言い換えればよい言葉
積極的な言葉が望まれる
こんにちは!Jimmyです。
今回のテーマは、「すみません」より「ありがとう」と言えるために必要なことです。
他者から何かしてもらったときに、どちらを使うことが多いでしょうか。
せっかく何かしてもらったのであれば、お互いにとってプラスの言葉、「ありがとう」を意識したいものです。
これに限らず、言葉の力は大きいため、普段からプラスの言葉を発することが重要です。
言葉の使い方次第で、プラスに捉えられることもマイナスに捉えられることもあります。
よく言われることですが、言い換えただけで、自分自身の視点も随分変わります。
「なんかへんだね」→「独創的だね」
「それではダメだ!」→「そこは改善できる!」
「どうせ〜だから・・(諦め)」→「どうせ〜なら〇〇しよう(発想の転換)」
「失敗した・・」→「貴重な経験ができた」
上記は典型的な例です。
左側の言葉は、相手を攻撃したり、マイナスの部分を見て終わりにしています。
会話をするお互いの関係が悪化することはあっても、相乗効果や、そこからの発展は望めません。
日々、どんな言葉を選ぶのかによって、人間関係や心の有り様も変わってきます。
問題は、プラスの言葉がよいとわかっていても、なかなか咄嗟には出てこないことです。
それには理由があります。
今回は、「すみません」と「ありがとう」を例に考えます。
「すみません」より「ありがとう」
「すみません」が先に出る理由
当然ながら、自分に非があるようなことがあれば、「すみません」に近い発言になるかと思います。
自分が当番なのに、単に忘れてすっぽかしてしまった、それを他者がカバーしてくれた。
このような状況では、謝罪も必要でしょう。
ニコニコ笑いながら「ありがとう!」と言うだけでは、納得してもらえないかもしれません。
一方、純粋な厚意や業務に対しても、「すみません」がよく使われています。
「ありがとう」と「すみません」、いずれも自分の物事に対するスタンスを映し出すことが多いものです。
消極的スタンス
必要以上に「すみません」が多い背景には、消極的スタンスが少なからずあります。
その物事に対して、後ろめたさや不安、嫌悪感などの消極的な気持ちがあるとき、
あるいは、本気になっていないことに対しては、「すみません」が出てきてしまうものです。
たとえば、自分の仕事を、他者が協力してくれたときに出てくる「すみません」。
これなどは特に、自分の仕事を肯定的に捉えていないケースが多いと考えられます。
無意識のうちにでも、くだらない仕事、意味のない仕事だと考えていれば、
とっさに出てくる言葉は「(こんなくだらない仕事をさせてしまって)すみません」となるでしょう。
意義のある、素晴らしい仕事だと考えていれば、それに携わった人に対して「すみません」が出てくる可能性は低いはずです。
私にも経験がありますが、自分自身、意味のない作業だと思いながら仕方なくやっていた仕事を思い出します。
言葉で「すみません」が出てくるだけではなく、本当に申し訳ないと思いながら作業、協力を依頼していたりするものです。
申し訳ないと同時に、不安な気持ちもありました。
相手も、こんなくだらないことをさせられて心外なのではないかと考えたときもあります。
そこに、日本人特有のへりくだり文化も相まって、とりあえず謝っておこうという発想に繋がってしまいます。
実際に、少数派ではありますが、お礼の言葉よりも、謝罪の言葉や負けを認める言葉を欲している人もいることは確かです。
また、こんなこともありました。
毎日、仕事をしていれば、自分では気づかないミスや不足もときには発生します。
指摘をされたとき、その仕事の目的意識を強く持っていれば、今のうちに気づかせてくれて「ありがとう」という思いになりそうなものです。
目的達成のために、プラスになる指摘であると認識できるからです。
ところが、目的意識がはっきりしないこと、つまりやらされる仕事については、「しまった、責められる」という意識ばかりが出てくるため、発せられる言葉も「すみません」になりがちです。
目的が、自分を守ることにすり替わってしまいます。
もっとよくない場合は、責められないように、言い訳を考える、反撃するということにもなりかねません。
消極的スタンスに、へりくだり文化が重なり、「ありがとう」と言えばよい場面でも「すみません」が多発しているように思います。
外国人からは、率直に「なぜ『すみません』なのだ?」と言われることもあります。
「ありがとう」と言えばお互い気分がよいではないかと、もっともなことを指摘されたこともあります。
自分も無意識のうちに「すみません」を多用していたのだと、はっとしたものです。
「ありがとう」を先にするためにできること
「すみません」よりも「ありがとう」が先にくるためには、自分のやるべきことを明確にし、本気になることが必要です。
積極的な言葉を使おうと心がけたとしても、それぞれの場面で実践することは簡単ではありません。
だれもが堂々と行動したいと思っていても、本当に堂々とできる人などはごく一部です。
ごく一部の側に入るためには、本気になることが不可欠です。
時間は多少かかるかもしれませんが、単純な言葉選びの話ではなく、本気でなすべきことに取り組む姿勢が抜本的な解決になります。
細かいことであっても、日々自分がやることの意義を考え認識する習慣が大切です。
一つ一つの作業自体は、単調で意味がないものに思えるかもしれませんが、全体としてみたときに、意義のある活動の一部なのだとみなすこともできるでしょう。
そうすることで、他者と協力、協働することがはじめて前向きな意味を持ちます。
自分が使命感を持って取り組むようなことであれば、自信を持って意義のあることだと思えるはずです。
協力してくれる人に対しては、自然とプラスの言葉が出てくるものです。
ご自身の日常を振り返り、何かしてもらったことに対して、「すみません」が多いと感じれば、
本気になっているのか、また本気になれることは何かを考えてみるとよいかもしれません。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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