内発的動機こそモチベーション維持に不可欠な理由

外発的動機と内発的動機

こんにちは!Jimmyです。

勉強をするにしても、仕事をするにしても、ボランティアをするにしても、続けるには、モチベーションの維持が重要です。

私たちは、日々様々な動機づけにより行動しています。

そんな中で、やる気が出ない、長く続かない、モチベーションの維持が難しいと感じることもあると思います。

今回は、持続的なモチベーション維持のためには、内発的動機が不可欠であるという趣旨になります。

 

まずは、外発的動機と内発的動機について、違いを簡単に示します。

外発的動機

お金、地位・名声、権力等

内発的動機

貢献意識、使命感、心底にある興味関心等

 

読んで字の如く、外から発せられた物事によって動機づけられるのが外発的動機、

自分の内側から発せられたものにより動機づけられるのが内発的動機です。

 

動機づけとしてわかりやすいのは、外発的動機のほうではないでしょうか。

特にお金や自分の立場に関わることになると、自然と敏感に反応することが多いでしょう。

今の世の中、生きていくためにはお金が必要であり、多くの組織では、そのために地位役職があったほうが有利になります。

好きなものを買うにも、どこかに移動するにもお金は必要です。

名声とまでは言わなくても、誰でも一目置かれるような扱いをされれば気分がよいはずです。

人間が前向きに行動するための、大きな源泉になっていることに間違いありません。

 

一方、少しわかりづらいかもしれませんが、内発的動機も人が行動する上で大きな影響を及ぼします。

お金に関する契約や義務がないようなところでも、一心不乱に取り組めるということはないでしょうか。

趣味に対して、そのような意欲を持っている人は少なくないと思います。

純粋に、好きだからやっているという状態です。

まさに、自分の内なる情熱からもたらされる行動です。

 

金銭的な得にはならなくても、他者のためになりたいという貢献意欲も内発的動機です。

人助けができたときに、何とも言えない清々しい気持ちになったことがある人も多いのではないでしょうか。

このように、内発・外発問わず、様々な事象に動機づけられながら、私たちは動いています。

内発的動機が必要不可欠な理由

金銭的な動機の功罪

仕事や勉強に対して、モチベーションが続かないということは、よくある話かと思います。

一時期は、ある程度前向きに取り組めたとしても、嫌なことがあったり、うまくいかないことがあったりすれば、途端にやる気をなくし、推進力を失ってしまうということも珍しくありません。

その大きな要因として、行動源泉が、外発的動機に偏っているということが考えられます。

 

先ほども触れましたが、外発的動機も不可欠です。

当然ながら、誰もが仕事の成果を出して給料が上がることを望んでいます。

同じく誰もが、叱責されたり、罰を受けたりするようなことは避けたいと思っています。

そのため、組織を運営する側に立てば、これらの動機づけに関連した、賞罰のルールを設けるという方法を採ります。

働く人は、給料を上げるために努力するでしょうし、評価を下げないようにルールをしっかり守ることが期待できます。

当たり前に、外発的動機に基づいたルール設定と運用がなされていることに気づきます。

 

一方、外発的動機だけに頼っていると、モチベーションは長続きしにくくなります。

毎年給与が上がるような右肩上がりの成長をしているうちはよいかもしれませんが、今の時代、そのような企業は一握りです。

お金、地位、権力が、無制限に増え続けることは難しいでしょう。

しかし、実際には次から次へともたらされなければ、これらの外発的動機は満たされません。

給料や役職が上がり、その瞬間は満足できても、すぐにそれが当たり前になり、喜びではなくなるからです。

 

テストで良い点数を取れば、お金がもらえる、何かを買ってもらえるという約束を親とすれば、いつもより努力できる子は多いと思います。

しかし、長くは通用しません。

この方法だけで、子どもをモチベートし、トップの成績を取らせ続け、トップ校に進学させることは難しいでしょう。

少なくとも、その方法でトップ校に行った人は、私は今のところお目にかかったことはありません。

 

本来見つけるべき「それをやる意義」や、持つべき「価値感」が、お金などの外発的動機に置き換えられてしまうという弊害もあります。

こんな実験調査もあります。

組織で遅刻をする人を減らすために、遅刻者に罰金を課すルールを適用したそうです。

しかし、結果は遅刻者は減るどころか増えてしまったそうです。

お金を払えば遅刻してもよいのだという解釈がなされてしまったためだと分析されています。

まさに、導入前には当たり前にあった、他人に迷惑をかけない、お互いに気持ちよく協働するという大切な価値感が、お金基準によって失われてしまった例です。

さらに、一度お金基準に置き換えられてしまうと、元にはなかなか戻せないようです。

罰金システムをやめても、遅刻者は減らなかったということです。

 

燃え続けるのに必要なものとは?

私自身、サラリーマン時代は、とにかくモチベーションの維持には苦労しました。

今振り返ってみると、内発的動機が明確になっていなかったことが原因であることに気づきます。

外発的動機も必要ですが、それらは長続きしません。

やる気アップは一瞬で終わります。

 

内発的動機は、金銭的な動機づけほどの、瞬間的な情熱はもたらさないかもしれませんが、長く続かせることはできます。

山あり谷ありの日常の中で、その仕事(勉強)をやる意義、あるいは使命感を抱いていれば、そう簡単に投げ出すことにはなりません。

迷ったり悩んだりするたびに、同じところに立ち返り考えることができます。

これは、長期間走り続ける上では大変な力になります。

 

焚き火で例えれば、内発的動機は、大きく太い木、

外発的動機は細い枝や草、着火するときに使う新聞紙や燃料などでしょう。

太い木は点火しにくい一方で、新聞紙や燃料などを使えば、すぐに点火し一瞬で炎が燃え広がります。

しかし、木に炎が燃え移らないと、すぐに鎮火し、また点け直さなければならなくなります。

木に炎が移れば、しばらくは燃え続け、やがて炭になってからも高温を長く保ちます。

そこに、新たな燃えるものを投入すれば、すぐにまた燃え始めます。

 

見つけにくいけれど必ずある

内発的動機は見つけにくい(焚き火の例で言えば火がつきにくい)ですが必要です。

現代のような時代こそ必要です。

今は、経済成長もなく、外発的動機に対する見返りが少ない時代です。

それどころか、やる気を削ぐような暗いニュースや複雑な問題も本当に多く発生します。

何をするにしても、前を向くことが難しくなっていると言ってよいかもしれません。

 

だからこそ、内発的動機を個人個人が持つことが大切です。

ポイントは、内発的動機は必ずあるということです。

 

何のための仕事、作業なのか、お金のためである部分も当然にしてあります。

外発的動機も必要です。

それに加えて、自分なりの意義、価値基準を考えます。

中には、純粋に好きなことに没頭している人もいるでしょう。

自分がそれをやる意義をしっかり認識していれば、無防備に外部に振り回されることも少なくなります。

周りの生き生きしている人を観察してみてください。(あるいは直接聞いてみてください。)

自分なりの意義、使命感を持って、日々の仕事(勉強)などに取組んでいることがわかるはずです。

幸福感のある人生には内発的動機は不可欠です。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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