若手のときは誰にでもある悩み
こんにちは!Jimmyです。
仕事ができない、辛いと毎日悩んでいる若手社員の人へ、根本的な理由と、必ずやってほしい考え方を紹介します。
まず、仕事ができないということは、若手であればほとんどの人が経験することです。
社内の人からも、お客さんからも叱責を受けたり、思うようにならなかったり、辛い時期は必ずあるものです。
人によって、業務の習得のスピードはそれぞれです。
素早く身に着ける人もいれば、大器晩成型の人もいます。
要領よく、最低限必要なことを迅速に覚える人も、一歩ずつ確実に理解しながらこなしていく人も、どちらが優れているということはありません。
基本的には、知識の量や経験する時間に比例して、上手に、しかも簡単にこなせるようになります。
苦労している時こそ、「今はいい経験をしている」と言い聞かせて、同じ失敗を繰り返さないようにして、前向きに気持ちを保つことに注力するとよいでしょう。
先輩社員、ベテラン社員がいつまで経っても若手の頃と同じ悩みを持ったままでしょうか。
そんなはずはありません。
仕事ができないという悩みは、知識や経験を積むことで、いつかは解決できる問題であることが多いのです。
一方で、いつまで経っても辛い、いつまで経っても成果が出ないと感じている場合は、もう少し深い原因がありそうです。
1年以上も同じ悩みを抱えていて辛いような状況であれば、根本的なスキル、能力の問題ではないことがほとんどです。
慢性的な悩みについて、これから詳しく書いていきます。
私がサラリーマン時代に経験し、長い間考えてきたことを踏まえて説明します。
慢性的な悩みなら時間をかけて思いっきり考えてみよう
年中、仕事が辛いと感じている、しかも同じような悩みを抱えながら仕事をしている場合、根本的な対策が必要です。
考えるべき対策が、仕事の能力やスキルの問題ではないからです。
基本的なスキルの悩みであれば、もがきながら、人によってスピードは違うものの、一歩ずつ着実に成長していると言えます。
だから、「前向きに、焦らず、愚直に、心に余裕を持って」といったアドバイスが生きてくるのです。
仕事ができないからずっと辛い状態が続いていると思っている人は、まずスキルの問題ではないこと、
能力がない、努力が足りないといった問題ではないことを認識して、必要以上に自分を苦しめないことが肝要です。
その上で原因と、どう対処していくかについて、思いっきり時間をかけてでも考えていく必要があります。
そのためのヒントを以下に示します。
大注目!辛さがなくならない原因には必ずこれがある!
責任感だけで仕事していませんか?
成果が出ない、期待された働きができないことが続くと、「仕事ができなくて辛い」と感じることになります。
責任感がある人は、日本人には大変多くいます。
嫌な仕事でも理不尽なノルマでも、仕事だから仕方ないと言い聞かせて、責任感だけで乗り越えようとする人が多いのが現状です。
「自分は能力がなくて、迷惑をかけている」と悩んでいる人の多くは強い責任感を持っています。
私自身、他の国の人とも長く関わってきた中で、本当にそう思います。
他国の人は、あまり自分の能力を卑下するようなことを言いません。(あまり思ってもいないかもしれません)
環境や他の原因があれば、「そのせいで成果が上がらない」と主張することをはばかりません。
更に、自分がやりやすいように、もっとこうするべきだという要求を驚くほど堂々とします。
日本人の多くは責任感が強く、成果が上がらない人は、何を言っても言い訳であると自らを戒めます。
ひたすら自分に責任を帰して、精進するというのが日本流です。
戦前くらいから変わっていない考え方です。
しかし、これはよいところでもあるのですが、よくないところでもあります。
責任感だけで仕事をしていると、追い込まれやすくなります。
そのうち、心の余裕も遊び心もなくなっていきます。
余裕や遊び心がないと視野も非常に狭くなり、柔軟な発想や思い切った行動もできなくなります。
表情も暗くなり、コミュニケーションにも影響を及ぼします。
よい方向には絶対に向かいません。
やりがい、達成した時に得られるもの、楽しみ、更には自分の中の軸がなければ、辛いことを耐え忍ぶだけの苦行になります。
責任感だけで仕事をしているときの特徴は、
仮にうまく難局を切り抜けて成果が出たとしても、達成感や喜びよりも、その仕事が終わったこと、何とか切り抜けたことに対して「ホッとする思い」が何倍も強いということです。
こんな思いを経験したことはありませんか?
