なぜ上手い話し方、説得力のある話し方ができないのか?

話を上手にするためにはとにかく人に話す以外にない!

こんにちは!Jimmyです。

今回は、なぜ上手な話し方や、説得力のある話し方ができないのかについて、改善方法とともに書いていきます。

 

テレビでニュースの解説をしている人、意見を言っている人たちを見て、「上手に話すなー」と感心することはありませんか?

テレビではなくても、周りの、上手な話し方をする人、たくさんのことを知っている頭の良い人、自分の意見をしっかりと伝えることができる人を見て感心することも少なくないと思います。

 

一方で、何かにつけて相手に説明したり、自分の意見を伝えたりすることに苦手意識を持っている人も少なくありません。

何が食べたい、どこに行きたい、誰が好き、嫌いといった簡単な意思表示であればよいのですが、

複雑な問題や根拠を示して説明しなければならないような話になると、上手に伝えられる自信がなくなってしまうタイプです。

 

結論を言えば、とにかく考えたことを頭の中にとどめずに、未完成なままでも、周りの人に発信することを続けることが全てです。

 

上手に話すためのハウツー本はたくさんありますし、ストーリーをつけたり、話し方を工夫したりと方法はたくさん見聞しますが、一番の方法は、とにかく誰かに話してみることです。

これがスタート地点であり、必須の条件となります。

以下に詳しく書いていきます。

上手な話し方をするために必要な能力

上手い話し方

上手に話すこと、説得力をつけるためには、何が必要なのでしょうか。

大きく分けて以下の3つが必要になります。これらを兼ね備えていれば、基本的に説得力をもって相手に伝えることができます。

・前提となる知識
・論理展開
・表現力

厳密に言えば、当然この他に、その人の持つ人格や信頼性(実績)、権威なども影響を与えます。

人間関係は一様ではなく、権威などは、また別の問題になりますので、ここでは考えないことにします。

必要な3つの能力、そんなことは言われなくてもだいたいわかっているという人がほとんどだと思いますが、

これらを鍛えるために、「とにかく誰かに話すこと」の重要性を次の章で書くので今しばらくお付き合いください。

 

1、前提となる知識

まず、説得力をもって相手に伝えるためには、前提となる知識が必要です。

経済の話をするのであれば、ある程度は関係する知識が必要です。

専門家のように網羅的に把握する必要はありませんが、新聞に出てくるような基本的なことはやはりおさえておく必要があります。

 

2、論理展開

次に論理展開です。

AだからB、BだからC、Cだから結論Dなのです、

といったように、話を論理的にすれば、異なる背景をもった人にも伝わるようになります。

自分の好みや印象だけで話をしていると、説得力に欠けてしまいます。

 

3、表現力

声の強弱や表情、身振り手振りなどの表現一つで、相手に与える印象や返ってくるリアクションを左右することがあります。

絶妙な例え話なども表現力に入る要素だと思います。

どんなによい話をしていても、感情のこもっていない話を聞くと感動が伝わりません。

正しいことを言っていても、終始小難しい論理展開をされては、頭に入ってこないということもあるでしょう。

テレビで活躍しているトップクラスの芸人さんなどを見ていると、知識や論理展開を、この表現力だけでカバーしているようなすごい人もいます。

 

以上、3つの能力を鍛えることができれば、話を上手にして、説得力をもって相手に伝えることが容易にできるようになります。

これらの能力を鍛えるのは簡単ではないとされていますが、繰り返し他人に対して発信し続けている人だけが、成長しているというのが現実なのです。

人前で話すと加速度的に成長する

3つの必要な能力を同時に鍛える

先に挙げた3つの能力を同時に鍛える練習ができるのが、人前でとにかく話してみることです。

うまく伝えられなくても、はじめは全く気にする必要はありません。

 

相手の反応を見たり聞いたりできる機会こそ、話す力を圧倒的に鍛える時間となります。

 

その道に詳しい人に話せば、知識の無さを指摘してくれる人もいるでしょう。

論理的でなく、わかりにくかったら、明らかに相手からはそのような反応が返ってきます。

ポカーンとしていれば、まず伝わっていません。

 

また、相手の反応が物足りなければ、強調を加えてみたり、例え話をするといった工夫の余地が生まれるでしょう。

ひたすら知識を詰め込んで勉強するよりも、効率的に、自分に不足している知識が何なのかを発見することができます。

 

自分の頭の中で論理展開を繰り返していると、気づかないような論理の落とし穴がどうしてもあるものです。

他人は初めて聞く立場にあるため、論理展開がおかしいところに簡単に気づきます。

そして、素直に「わからない」といった表情をしてくれます。

 

相手の反応をみて、強調するべきところや、例え話をするべきケースを見極める感覚もわかってきます。

同時に、3つの必要な能力を鍛錬する場が、とりあえず話してみることなのです。

上手い話し方

論破の達人ひろゆきさんに挑んだ若者の事例

以前、テレビかネット放送かは忘れましたが、論破の達人として知られているひろゆきさんと、ニート軍団が日本の貧困問題について解決策を討論しようといった趣旨の番組を見たことがあります。

一人の20代と思われる男性が、自分で調べてきたデータに基づき、意見を述べる場面がありました。

 

その男性は、自身のパソコンで作成したグラフを見せながら説明をはじめました。

おおかた以下のようなグラフだったと思います。

「すごいデータを見つけたんですよ」と言っていたので自分で調べて、考えたものなのだと思います。

横軸に政府支出の伸び率、縦軸に成長率(GDP?)をとり、国別の結果がプロットされています。

 

そこには、大変強い相関関係があるという主張をしていたと記憶しています。

 

このグラフを見て、どう思うでしょうか。

多少経済を学んだことがある人なら瞬時にこう思うでしょう。

・・・当たり前じゃないか!

