こんにちは!Jimmyです。
今回は、読者の方から何度か要望がありましたテーマです。
「仕事で嫌なことがあったときに、いかに悩みすぎず、気持ちを前向きに保てるか」
についてです。
嫌なことがあったということは、
多くは人間関係によるものでしょう、もしくは仕事でミスをしたか。
何れにせよ、嫌なことがあったときに、毎回悩み、沈み、苦しい思いをして、進めなければ誰にとってもよくありません。
「何でこんな嫌なことをしているんだろう、自分は何をしているんだろう?」
こんな思いを頻繁にしていませんか?
こういった思いが駆け巡ると、なかなか前を向くことができません。
根本的な解決が望まれます。
根本的な解決としての結論は、
絶対的な武器(この場合は防具?)になるため、自信を持ってお勧めします。
ただ、これだけ聞くと、
「意味がわからない、和尚みたいなこと言うな!」
「そんなのいつできるか、わからないではないか!」
という意見もあると思います。
そういうわけで、今回は2段階でお話します。
1段目に、テクニカルに、嫌なことがあった時に、重たい気持ちを分散させる方法。
2段目に、根本的な解決方法を具体事例とともに示します。
私自身、サラリーマン時代に嫌と言うほど向き合い、停滞し、実践と失敗を繰り返した問題です。
参考になれば幸いです。
1段目 嫌なことがあった時に気持ちを楽にする方法
仕事に振り回されるという経験をしたことがある人も多いと思います。
自分の立ち位置や、信念が明確になっていないときに、仕事で嫌なことが連続すると参ってしまいます。
まずは、目先の気分を変えることが必要です。
テクニカルにできることを紹介します。
ポイントは「余裕」です。
前を向くのに絶対に必要なのは、余裕なのです。
「大したことない」という目線
まず大事なのは、嫌なことがあっても大したことではないという意識を持つことです。
本当に致命的、重大なことなどは、実はほとんどありません。
命に関わるようなことであれば重大ですが、嫌なことぐらいでは命は奪われません。
そうであれば、
「嫌な思いランプ」は、あちこちで光っては消えていきます。
一つ一つは、世界に影響を与えるような重大なものではありません。
「たまたま、自分にも光った」くらいの感覚で見ることができれば、客観的になれるでしょう。
社会全体で見れば、ある場所で少し光って、すぐに消えていく、誰も気にしない。
影響もほとんどないくらいの大きさであることが理解できると思います。
そのように世界は回っている。
それが正常であり、たまたま自分に点灯しているだけ。
悩み始めると、自分が世界の苦労を一身に背負っているかのような錯覚を覚えることがあります。
一方、悩んでいる人は世界中にいて、この瞬間も、いくらでもランプが光っていると思えば、少し心に余裕が生まれるはずです。
一息ついて、また明日に備えます。
完璧な人などいない
他人との関わりの中で、嫌な思いをするというケースが多いと思われます。
人が持つ悩みの全ては、人間関係から来る悩みであると、アドラーは指摘しています。
ただ、その人間関係を構築する人間自体が完璧ではありません。
容易に、そして気づかぬうちに、他者を怒らせたり、不安にさせたり、嫌な思いにさせたりするものです。
言動が矛盾することは、誰にでもあるということです。
悪意があろうとなかろうと、完璧ではない以上、そのようなことも当然に発生し、自分に降りかかってくることもあります。
相手に完璧な対応や道徳、誠実さを求めることはやめるべきです。
そう考えると、嫌な思いをしたことも、それほど気にすることでもないと思えてくるものです。
同様に、自分のミスや失言で落ち込んでいるとしても、
「完璧にはいかない、こうなることだってよくある」と考えれば、少しは楽になるでしょう。
一緒に笑い合う仕組みを
一人でそういったことを考えるのは苦手だと思う人もいるでしょう。
誰かに話すのも、もちろん有効です。
ただし、愚痴になってしまうと、気持ちの切り替えにならないことも多く、話す相手に対してもよくありません。
頻繁に愚痴を言うことは避けるべきです。
人と共有したいと思うときは、ひと工夫が必要です。
あくまで目的は、愚痴ではなく笑い話です。
上司やお客さんから言われたこと、やらかしたミスを、ネタとして提供したり突っ込んだりします。
大事なのは、お互いにそれをするということ。