孤立して動いていませんか?
成果が思うように出ていないとき、
例えば課せられたノルマを達成できそうもないとき、企画が通らないとき、作成した資料が採用されなかったときなどを思い浮かべてください。
例えば営業成績であれば、環境や顧客基盤、運なども相当に関係します。
よほどのスーパー営業マンでもない限り、どんな時もノルマをクリアし続けるというのは簡単なことではありません。
成果が上がらない時は、得てして、上司から叱責、指示、指導、方針会議などが増えます。
多くの場合、成果が出ていなければ、上司にも責任が及びますから、上司としても「こうしろ、ああしろ」と指示を出すことが多くなるでしょう。
上司から指示されたこと、やれと言われたことに対して、どう対処しますか?
やりたくない、何のためにするのかわからない、間違っている気がする。
こんな思いを抱きながらも、成果も出ていない手前、更に組織の上下関係を考えれば、まず指示には従わなければならない場合が多いでしょう。
基本的に上司は経験が豊富ですが、全てを把握しているわけでも、実際に作業や顧客交渉を手伝ってくれるわけでもありません。
しかも、成果が出ないような難しい局面での対処となるため、上司といえども、そう簡単に効果的な方法を指示できるわけでもありません。
間違った指示も出されます。
100%と言ってよいほど、どの企業も「顧客本位」(お客様のために)という方針を表明していますが、
実際のところは、切羽詰まったところでは自分本位になり、ときに重大な法律違反すら犯すことを忘れないでください。
大企業であっても、そのような事例を思い出せば、枚挙にいとまがないほどです。
それを認識した上で考えると、指示を受けて取り組む中で、矛盾を感じ、おかしい、こんなことはするべきではないと感じることなどは日常茶飯事であるのは不思議なことではありません。
共感できない、おかしいと思いながらも、そのおかしなことのために時間をかけて資料を作成し、説明し、奔走しなければなりません。
対顧客であれ、対他部署であれ、そのような交渉や、やりとりの過程でトラブルになれば更に悲惨です。
強い意志を持って交渉に当たることができないからです。
「自分もおかしいと思いながらやっています」とは言えません。
そんな状況は、ただただ辛いだけです。
組織上、どうしても指示に従わなければならない時は、気が進まなくても、細かく進捗状況を指示した上司に報告し、できる限り同席を依頼するなどして巻き込むとよいでしょう。
上司も途中でおかしいことに気づいてくれたり、自分もやりたくないため、指示を別のものに変えたりするかもしれません。
その指示が真に意味のあるもので、これまで気づかなかったものの、上司に引っ張ってもらうことで真意に気づくということもあるかもしれません。
無理くりな指示だと感じながら、一人で孤立して対処しようとして思い悩む人がいます。
孤立は避けましょう。
自分でもおかしいと思ったら、一人でそれを推進するのは絶対に避けましょう。
そして何としてでも、上司を巻き込みましょう。
信念、軸を持っていないと迷うことに気づこう!