 

当然、ひろゆきさんは、それは当たり前のことだと言います。

当たり前と言われて肩透かしを食らった男性ですが、次の主張の趣旨は以下のようなものでした。

 

政府がたくさん支出するような国は高い成長率を誇っているのだから、日本もたくさん政府支出を増やすべきだ、支出を増やせば成長できるのだから貧困問題の解決になる、という趣旨でした。

 

ひろゆきさんからは、国は支出するお金がなくて支出しないのではないかという問いが返ってきました。

また、他国で国債を発行しすぎて窮地に陥った事例も交えてフィードバックしていたと記憶しています。

 

男性は、国債はいくらでも発行できるのだから、発行すればよいと言って議論はしばらく続きましたが、その男性の主張には知識、論理展開、(ここでは詳しくは描写しませんが表現力も)において欠けていることがあるのは明白でした。

もちろん、MMT理論のような考え方を知っている様ではありませんでした。

結局、途中で話題が変えられたのでした。

 

しかし、このやり取りは、非常に重要であったと思います。

頭の中で考えているだけでは、この男性は、「自分はすごい発見をした!」と思ったままになっていたことでしょう。

 

このように、人の前で発言したからこそ、反応があり、フィードバックがあり、考える課題が見つかるのです。

なぜ、日本を含めた多くの低成長の国は、支出を実際に増やさないのか、国債発行を増やすことでどういうマイナスの影響があるのか、について考えるきっかけを得ることができました。

 

他の出演者仲間から、「言ってることがわけわからないので」、ということで最後には主張の場を強制終了させられてしまいました。

男性が当初思い描いていた他者の反応と、実際の反応とは全く異なっていたことでしょう。

 

指摘されてわかった足りない知識、論理展開、そして表現力についてその場で課題が見つかり、それを克服していけば、次は格段に成長して、もっと上手な話し方ができるはずです。

 

このやり取りを冷ややかに見ていた視聴者も多いのかもしれませんが、ひろゆきさんは、実際、丁寧に問題点を返答していたため、男性にとっては大変よい機会であったはずです。

この発言の場で男性が得た学びは非常に大きかったと思います。

次に発言する場があれば、上のグラフを持ち出して「すごいデータがあるんですよ!」と言って失笑を買うようなこともないでしょう。

恥ずかしいのは自意識過剰

上手い話し方

先に示したひろゆきさんとニート軍団討論会の事例を見て、こんな恥ずかしい姿を公共の電波でさらすなんてとんでもない、できない、と考える人もいると思います。

結果としては、主張は受け入れられることもなく、最終的に、「わけがわからないから」と言われて仲間に流されてしまったので失敗といえば失敗でしょう。

 

しかし、先ほどの討論会の場面で、誰か他の出演者が、この男性のことを恥ずかしい人間だと思っていたかというと、そんなことはないと思います。

議論の相手であるひろゆきさんも、それを恥ずべき発言だと言っていません。

一つ一つ丁寧に返答していました。

 

おそらく、発言の無かった他の出演者の中には、話の意味(GDPと政府支出の関係)もわかっていなかった人もいると思います。

私自身、男性の発言が的を得ているとは思いませんでしたが、公共の電波の前で主張していること自体、本当に立派だという感想でした。

 

実際、自分が思っているほど、周りは自分の失敗した発言について気にしているわけでも記憶しているわけでもありません。

その場を過ぎて、改めて考え直すようなことはほぼないでしょう。

 

わざわざ、他人が失敗したところを思い出して、あれは恥ずかしい場面だっただろうなーと振り返るようなことは自分自身の状況に置き換えても、ほぼないのではないでしょうか。

 

まして、あの男性は経済の専門家でもありません。

恥ずかしいことなど全くしていません。

あの議論で一番得をし、また成長の機会を得たのは、間違いなくあの男性だったと思います。

まとめ

なぜ、いつまでたっても、説得力のある話ができないのか、上手い話し方ができないのか、その答えは、発信する量が圧倒的に足りないからです。

 

とにかく、発言してみて、相手の反応やフィードバックを得て考えて次に生かすという作業がもっとも成長を加速させる行為です。

 

的外れなことを発言したとしても、誰もそんなことを気にしてはいません。

誰もが、ほとんどの時間を自分に焦点を当てているからです。

 

恥ずかしいと思う必要はありません。

話が上手な人、何でも知っているような印象を受ける人は、例外なく、多くの場所で発信しています。

想像を絶するほど色々な場所で発信しています。

 

ヒットアンドエラーを繰り返すことで、どんどん上達しているのです。

頭の回転や、地頭の良さだけを理由に、うまい話ができない、意見を言うのが苦手だと判断するのは勿体無いことです。

些細なことでも、考えたことを誰かに話してみることを習慣にすることをおすすめします。

 

以下に、コミュニケーションスキルなどの考え方についても記事にしていますので、興味のある方はご覧ください。

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以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 

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