感情をコントロールする方法【人それぞれ状況に応じた方法を!】

こんにちは!Jimmyです。

”感情をコントロールしたい、感情に振り回されずに生きたい!”

ある意味永遠のテーマなのかもしれません。

 

感情をコントロールできないことで、失敗したこと、後悔したことは誰にでもあると思います。

私自身、そんな経験を散々してきました。

そこで、感情コントロールに関する様々な本や先人の教えを参考に読み漁り、実践してきた経験があります。

 

感情に関係するテーマは本当に多岐にわたります。

 

古くは釈迦、そしてそれらの教えを引き継いだ仏教の教え、

孔子をはじめとする思想家、

歴史上に名を連ねる数々のリーダーが残した教訓、

さらにアドラーやカーネギーなど心理学や自己啓発に関する歴史的名著、

現代のアンガーマネジメントから、有名大学、有名企業で実践されている考え方まで。

 

いろいろ学び、考え、実践してきましたが、

それを経て、実際に役に立った、つまり実践的であると私が実感できることを中心に紹介していこうと思います。

 

一言で感情をコントロールすると言っても、喜怒哀楽様々あります。

状況によって重要さも変われば、最適な方法も異なってきます。

今回は、状況に応じて、どんな考え方を取り入れるべきか、私の経験を踏まえて示していきます。

コントロールすべき感情は「怒り」と「不安」

感情 コントロール

感情は基本的に必要

まず、感情をコントロールすると聞いて、感情をなくそうと考える人もいますが、それは違います。

感情は自然な反応であるため、基本的には出して大いにけっこう、出さなければ不健康です。

「おすましさん」ではよくありません。

 

喜び笑うべき時に笑って、悲しむべき時には悲しんで、怒るべき時には怒ることが基本です。

 

過度に感情を抑えようとすると、あるべき人間的な反応もできなくなってしまい、人生自体楽しくなくなります。

感動もしなくなり、無表情になっていきます。

それは避けたい状態です。

感情をコントロールするべき時などは、実際は限られています。

 

コントロールするべき感情

感情に振り回された人生は、後悔すると言われます。

人生に後悔を伴うような感情は主に2つです。

 

怒りと不安です。

 

ですから、怒りと不安という感情をうまくコントロールする必要があるということです。

 

先ほど述べたように、基本的には感情は必要ですから、怒るべき時に怒ればよい、

そして不安があるからこそ、慎重に行動できるという側面もあります。

 

いきなり人から暴言を吐かれたら怒って当然、

理不尽なニュースに怒りを覚えて当然、

夜真っ暗な道を歩けば不安になって当然です。

 

ただし、自分の精神状態を疲弊させるような過度な、あるいは頻繁な不安や怒りはマイナスでしかありません。

 

なお、喜びなどのプラスの感情についても、状況に応じて隠すことが必要な時もあります。

ただ、多くの人にとって難しいことではないのであえて触れません。

怒りの感情をコントロールする

感情 コントロール

まずは、怒りの感情のコントロールです。

日常、特にコントロールしたいのは、この怒りの感情です。

イライラする、カッとなる、激昂する、怒りで震えるなど色々ありますが、

どれも過度に長引かせないこと、頻繁にこのような感情を発生させないことが重要です。

「怒りは敵と思え」というのは徳川家康の言葉です。

怒りは身を滅ぼすことに繋がるという戒めでもあります。

 

まず認識!完璧を目指さない!

とはいえ、完璧は目指す必要はありません。

感情をコントロールする方法と聞くと、完全に怒りと別世界で振る舞える自分を想像するかもしれません。

しかし、人間であれば、完璧に怒りをコントロールできるはずもありません。

いくら対策したところで、イライラし、カッとなる時はあります。

 

だから、コントロールに失敗したとしても、自分を責める必要はありません。

 

よく、冷静に怒りの原因分析をするべきと言われます。

ただし、怒りの原因を考え、本来の目的と解決策を論理的に考えてみても、怒りがおさまるとは限りません。

また、同じ行動を繰り返さなくなるとは限りません。

 

本当につくづく思いますが、

人間は感情の生き物であって、論理で説明できない、納得できないこともたくさんあります!

