本当に信頼できる人とは?最高の成果を出すために目指すべき姿

こんにちは!Jimmyです。

今回のテーマは、「本当に信頼できる人とは?」です。

 

困難の中でも、満足感と納得感のある仕事をするために、もっと言えば、幸福な人生を送るためには、

いかに信頼できる人と仕事をできるかが大事になります。

 

信頼できる人を見つける、

それには、まずは自分が信頼され得る人になる必要があります。

 

信頼できる人物像と目指すべき姿を示していきます。

結論は、一貫性、誠実、信念です。

短期的に作用するのは、立場や能力によるものが大きいかもしれません。

しかし、長期的な強い信頼関係には、これらが不可欠であるということです。

立場・能力・人格

信頼できる人というのは、現実的に考えれば、状況に応じて変わります。

その前提に立つと、信頼できる人の条件とは大きく分けて3つの要素で成り立ちます。

立場・能力・人格です。

 

立場

相手が信頼できるかどうかは、まずは立場で考えることが多いでしょう。

相手のことがよくわからなくても、置かれている立場で想像できます。

店員という立場であれば、渡したお金を持って逃げることはまずないだろうと考えられます。

 

どのような人かは知らなくても、利害関係が一致していれば、自分と同じ方向に向かって動いてくれることが期待できます。

利害関係を整理することで、信頼できる相手を整理することもできるでしょう。

 

能力

当然、能力も、信頼するには欠かせない要素です。

目的を果たすことが出来るだけの能力がなければ、どれだけ利害が一致していても信頼することはできません。

基本的には、信頼できるかどうかを判断する上で、最低限の能力は前提のようなものです。

これは経験や、実績などからも推定できます。

だから、実績のある人は信頼されやすくなります。

 

人格

人物本意で、信頼できるかどうかを判断することもできます。

特に、誠実であることは、立場や利害関係を超えて、長期的な信頼関係を築く上で必須な要素になります。

最低限の能力を兼ね備えた相手であれば、あとは信頼性の度合いに影響を及ぼすのは、この人格による部分が大きいと言ってよいでしょう。

類は友を呼ぶ

信頼できる人

最高の仲間と、最高の仕事をしたい。

苦労を乗り越えて、大きなことを達成したい。

これができれば、人生に幸福感をもたらすことは間違いないでしょう。

誰もがこのように思ったことはあると思います。

 

そして、これを達成するなら信頼できる人と仕事をすることが不可欠です。

 

歴史上、そして現代に至るまで、大きな成功を収めてきた人の多くは、信頼できる仲間や友人がいて、その関係性のもとで信じられない相乗効果を発揮していることがわかります。

 

そして、もう一つ言えることとして忘れてはならないのが、類は友を呼ぶということです。

高い志を持った人には、自然と周りに志の高い人が集まる。

性格的には違っていても、高い能力同士が共鳴することもあるでしょう。

 

正しい考えを持った人には、正しい考えを持った人が集まる。

よからぬ考えを持っている人には、やはりそれに近い人が寄ってくるものです。

 

くどい説明はいらないくらい、誰もが日常生活のなかで見ている光景のはずです。

 

つまり、自分の周りにいる人の多くは、自分で引き寄せた結果であるということです。

ですから、本当に信頼できる人と仕事をしたければ、自分が信頼される人になることが必須ということです。

短絡的な信頼と長期的な信頼

先ほど示した信頼できる人の3要素。

立場、能力、人格。

これらのうち、立場と能力は短期的な信頼の構成要素となります。

人格は長期的な信頼の構成要素です。

 

短期的な信頼も活かしつつ、長期的な信頼をいかに多く築いていけるかが重要です。

これについて、少し詳しく述べていきます。

 

立場が変われば全てが変わる

利害関係のみで成り立っている信頼関係は、立場が変われば一瞬で吹き飛びます。

同じ方向を向いているときのみ信頼できる関係ということです。

 

私が以前、海外勤務をしていた時に、海外現地駐在員と日本本部の関係を表す有名な言葉がありました。

 

「OKY」= お前、来て、やってみろ!

本部は、現地のことを理解しないまま、日本の理屈で言いたい放題。

現地の状況を理解するために、一回来て経験してみるべきだという意味になります。

 

「OKO」= お前、ここ、おったやろ!

