こんにちは!Jimmyです。
今回の趣旨は、”直接、文句や批判を言われやすい人になりましょう!”
ということです。
文句を言われやすい人。。。
毎日のように仕事で上司・先輩・顧客からダメ出しを受けているような若手の立場からすれば、
「おいおい、もう十分、勘弁してほしい」
という思いもあるかもしれません。
しかし、あらゆる場面において、直接言ってもらえる人の方が絶対に得です。
仕事だけに限らず、地域社会でも他のコミュニティでも同じです。
直接言われやすい人間になることのメリットについて、これから詳しく説明します。
文句・批判は直接言いにくい世の中
直接面と向かって文句や批判、提言などを言うことは、ハードルが高い世の中です。
特に日本ではそうです。
親子や、若手社員と先輩・上司のような関係であれば当たり前の光景ではあります。
最近では”お客様”の立場を利用した、「言いたい放題」のクレームも多いようです。
しかし、それ以外では、直接批判的なことを言う機会は少ないと言えます。
ご近所騒音問題
ご近所、隣人問題は、どの地域でもよく聞きます。
特に、騒音問題は深刻のようです。
購入したマンションなどに住んでいれば、これから何十年も生活する場です。
出来るだけトラブルは避けたいと思うでしょう。
賃貸であっても、隣人の素性がわからない中、直接文句を言うことに恐怖を感じるかもしれません。
物騒なニュースも多い世の中です。
地域の掲示板や悩み相談サイトのようなものを見ると、
「直接言うのは避けましょう、まずは管理会社に連絡しましょう!」
となっています。
一軒家の場合は、警察を呼んで注意してもらうという方法が多いようです。
道を歩いているとき
たまたま道で遭遇した人に対して注意したい場面もあるでしょう。
道幅いっぱいに並んで歩いている集団。
禁止区域で歩きタバコをしている人。
このような時、直接注意して逆上されても困るということで、多くの場合やり過ごすことになります。
毎年、梅雨時になると話題になるのは、雨が降っていない時の傘の持ち方だそうです。
何気なく横に持っている人が多いですが、子供の目の高さにあったりして危険だと言う主張です。
これも、直接注意する人は少なく、SNSで文句をぶちまけている人が目立ちます。
仕事で立場が上の人に対して
仕事関係になれば、立場の違いで状況は一変します。
下の立場であれば、上司や先輩からはサンドバック状態で言われ放題ですが、
上の立場の人に対しては、少しのことでも批判的なことは言えないという人が多いと思います。
単純なPC操作方法を何度も聞いてくるような上司はどこにでもいると思います。
「何回目ですか?いい加減学んでください。。」
「忘れないようにメモしておいてください。。」
といった真っ当な主張も言いにくいのではないでしょうか。
ましてや、仕事の方針や、やり方などを直接批判するとなると、到底できないという人がほとんどなのです。
友人同士であっても躊躇
よほどの親しい関係でもない限り、友人であっても注意するのをためらうことが多いと思われます。
友人が、勢い余って感情的になりながら、自分の正統性を訴えてきたときなどは、聞いてあげるのが正解だとされています。
間違いを指摘したところで、さらに感情的になりそうだと思えば、何も言わないようにするでしょう。
わざわざ険悪になってまで、間違いを正そうとは思えないというケースも多いものです。
性別も関係している
性別の問題で、言いにくいということもあります。
内容によっては、異性間で直接言えば、セクハラだと言われることもあるでしょう。
今の時代、セクハラに対しては多くの人が相当に注意を払っています。
服装についてはもちろんのこと、見た目に直結することは直接言わずに、どうしても気になったら、他の異性の人から言ってもらうということが多いと思います。
直接言えないのもストレスは溜まる
これまで示したどのケースも、少なからず言いたいことを胸の内に留めているわけですから、多少なりともストレスになります。
ストレスになってイライラがたまるから、SNSで不満をぶちまけたり、より身内に近い人に愚痴をこぼしたりしているわけです。
直接言えないというのは、致し方ない状況ではありながら、ストレスの溜まる選択でもあるのです。
間接的に言われた方が気分は悪いことも
一方、文句を言われる方の立場からするとどうでしょうか。
実際自分が文句を言われる立場に立ってみてください。
そのような機会はあまり多くないという人も多いと思います。
この機会に是非、批判・文句を言われる立場で考えてみてください。
多くの場合、直接言われるよりも、間接的に伝わる方が嫌な気分になるのではないでしょうか?
