こんにちは!Jimmyです。
自分の強みについて考えるとき、何を思い浮かべるでしょうか。
人よりも上手にできること、誇りに思っていることを中心に考えることが多いかもしれません。
しかし、本当の強みは、別のところにあることも珍しくありません。
ポイントは、弱み、悩み、コンプレックスにこそ、揺るがない強みの源泉があるということです。
なお、資格や実績、職場のスキルのような強みは、わざわざ見つけなくても明らかであるため、今回は対象外とします。
強みの源泉は思考と実践
強化されてこその「強み」です。
考え、実践し、また反省し、実践。
これを繰り返さなければ強くなるはずはありません。
非常にシンプルですが、忘れるべきではない大原則です。
そこで、自分の人生において、思考と実践を繰り返してきたことは何かを考えます。
多くは、悩みを持っていること、他者との違いをコンプレックスに感じていることになるはずです。
たとえ好きで没頭していることであっても、真剣になるほど改善のために悩み、思考と実践を繰り返すことでしょう。
強く思っていればいるほど、考え、実践する機会も多くなります。
人とのコミュニケーションや、振る舞い方、見た目、考え方などについて、他者との違いに悩み、試行錯誤したことは誰にでもあるはずです。
すぐにブレる強みの特徴
強みは何かと聞くと、以下のような答えに行き着くことが多いと思われます。
質問に対して、正確な回答ではあります。
強みとして答えやすい、すぐにイメージしやすい言葉でもあります。
ただ、本当にそれが強みと言えるものなのでしょうか。
確かに、性格や特徴の一つではあるかもしれません。
しかし、決定的ではないことがほとんどでしょう。
考えずに、自然と身についていることが多い項目であるからです。
あるいは、幼い頃から言われて守ってきたことであることも少なくありません。
反対に、頭の中だけで理想像を描き、考えてはいるものの、実践していない場合も当然ながら強みとはなりません。
理想が強すぎて、かなり現実離れした自分像を持っているというケースもあります。
先天的に与えられた、突出したレベルの行動力や我慢強さがある人もいるのかもしれませんが、いたとしてもごく少数です。
多くの人にとって、強みではなく傾向と呼ぶ程度のものに過ぎません。
同じような傾向の水準を持っている人は、いくらでもいます。
私自身も、大学生の頃、就活にて強みを聞かれ、説得力のある回答ができなかったことを思い出します。
「我慢強い人間です、最後までやり抜く人間であります!こんなことがあって大変でしたが、最後までやり切ったのであります!」
これでは、「最後までやりきることは特別なことではありませんよ」と思われて終了です。
本当に「我慢強い」を強みとしているのであれば、いかに我慢強さに価値を置き、時間をかけて考え、実践してきたかという実績が不可欠です。
それがなければ、すぐにブレることになります。
よほどの決意がなければ、我慢強さよりも、合理性や、上手な身の処し方を優先させることなどはよくあることです。
強みに変えるということ
聞こえの良い自分の理想像や、持っている特徴は、真の強みとはなりにくい旨説明しました。
これまでに深く悩み、考え、克服しようと実践してきたことを強みに変えるという意識が有効です。
だからこそ、弱みや、悩み、コンプレックスについて葛藤した経験が力になります。
以下に、強みに変える例を示します。
いずれも、思考と実践を繰り返した上での強みです。
強みが揺らぎ、本当の強みへ
もともと、性格が行動的な人はたくさんいます。
興味本位で、後先考えず行動する人も含めればごまんといます。
ただし、それだけでは、強みとはなりません。
本当に行動力を強みとしている人は、行動で失敗し、考え続けた人です。
失敗し、考え、別の方法を模索し、それでも、やはり行動力に自分の価値があるという結論に至ったケースです。
そのような人は、エピソードを聞くだけで、一味違う行動力を示してくれます。
多くの「似非行動家」の人は、都合の良いときだけ行動的になるものです。
不安な状況になれば、行動力という言葉はどこかに行ってしまい、今は慎重になるべきという旨の発言をするかもしれません。
真に行動力を強みとしている人とは、普通の人であれば行動できないような場面で、ためらうことなく行動できるような人です。
何度も考え、実践してきたからこそ、そのような決断ができるということです。
苦手克服の手段が強みに
弱みをなんとか克服したいと思うことから、強みの種が生まれることがあります。
そのようなエピソードも多くあります。
田中角栄元総理の強みと言えば、人を魅了する演説でしょう。
この強みも、まさに弱みから生まれた武器と言えます。