さらに、OKYの進化版になります。

現地で一緒に苦労をわかち合って協力していた人が日本に戻り、海外拠点を統括する立場になることは少なくありません。

現地の苦労を誰よりも知っているはずなのに、本部の立場に立つと、以前の苦労を忘れたかのように、

日本の理屈を押し付けてくるというパターンもよく聞く話です。

だから、「一番わかってるでしょ?なんでそんなこと言うの?」となるわけです。

 

立場が変われば一瞬で瓦解する信頼関係の典型です。

立場に応じて合従連衡を繰り返すこと、それぞれの利害関係を整理すること。

これらは、上手に生きていく上で重要かもしれませんが、システマチックな関係とも言えます。

 

「味方だったら力強い」は、敵にしたら厄介なタイプかも

能力の高い人は、組織で信頼を勝ち取りやすいと言えるでしょう。

知識、経験が豊富で、論理的で弁も立つ。

味方にしたらこれほど力強いタイプはいません。

 

一方で、変化が激しく立場も変わりやすいご時世、いつまでも味方でいるとは限りません。

その人に、人格的な素養が欠けていたとすれば、立場が変わった瞬間に、最悪の相手となる可能性もあるのです。

味方に見せかけて、実は敵という立場も演じるかもしれません。

 

味方としては心強いが、敵となれば最悪の相手。

能力の高い人は、信頼できる相手にもなれば、最も信頼できない厄介な相手にもなり得るという注意が必要です。

 

人格による長期的な信頼には積み重ねがある

能力や立場と違って、人格を瞬時に把握することは難しいでしょう。

1回会った程度でわかるものではありません。

何度も接している中で、確信できるものです。

 

時間は必要ですが、その分人格による信頼は、積み重ねも大きくなり、長期的な、そして強固な信頼関係となります。

人物本位のため、立場が少し変わっても、信頼関係がなくなることはありません。

一時的に競争関係になったとしても、いつかまた、一緒に組みたいと思う人もいるはずです。

 

この人が言うならやってみよう、この人のためならやってみようという感情も、時に大きな力となるでしょう。

この人格による信頼関係の大切さ、これがないとどうなるのか、次の項でもう少し詳しく見ていきます。

滲み出る言動!ごまかしは聞かないと思うべし

信頼できる人

この項では、実際の私の体験を紹介します。

能力の高い上司が、あたかも同じ船に乗っているかのような口調で話してくれることもあるかもしれませんが、厳密には上司と部下という関係である以上、そこに利害の対立も発生することになります。

 

つまり、人格の伴わない上司は、信頼と部下の実力を引き出すことはできないということです。

 

うまく、人の立場や感情を揺さぶって、味方につけたり、意のままに操ろうとしても、肝心なところで力を発揮してくれないものです。

そのような揺さぶり合いは、何よりお互い気持ちが良いものではありません。

最高の仕事をしたなどという達成感にはほど遠いでしょう。

 

半沢直樹を見ていてよく思いますが、利害関係や恐怖政治を前提にした信頼関係では、人は持っている能力を十分に発揮することはできないものです。

 

味方のようで信頼できない上司の典型

「能力が高く、部下思いで、勇敢な人なのかもしれない」

自己プロデュースの上手な上司は、部下にそう思わせることができるかもしれません。

少なくとも一瞬は。

 

しかし、もしその上司に実態の人格が伴っていなければ、いずれ見破られます。

毎日会っていれば、矛盾や油断も生まれるからです。

 

私が経験したのは、海外勤務をしている時でした。

ローカル社員に対する処遇、考え方に、つい本音が出てしまったという事例です。

 

日本人同士だから、ということで油断していた部分があるのでしょう。

接待に向かう車の中で、ローカル社員の配置について、上司同士が話し始めました。

 

人物をよく見ているわけでも知っているわけでもなく、想像だけで話していることはよくわかりました。

挙句に、投げやり。

「まあ、こうしとけばいいんじゃないの?」

「よく知らなけど、どっちでも変わらないでしょ?」

 

また別の時の発言ですが、

「彼(ローカル社員)には、うまく言っておいてくれ。」

「うまく乗せて、気持ちよく働いてもらえればいいんだよ。」

 

ローカル社員に対してどういう姿勢であるかがよくわかりますが、

その基本姿勢は、自分に対して(つまり日本人の部下に対して)もさほど変わらないであろうことは、誰でも想像できるでしょう。

 

このような人が、かしこまった面談の席で、私に対して、

「君のためを考えると、このキャリアが一番いい」

「私にできることは全て協力する」

などと話をされても、信じるに足る人物ではないことは明らかです。

結局、お互い、どう効果的に利用するかという視点で考えることになるでしょう。

 

初めて聞けば、確かに言っていることは的を得ているようで、相手のことを考えているかのような発言に聞こえるのですが、実際の人物を見ているため、不信感しかないのです。

 

観察眼のある人なら、「あの人は目が笑っていない、悪い顔をしている」などと早くから指摘することもできるのかもしれませんが、普通に見ていれば、そのあたりは言動に滲み出るものです。

 

同じように、対顧客、対他部署の関係において、このような発言をする人がいました。

どの組織でも聞かれる話ではないでしょうか。

 

「いかに相手の弱いところを攻めるか、相手の嫌がることをするか、相手を追い込んで断れないようにするか」

これを考えろとよく言われたものです。

 

