こんにちは!Jimmyです。
今回は、自伝について考えることを提案したいと思います。
自分の価値観形成に重要な影響を与えた人、出来事、人生のターニングポイント、そこで考えたことなど、他人に聞かせるつもりで整理してみると、今後の人生を考えるにあたって大変役に立ちます。
自伝といえば、世の中に大きな影響を与えた人が、教訓などを後世に残すために書かれたり、芸能人などが波乱万丈の人生を振り返って書かれたり、
多くは”人とは違った”人生を歩んできた人が書くものだという印象があるのではないでしょうか。
しかし、”人とは違った人生”とは、よく考えれば誰もが当てはまるものであり、全く同じ人生を歩む人など存在しません。
それに、自伝は他人に向けたものであると同時に、自分を見直すという意味で、自分に向けたものでもあるのです。
今まで考えたこともなかったという人が大半かもしれませんが、自伝について少し考えてみてはいかがでしょうか。
意外と楽しい時間になるかもしれません。
リタイヤ世代で人気になった自伝
数年前でしょうか、リタイヤ世代を中心に、自分の人生をまとめた自伝発行が流行しました。
自費出版で、主に家族や友人など、限られた人向けに自分の生きた証や感謝を残しましょうという趣旨であったと思います。
家族や友人にとっても非常に興味深いものであると思いますし、自分の人生の勲章のような位置付けにもなるでしょう。
また、巷のアンケート調査によると、多くの人が自分の先祖の自伝があれば読んでみたいと回答している通り、
自分のルーツとなった人たちの生き方には興味を持っています。
今いる家族だけでなく、何十年、何百年後にも読まれることを考えると更にロマンを感じます。
このように、人生の終盤に自分の人生をまとめて、自伝として残したいという気持ちはよく理解できます。
そして素晴らしい、価値のあることだと思います。
人生の途中で振り返ることも必要
一方で、自分を振り返ってみるという行為は、何もリタイヤした後にだけするものではありません。
むしろ、定期的に、立ち止まって自分の人生を振り返ってみることは非常に重要であり必要なことです。
多くの人は就職活動の時に、自分を振り返るということを経験していると思います。
20年余りの人生を振り返って、自分がどのような人間なのか、何をして生きていくのか、それを明確にするために自己分析をするわけです。
その後も、転職や独立などの人生の選択や、同じ職場であっても困難な場面があるたびに、自分を振り返ることになるはずです。
何より、自己認識は全ての基本です。
これまでも他の記事で、何度も書いてきましたが、リーダーシップを発揮するにも、他者理解をするにも、まずは自己認識をしっかりする必要があります。
自己認識をするためには、自分の人生を振り返るしかありません。
価値観や働き方、生き方も多様化している現在です。
自分の生き方、自分らしい幸福な人生を見つけ出すためにも、以前にもまして自己認識は重要になっています。
そうであれば、自分を振り返るのはリタイヤした後で、しみじみ振り返ればよいというものではないことがわかります。
自己認識の大切さについて、詳細を紹介しています。以下の記事をご覧ください。
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現在のように変化が激しく、価値観も多様化する時代だからこそ、定期的に自分を振り返る必要があります。
しかし、就職活動時と同じように、自己分析をしてみようと思っても、なかなか進まないという人も多いのではないかと思います。
自分は何がしたいのか、何をして生きていくべきなのか。
考えが堂々巡りになることもあるでしょう。
過去を振り返っていても、本当に自分のやりたいことが見つかるのかと半信半疑になって途中でやめてしまう人もいるかもしれません。
必要な作業として、真面目に取り組もうとするほど、嫌になるものなのかもしれません。
私も就職活動時に思いましたが、自己分析として自分史を振り返り、ワークシートに従ってやっていると面白くないのです。
何かを見つけなければいけないといった感覚でやっているため、ワクワクしながら取り組めるものではありません。
必要性を真に認識した人でなければ、なかなか時間をとって振り返ってみることは難しいのが現実です。
自分をヒーローのように位置付けて、今の自分を作ってきた要素とは何であるのか、何がターニングポイントであったのか。
有名人の自伝を思い浮かべながら書いてみるのもよいと思います。
ストーリーとして考えることができるため、楽しく考えることもできます。
もちろん、本を発行する必要はありません、自分のパソコンに向かって、ストーリーを書いていくだけです。
- 育ってきた環境や昔の自分
- 人生のターニングポイント
- 自分を変えた人との出会い
- 大きな失敗や困難、出来事
- 今でも記憶に強く残っている意外なこと
それぞれの局面でどう考えてきたか、今の自分にどんな影響を与えていて、結果自分はどのような人間なのか。
そしてどこに向かっているのか、これらをまとめるだけでも、楽しいストーリーが完成します。
