人格否定発言などに動じないために知っておくべき対処法と考え方

こんにちは!Jimmyです。

会社などの組織において、上司や先輩による人格否定発言に苦しむ人は少なくありません。

真面目な人ほど、真に受けてしまい、真剣に悩むということにもなりかねません。

職場で人格否定発言があるような場合、ほとんどは、都合のよいおかしな解釈に基づいています。

本当に気にすることはありません。

人格否定発言を気にする必要がない理由と、発言に対して、心を乱されないようにするための心構えを紹介します。

会社の上司・先輩による人格否定発言はこう考える

意外とある人格否定発言

会社に所属していれば、上司や先輩から人格否定された経験を持つ人は少なくありません。

言う側も、あまり意識することなく感情任せに言っているケースもあるでしょう。

受け取る側にもよりますが、

「本当に無能だ」

「だからお前はいつまでたってもダメなんだ」

「社会人としてどうなの?」

「親の顔が見てみたい」

といった発言があるようです。

 

私が直接言われたものばかりではありませんが、会社員時代にたびたび聞いた言葉は、

「人としてどうかと思うね」

「人格を疑うよ」

「お前はそういう(ダメな)星の下に生まれてきたんだ」

 

さらに、軽い伝説となっていたのが、

「お前なんか、精子からやり直せ!!!」

でした。

 

最後の二つなどは、横から聞いていれば、ギャグのレベルとも捉えられます。

それでも、言われた本人からすれば相当なショックを受けかねません。

言葉のチョイスは色々ありますが、人格を否定するような発言は意外と少なくありません。

 

ミスと人格の問題を混同しない

「人格と関係ないでしょ・・」

と軽く流すことができればそれでもよいのですが、気にする人が多いのは、仕事のミスに直結しているからでしょう。

何かミスをした時に、それを指摘されるはずが、飛躍して人格にまで問題を転嫁させられることがあります。

言われた方も、単なるミスと人格の問題を混同してしまっては、受け流すこともできません。

 

例をあげます。

若手社員が慌ただしく仕事をしていて、余裕がなくなり、やるべき手順を飛ばしてしまうということはよくあることです。

突発的な対応に追われてパニックになっていたところ、報告ラインとして一報入れておくべき人に報告を忘れてしまった。

結果、その上司にこう言われた。

「この案件でお前のために動いてやっているのに、お世話になっている上司を飛ばすって、人としてどうかと思うけどね。」

 

完全に上司のヘソを曲げてしまいました。

似たようなことは割とよくあることだと思います。

予期せぬことで目の前が手一杯になって、上司への報告や、御礼の言葉、やるべきことを飛ばしてしまうケースです。

 

この後にも述べますが、「ミスをしただけ」の話です。

なぜなら、意図的に上司を飛ばしたわけでもなく、手一杯になって余裕をなくしていただけだからです。

上司もそれをわかっているケースもあるでしょう。

それでも、気分が悪いから「人としてどうなの?」となってしまいます。

さらに、「使えない奴」、「ダメな奴」という言葉が連想されてしまうのでしょう。

 

ほぼ都合のよい押し付け

考えてみればおかしなことにすぐ気づきます。

まわりくどいですが、三段論法で確かめるとこうなります。

  1. お世話になっている人に、大事な報告を忘れることは人としておかしい。
  2. お前は、お世話になっている上司に大事な報告を忘れた。

よって、お前は人としておかしい。

 

となるわけですが、飾り言葉で惑わされないでください。

 

①の部分、要は、報告を忘れることは人としておかしいと言っているだけです。

お世話になっているかどうかも、大事かどうかもその人の主観です。

報告を忘れることなどは、ただのミスであるとわかるでしょう。

 

正しくは、

  1. 報告を忘れることは、ミスをしたということだ。
  2. お前は報告を忘れた。

お前はミスをした。

ただ、それだけのはずです。

 

余裕のある上司であれば、一番の問題が、若手が余裕をなくして慌てていることだとすぐに理解できると思われます。

「落ち着いてやれ!顧客に迷惑をかけるようなミスになってしまうぞ!」

と声をかけてあげられるでしょう。

 

上司や先輩からの人格否定があった場合、都合の良い解釈によるマウントであることが多いと思われます。

ミスしたところを改めることに、まずは注力するべきでしょう。

 

もし、この件で顧客に迷惑をかける話になっていたらどうでしょうか。

上司に共有していなければ、迅速な対応を取れない可能性があったかもしれません。

 

だから、あのケースではすぐに報告を入れておくべきだったと冷静に何がいけなかったのかを反省するということです。

 

また、今回の趣旨からは外れますが、本来しなくてもよい無駄な報告や儀式のようなこともたくさんあります。

上司をうまく、優良案件に関わっているような形にはめ込むことは常套手段でしょう。

このような(面倒な)ことは、組織であれば必ず発生します。

組織で立ち回るお作法と、調整能力、おさえるべき人をおさえる人が上に上がっていく構図であることは否定できません。

人格否定に屈しない自分作り

なぜ人格否定発言を流せないのか?

