アウトロー採用やナルシスト採用
こんにちは!Jimmyです。
突然ですが、就活ってバカらしいと思ったことはありませんか?
おかしいことがたくさんあると思いませんか?
型にはまった就活に、辟易とした経験がある人も多いのではないでしょうか。
ずいぶん前になりますが、自分自身の就活を振り返ると、毎日のようにそう思っていたことを思い出します。
最近、アウトロー採用、ナルシスト採用という取り組みを知りました。
2012年ごろから試験的にアウトロー採用、ナルシスト採用と呼ばれるプログラムが始まっているようです。
その名の通り、普通の就活を受け入れられない、参加しないアウトローな若者が働く場を求め、そんな若者を企業が獲得するためのプログラムです。
私も、自分が就活していた時のことを思い出し、こんなイベントがあれば参加してみたかったなと思って見ていました。
応募資格は29歳までの若者で、参加企業との会話を通じてマッチングを行っていくという仕組みです。
ちなみに、服装、髪型は自由で、エントリーシートも無いようです。
以下のような若者をイメージしているようです。専用サイトから引用します。(https://outlaw.so/)
決して働きたくないわけじゃないし、頑張る気がないわけでもない。
でも、今の「就活」という文化や制度の中ではどうもうまく伝わらない。
次第に気持ち悪さやバカらしさに嫌気をさし、自ら「就活」を降りてしまう。
有名企業としては、アクセンチュア(世界最大規模のコンサルティングファーム)もアウトロー採用を採り入れているようです。
型にはまる能力も必要かもしれませんが、アウトロー採用においては、型にはまることなく、個性の強い人たちが集まり、自然と本音をぶつけ合えるような雰囲気になっていくのだそうです。
そういう場だからこそ、志望動機や会社について調べたことを発表することもなく(エントリーシートも無いので当然ですが)、本気で人と人との触れ合いが行われるのだろうと想像します。
そして、じっくりと企業と若者が話し合う場も持たれ、相互理解を深めていくところが大きな魅力であると思います。
気になった方は、一度見てみてはいかがでしょうか。
型にはまった就活が嫌いで辟易した経験
いわゆる、型にはまった就活に違和感があり、受け入れられない人は必ずいます。
私も十数年前、就活をしていた時は、大変な違和感を感じながら参加していたのを覚えています。
面接官からの質問は、ほぼ決まりきった内容であるため、学生は、想定問答を準備します。
ノウハウ本を購入して、受け答えの仕方や、効果的なエントリーシートの書き方を覚えます。
リクルートスーツやカバンを購入して、OB訪問や企業説明会への参加に勤しみます。
グループディスカッションでは、本音を置き去りにした、面接官に協調性を見せるためのディスカッションが繰り広げられます。
正直、バカらしいと思ってしまいました。
私の場合は、就活に対して斜に構え、悲観しながらも、周りに流されるように活動していました。
面接では、他人が発表して通過した志望動機や自己PRの内容と全く同じことを言って通過したこともありました。
面接官も人間です。
15分程度の面接でわかるのは、どれだけしっかり面接の準備をしてきたか、ということくらいでしょう。
自分で考えたものでも、人が考えたものでも、何れにしても本音の志望動機ではありませんでした。
情報が十分でない中、本当に強い志望動機を完成させることはできないと考えていたのです。
ある意味、中途半端なアウトロー気質であった私は、疑問を感じながらも、型にはまった就活をなんとか乗り切ろうと画策したのでした。(流されていったということです)
そんな就活をするくらいなら、アウトロー採用のようなプログラムに参加するのも一つの選択肢ですし、偽ることなく自分を出せることは、採用されなかったとしてもスッキリした気分にはなれるように思います。
なお、私の就活体験談は以下の記事をご覧ください。
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アウトロー採用は企業、学生双方にメリット
企業がこのような一風変わった採用制度を採用することで得られるメリットは、隠れた優秀な人材を獲得することに止まりません。
中長期的に見て、組織の多様性を推進していく大きな力になります。
多様性を受け入れられない日本人は、非常に多いことはすでに知られています。
それは、企業組織でも、画一的で同じような人材を集めて、同じような価値観になるよう教育することにも繋がっています。
ちなみに、その狭い価値観を手っ取り早く取り除く方法は、外国人と一緒に働くことです。
国が違うということは、育った環境も教育も言葉も全て違います。
よほどの頑固者でない限り、外国人に対して、日本人と同じような振る舞いをするよう期待する人はいません。
仕方のないことだ、ある意味絶対に不可能だと理解できますし、その前提で協働することを考えていかざるを得ません。
このことは、私が海外勤務をしている時に感じたことです。
もし日本人が言えば、上司、先輩から吊るし上げられているようなことでも、外国人の従業員が言えば、受け入れられることはよくあります。
外国人相手に日本流の働き方を要求したところで、納得を得られないことはわかっているからです。
つまり、周りに同じような人間がいるから多様性が疎んじられるのであって、
周りに価値観が違う人を増やせば、自然とそれを受け入れ、協働するしかない環境が生まれるということです。
圧倒的に違った価値観の人が増えれば、自然と多様性を受け入れるようになります。
アウトロー採用は、画一的な人材ばかりの組織に新たな息吹を与え、広めていく推進力にもなると考えます。
そのような企業に入った学生もまた、自分の個性を十分に発揮できる土壌に恵まれていると言えます。
周りに合わせることができるYesマンや、忖度ができる人間だけが評価される組織ではないからです。
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アウトロー採用という言葉がなくなることを願う
本来、このような「アウトロー採用」という言葉が成立してしまうこと自体残念に思います。
多くの組織が、画一的な人材採用基準を設定し、型にはまった人材を評価してきた証拠でしょう。
また、そんな環境を当たり前と思い、そこに安住することに満足している人が多いということも言えます。
多様性を掲げるのであれば、働き方や考え方に対して、一通りではない価値観を受け入れる土壌が必要です。
それが採用側で整えられていないため、このようなイベントが注目されるようになります。
企業側の立場に立てば、これまでのように画一的な人材だけを求めていても、成長の余地は限られていると感じ始めた組織が増えてきているということなのかもしれません。
実際、アウトロー採用に参加する企業はまだまだ少なく、一部の企業しか参加していないのが現状のようですが、
今後このような取り組みが拡大されれな、独自でアウトロー採用に似た採用基準を設定する企業も増えてくるかもしれません。
まだ、この採用基準の成果や効果を測定できる段階ではないとは思います。
しかし、私の経験から、型にはまった就活で自分を偽り就職した会社で、そのまま自分を見失ったまま過ごしている人は少なくないと確信しています。
採用の基準が多様化することは、会社と学生との適切なマッチングに近づける可能性が高まります。
非常に楽しみな取り組みです。
このような採用基準を取り入れようとする企業を応援したいと思います。
以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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