今の自分に繋がっているのか、自分自身で読んでみて納得感に乏しければ、さらにストーリーを探して付け加え、自分が満足できる自伝にすることが大切です。
嘘を書いても、満足するものにはならないはずです。
自然と自分の大切な出来事や人物を見つけ出せることでしょう。
自信作ができたら、友人、家族に見てもらって、感想やフィードバックを求めてもよいでしょう。
実際に、経営者や甲子園のスターのような経歴がなくても、noteやSNSなどに、自分の人生について、自伝のような記事を書いて注目されているケースもあります。
そうなれば、気持ちも高まります。
いきなりその段階を目指す必要はありませんが、自己認識を進めるための一歩として、自伝風に書いてみることは有効です。
自伝を考えるメリット
自分の価値観を確認する
先ほど説明してきた通り、自己認識を深めるためのツールとして役に立ちます。
自己分析シートに従って自分を振り返っていると、途中でやめたくなることもありますが、自伝風にすることで、楽しみながら考えることができます。
自伝に反映される出来事、登場人物こそ、自分自身の価値観を形成するきっかけとなったポイントです。
普段、頭の中で断片的に考えて振り返るよりも、ストーリーとして書いてみることで、自分でも気づかなかった価値観や大事にしていたことを発見できることも少なくありません。
繰り返しますが、将来に進むべき道を決断するにも、納得する人生を歩むにも、自己認識は基本です。
自分の価値観がはっきりしていなければ、幸せな人生という曖昧なものに対して具体的な情景を思い浮かべることができないでしょう。
満足する自伝を作ってみることは、自分の価値観をより強く認識して、今後、自分らしい人生の決断をするのに役立ちます。
今あなたの自伝から学べる人がいる可能性もある
満足する自伝ができれば、人に見てもらいたいという思いも湧いてくるものです。
もし、見てもらいたいという思いが湧いてきたら、周りの人に見てもらうか、ブログなどを通じて公開してみるのもよいでしょう。
成功者や芸能人出なくても、サラリーマンでも自伝を書いて注目を集めている人もいます。
ポイントは、その人の生き方や考え方から、学びを見出す人がいるということです。
生き方、考え方、価値観は千差万別です。
成功者でなくても、自分の生き方や経験が、他の人に大きく影響を与えたり、役に立ったりすることもあって不思議ではありません。
例えば、普段お話する人の中で、大きな魅力を感じたり、オーラを感じたり、雰囲気がよいと思うような人がいるはずです。
または、ブログやSNSなどを見ていて、引き込まれるような発言をしている一般人もいるはずです。
そんな時、私なら、「この人はどんな人生を歩んで、どのようにして素晴らしい人になったのだろう」と気になります。
もちろん成功者や偉人が書いたものの方が説得力もあり、注目される可能性も高いでしょう。
過去の偉人の自伝を読むことで、今の時代でも通用するような普遍的な考え方や、成功のきっかけなどを学べることも事実です。
時代を超えたすごみが加わり、価値ある自伝になっているものは数多くあります。
一方で、時代の変化により、せっかくの教訓が時代遅れになってしまうということも考えられます。
自分の最も輝いていた時のこと、成功したことを何十年も後になって振り返るよりも、人生の途中で振り返って、自伝にしてみることで、よりタイムリーに必要な考え方を多くの人に広められる可能性だってあるわけです。
今の時代に生きている人、同じ世代で同じような環境で生きてきた人の事例の方が、信憑性が増すということもあるはずです。
そう考えれば、自伝は偉人だけのものではなく、誰もが書いておく価値はあると言えるのではないでしょうか。
まとめ
自伝は、人生で大成功を収めた人や、芸能人だけが書くものである必要はありません。
人生のあらゆるステージで重大な決断を下すにあたっては、自分の価値観や生き方に従った判断をするのであれば、自己認識は不可欠なプロセスです。
自己認識をするには、自分の人生を振り返ることが絶対に必要であり、振り返ることで自分の価値観を強く認識でき、自分らしい生き方を選択することができます。
自分に向けた自伝という意味でも、自己認識のきっかけとして書いてみることは意義があると言えます。
さらに、書いた自伝に自信を持つことができれば、公開してもよいでしょう。
わざわざ本にして発行しなくても、公開する手段はあります。
成功者でなくても、自分の生き方を自伝として公開することで注目を集めている人も少なくありません。
重要なのは、今の時代、価値観も生き方も多様化する中で、自分の生き方や考え方を綴った自伝が、誰かの役に立つこともあるということです。
より身近に感じる人の自伝を読むことで勇気付けられることもあるのではないかと思います。
そういう意味では、もっと自分の人生の歩みについて、しっかり分析をして、それを価値あるものと考え、発信していくような流れができてもよいのではと考えています。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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