他者を通して言われる
上に示したようなケースで考えます。
ご近所問題のケース
騒音で管理会社や警察から注意を受けた場合どうでしょう。
「お宅の騒音がうるさいと近所から通報がありました」
と言われるわけです。
通常、管理会社も警察も、どこの誰から通報があったかなどは教えてくれないでしょう。
言われた方も気持ちが悪いと思うはずです。
普段近くにいる人の中の誰が通報して、どれくらいの調子で言っていたのか。
もしかしたら相当恨んでいるのではないかと余計な想像もしてしまいます。
ぶっきらぼうにでも、直接「ちょいと静かにしてくれますかねー?」
と言われた方が、直接謝罪もできますし、相手の様子もわかってすっきりするのではないでしょうか。
実際、私も経験があります。
と言っても、我が家が騒音の発生源ではなく、上の階の住人によるものだったのですが、通報した人が勘違いしたようです。
夜中に警察が訪ねてきたのですが、我が家の騒音ではないのに、近くの誰かが、我が家を騒音の発生源だと勘違いして恨んでいるのかと考えると、薄気味悪い思いがしたのを覚えています。
自分が上司であったとしても
もし、自分が上司の立場であったらどうでしょうか。
多くの職場では、部下が上司い対して直接言えないため、匿名のアンケート調査や匿名評価のようなものを実施しています。
つまり、上司の立場に立って見ると、誰が言ったかはわからないものの、自分に対する評価やコメントが紙面でフィードバックされてくるわけです。
(ある程度は察しがつくとは言われていますが)
もちろん、反省材料にはなります。
貴重な情報ではあります。
しかし、どうしても、誰が言っているのかわからない、どの程度不満に思っているのかわからない、そういった気持ち悪さは残るでしょう。
直接面と向かって、言ってくれた方がよほどが参考になり、すっきりするのになと思う人も多いのではないでしょうか。
誰の意見かわかっても・・
仮に、批判的なコメントをした人が誰であるかわかっている場合でも同じです。
先ほどの上司の立場にしても、近所問題にしても、
言われた方は、「直接言ってくれればよかったのに」と思うことが多いのではないでしょうか。
もちろん、言う側からすれば、とても言えない、怖いから誰かを介しているわけです。
そこを解決しなければ、これからも直接言われることはないでしょう。
陰口や噂が漏れ伝わる
さらに気分が悪いのは、陰口や噂が、何らかの理由で自分に伝わってきたケースです。
これは容易に想像できると思いますので説明不要かと思います。
自分に対する陰口の存在を知ったときの気分は、どれだけ控え目に考えても悪いものです。
言ってもらえることに価値がある
実際には、直接言われる方がよいケースが圧倒的に多いということを認識いただけたのではないかと思います。
つまり、言われやすい人、注意する側からすれば言いやすい人の方が望ましい姿であると言えます。
もちろん、気分の問題だけではなく、成長や改善のチャンスも変わってきます。
圧倒的に、言われやすい人の方が成長するチャンスに恵まれます。
それを認識することができれば、「直接言われるなんてなめられている」などという考えから解放されるはずです。
若いときだからこそ当たり前の機会
毎日のように、直接先輩やお客さんからガミガミ言われて、そんな気分にはなれないと言う人も多いと思います。
しかし、今のうちだけかもしれないと考えることもできます。
言われたくはありませんが、言われたら言われたで少なからず考えるものです。
そこに新たな気づきがあることも珍しくありません。
やり方を変える、修正する、成長するチャンスに恵まれているという考え方も頭の片隅にでも持っておくべきではないかと思います。
仕事であれば、周りの人、お客さんのほとんどが良きアドバイザーになるでしょう。
仕事に関係なくても、服のセンスがおかしければすぐに指摘してくれるでしょう。
おかしな行動をしていればすぐに気づかせてくれるものです。
立場や年齢とともに減っていく大事な機会
トップは孤独
よく知られている話ですが、トップは孤独と言われます。
偉くなるのはそういうことで、
特に圧倒的な成果を出してきた人ほど意見する人が少なくなります。
一代で企業を作り上げた創業者などはその典型でしょう。
批判する人もなければ、反省する機会も少なくなるのです。
だから、企業トップの人は、横のつながりを大切にしたり、コンサルタントや占い師まで雇ったりするのです。
意見を直接言ってくれる人の存在が貴重なのです。
年配者の暴走
また、年齢が上になるというだけでも、同じような状況になり得ます。
年配者に対して気を使う、そういう文化だからです。
さらに、年齢が上になるほど、批判されると烈火の如く怒る人、プライドを傷つけられたと思う人が増えています。
余計に言わない人が増えるでしょう。
キレる老人を見て、どう思うでしょうか。
それが答えです。
自他ともによいことはありません。
直接言われない怖さ
立場が偉くなって、文句を言われなければ、気分がよいのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし、そうではありません。
