新時代に出世する人の特徴 古く間違った認識を一新しよう!

こんにちは!Jimmyです。

突然ですが、「出世する人の特徴を思い浮かべてみてください」

と言われたら、どのようなことが頭に浮かぶでしょうか。

仕事を遂行する能力がある人、といった特徴だけではなく、

要領のいい人、

ずるい人

人格的に良くない人、

など、マイナスのイメージを持っている人も少なくないと思います。

今の時代、出世を望まない人が増えているという調査結果もあります。

今回は、このような出世に対するマイナスのイメージを一新すること、新たな考え方を認識していただくことを目的に書いています。

出世のあり方や考え方は常に変化しています。

これからの時代の出世する人の特徴とあわせて示します。

出世を志すことはよいこと

出世とは

そもそも、出世とは何だったでしょうか。

辞書を引けば、

世間に出て、人に知られるよい地位・身分になること。

とあります。

この意味から、組織に就職して役職が上になっていくことを、出世すると表現することが多いと思います。

 

一方、世に出て人に知られて、地位を得るということで言えば、

転職を繰り返してスキルを磨き、影響力のある高い地位に立つことも出世です。

起業して、世間から認知されることも出世と言えます。

出世とは、一つの組織内で階層を駆け上がっていくことだけを指すものではありません。

 

世に出て認められるには、当然、世の中の役に立つことをしなければなりません。

そういう意味で、出世を志すことは良いことであると言えます。

 

嫌な人ほど出世するのに?

意味を考えれば、出世することは素晴らしいことだと思えるのですが、

それでも、出世する人に対してもたれるマイナスイメージも小さくありません。

ずるい人、人を平気で蹴落とすような人、要領よく上に媚び、忖度ができる人。

つまり「イヤなやつ、善くない人」ほど出世しやすいという印象があるのではないでしょうか。

例外もたくさんあるとは言えますが、すべてを否定することは難しいでしょう。

 

ここで注意すべきは、これまでの数十年間は、”そういう人が出世する時代が続いただけ”ということです。

 

出世する人の特徴も考え方も、常に変化します。

今はそういう時代の過渡期です。

本来の意味をまっすぐに見据えれば、世の中に出て認められるだけの功績を残すことは良いことです。

目指す人が増えることに越したことはありません。

時代別出世する人の特徴と目的

出世する人

では、時代毎に出世する人はどのような特徴があり、目的意識を持っていたのか、

時代背景とともに、以下に示します。

もちろんそれぞれの時代に例外はありますが、大きな流れとして捉えることができると思います。

 

江戸時代の出世する人

この頃にはすでに、出世という言葉は使われていたようです。

「立身」という言葉もありますが、出世と同じような意味として捉えればよいと思います。

一説によれば、武士が立身、町民は出世という言葉を使っていたとされています。

 

江戸時代は封建社会です、

身分制度があり、分をわきまえることは不可欠です。

それを超える上昇志向は当然許容されません。

 

そのような社会における出世とは、言わば「生活倫理」のようなものでした。

決められた身分、職業に応じて、それにふさわしい努力をして、世の中に役立つこと、

そして自分の力で生活できるようになることが出世であり、

そのような人が立派であるとされていたわけです。

 

注目するべきは、その生活倫理の中心は質素倹約であり、現代の出世の概念とは全く違うということです。

 

意味:身分に応じた努力をして世の中に役立つこと。

目的:自力で生活できるようになること。質素倹約。

 

明治時代の出世する人

明治維新により封建社会は終焉を迎えました。

この時代は、目の前に危機が迫っていました。

列強の脅威です。

 

そのため福沢諭吉の「学問のすゝめ」にみられる通り、個人の努力により才覚を発揮し、世に出て活躍していくことが推奨されました。

実学、西洋文明を取り入れていくためには学問が必要であり、それを実践する力が必要でした。

 

従前の身分に関係なく、全ての日本人がそうあるべきだという考えです。

国家存亡の危機とあって、政府としてもそのような人物を求めました。

国を救い、未来を切り開こうとする志を持った人たちが、この時代を支えた人たちです。

 

意味:一人一人が努力し、出自に関係なく才覚を発揮する。

目的:国家の危機を救う。日本の近代化に寄与。

 

戦前の出世する人

明治の後半以降になると、国家の滅亡という危機は去りました。

一方で、そのあたりから立身出世の意味合いも変化していきます。

国家を救うための近代化という、差し迫った悲壮な課題もないため、やがて階層も考え方も固定化、形式化されていきました。

 

学校に入り、優秀な成績を収めた者が、限られた地位を手にすることができるようになります。

昭和の時代には、立身出世を目指そうとする人は一部の人という認識になっていたと思われます。

 

その一部の人の中で、序列意識が拡大した結果、有事(第二次世界大戦)に入っても、平常時の序列を重んじるという弊害も発生しました。

 

国家主義的な考え方でありながら、形骸化した序列体制はこの時代に生まれたものと考えられます。

つまり、実態とは別に、地位や名誉を考えるという乖離です。

 

意味:一部の人が限られた学校に入り、優秀な成績を収めることで高い地位を得る。

目的:国家のためにという意識と序列意識による名誉欲。

 

戦後から現代までの出世する人

個人主義の世の中になり、サラリーマンという働き方が爆発的に増えました。

有名で安定した会社や組織に入れるか否かで、勝ち組、負け組などと呼ばれるようになりました。

 

