職場で苦手な人だらけの12年間
こんにちは!Jimmyです。
誰しも、職場には苦手な人が一人や二人はいるものです。
苦手な人とでも、一緒に仕事をしなければならないことは、誰もが経験することかと思います。
今回、職場の苦手な人との関わり方と考え方、改善方法を3つのステップにわけて紹介します。
私は12年近く、銀行員としてサラリーマン生活を送りました。
大企業文化や体育会系文化が好きではない私にとって、職場に苦手な人は少なくはありませんでした。
そんな私でも、退職するまでの10年以上の間、(一応は)勤め上げることができたのは、苦手な人とでも何とかやってきたからです。
苦手な人が人一倍多かったからこそ、また、それほど器用に振る舞うことができなかったからこそ、人一倍考えてきた部分もあると思います。
簡単ではありますが、職場での考え方と改善方法について紹介できればと思います。
はじめに、考える際は以下の場合は対象外としています。
- 日本の職場の場合、多くは年次の高低で立場が正反対になります。ここでは、部下や後輩に対しての苦手意識という問題は対象外とします。
- 不正や道徳的に正しくないことをしている人に対しては、苦手か否かという問題ではありませんのでこの場合も対象外として考えます。
ステップ1 なぜ苦手なのか考える
まずは、苦手だと感じる原因を考えます。
原因をしっかり考えれば、意外と大したことではないと思い直すことができるかもしれません。
・仕事に対する価値観が合わない
・体育会系のノリについていけない
・人の話を聞かない、決めつける
・話が長い
・年功主義、偉そう
・何を考えているかわからない
・リアクションが薄い、関わりたくなさそうな反応をする
・批判的、ネガティブな発言が目立つ
・やたらと声が大きい、小さい
・自分に対してだけ差別しているように感じる
・何となく、生理的に受け付けられない
様々な要因が考えられます。
とりあえずは、苦手な原因を言葉や文字にして表してみるとよいと思います。
「この人はこういう理由で苦手である」とするだけでも、理由を特定できてスッキリします。
よく考えてみると、一度、不快な態度を取られただけだったということもあるかもしれません。
ステップ2 一段高い視点で考えられないか
理由を明確にしたら、次にするべきことは一段高い視点で考えることです。
「この人はこういう理由で苦手である、だけど・・・」
この「だけど」のあとを探します。
これがあれば、苦手意識が少し緩和されます。
何となく、苦手な人を見ただけでストレスを感じたり、嫌な思いが湧き上がったりすることがあります。
苦手意識が、反射的に反応を起こしてしまっています。
特に何か言われたわけでも害を被ったわけでもないのに、ストレスが溜まるのはよろしくありません。
そうならないために、苦手な原因の認識と、少し高い視点で考えることが必要なのです。
そのための3つの視点を紹介します。
①共通点、共感できるところを探す
一度苦手意識を持つと、基本的に相手の嫌なところや、自分と違うところに、必要以上に目が行きがちです。
自分と同じような感覚や共通点が見つかれば、一気に見方が変わることもあります。
一度探してみるとよいでしょう。
私の実感としては、本当に些細なことで、苦手意識が緩和する、無くなることも少なくありません。
人は、自分と共通点がある人に対して、無意識に親近感が湧くようになっているようです。
効果は絶大です。
例えば、
出身地(田舎)が近くて、地元トークができた。
学生の頃やっていたスポーツが同じだった。
昔、共通の嫌な上司の下で働いていたことがあり、その話題で盛り上がった。
その他、どちらも辛いものが大好きだった、猫が大好きだった、子育てのことで同じような悩みがあった、などなど。
探してみると、意外とあるものです。
私も、この共通点探しのおかげで、何人も、当初苦手意識を持っていた人と打ち解けることができました。
すれ違うときや、ちょっとしたときに、共通点があるため、挨拶代わりの一言二言の声かけが出てくるものです。
それができれば、苦手意識は一気に小さくなります。
仕事で出会う人は特に、知っているのはその人のごく一部に過ぎません。
意外な共通点を発見できる余地は、少なくありません。
②挨拶と世間話(できれば砕けた話)
普段接することが多い人であれば、挨拶することや、一言二言話せる時間は必ずあると思います。
(もちろん、忙しい時間に話しかけるのは避けるべきですが)
職場の飲み会や、残業の時、昼食時、朝の就業前など比較的ゆったりとした時間帯がお勧めです。
日系企業であれば、接する機会には事欠かないのではないかと思います。
挨拶をきっかけに、何か仕事とは違う話をしてみるとよいと思います。
気が重いのを少し我慢して話しかけてみてください。
ここでも、意外な発見をできることが少なくありません。
自分のプライベートの話や、同じ部署で開催した仕事以外の行事(飲み会、カラオケ、ゴルフ)のことを話題にしてもよいと思います。
出来るだけ、自分のことも公開し、相手も自分のことを話せるような状態にするのが望ましいでしょう。
仕事の時は、心底意見の合わない人、文句ばかり言っている人、近寄り難い雰囲気を持った人でも、仕事から離れると、意外と話しやすいということもあります。
趣味や家族のことなど、気さくに話してくれることもあるかもしれません。
実際に、「仕事では嫌な人だけど、それ以外では接しやすい人」というパターンはとても多いのが私の実感です。
