気が相手に伝わり、その場の空気を包みます。

安心して話すことができる空気です。

偶然出会った元気なおばあちゃんの例

完璧な世間話の流れ

先日、ある店舗で順番待ちをしていたところ、私の後ろに一人のおばあちゃんが並び始めました。

おばあちゃんの座れるスペースを作ろうと、席をつめたところ、

「あー、どうもありがとうございますー。」

とニコニコしながら歩み寄ってきました。

 

ゆっくりと腰を下ろすと、また笑顔になってこちらを向き、自分のことを話し始めました。

 

おばあさん「私は91歳になりますが、毎日このあたりを歩いてるんです。」

私「91ですか!?お元気ですね、私の祖母より年上だ。」

おばあさん「足は少し悪くなりましたけど、話をするのが好きでね、口は動くの。誰かを見つけてはずーっとしゃべってるんですよ。」

私「こんなにはっきりと話されるので驚いていますよ。」

おばあさん「食べる量も若い子たちに負けませんよ、好きなものはステーキとウナギ、こんな暑い日はアイスも食べたいですね」

と、自然な形でいとも簡単に会話がスタートしました。

自然な形とは、私の様子を探るような気配も、逆にぐいぐいと入ってくるような雰囲気でもないということです。

 

順番待ちの列で世間話など、私も全くする気はなかったのですが、自然な形で話すことができました。

 

その後、おばあちゃん主導で話が進み、出身地の話から共通点をあっという間に見つけ出し、話を広げていきました。

順番が来たので話が終わりましたが、その際は、

「こんな年寄りの話し相手になっていただいて、本当にありがとうございました」

と自然な笑顔とともに深々と頭を下げながらお礼を言われました。

 

話の入り方、話し方、話題の意外性、共通の話題を簡単に見つけて広げる様子など、完璧な世間話だったと思います。

 

こちらも緊張することもなく、自然な和やかな中で話すことができました。

 

もちろん、おばあちゃんと私たちは見た目も年齢も違うため、相手に与える第一印象は異なります。

ある程度は、警戒感は与えることになるかもしれません。

完全に真似することはできませんが、学ぶことは非常に多かったと思います。

初対面の人との会話も、難しく考える必要はないのだと思わせてくれました。

 

後先考えないから緊張しない、自然なタイミングを逸しない

おそらく、おばあちゃんは、私の反応が悪かったらどうしようとは全く考えていなかったと思います。

「話題が無くなったらどうしよう、順番待ちの間ずっと気まずいなー、、」など、後のことも考えていなかったことでしょう。

 

話がしたいという気持ちだけを持って、私に話しかけてきたのです。

少しためらっていれば、変な「間」が出来て、話しかけるタイミングを逸してしまうことでしょう。

このタイミングの違いは大きいと言えます、少しためらっただけで随分変わります。

話し方にも遠慮や不安が出て、自然な笑顔とはならないはずです。

 

優れた知識やトーク術は必要ない

おばあちゃんの話す内容は、豆知識や、知って得する情報などは全くありませんでした。

人を盛り上げるような軽快なトーク術を駆使するわけでもありません。

 

しかし、そんなことを話題にしなくても、たちまち共通点を見つけて話題を広げることを実践されていました。

 

私の祖母の出身地とおばあちゃんの生まれた場所が名古屋で共通していました。

そこから、その地域の昔の話や戦争時の話をしてくれました。

年齢も感覚も全く違う人であっても、必ず共通点があり話題はいくらでもあるということがわかります。

 

会話を楽しむことを一番の目的とする

不思議と、何も話す時間のない「間」があっても、気になりません。

おばあちゃんが作り出してくれた雰囲気の効果です。

おばあちゃんが全く”間”を気にしていなからです。

 

思いついたら楽しそうに、また声をかけてきます。

気まずさが全くありません。

 

おばあちゃんが話を楽しむことに集中しているからでしょう。

また、自分をよく見せようとか、相手を持ち上げようという意識もありません。

 

何かを狙って話をすることを敢えて捨てることができれば、会話はずっと楽になるのではないでしょうか。

うまく話そうとか、話さなければと意識すればするほど、かたい雰囲気が相手に伝わり、心地よくない空気が流れてしまいます。

 

話し方や話す内容を工夫するよりも前に、まずはおばあちゃんのように、無欲で楽しく話せるようなマインドセットを心がけてみるのが近道だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

おばあちゃんの話し方には、世間のハウツー本に書かれているようなポイントがしっかりおさえられていました。

話の入り方、話し方、話題の意外性、共通の話題の見つけ方など大変参考になります。

 

ハウツー本を試してもうまくいかない理由は、

うまく話さなければという気持ちで、無理矢理に実践しようとするため、不安や緊張が表情や声に思いっきり出てしまい、違和感だらけの雰囲気になってしまうということです。

 

おばあちゃんの会話から学べるポイントを整理します。

✅相手の反応をあれこれ心配しないから固くならず、話しかける自然なタイミングを逸しない。

✅優れたトーク術や知識は必要ない、等身大の自分で伝えればよい。

✅会話を楽しみたいという思いを持ち、楽しむことを一番の目的とする。

 

おばあちゃんが作ってくれた和やかな雰囲気はここに理由があるのです。

うまく会話を展開しなければと考えるよりも、反応が悪ければ、また違う人に話せばよいくらいの感覚で、トントン話していくイメージが必要ではないかと思います。

 

雰囲気ができていれば、相手も話しやすく、大抵の話題は応じてくれるように感じます。

相手の反応や、求めていること、タイミングなどを気にしすぎて、自滅してしまう人は、

このおばあちゃんの会話術を少しだけ取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 

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