そして年功序列の体制ではありながら、同期よりもいかに出世を早くするかといった意欲を当たり前のように持ち、

多くの人が出世競争をする社会となりました。

学歴を重視するようになり、画一化された教育のもと、受験戦争も激化しました。

 

当然、そのようにして社会に輩出された人材は、画一化された人材です。

同質を好み、言われたことを文句を言わずにこなす、組織に従順な人間が評価されるようになります。

 

そうなれば、今にも通ずる光景ですが、

変わったことをせず、

会社の価値観を何よりも重視し理解し、

うまく立ち回ることができ、忖度できる人間が増えていくことになります。

 

こうして、周りから見たら、「なぜこんな人が?」と思われるような人が、高い役職を得る世の中になったということです。

 

意味:画一化された組織の中で認められて高い役職につくこと。

目的:個人としての生活の質(金銭欲)、優越感、安泰。

 

新時代に出世する人

出世の概念も変わっている

上に示したような特徴を持つ伝統的な組織はすでに、力を失いつつあります。

これまで見てきたように、出世するという概念は、時代毎に異なります。

時代の特徴に合わせて、求められる”世の出方”も変わっていくということです。

そうであれば、これまでのような出世のあり方を受け入れる必要も、目指す必要もありません。

 

もちろん、会社で高い地位につくことだけが出世だと決め付ける必要はありません。

いろいろな組織を渡り歩いていくのも、自ら起業して認知されるという出世のあり方も当然あってよいはずです。

組織に属さない、個人であっても十分に出世は可能でしょう。

 

大きな会社にいなくても、給料が高くなくても、世の中にインパクトを与えることはできますし、注目を集めることもできる時代です。

 

しかも、これまでのように、優越感や金銭欲による出世意欲では、なかなかうまくいかない社会になりつつあるように思います。

会社が安定していて、放っておいても伸びる時代だからこそ、先ほどの出世パターンでうまくいっていたのです。

 

必要な条件も変わる

今は、嫌われる人が出世する時代ではありません。

忖度、立ち回り、従順で乗り切れる時代ではないということです。

人格、生きがい、枠に収まらない独創性が求められる時代です。

事実、そのような組織が台頭しており、旧型組織が衰退しています。

 

そういうわけで、これからの時代に出世する人の条件は、より多様になります。

当然これまでも、時代の枠にとらわれない人もいましたが、今後は一層活躍の幅が広がるでしょう。

以下に挙げる条件は、私個人の感覚ですが、

この他にも、おそらく予想もしないような人が、予想もしないような形で世の中に出て認知され活躍していくことになると思います。

 

人格

世に出て、人の役に立つようなことができる存在になれば、リーダーになる機会も増えるでしょう。

組織は、大きな会社レベルで見ても、グループレベルで見ても、リーダーの資質以上の組織にはなりません。

決まりきったこと、既にある競争軸で戦うフィールドは今後更に少なくなります。

つまり、恐怖政治や根性論を振りかざして引っ張るリーダーシップでは、チームの力を発揮することは難しいでしょう。

また、個人であったとしても(むしろ個人だからこそ)、その人の人格で勝負する意味合いが強くなるはずです。

小手先のテクニックやずるいことを考えるよりも、人格者を目指した方が活躍できる可能性はずっと高くなります。

 

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明確な目的意識

言われたことをやっていればよい時代ではありません。

他の人の顔色を伺いながら、うまく立ち回ることで上にいけるような状況は少なくなるでしょう。

与えられたものではなく、自分自身どうあるべきかといった目的意識が不可欠です。

簡単なようで、これを意識している人は少ないように思います。

 

示された道を歩くだけでは見つかりません。

自分でとことん考えないと見つからないからです。

それは、どう生きるか、何を成し遂げるかという目的につながります。

決意を強くするためにも、情熱を持って困難に立ち向かうためにも、必要な指針になります。

成功を収めている起業家や個人事業主の方には必ずこれがあると言えます。

 

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独創性

人と違うことで活躍できる余地がこれまで以上に増えていくことが予想されます。

周りの人と違うということで、無理に合わせようとしたり縮こまったりする必要はなく、

違いを活かして勝負していくことが求められるようになるでしょう。

組織が向いていないと思えば、個人でもできる時代です。

これまでのように、いかに周りに歩調を合わせるかよりも、いかに独創性のあることを考えられるかが重要です。

 

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悲観的な話題も多い昨今ですが、非常に可能性を秘めた時代でもあると思います。

そのような考えのもとで、大いに出世してみようと意欲を持つことも必要ではないでしょうか。

まとめ

出世すると一言で言っても、時代によってその意味は異なります。

これまで、出世する人と聞いて、ネガティブな印象を持っていた人が多いのは、ずるい人であったり、人を蹴落とすような人の方が出世しやすいという背景があるからだと思います。

事実、そういう時代であったということです。

市場も企業も成長もしている、競争軸が固定されているような状況、まさに戦後復興期から数十年は、それがうまく作用していたのでしょう。

 

今後、うまく立ち回ったり、上の意向を忖度したり、非道徳的なことを冷徹にしたりすることで、出世できるようなケースはどんどん少なくなっていきます。

今の世の中、規模が小さくても個人であっても、世に出て認知してもらい、そして地位を築くことは可能です。

 

そのような時代に必要なのは、人格であり、明確な目的意識であり、独創性といった要素です。

もちろん、他にも予想もつかないやり方で世に出ていく人がこれから増えていくことでしょう。

そう考えると、出世を目指すのも悪くないと、少しワクワクとした希望が持てるのではないでしょうか。

出世の定義を見直し、前向きな気持ちで出世することにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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