会社という組織の中で、生き残る術を確立していくうちに、
仕事用の自己防衛のための人格が出来上がった人が、どれほど多いことかと驚嘆するほどです。
場合によっては、仕事とそれ以外が違いすぎて、多重人格かと、逆に心配になってしまうこともありました。
仕事ではあまり関わりたくない人でも、普段の仕事とは違う一面を認識しておくだけでも、苦手意識は随分緩和されます。
家ではこうなんだろうな、仕事のときだけ無理しているのかな、等思いやることもできるようになるかもしれません。
③目的に集中する
成し遂げたい目標や、仕事への優先意識によっては、相当に効果を発揮するのがこの方法です。
職場で関わることは、自分がやるべきことを達成するために必要なことだと割り切り、それ以外のことは考えないことです。
どうしても達成したいこと、やり遂げたい目標に焦点を当てれば、
職場の一人ひとりに対して苦手である、得意であるという判断軸は鳴りを潜めます。
思うことはあっても、そこまで深く悩むこともないでしょう。
人間関係ではなく、目標に焦点が行っているからです。
苦手な人を克服するという視点ではなく、目標達成のためにどういう関わり方ができるかを考えます。
真に仕事に対してモチベーションを高く保っている人であれば、あくまで結果、目的に集中するという考え方もできるのではないかと思います。
ステップ3 ストレスを溜めないことを考える
ステップ2までを試してみても、どうにもならない、どうしても苦手だということもあります。
どんなに考えても、受け入れられない人を表す便利な表現方法として「生理的に無理」という言葉も用意されているほどです。
人間ですから、努力しても苦手なものは苦手ということもあって致し方ありません。
その場合に考えるのがステップ3です。
ストレスの原因となる苦手な人の見方を変えるのではなく、苦手なものは苦手なものとして割り切る方法を考えます。
①苦手な人はできる限り避ける
まずは、日常どれくらい接する必要があるかを考えてみてください。
直属の上司でもない限り、毎日多くのやり取りが発生することはないと思います。
余計なストレスを生む存在と関わることはプラスにはなりにくいでしょう。
できるかぎり避けて通ることを、きっぱり決めてしまうのも一つの手です。
ただし、挨拶や、必要最低限の連絡は必要です。
ここで注意しておきたいことは、避けようと決めた時点で、関係が良くなることは無いということです。
人間同士の不信感やトラブルは、ほぼコミュニケーション不足が原因です。
この場合、コミュニケーション不足を、一層助長することになります。
このコミュニケーションの機会を断とうとしているのですから、余程の苦手な相手でもない限りはお勧めできません。
②味方と共感する
素晴らしい方法とは言えませんが、ストレスになって悩むくらいなら、共感する仲間を作るということも効果的な方法です。
実際多くの職場で行われていることですが、共通認識を持つ仲間に相談して、ストレスを溜めないようにします。
共感してもらうと人は楽になります。
ストレスの源泉を笑いに変えてしまうという方法もあります。
苦手な人と接するときは、ゲーム感覚で攻略していくイメージを持ちます。
不快なことに遭遇してしまえば、ゲームでいう攻略失敗にあたります。
マリオが敵に当たってしまって、ゲームオーバーになるようなものです。
結果を仲間と共有して、笑いにしてしまえば、少しは気持ちも楽になります。
ただし、仲間内で明るく話せる範囲ですることが条件だと個人的には思っています。
愚痴の言い合い、マイナスの言葉の言い合いは、仲間内にとってよい影響を与えません。
あくまでストレスを溜めて一人で悩むくらいなら、仲の良い同僚に話して笑い話にしてくださいということです。
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最後に 言うべきときは言う
苦手だと感じた人を、自分には合わないと決めつけず、違う一面を見つけ、苦手意識を無くしていく方法を考えることは非常に大切なことです。
特に、ステップ2で示した、共通点を見つけることや、ゆったりとできる時間帯で挨拶をきっかけに世間話をすることは是非試していただきたい方法です。
今まで気づかなかった、人の良い面を発見できる素晴らしいチャンスです。
しかし、注意しなければならないことがあります。
良いところを見ることと、何でも丸くおさめることは違います。
相手が得意な人であっても、苦手な人であっても、言うべきときは、はっきり言うことが大前提です。
明らかにおかしな考え方をしていると感じたときは、毅然とした態度で向かい、関係性は二の次に考えるべきです。
特に、自分に部下がいるような人であれば、部下に被害が及ぶ可能性があるような局面では、苦手、得意に関わらず、問題提起し、議論する姿勢が求められます。
人間関係の悩みは、どんな組織にいても尽きないと言われています。
一方で、チームワークが発揮する力は、個人一人でできることをはるかに凌駕する素晴らしいパフォーマンスをもたらすことも確かです。
苦手な人への対応も含めて、自分が力を発揮できる人間関係作りを目指していくことが重要ではないでしょうか。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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