確かに、組織対組織の状況では、時には(否、頻繁に)必要な手法ではあるかもしれません。

しかし、これを得意げに毎回主張されると、ここに価値観の軸を置いていることがよくわかります。

 

今は、同部署の部下・後輩として、同じ方向を向いているものの、立場が変われば、容赦無く自分にも仕掛けてくるのだろうと思います。

そこに人格としての価値観が表れています。

今は、立場、状況がもたらした一時的な協力関係であることは明らかです。

 

端的に言って、そんな人が増えれば、息苦しい、口先だけ、お互い腹の探り合いをしながら利害に基づいて判断するという疲弊した人間関係になります。

 

一部の人を除いて、多くの人が、ただ苦しい状況に追いやられます。

残念ながら、これが多くの組織の実態ではないかと思います。

 

人のふり見て我がふり直せ

このような関係では、一時的、表面的な関係しか構築できません。

合従連衡ゲームのような感覚でしょうか。

弱い立場になれば、叩かれる、強い立場になれば信頼される。

 

実際に、このような組織にいた感覚として、

嫌悪感はもちろん、疲労感も必要以上に感じていたように思います。

 

肝心な時に、チーム力としてまとまりを欠きます。

「踏ん張りどころだ!」と言われても、持っている力を全て発揮できるはずも、考えうる思考力を総動員できるはずもないのです。

 

一方で考えなければならないのが、

先ほど示したとおり、類は友を呼ぶということです。

 

組織に嫌悪感を覚えている私自身が、そういう組織を選び、そういう働き方をしていたことに後になって気づきました。

 

私もその組織の一員でしたから、当たり前のように、外部の人から見れば同じに見えたでしょう。

私自身が、生き方や、仕事をする意義もはっきりしないまま、損得勘定で動いていたのです。

 

とにかく面倒なことになりたくない!

怒られたくない!

早く終わらせて帰りたい!

数字をあげればそんなことにならなくて済む!

 

これでは他の上司や先輩のことを悪く言える立場ではありません。

仕事をする上での強い軸も使命感もなく、利己的に、損得勘定だけで動く。

信頼できるかどうかは、利害関係と能力だけで判断。

 

同類です。

 

私の場合、このあたりをしっかり認めることから始める必要がありました。

改めるために、時間をかけて自分について考え、そしてきっぱり会社を辞めました。

周りに信頼できる人がいない、本気になれないと思っているのであれば、まずは自分の思考を疑ってみるべきかもしれません。

見るべきは一貫性、誠実さ、信念

信頼を得るためには、利害関係も大切なのは確かです。

そして、実力や知識も最低限は必要。

しかし、それだけでは長期的に信頼できる人間関係は期待できないことは、これまで述べてきた通りです。

 

合従連衡で、都度、利害が一致すれば協力すればそれでよいと考える人もいるかもしれません。

それはそれで、致し方ないですが、

仕事を通して大きな幸福感を得ることを望むのであれば、人格を軸にした関係が不可欠です。

 

信頼できる人とは、すなわち、長期間にわたり積み重ねた人格を持った人です。

そのような人たちに共通する特徴が、一貫性、誠実さ、信念です。

 

これらの3要素は互いに関係しあい、また補完し合う関係です。

 

一貫性があるから、誠実さや信念が際立ちます。

信念があるからこそ、一貫性と誠実さをもたらします。

誠実さがあるから、一貫性と信念はより強固になります。

 

逆に、先ほど示した、人格が備わっていない信頼できない上司の典型的なパターンをみると、

一貫性がなく、誠実さもなく、仕事に対する信念など微塵も感じないことがわかります。

だから、利害が一致する時を除いて、全く信頼するに足らない人物なのです。

 

人生の全てにおいて、完璧な一貫性や誠実さや信念を持つべきと言っているわけではありません。

完璧な人間などいません。

どこかに皆、矛盾もあれば、あやふやな部分もあります。

 

ただ、自分が勝負する特定の分野においては、一貫性があり、誠実であり、信念を持つべきです。

 

スティーブ・ジョブズなどは、まさによい例です。

その日に言ったことを、翌日に180度変えることも珍しくなかったようです。

お世辞にも「性格のいい人」とは思えません。

 

それでも、ブランドに対しての一貫性、商品に対する熱意はどこまでも誠実であり、世界を変えようとした信念は誰もが疑いようもないでしょう。

 

だからこそ、変人と言われながらも、そこに信頼を寄せた人がいたわけです。

逆に言えば、それがなければ、このような人には誰も近づかないでしょう。

 

自分自身が信頼できる人物になり、信頼できる人たちと幸福感のある仕事をするためには、

立場や能力を超えた、人格での勝負、

すなわち、一貫性、誠実さ、信念を追求することが必要です。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

人生に対するスタンスや持つべき考え方について、こちらの記事についても是非ご覧ください。

 

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