もともと吃音に悩んでいた角栄氏は、話すことは苦手であったようです。
ところが、浪曲を語っているときは、吃音がでないことに気づきます。
そこから、浪曲を土台に、独特な話し方を作り上げ、結果的に魅力的な演説に繋がったという経緯です。
それでも、政治家を志した当初は、演説は「下手」であったという評判です。
何度も練習し、失敗、改善を繰り返してこその、唯一無二の角栄節ということです。
コンプレックスから強みに
コンプレックスがあれば、それに対して深く悩み、考え、克服するための方法を実践することになるでしょう。
人一倍考え、克服の方法を試すからこそ、見えてくるものがあります。
コンプレックスに対して、向き合い続けてきたからこそ生まれた、アイデア商品の事例は数え切れません。
深い悩みにより考え抜いたからこそ、同じ悩みを持った人たちに圧倒的な共感を呼ぶことになります。
コンプレックスを、独創性、発想力という力に変えることができた事例です。
テレビなどで見る人気の芸能人も、コンプレックスを笑いに変えている人が多くいます。
見た目の特徴や、生い立ちなどで悩んだ部分を隠さず、逆に前面に出すことで、強力な個性としてとして人気を博しています。
圧倒的なコンプレックスが圧倒的な武器になる事例です。
ときに「そんな武器があったら勝てない、ずるい」と羨望されるまでの存在になっているのです。
強みと弱みは表裏一体
自分の良い部分、優れている部分から探そうとすると、理想像が勝ってしまうことがあります。
弱みと強みは表裏一体であることを考えれば、まずは弱みという認識から始めたほうが現実的です。
話すことが苦手、気が弱い、人見知りなど、正直な弱い部分に注目した方が、悩み考え、実践したことを見つけやすくなります。
誰とでも上手に話せる能力があるという場合でも、背景によって、強度は全く異なります。
いつも同じ環境でお山の大将になっていれば、特に悩むこともなく、周りとコミュニケーションを取ることができるでしょう。
この場合のコミュニケーションは、強みでも何でもありません。
一方、幼少期から転校を繰り返し、人見知りのため友だちができずに悩む経験をしたことがある人であれば、全く異なります。
いかに周りに溶け込み、交友関係を構築するかを考え、実践してきたのであれば、コミュニケーション能力を強みと考えることができるでしょう。
悩み抜いた上での関係構築の力です。
障がいを持った人が、悩みや苦難を乗り越え、自身の身体的特徴を強みに変える事例もあります。
その立場にいるからこそ言える発言や、リーダーシップで人を引っ張るような事例も、他者に真似できない強みとなるでしょう。
人と違うことだから人一倍考える
「人と違うからこそ強みとなる」という当たり前の原理も忘れるべきではありません。
周りと違うと思えば、喜んでそれを強みにできないか考えるべきでしょう。
大変多くの人が、自分は社交的で協調性があり、「人と関わることが大好きです」と言っています。
そのような状況を考えれば、社交的で協調的なことを真の強みとするためには、さらに突き抜けた水準が必要です。
さもなければ、「何を当たり前のことを」と思われるだけです。
周りと違う考え方や、価値観があれば、不安になることや居心地の悪さを感じることもあるでしょう。
しかし、そこにこそ、他者に真似できない強みの可能性があります。
それが自分にとって欠かすことのできないものであると判断できれば、全力で伸ばしていくべきでしょう。
成功者には、変人、異端児、変わり者と呼ばれる人が多いことは周知の事実です。
独自の価値観について、誰よりも考え、実践してきたからこその成功ということです。
まとめ
自分の強みは、時間をかけて思考し、実践してこそ完成します。
どのようなことに、思考と実践を繰り返してきたのか、社会人生活も含めれば、大きな傾向が見えてくるのではないかと思います。
周りと違う価値観、考え方、コンプレックス、弱み。
これらについては、多くの場合、長年悩み、考え、様々な試みを実践しているはずです。
他者に真似できない、唯一無二の強みは、こういった思考と実践の中から生まれます。
多くの人が、当たり前のように情熱を注いで努力していることについては、強みとできる人は本当に一握りです。
毎年、何十万人もの受験生が、大学受験を目指し、勉強に多大な時間を費やします。
それでも、受験勉強スキルが、他者を寄せ付けないほどの強みであると断言できる人は、ほぼいません。
自身の強みに対する考え方を見直すきっかけになれば幸いです。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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