仕事をしている以上、自分の軸、信念を持っていなければ辛い気持ちは無くなりません。
先に述べたように、組織にいる以上、上司の無茶苦茶な指示にも従わなければならないときもありますが、議論ができるときもあるはずです。
そんな時は、自分の信念を持っていないと自分の考えを伝えることもできません。
つまり状況を打開できません。
無茶苦茶な指示は、成果が出ている出ていないの問題以前に、間違っていると主張してよいはずです。
思いつきで指示しているということも少なくありません。
できれば言われてすぐに切り返したいものです。
指示を受け取らずにすむ確率も上がります。
信念、軸という言葉を使いましたが、それが重すぎる、難しすぎると感じれば、
当面の自分自身の目標や、社会人として大切にすること、明確な仕事のスタイル、キャラ設定と置き換えてもよいでしょう。
できる人と呼ばれている人は、これらを持っているため、すぐに反応することができます。
この切り返しが絶妙に上手く、無意味な指示を上手にかわすことができます。
余裕があるため、上司を逆なですることなく、笑顔も交えて、うまく交わすことができるのです。
理想を書きましたが、実際問題、上司がそのような主張を聞いてくれないことも多いでしょう。
しかし、たとえ上司が聞く耳を持ってくれなかったとしても、自分の軸に照らし合わせて考えることは大変重要です。
上司の言われたことをしていれば、上手く行かなかったとき、上司も見逃してくれるかもしれない、
他のことをして、また小言を言われるよりはましである、とにかく言われた通りに行動する、
このような思考パターンになっていませんか?
そんな状況で仕事を進めれば、深くその方針の意味を考えたり、交渉の戦略を練ったりすることもないでしょう。
やらされているだけの仕事は、思考も戦略も浅く、ミスも増えます。
早くこの難局から抜け出したいということしか頭にないのです。
トラブルになれば、それを打開するための力も湧きません。
右往左往してどうしたらよいかわからなくなり、いっそう自分が惨めになるでしょう。
その仕事をする大義名分も実のところないため、モチベーションは下がりっぱなしになります。
信念、軸となる強い考えがあったとしても、どうしてもやらなければならない嫌な仕事もあるでしょう。
しかし、対処の仕方は変わってきます。
自分の信念に反してやらなければならないことがあったとしても、それに執着する必要はありません。
同じことをやるにしても、信念を持っていれば、見え方は全く変わってくるのです。
辛かった私の失敗談
今まで書いてきたことは、私が20代のときにサラリーマンとして実際に経験した失敗と反省ほぼそのままです。
今振り返ると、仕事の成果が出ないこと自体がもっとも辛いことではありませんでした。
営業職についていたときは、年によっては目標数値を達成できた年もできなかった年もありました。
達成できないことで自分の能力を否定して深刻に悩み、辛い思いをしていたのではないのです。
成果が出ていないときは、やはり会議が増え、指示、指導が増えました。
営業の場合は、とにかく収益です。
収益をあげるために何をするか、自分で考えたことを試し、また指示されたことをするときもありました。
指示の多くは、私には無意味な指示に感じられました。
顧客のためにもならなければ、自分のためになっているようにも思えません。
上司の安心のための作業であることも少なくありませんでした。
しかし、無理くりでもなんでも、成果を上げることが求められている仕事だということも事実です。
本当に意味のあることは、ノルマを達成した後でできる権利なのだと自分に言い聞かせ、とにかく責任感だけで動いていました。
それで上手くいったときもありましたが、達成した時の喜び、達成感はほとんど感じられませんでした。
また、指示されたことは、深く考えずにひたすら実行していたことも認めます。
言われたことを聞かなければ、余計に面倒な時間が増えるからです。
仕事に対して自分の明確な信念がないので、上司と激論を交わすこともできませんし、そんな気も起こりません。
言われたことを実行する過程で顧客とトラブルになれば、一人で抱え込み、何をやっているのだろうと虚しくなりました。
なんの軸も持たずに、言われたことをやって、トラブルになりくよくよしている自分を情けなくも感じました。
何に向かって仕事をしているのか、今している仕事の先に何も見えなかったのです。
力も湧いてくるはずはありません。
ただただ辛いだけです。
その後、人事異動をきっかけに、拠点が変わりました。
当時の会社にいて目指すべき姿が無いことは10年以上在籍して確信していました。
逆に言えば10年以上、悩み、考え続けてきた結果、自分の人生で大切なことを深く意識するようになりました。
30歳を過ぎてからですが、会社員生活の最終盤で、一つ自分の人生、社会人として守りたい軸を再確認し、実践することができました。
引き続き失敗もあり、トラブルもあり、当然指示命令に従わざるを得ない場面も多くありました。
これから起こることや悪い状況に対して、極度に不安になることもなくなりました。
自分の信念で決定したことであれば、これでダメなら本望だと思えるようになれたのです。
失敗しても、信念を持って、また新たなやり方を見つけて挽回していくだけの気力は湧いてくるものです。
実際褒められた話ではありませんが、リスクを承知で敢えて上司への報告をせず、独断で取り組んだこともありました。
そこに信念があれば辛い感情はありません。
前向きな気持ちでいることができました。
最後に 遠回りでも考えるべきこと、やるべきこと
仕事の苦労の先にあるものは?
