こんにちは!Jimmyです。
今回は、お薦めしたい書籍を紹介します。
仕事のみならず、人生の指針として為になる本だと思います。
生き方、働き方、自分のあり方を模索する人に是非読んでほしい一冊です。
著者 稲盛和夫
日本の実業家。京セラ・第二電電創業者。公益財団法人稲盛財団理事長。日本航空名誉会長。言わずと知れた日本を代表する経営者です。
1、本書の概要
稲盛さんが、半世紀にも及ぶ経営者としての経験から、人生、仕事に対する考え方について10の章に分けて説明されています。
稲盛さんご自身のエピソードと、その時に考えたことを踏まえて「考え方」の大切さを説いています。
第二章 常に前向きであること
第三章 努力を惜しまないこと
第四章 誠実であること
第五章 創意を凝らすこと
第六章 挫折にへこたれないこと
第七章 心が純粋であること
第八章 謙虚であること
第九章 世のため、人のために行動すること
終章 善き思いに満ちていること
2、レビュー
本書は小手先のハウツー本でもなければ、流行ものでもありません。
いつの時代でも通用する、人生の指針となる本です。
「人間として正しいことを正しいままに貫く」
稲盛さんはこの考えを徹底して実践し、京セラ、第二電電の創業、日本航空の再建を成し遂げました。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、人間は弱い生き物です。
稲盛さんも仰る通り、これを実行するのは本当に至難の業です。
先ほど示した目次にある10のことについて、間違いだと言う人は少ないでしょう。
しかし、いざ実際の仕事でのトラブル、人生の困難に直面すると、たちどころに高邁な考え方は鳴りを潜めてしまいます。
”うまくやる”とか、”とり繕う”とか、世の中のせいにしたり、自分の境遇を嘆いたり、目先のことしか見えなくなったりと、だれしも苦々しい経験を持っているのではないでしょうか。
さらに、物事がプラスに進んでいる人や、成功をつかんだ人が、謙虚さや感謝の気持ちを忘れて傲慢になっている姿も、何度も見てきたはずです。
振り返ると、「あそこで正義を貫くのは、場の状況的にできなかった」、
「少し強引ではあったが、会社の利益には貢献している」などと言い訳が先に立ちます。
特に、「仕方なかった」という言葉をよく使います。
それで自分の行動を正当化しているのです。
事実、稲盛さん自身も困難な局面で迷うこともあったようです。
稲盛さんが考える人生の方程式は次の通りです。
人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
熱意と能力は、人によってそれぞれ0から100まである。
しかし考え方は0から100までではない。
善い考え方と悪い考え方があるため、-100から100まである。
つまり、いくら能力があり、熱意に満ち溢れていても、考え方が間違っていれば、結果はマイナスになってしまう。
むしろ、能力と熱意が高いほど、マイナスのインパクトも大きくなってしまう。
そのため、善い考え方をもつことが、非常に重要になってきます。
当たり前のように思えることほど、愚直に実行するのは難しいものです。
このようなテーマに挑むときは、決意がぶれやすくなります。
また、忘れやすいものです。
だからこそ、
稲盛さんが言った言葉である必要があります。
他の誰が言っても、ここまでの説得力は出ません。
言行一致で実績のある稲盛さんの言葉だからこそ、愚直にチャレンジしようと思えるのです。
この本により、私は本当に勇気づけられました。
私は11年半、都市銀行に勤務し、主に法人の営業を担当していました。
規模も大きく、人の思惑が絡み合う複雑な組織という一面もありました。
社会は甘くない。
仕事は結果の世界。
時にはずるく、状況に応じて立ち回る器用さと狡猾さが、この世界では必須であると思うことが毎日のようにありました。
ものは言いようで、うまく言えば、たとえそれがよくないことであっても、自分のやっていることを正当化でき、周囲を説得することもできます。
「こんな人が認められるのか、評価されているのか」という光景を何度も見てきました。
社会に必要な人とはどんな人だろうと考え、少なくとも大きな会社では、ずるさと狡猾さと忖度が相当に必要なのだと思うようになりました。
そんな中で、人間として正しいことを正しいままに貫くことを、はっきりと書かれている本と出会い感銘を受けたのです。
しかも、著者は、あの稲盛さんです。
この本のおかげで、大企業から退職し、新たな人生を歩む決意ができました。
何度も何度も、事あるごとにこの本を読みなおし、そのたびに気持ちを引き締めています。
勇気も湧きます。
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最後に、稲盛さんの言葉を引用します。
大切なのは、「こうありたい」と思い続けることです。「こういう自分でありたい」と思って一生懸命努力し続ければ、必ず人間は成長するものです。
もともと、生まれながらに立派な人格を持った人はいません。人間は一生を生きていくなかで、自らの意志と努力で高邁な「考え方」を持った人格を身につけていきます。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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