 

有効な時もあるとは思いますが、無理やり全てを論理的に、怒りの原因を考える必要はありません。

同じく、目的志向的な解決策を考えようとする必要もないと思います。

 

家の外で、ワイワイ騒いでいる人がいれば、鬱陶しいものです。

なぜ、自分は怒りを感じるのか、解決のためにできることは?

などと考えても意味はありませんし、いちいち考えていては疲れます。

 

日常のイライラや突発的なムカッとの向き合い方

日常は、些細なイライラや怒りに事欠きません。

・周りにいる人の何気ない一言

・自分の発言をバカにするような上司・同僚の発言

・道で人にぶつかったとき

・新幹線や飛行機で騒がしい人がいたとき

・店員の態度や対応が悪かったとき

・家族やパートナーの言動や癖(コロナ問題で急増中?)

 

これらは、怒りの感情など持たなくてもよい些細なケースの典型です。

それなのに、怒りの感情が、言葉や態度に強く出やすい状況でもあります。

後で一瞬は反省しても、また同じような状況に出くわせば、イライラしてしまい、余計な発言なども飛び出てしまうものです。

 

これでは、周りに対しても、自分に対してもよくありません。

そんな些細な日常下で、するべきコントロールを以下に示します。

 

まずは気づく・受け入れる

出来るだけ、イライラしている時、怒りを感じているまさにその時に、

「あ、今自分はイライラしている、カッとなっている。」

と気づくことです。

 

客観的な視点が入ることで、少し落ち着くチャンスとなります。

この、若干の客観的視点があるかどうかで全く違います。

 

どこかでイライラしている自分を、「他人として」見ながら対処できるからです。

 

「うわー、今自分、けっこうかっこ悪いかもしれません・・」

「もう少し、抑えてみましょうか」

と自分に声をかけてあげる気持ちを持つことができれば、イライラは長く続かず、うっかり発言も少なくなるでしょう。

 

変えられないものを見極める

これは、多くの著書でも共通的に言われていることです。

自分で変えられないものを見極めることです。

他人の思考、言動などはまさにそうです。

 

自分の思い通りに、期待通りにならないことが当たり前であると、普段から意識することが必要です。

 

他人に常識や、あるべき論を押し付けられた時の気分を考えてみるとわかりやすいと思います。

人から押し付けられた常識には、反感を覚えるものです。

 

人を変えてあげよう、思い直させようという気持ち全てを否定するわけではありませんが、

その気持ちが強すぎると独善的になり、イライラにつながりやすいため注意が必要です。

 

自分が独善的になっていないか、変えられないものを動かそうと無理していないか?

という視点は、いつも持っておくべきでしょう。

 

共感しすぎない

以前、スタンフォード式リーダーシップ論の概要を記事にした際にも触れましたが、

共感にも注意が必要です。

 

コンパッションとエンパシーという共感の違いについて説明しましたが、

エンパシーとは、相手を自分ごととして考える、感情移入が大きい共感のしかたです。

 

しかし、この共感のしかたでは、相手が辛い時に自分も同じレベルで辛いと感じます。

相手の取るべき対策を、完全な自分ごととして考えてしまえばどうなるでしょうか。

もし相手が自分の考え通りに動かなかった場合に、怒りやイライラを感じる可能性が高くなります。

 

これは近しい人、特に家族に対して感じるイライラの原因として多いのではないかと思います。

 

共感は大事ですが、あくまで他人は別人格であり、完全に自分と同一視するようなことはしない。

ある程度の距離感を持っておくことが必要です。

自分ごとのように考えることは大事ですが、完全に自分ごととはしない。

それが客観性のある共感、コンパッションということです。

 

参考

スタンフォード式最高のリーダーシップ【ポイント】

 

寝る前の反省が客観を呼び覚ます

一番冷静になれるのは、夜寝る前です。

この時間、ストレス解消にとお酒を飲み、そのまま酔っ払って寝てしまうのはもったいないことです。

 

多くの経営者や偉人が実践しているのが、夜寝る前に1日の自分を振り返り反省することです。

 

先ほどから言っている通り、人間ですから、例え偉人でも、完璧にコントロールすることなどできません。

 

だからこそ、その日にあったこと、自分の言動でまずいことがなかったか、

人の道を外れるようなことはしなかったか、判断が正しかったかを反省するのです。

 

稲盛和夫さんも、毎日必ず自身の言動を振り返っていると著書にも書いてありました。

その積み重ねが、類まれな人格につながったのでしょう。

 

