こんにちは!Jimmyです。
最近、至るところで言われているアウトプットの必要性。
インプットとセットにすることで、記憶力が上がる、頭の中が整理される、思考力、表現力が高まる。
このような効果が期待できるため、今の時代に必要であると多くの人が認識しています。
しかし今回は、これらの効果についてではなく、その前にある、もっとシンプル且つ大事なメリットに注目します。
それは、間違い、勘違いにすぐに気づくことです。
アウトプットするもう一つの意味は間違いに気づくこと
アウトプットすれば、他人から間違いを指摘してもらえる可能性が高くなります。
何もアウトプットすることがなければ、間違い、勘違いが見つかる可能性はゼロです。
ここにアウトプットすることのもう一つの重要性があります。
人間は勘違いや誤認識だらけ!
人間、自分一人で読んだり、学んだりしたことには、誤認識がつきものです。
勘違いをして覚えてしまうケースも少なくありません。
誰にでもあることです。
よくあるのが、名前を間違えて覚えるケース。
中臣鎌足(なかとみのかまたり)を、「かたまり」と読んでしまうようなケースです。
読み方を間違えて覚えるケースもあれば、字を間違えて覚えるケースもあるでしょう。
学生の頃は授業やテストがあったため、そこで間違いに気づきますが、社会人になると機会は減少します。
株価の動きを発表するような場面で、日経新聞などの記事をそのまま引用することがあるかもしれません。
「米国株の下落が嫌気された。」
新入社員であれば、「嫌気」を「けんき」と読む人もいるでしょう。
実際に何人か見てきましたが、そこで間違いに気づけば、その先お客さんの前で間違えることはありません。
このように単純なことでも勘違いをして、間違って覚えてしまうわけですから、
もっと複雑なことを一人でインプットすれば、容易に間違いや偏りが発生すると考えるべきでしょう。
アウトプットは指摘してもらうから価値がある
他人の前で間違えれば、一瞬は恥ずかしいと思うかもしれませんが、
今気づいてよかったという側面の方が大きいのです。
言わなければ、誰からも気づかれません。
しかし、その分、もっと大事な場面、つまり、間違えたら冗談ですまない場面で間違えるリスクが高まります。
新しく学んだこと、覚えた知識などは、まずは身近なところでアウトプットしてみるということが大変有効です。
私は子供の頃、ことわざ「石橋を叩いて渡る」を「石橋を壊して渡る」と覚えていて、「それじゃ渡れないよ!」とつっこんでもらったことを覚えています。
当時見ていたことわざの本には、男の子が金槌で橋を叩いて、崩れる場面の挿絵があったため、そのイメージから「壊す」になってしまったのでしょう。
名前の読み方の間違いくらいなら、大きな問題にはならないかもしれません。
一方、仕事に関することとなると、少しの勘違いが大きな問題になったり、信頼性を疑われたりすることになります。
だからこそ、新しいことや、初めて知ったことについては、早めに間違いを見つけるため、アウトプットをしておくことが重要になってきます。
話す機会がなければブログやSNSもあり
いつも、自分のアウトプットを都合よく聞いてはもらえないというのも事実です。
そこで、アウトプットとしては少し変化球ですが、ネット発信を利用するのも一つの手です。
自分の考えや、思いをSNSやブログで発信することです。
面と向かってではありませんが、やり方や考え方について異なった意見をもらえたり、間違いを直接指摘してもらえることもあります。
知らない人だからこその言いやすさがあるのかもしれません。
「知らない人から言われるのは嫌だ・・」と思うかもしれませんが、自分のためになることも多々あります。
指摘してくれて有り難かったということを私も何度も経験しています。
またまた私の勘違いの例を示します。
元々、そそっかしいところがあるため、よく勘違いをする人間です。
一番ハッとしたのが、私自身大好きな言葉なのに間違えて覚えていた漢文の言葉です。
高校時代に「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」という言葉と出会いました。
一瞬で気に入り、以降この言葉をいろいろなところで書いたり話したりしてきました。
就活の面接などでも言いました。
当ブログでもYoutubeでも紹介しました。
この言葉と出会って15年以上、間違いに気づいたのは、Youtubeのコメントのおかげでした。
「読み方違っているよ」という指摘です。
「鴻鵠」=コウコク
なのですが、なぜか、15年以上にわたりコウトクと読んでいました。
発音が若干似ているからでしょうか、誰にも指摘されずにきたわけですが、コメントをいただいたおかげで助かりました。
これがなければ、間違った読み方を自信たっぷりに話し続けていたことでしょう。
賢いふり、怖い顔、シャットアウトに注意!
