アート思考が自分の人生を生きるために今こそ必要な理由

こんにちは!Jimmyです。

近年、アート思考と呼ばれる考え方が注目を集めています。

誰に注目を集めているかというと、起業家やビジネスマンです。

 

今の時代、どの企業でも必要性を認識しているイノベーションを起こすために、またはそれを可能にする創造力や発想力を鍛えるためにアートの考え方から学ぼうというわけです。

 

しかし、今回申し上げたいことは、ビジネスやイノベーションに限らず、自分の人生を生きるために、アート思考という考え方は大変有効であるということです。

 

イノベーションを起こしたいとは思っていない、芸術家みたいにならなくていいと思っている人であっても、身につけるべき考え方です。

アート思考とは何か、そして今の時代、ビジネス以外で何が問題になっているのかを前半で示します。

後半では、アート思考が有効な理由と身につけ方について解説します。

アート思考とは何か?

アート思考とアーティストの発想

アート思考とは、明確な定義づけがされている言葉ではないようですが、そのまま考えればアート的な思考方法です。

アート的な思考方法とは、創造性、独創性のある作品を輩出するアーティストに特徴的な思考法と考えて良いと思います。

 

秋元雄史さんの著書「アート思考」を読むと、優れたアーティストの特徴が頻繁に示されていて参考になります。

要点をかいつまんで説明しますと以下のような特徴がわかります。

 

  • アーティストとは「問い」を発する人、デザイナーは「答え」を示す人。
  • 金銭的な成功よりも、自己探求をし続ける。
  • アートは常識にとらわれない、アーティストは軽々と常識を越える。
  • 誰かのために作るのではなく、内なる自分と向き合って作る。
  • 強い信念を持って一貫性がある。
  • 作品には異なる解釈がいく通りも存在してよい。

 

そもそも何が問題なのかという「問い」からスタートするところは、まさに哲学とよく似ています。

常識にとらわれずに疑ってみる、問いから始まるというのはそういうことです。

 

金銭的な目的や、誰かのニーズをもとに動くのではなく、内なる自分と向き合い、自分の信念に基づいて表現していくところは、普段ビジネスの世界で生きている多くの人とは全く異なった考え方になります。

 

このような視点に立つことで、本来人間が持っている優れた感性と発想を呼び覚まし、独創的な作品が生まれるといえます。

この「アーティストが作品を生むプロセス」は、イノベーションを起こすプロセスに通じます。

そのため、特に多くの起業家やビジネスエリートがアートを学ぼうとしているのです。

 

デザイン思考との違い

アート思考と同じく、デザイン思考という言葉もよく聞かれます。

上記の通り、何が問題なのか、「問い」から考えるのがアート思考であるのに対して、デザイン思考は「解決策」を考えます。

 

相手があって成り立ち、すでに存在している困難な課題に対して、デザイナーの手法を取り入れて解決に導きます。

当然、相手始点(顧客視点)であり、論理的でなければなりません。

どちらかというと、ロジカルシンキング(論理的思考)に近いかもしれません。

聞いたイメージはアート思考と似ていますが、実際は全く異なるものであると言えます。

 

進化し続けるアート

アートと言えば、昔は庶民が携わることがない、貴族や上級階級者だけのものでした。

時代が進み、生産性が上がるにつれて、アートは庶民にも親しまれるようになり進化を続けていきました。

 

現代に近づくにつれて、アートは、絵画や彫刻といった分野にとどまらず、表現ができれば何でもありの世界にまで広がっており、「現代アート」を構成しています。

政治や社会活動に対する鋭い主張や批判が反映されている作品も珍しくありません。

今や、観賞用だけではなく、政治や社会活動にまで浸透し、影響を与えているのが現代アートです。

 

ビジネスで注目されるアート思考

ビジネスの世界にいれば、誰もが必要性を認識しているイノベーション。

今までの常識や競争軸を破壊し、新たな価値を生み出すイノベーションは、ビジネスに大きな変革と利益をもたらします。

しかし、イノベーションはそれほど簡単に起こせるものではありません。

何しろ、既存の価値軸を覆す必要があり、ニーズすら顕在化していないため、既存のマーケティングスキルでは対応できないからです。

どうしてもチャレンジ精神や独創性、強い情熱や信念が必要になります。

 