他人に、嫌なことが起きているのを発見したら、後で周りの人が笑いながら盛り上げてあげる。
笑い合った後に、さりげなく、簡単な改善アドバイスを言ってあげると、楽に感じるものです。
うまくいかないこと、嫌なことがあれば、誰もがその原因を考えたり、自分を省みたりするはずです。
それは必要なプロセスですが、必要以上に悩む人がいるのも事実。
そんなときは、周りが大したことではないことを気づかせてあげる一言が重要です。
周りでフォローする体制:実例
昔、銀行員時代に、こんなことがありました。
ある後輩が、異動により、私の所属している部署に来ることになりました。
気を使ったのか、誰かにアドバイスされたのかは忘れましたが、地方拠点で離れていたこともあり、着任時に、東京で買ったお菓子をお土産に持ってきたのでした。
到着後、拠点長に挨拶し、お土産を渡すと、思いもよらぬ言葉が返ってきました。
何もそこまで言われなくても、と思うような話でしたが、着任初日に、よくわからない理由で上司の逆鱗に触れてしまった後輩は、見るからに落ち込んでいました。
前途多難な船出となったのですから、無理もありません。
こんな時に、周りも変に気を使ったり、辛気臭い雰囲気になっていると、本人は余計に落ち込んでしまいます。
拠点長が席を外した瞬間、そばに行って笑ってあげればよいのです。
「『むしろマイナス』は面白かったね、笑い堪えるのに必死だったよ!」
「そうそう、お土産持ってきてマイナスからスタートする人は初めて見たよ!」
このように二、三言話した後で、
「口は悪いけど、そこまで悪意はない人だから大丈夫だよ、たまに予想外の発言はあるから」
と伝えてあげました。
この、1段目でお伝えした、3つの考え方。
落ち込んだ時に、このようにしてもらえると、気持ちは楽になるものです。
自分ごとになると、客観的に見れないこともあります。
このような関係を日頃から作っておくのは重要なことです。
同僚という存在がいない、経営トップのような存在でも同じです。
わざわざ外部に、経営者つながりのコミュニティを持っている人は多いと思います。
また、メンターと呼ばれる人に話したり、時には占い師を雇ったりと、他者に助けを求めることは誰もが必要なことです。
2段目 嫌なことがあっても前を向ける究極の方法
1段目は、即効的ですが本質的ではありません。
どちらかと言うと「かわし手」です。
つまり、根本的に解決しなければならない問題を見ない、避けてしまう可能性もあるわけです。
それでは成長の機会も不意にしてしまうことになります。
日常的に、気持ちをうまくコントロールするためのテクニカルなやり方ではありますが、本当に大事なポイントはここからです。
冒頭にも話した通り、仕事に自分の信念を表現することが、嫌なことがあっても前を向く究極の方法です。
詳しく見ていきます。
実際のビフォアー・アフター
まずは私の実例から示します。
私の場合、銀行員として長い間、自分の軸も定まらずに葛藤してきました。
1段目に紹介した対処法などは、その葛藤の中で試して導入してきた考え方です。
しかし、それだけでは根本的な解決にはなりません。
根本的な問題に対峙しようとすると、虚しくなるのです。
それもそのはず。
何の信念も軸もなく、やらされる仕事に従事し、安定と給料を失う恐怖から動けないだけの存在だったのですから。
精神状態を保つためには、1段目のかわし手しかありませんでした。
その後、長い葛藤の末に、自分の信念を仕事で表現する機会を銀行員としてのキャリアの最終盤で実践することができました。
その頃にはすでに銀行員としてのキャリアを終わらせる決断ができていましたが、何の軸もないままやらされるだけの仕事だけをして終わりたくありませんでした。
- 上司への忖度(上だけを見る)
- 波風を立てない(上手に社内を調整する)
- うまく立ち回る(見せ方、アピールの技術)
そして、与えられた任務をお作法の範囲、個人の特性を出さない範囲で工夫する。
これは、多くの組織人に共通する、自分の軸のない行動指針です。
このような考え方で仕事をしていれば、自分の軸など持てるはずもありません。
公明正大、誠実であるべき、人間として卑劣な行為はしない。
仕事をしていると忘れがちですが、大事な要素を再度認識したのでした。
そう考えると、必要以上にずる賢く、うまく立ち回り、組織でこびへつらう必要はありません。