アウトプットは、勘違い、間違いに気づくチャンスですが、言ってもらえなければ意味がありません。
尊大な態度で振る舞い、言いにくい雰囲気を醸し出しているのはよくありません。
「言いにくそうな人」になっていないか
普段から、指摘に対してウェルカムな姿勢を作ることが大事です。
若手の人であれば、毎日上司から指摘されてばかりで、これ以上言われやすくなるのは勘弁してほしいと思うかもしれません。
しかし、会社の上下関係でもなければ、意外と他人は指摘など進んでしてくれるものではありません。
言いやすい雰囲気を作っておいた方が、気づきが多くなるでしょう。
日常の関わりの中で、間違いがあれば認めること、
意見をシャットアウトしないこと、
耳を傾けること、などの基本姿勢は常々自ら振り返ってチェックするべきでしょう。
周りに面倒見のよい人がいてくれたら、その人の指摘はありがたく聞くようにするとよいと思います。
恥ずかしいことではない!
そのためには、間違えたり勘違いしたりすることは、恥ずかしいことではないという認識が必要です。
私などは、Youtubeで公開もしてしまっているのに、読み方を間違えていたわけです。
正しい情報を伝えるということは大変大事なことでありますが、人間誰でもミスはあります。
よく売れている本でも、1冊の中に誤字があることは珍しくありません。
チェックしても気づかないものです。
開き直って、間違ってもよいという意識になるのは問題ですが、たまにはミスもあります。
「今気づいてよかった、もっと大事な場面で間違えた方がよほどが恥ずかしいだろう」と思うことが大切です。
一瞬は、恥ずかしい思いもあるかもしれませんが、それで発信することをやめてしまえば意味がありません。
指摘してくれた人に感謝しつつ、堂々とアウトプットを続けていけばよいのです。
言ってくれない人は増えていく
役職や年齢が上がっていくに連れて、指摘してくれる人は少なくなります。
「今まで、何十人、何百人もの人が、指摘できるチャンスはあっただろうに」と思うようなこともあります。
私の銀行員時代、直接の担当顧客ではありませんが、中小企業のあるオーナーの話を聞いたことがあります。
そのオーナーは、上場(じょうじょう)企業のことを、「じょうば」と仰るのだそうです。
さらに、日経平均株価のことを「ダウ」と仰るそうです。
本来、「ダウ」といえば、アメリカのダウ平均株価のことを指しますので、話が噛み合うわけはないのです。
そのオーナーは、面談の際に、よく「最近のダウはどうだね?」と聞くそうです。
担当者は、心の中で、日経平均のことを聞いているのだと理解して、日本の株価のことを説明するのだそうです。
担当者の一人は、基本的なことだからこそ、「じょうば」にせよ、「ダウ」にせよ、とても指摘できないと言っていました。
他の金融機関の担当者たちも同様に、指摘することなく何十年もそのままだったのでしょう。
もしその社長が雑誌や新聞のインタビューで、「ダウ」を語りだしたら、
地元のテレビに出演して「じょうば」を連発したらと思うと、
誰か指摘するべきなのでは、と思いつつ、誰も指摘できないのもよく理解できます。
若いうちからたくさんアウトプットをして、色々指摘してもらうこと、
そして年齢を重ねるに連れて、特に周りが言いやすい環境を作ることがいかに大事かがわかります。
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まとめ
色々例をあげながら説明してきましたが、
簡単なことでも、人はよく勘違いをするものです。
一人でいくら考えていることでも、一度勘違いすると自分で気づくのは容易ではありません。
そんな間違いをすぐに気づかせてくれる機会がアウトプットすることです。
出来るだけ、知識や情報を得てすぐの時に、アウトプットをして間違いがあれば指摘してもらうとよいでしょう。
それだけで、恥ずかしい勘違いという局面はずいぶん減ると思います。
そもそも人間誰でもミスはあるので、本来恥ずかしいと思う必要もないのですが、
どうしても年齢や立場上、恥ずかしくなる時もあることは理解できます。
そうであれば、出来るだけ若いうちに、そして出来るだけ身内の間でアウトプットして、間違いや勘違いに気づくことがよいでしょう。
アウトプットすることの本来の目的は、思考力、理解力、記憶力などに繋がるものですが、
一番早く効果の表れる、間違いに気づくというメリットも忘れずに、どんどんアウトプットをしていくべきではないでしょうか。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
アウトプットの発展系として、期待できる効果や今必要な理由は以下の記事を参考にしてみてください。
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