自分に自信や実績がある人であっても、多くは不安の中に生きています。
直接言われない怖さもあるのです。
私が若手銀行員の頃に、上司をお客さんのところに連れていくと、確かにそれなりの(丁重な)扱いを受けました。
部屋もしっかりとした応接室が用意され、相手も役職者が出てきてくれます。
口調も丁寧ですし、気を使ってくださっているのがわかりました。
ところが、次回私一人で面談したときに、そのお客さんは笑いながら、
「あの上司の下だときついね」
と仰ったのでした。
まだ若手の私は、直接怒られたり、注意されたりしました。
お客さんからしてみれば言いやすいでしょうし、若いからまだまだ改善できるという親心もあったのでしょう。
何も言われない上司は、気づかぬまま、気分良く帰っていきましたが、どちらがよかったのか。
役職が上がると、こういうこともあるという恐ろしさも実感した経験でした。
普段からできること
傾向的には、役職や年齢が上がるほど、直接言ってくれる人は少なくなる傾向にあります。
しかし、個人の人格によるものも大きく、普段の心がけ次第で、言われやすい人になる、
つまり直接言ってくれる人を増やすこともできるのではないかと思います。
普段から気をつけるべきことを紹介します。
挨拶
基本です。
気持ちよく挨拶する人には、気持ちよく相手を受け入れる人という印象を与えます。
役職や年齢が上がるほど、おざなりな挨拶になりがちなので注意が必要です。
一瞬で済むことなのに印象には残りますから、まずはここから爽やかにするべきでしょう。
ご近所との挨拶も、コミュニティの挨拶も同じです。
挨拶での印象は、普段関わりが少ない場合ほど、その人の印象の大きな部分をしめるようになります。
よくすれ違うマンションの住人で、会話はないものの、挨拶だけで感じのよい人だなと思うようなことも珍しくありません。
そういう人同士は、何かあれば話してみようかなとお互い思っているケースが多いと思われます。
会話・自己開示
仕事であっても地域社会であっても、会話による自己開示が効果的です。
仕事の話以外はしない、属しているコミュニティと関係ない話以外はしないのであれば、
お互いの壁は残ったままであるケースも多いでしょう。
たわいもない話をしている中で、親近感は湧いてくるものです。
言い換えれば警戒感が解かれるということです。
言いやすい人になるためには必須です。
賢く見せる必要も、大きく見せる必要もありません。
なめられないように怖く見せようとするのは逆効果です。
過度に警戒しなくてもよい人、話せる人、協力できそうな人だと思ってもらえれば十分です。
姿勢と行動で示す
それらを踏まえた上で、
仕事であれば、実際に、部下や後輩が言いやすい環境を作ってあげることが大切です。
いくら、「いつでも意見を言って来てくれ!」と言ったところで、おいそれと来てくれることはないでしょう。
自分からアドバイスや意見を何度も求めて、それに基づいて改善策や行動を見せることで初めて、「言っても大丈夫な人」だと思ってもらえます。
繰り返すことが大事です。
そのうち、何かあれば、直接来てくれるような後輩・部下も出てくるはずです。
地域や他のコミュニティでも同じです。
もし何かを言ってくれるようなことがあれば、聞く耳を持ち、丁寧に対応することを心がけるとよいでしょう。
何か問題があっても相手に悪い印象が残ることも少ないでしょう。
お互い嫌悪感や警戒感があれば、些細なことでも険悪になります。
直接言われなければ、嫌悪感も警戒感もなくなることはありません。
直接言われる機会があれば、まずは警戒感を解いてもらうような真摯な対応が必要です。
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まとめ
日本という社会は、直接批判されたり、文句を言われたりする機会が少なくなっています。
直接言わないだけで、陰で言ったり、第三者を通じて言ったり、SNSに投稿したりするわけです。
このように間接的に批判されると、言われた側からすると、気分も悪く消化不良になるものです。
何より、相手が誰で、どれほどの感情の強さで言っているのかもわからないため気味が悪いのです。
直接言ってくれればよかったのにと思うことも多いはずです。
例え、自分の耳に入らなかったとしても、成長や改善する機会が一つ少なくなったという見方もできます。
そう考えると、今の時代、直接文句を言われる方が得であり、言われやすい人間になった方がよいのではないかと思います。
肩肘張って、周りを警戒するよりも、自己開示をして受け入れた方が自分のためになります。
仕事においても、地域社会においても交友関係においても、他者から言ってもらえる人格を心がけてみてはいかがでしょうか。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
最近、日本では不寛容さが以前にも増して顕著になっています。
そのような時代に持つべき考え方として記事を書いています。以下の関連記事も是非参考にしてみてください。
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