自分に課された業務をやる中でも、自分のあるべき姿を意識することは必要です。
自慢できるほど完璧にできたわけでもありませんし、もっとよいやり方もあったという反省もあります。
それでも、まずは目指して実行しなければ始まりません。
部下を犠牲にするような自分本位な上司の指示には、異議を唱えたり、正しいと思える部下の主張を反映させようと動いたり。
正直、銀行という当時の職場で実践することは簡単ではありませんでしたが、
少しでもそれに基づいて行動ができたときは、嫌なことがあろうと、前を向き続けることができました。
嫌なことがあったとしても、余裕を持って、自己を肯定しながら進むということは、信念に基づいた行動をすることで達成できることです。
やらされて動く仕事では、到底至ることのできない心境であると思います。
自分の信念を仕事で表現する感覚
先に例を示しましたが、信念を自分の仕事に表現するとは、
何のためにこの仕事をしているのか、自分の信念に則った理由を源泉に動くことです。
- 組織から稼げと言われている。
- 任務だからやらなければならない。
- 給料のためだから仕方ない。
このような動機を外発的動機と言いますが、これだと嫌なことがあるとすぐに迷い、悩み、落ち込みます。
やらされているだけですから、自分の内なる情熱も行動指針もありません。
支えるものがないのです。
「やり方として正しかったのかわからないけど言われたことだから・・」
「とにかく怒られたくない」
このような思考になるでしょう。
最悪の場合、非道徳的な言動をするようになり、法律違反をすることにもなりかねません。
決して大袈裟ではなく、そのような人は、事実たくさんいます。
たとえ、大企業の一歯車であっても、自分で決められる裁量が少なくても、
それでも自分の信念を持つことは可能です。
先ほど挙げた、組織から与えられた任務だから、給料のために仕方ないからという理由以外に、
ケースバイケースでも構いません。
今向き合っている一連の課題は、部下の働く環境の改善のためにどうしても成し遂げたいとか、
世の中に必要としてくれる人がいるから、絶対に商品化するとか、
個人の信念から出てきた目的があってこそ、ブレない行動を取ることができます。
自分の内的な目的に基づいて仕事をする意味をしっかり見据えていれば、ミスをしても、嫌な思いをしても、長く気にするようなことはありません。
多くの人が交わる社会ですから、嫌なことがなくなることはあり得ません。
1段目はかわし手と表現しましたが、2段目は受け止めます。
受け止めてもなお前を向ける状態です。
受け止めるから、しっかり反省もでき、問題があるのかないのか、あるならどう解決していくかを考えることができます。
嫌なことがあっても、
辛い、大変、腹が立つことはあっても、それでも自然と前を向けるのです。
まとめ
嫌なことがあった時に、それでも前を向くための考え方を紹介しました。
1段目は、即効性のある方法で、今目の前にある急場をしのぐのに役に立つかもしれません。
しかし、本質的に、嫌なことを受け入れつつも、前を向ける精神を作るなら、2段目が必要です。
すなわち、自分の信念を仕事に反映し表現することです。
組織から求められることをするという行動源泉以外に、
自分個人としての信念を、どう仕事に表現するか、実践していくか。
これができれば、嫌なことに止まらず、困難があったとしても、迷わずに前を向いていける可能性が圧倒的に高くなります。
組織で仕事をしていると、どうしても組織の理に注目しがちです。
しかし、個人として当然に守らなければならないもの、持つべきものもあるはずです。
それを失えば、個人としての強さはなくなります。
軸がなくなり、組織にしがみつくしかなくなります。
そんな状態になる前に、時間をかけてでも、非効率と言われても、向き合って考える問題であると思います。
難しい話だと感じるとすれば、組織としてのあり方、動き方ばかりに気を取られすぎていると考えるべきでしょう。
誰にでもあるはずの信念、個人としての生き様を仕事でも忘れないことを強く意識することをお勧めします。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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