毎日の真摯な反省が、怒りのわくような場面での客観性、気づきを与える余裕と精神力を養うのではないかと思います。

感情をコントロールすると聞くと、難しいことのようですが、

毎日必ず反省するといった基本動作の積み重ねと考えれば、やろうと思えば誰でもできることだと気づきます。

 

譲れない怒りに対する挑み方

日常の些細なことであれば、怒りを抑えるにこしたことはありません。

そして、コントロールすることも可能です。

一方、引き下がれない怒りというのも、まれにあることでしょう。

 

「他人は変えられないからしかたない」、ではすまないこともあれば、

どうしても、人として許せない場合もあると思います。

「不倶戴天」という言葉がある通り、同じ天の下にいたくないという関係もあるかもしれません。

 

客観的に自分を見た後、受け入れる

先ほど述べたように、カッとなっている、怒りに包まれている自分を客観的に気づくということが大事です。

その上で、どうしても許せない不倶戴天の敵と判断すれば、その気持ちを受け入れた方が無理がありません

 

気分的なイライラや、刹那的な怒りではなく、心底の怒りなのだ、怒るべくして怒っているのだと結論づけることもあると思います。

そんな時に、怒りを抑えられない自分を責めていてもよいことはありません。

 

離れる、関わらない

些細なことに分類できないような怒りをもたらす人であれば、

離れること、徹底的に関わらないことを最優先に考えるべきでしょう。

 

戦国武将の戦略のように、敵でも利用価値があれば利用する、といった考え方もあるとは思います。

命をかけた戦いをする敵同士でも、お互い認め合うことは珍しいことではありません。

 

ただ、どうしても許せない場合というのは、相手の行為ではなく人格を問題視することが多いはずです。

そんな人と、うまくやっていこうと努力しても、うまくいく可能性は低いでしょう。

 

相性は必ずあります、直感も大事です。

 

誰とでも分け隔てなく、平等に、と言葉で言うのは簡単ですが、何百人、何千人の人と会っていれば、

中にはどうにも合わない人もいることの方が自然です。

 

長期的な視点で自分を鍛える

とは言え、それでは少し投げやりではないか、という側面があるのも事実。

ということで、長期的な視点に立って、どう考えていけばよいのか。

少し冷静に考えます。

こういう時、私がいつも頼りにして、行き着く先は、仏教のお坊さんの言葉が多いように思います。

 

ここでは、塩沼亮潤大阿闍梨の教えを紹介します。

千日回峰行というとんでもない修行をされた方です。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

人生に疲れたら読むべき、塩沼亮潤氏からの幸福のヒント

 

①神様や仏様が、この人(怒りを覚える相手)の言動を通じて自分を鍛えてくれた!

出会う全ての人には意味がある。

そして、嫌な人を通して、神仏が自分を鍛えようとしてくれている。

だから、感謝・尊敬すべき対象であり、どんな人とでも調和を心がけるべき。

自分の心の持ち方は、如何様にも変えられる、

 

②この人を本当に好きになれますようにという気持ち

1%でもよいから、嫌いな相手、怒りを覚えた相手に対して、

いつかはこの人を好きになりたいという思いを持っておくべき。

長い時間を経て、それが3%、4%となっていって、やがて本当に好きになることだって可能。

その行いを通じて、人の痛みや苦労がわかる魅力的な人になれる。

 

③自分の人徳を鍛えることに集中する

上記のような教えに従い、日々人徳を鍛えることに注力すること。

そうすれば、嫌いな人、意地悪をする人に対して、怒りの気持ちは消えていくもの。

久しぶりに会った時、自然と胸を張って、にこやかに接することができる。

そんな時は、何も言わなくても、相手がうつむいてしまう。

圧倒的な器量の違いは、はっきり伝わるということ。

 

以上の3点は、長期的な視点に立って、落ち着いて考える時に参考にしたい考え方です。

 

日々のアプローチ

そもそも、無用な怒りを抑制するには、精神状態を安定させることです。

精神が不安定な時に、客観性を持つことは一層難しくなります。

まして、怒りの原因を分析して、本来の目的にあった行動をしてみよう、論理的に考えてみようなどと言われて、できるものではありません。

 

いかに平時の精神状態を安定的に保てるかが重要であると感じます。

ポイントは以下の3点です。

 

✔️感謝の習慣

✔️人格を高める

✔️マインドフルネス

 

本筋から少し離れるため、説明は省きますが、具体的な方法や実践事例について、別の記事に書いておりますので参考にしてください。

 

当たり前のことに感謝することで人生を変える方法

稲盛和夫の哲学 人は何のために生きるのか

瞑想の効果と意味の正直なところ

不安の感情をコントロールする

感情 コントロール

コントロールするべき感情は不安と怒りである!