客観的に他人のやりとりを見ていれば、「おかしな人格否定発言に悩む必要などないのに」と思えるものです。

しかし、実際に自分がそのような状況に陥ると悩んでしまうものです。

 

仕事でこのようになるのは、多くの場合、自分の動く指針が明確でないからです。

言い換えると、怖がりながら仕事をしているということです。

 

私も経験しましたが、何のためにやっているのか不明確な状態になることがあります。

顧客のためになっているのか、収益のためになっているのか、会社のためになっているのかわからなくなるケース。

倫理観がブレて、プレッシャーに押し潰されそうになりながら、周りが見えなくなっている状態。

何が正解で、自分の取るべき言動がわからなくなってしまうこともあるでしょう。

そのような時に、ミスをして人格否定されると、意外と真に受けて悩んでしまうものです。

 

持つべきたった1つの指針

大切なことは、「人としての正しさを持つこと」、これだけです。

これだけと言っても簡単なことではありませんが、若手であっても常に意識するべきことです。

何度も人としての正しさと、他の指針とのジレンマに悩むことになると思います。

その中で、人格否定されるような、人として間違ったことは絶対にしないという強い気持ちは持っておくべきでしょう。

 

このような頼るべき軸があると、言動も精神状態も少しずつ安定するようになります。

周りから否定されることがあっても、落ち着いて対応できるでしょう。

これがない結果、集団心理も働いて、違法行為にいつの間にか加担してしまうということが実際によく発生しています。

 

なお、悪い安定の例が、人としての正しさではなく、利益だけを軸にすることです。

そうなると、迷うことなく以下のようになります。

 

  • 利益をあげたのだから間違っていない。
  • 文句を言う奴は妬んでいるだけ、負け犬だ。
  • 俺を否定するなら収益をあげてから言え!

となってしまうわけです。

 

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複雑な世の中で生きていれば、気づかないところで、よくない考え方が定着している可能性もあります。

誰にでも起こりうることです。

 

そのため、人としての行動を注意してくれるような師匠の存在があることが望ましいと言えます。

同じ職場にいる人は、あまりお勧めできません。

損得勘定や強固な上下関係、利害関係があるケースが多いからです。

 

会社ではない外部の知り合いで数人、自分の言動を注意してくれるような人が必要です。

師匠と言っても、普通の人で問題ありません。

ただ、出来るだけ自分のいる分野と離れた人がよいでしょう。

私の場合は、会社員時代であれば、よくゴルフをご一緒する他業界のおじさんなどから、

「お前は、まだまだ人間ができていない」と言われることがよくありました。

優位性を示す必要もない人たちです。

あとでこっそり振り返り、考えてみるよい機会になったことを覚えています。

まとめ

職場で人格否定をするような上司や先輩が少なくないようです。

優位性を示したり、マウントを取ってきたりするケースが考えられますが、

ほとんどの場合、人格否定されるような筋合いはないことで否定されていると言えます。

 

それでも、仕事のミスと関連づけて指摘されるため、真面目な人ほど、真に受けてしまうということが起こります。

 

いかにも人道的に間違っているという大ナタを振りかざして、「人としてどうか?人格を疑う」

といった発言をしてくる人もいますが、都合のよい押し付けであると考えていればよいでしょう。

 

多くの場合、冷静に考えれば、単なるミスにすぎません。

改善するよう注意を促せばよいはずが、飛躍して人格否定するようになります。

 

冷静に、ミスした原因と改善策を考えることに集中していればよいのです。

 

それができるためには、普段から意識して、人として間違ったことはしないという行動指針を自分の中に持つことです。

少なくとも人として正しい行動を取るという軸があれば、ミスと人格否定を混同するようなことにはなりません。

自信を持って、人として間違ったことはしていないと思えばよいのです。

会社のルールや要請、各人の置かれた立場、利害関係など様々な要素が絡み合いますが、

だからこそ、時間をかけてでも、自分の中の正しさという軸を作ることが、迷いをなくす近道なのです。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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