自分自身の体験をもとに振り返ると、やはり遠回りでも自分の信念、軸を持つことが絶対に必要だと思います。
結局、なんのために仕事しているのか、どんな人間になりたいのか、何を達成したいのか、絶対にしないことは何か、などを時間をかけて考え、それを自分がしている仕事と照らし合わせてみるのです。
自分の信念とやっている仕事に通じるものがないと、成果が出ないときや困難な局面では、ただ辛いだけです。
これは、どれだけ知識や能力が高くなっても変わりません。
どれだけ経験を積んでも、時代や状況は変わり、いつでも新たな困難やトラブルは発生するからです。
仕事ができなかったときの落ち込みや、辛さは無くなりません。
苦労の先に得るものがあればこそ、辛いことにも挑戦できる力が湧きます。
自分の思ったことを情熱を持って説明することもできるでしょう。
毎日とんでもないプレッシャーに晒されているような経営者や、トップのプロスポーツ選手などは、明確な信念と自分の軸を持っています。
よくこんな状況で生きていられるなと感心することも少なくありません。
明確な信念があってこそ、辛い辛いと悩んでいるよりも、行動して更なる高みを目指そうと思えるのです。
「辛い」の先には必ず大きな「喜び」が待っていれば辛さもまた力に変えることができます。
私の場合、長い間、仕事に対して明確な軸がなく、迷子のように悩み続けましたが、
ようやく自分の軸と信念に注目することで、30歳を過ぎてから、前向きに物事を考えられるようになりました。
悩むことは、当然今もこれからもたくさんあると思いますが、出口のわからない慢性的な辛さを味わうことはないでしょう。
自分の信念、軸と今の仕事に通じて考えることができなければ、それはもう動くときなのです。
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以下の記事に、成功と幸せが必ずしも一致しないことについてまとめています。
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絶対に避けてほしいこと
最後に、絶対に避けてほしいことを書きます。
仕事ができない、辛い状態からは誰もが抜け出したいに決まっています。
信念、軸を持たないまま楽になる方法があります。
信念を追求せずに、上手に立ち回る、小手先のテクニックや忖度を駆使する技術だけを身につけることです。
勤務年数も長くなれば後輩もできます。
上手に部下を利用することや上司にとり入ること、気を利かせることもできるようになります。
自分が組織の中で生き残るために必要な術を習得していった結果です。
実にうまくいっているように見えても、実際は彷徨う迷子のままです。
上司や他人の軸を探し、それに頼らずにはいられません。
常に上の顔色を伺い、言動もそれに応じて二転三転しなければなりません。
流されて、信念をなくすようなことだけは絶対に避けるべき状況です。
周りにそのような人がたくさんいるかもしれませんが、そのような人たちの二の舞になってはいけません。
時間をかけてでも、地道に自分の価値観と向き合い、信念を確立することが、長い人生を歩いていく中で必ず役に立つときが来ます。
参考になれば幸いです。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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