ということで、次はもう一つの要素、「不安」の感情をコントロールする方法です。

 

不安との向き合い方はカーネギーに学ぶ!

不安は、物事への集中を奪う大敵です。

人は強い不安状態では、実力の半分も力を発揮することはできません。

慢性的に不安を感じる人は、コントロールする必要があります。

 

不安との向き合い方については、D・カーネギーの著書「道は開ける」が大変参考になります。

1948年の発行以来、今でも多くの人に影響を与えている名著です。

 

詳しい紹介記事もありますので、あとで参考にしていただければと思いますが、

重要なポイントを解説します。

 

不安になる理由、それは過去と未来のことばかり考えるからです。

 

過去は変えられない、そして未来はわかりません。

今気にしたところで解決するものではありません。

そんなことばかりを気にしていれば、安まらない、不安になるということです。

 

だから、まずポイントになるのが、いかに今を生きるかということです。

 

今に集中して、今日できることをやり遂げること、

それこそが、未来への最高の準備であり、不安を克服する秘訣です。

 

さらに、不安は習慣になります。

だからこそ、不安にならない習慣をつけること、先手を打っておくことが必要です。

 

不安にならない習慣に必要なのは、

  • 忙しくすること、
  • 自分の手に負えないことは運命に任せること、
  • そして心配事の99%は実際に起きないという事実を認識することです。

 

こうした心がけに加え、前向きな精神状態を作るための心を育てることも重要です。

 

  • 他人からの感謝を期待しないこと
  • 仕返しはしないこと
  • ないものではなく、今あるものに注目すること
  • 自分らしさに注目すること
  • 人のために尽くす時間は不安を感じないという事実

 

あわせて読みたい

詳しくは、以下の記事に要約とポイントを書いてありますので、興味のある方は是非参考にしてみてください。

道は開ける(D・カーネギー)時代を超えた名著

 

こちらが好きな人もいるかも アドラー心理学

個人的には、実践するためのマインドセットが難しい(習慣にしにくい)と思っていますが、

アドラー心理学は、今までの私たちの信じていた概念を打ち破るような破壊力のある考え方が示されています。

 

  • 世界は自分次第で変わる、シンプルなもの!
  • 人の悩みは全て人間関係の悩み!
  • 因果応報はない!
  • 承認欲求を否定して自分の価値観にのみ注目する!

 

このようなキーワードに惹かれる方は、概要だけ読んでみてもよいかもしれません。

 

アドラー心理学によると、不安になるのは、何かの原因があるのではなく、自分自身が何かの目的を達成するために不安を作り出しているということになります。

 

例えば、今不安のために、家の中で引きこもっているとしたら、過去にその原因(トラウマ)があるのではなく、

今自分が引きこもりたいから、自分で不安という感情を生み出しているということです。

 

外界に出ることで遭遇する恐怖を避けたい、だから引きこもっていたい、そのための不安ということになります。

 

その構造を理解して、変わる勇気を持つこと、

他者との関わりの中で、自分の課題と他者の課題に分けて、他者の課題には踏み込まないこと。

他者からの評価を気にせず、自分のあるべき姿に注目すること。

共同体感覚を持って、その中での貢献感、幸福感を実現すること。

 

今までにない、新たな視点を考えさせられるきっかけになると思います。

まとめ

感情をコントロールする必要がある場面も、やり方も実に多岐に渡ります。

古今東西、様々な考え方が示されてきましたが、

実践のしやすさや状況に応じて、取り入れるべき考え方を変えていくことも必要でしょう。

 

特に、コントロールすべき、怒りと不安の感情について、私自身実践して、役に立ったと思える方法を中心にお伝えしました。

人によって、必要となる方法や感じ方、状況は様々です。

それぞれの状況に応じて、参考にすべき考え方を見つけていただければと思います。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

人生全般に共通するテーマについて、以下の記事も参考にしてみてください。

 

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