そんな難しいイノベーションを起こしてきた人たちの中には、アートに造詣のある人(スティーブ・ジョブズが有名)が多く存在していることが注目されています。

 

そのため欧米を中心に、経営層やビジネスエリートたちの多くは、積極的にアートを鑑賞し、アート思考を取り入れようとしています。

 

最先端を走る欧米企業のオフィスの中には、芸術作品を多く展示している会社も珍しくありません。

 

創造性を刺激するのに必要であると認識されているのです。

日本は少し遅れているようですが、そのような試みをオフィスに取り入れる会社も増えているようです。

 

問題!自分の人生を生きることが難しい現代

アート思考(アーティスト)の特徴を踏まえて考えると、随分と一般的な考え方とはかけ離れているように感じられるかもしれません。

 

むしろ、以下のように、アート思考とは真逆の考え方をしている人も少なくないと思います。

  • 前提を疑わない。
  • 自分が求める生き方よりも金銭的な安定を求める。
  • 常識を前提にする、人と違った行動を取らない。
  • 常に相手のニーズや反応を見て対応する。
  • 自分の信念よりも、状況に合わせて方針と態度を変える。
  • 多様な解釈は認めない。(多様性を受け入れない)

 

もちろん、どちらの考え方が正解であり極端にそちらに傾くべきというわけではありませんが、現代を生きる私たちの多くが、人生において困難な問題に直面していることも事実です。

アート思考の有効性を紹介する前に、それとは相反する考え方に慣れ親しんだ現代人が、いかに大きな問題に直面しているかを考えます。

ポイントは、自分の人生を生きることの難しさです。

 

安全思考

常識を疑い、他人とのバランスよりも自己の探求を重視するアーティストとは反対に、現代人が持っている多くの価値観は安全思考であると言えます。

自己を探求してばかりでは、当然金銭的に苦労する可能性も低くはありませんし、周りから批判に晒されることもあるでしょう。

はっきり言って、楽な道ではなさそうです。

 

そのため多くの人が、多数派の意見に従い、安全である、正解であるとされる方法を受け入れ、社会の閉ざされたシステムの一部として組み込まれることをよしとします。

 

結果として、保身や事なかれ主義が主流になり、出る杭は打たれる文化が強くなります。

日本は、独特な”村社会”の特徴も相まって、この傾向が非常に強いと言えます。

 

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思考停止で気づかない

周りの大多数が示す正解に流されていると、そのうちに自分で自分の人生や生きる意味、使命などについて考えることがなくなります。

正解は自分の中ではなく、周りの社会にあるという考えが無意識のうちに染み付いていきます。

言われたことを、社会のシステムの一員として黙々とこなすようになれば、当然視野は狭くなります。

 

疑うべき組織の欠点や、改善する余地があることにも気づきません。

気づいたとしても、安全思考です、自分の立場を危うくするような意見は言わないことが多いでしょう。

社会、もっと言ってしまえば組織の常識を超えて思考をすることがなくなります。

 

他人のせい環境のせい

そのような組織人、常識人として、特に問題が起きないうちはよいのですが、一度問題が発生したり、不利な状況に追い込まれたりするとどうなるでしょうか。

自分の人生を自分で決めることをしていないわけですから、自分の置かれた環境に責任を持つという感覚も薄れているでしょう。

 

不遇を嘆いたり、他人のせい、環境のせいにしたりと、言わば与えられた環境を嘆くということになります。

そうすることでしか、自分を正当化するすべがないからです。

それでなんとか自尊心を保つということです。

 

足の引っ張り合い

次に待っているのが、足の引っ張り合いです。

与えられた環境の中で、いかに自分が優位に立てるか、あるいは安定して不安のない立場に立てるかを考えるようになります。

 

会社としてのあるべき論や正論を言うのは得意になりますが、自分の信念を貫くという発想はありません。

 

与えられたルールの中で、安全思考を根底に持ち、変化や新奇性、異文化(多様性)を拒み続けます。

常に他人と比べて、自分の立ち位置を気にして、立場が優位な人の発言や行動にも過度に注目し、また依存するようになります。

「立ち回り」をそつなくこなすことが大変重要なファクターになります。

 

挑戦しない、挑戦する意味もわからない?

このような行動指針によって生きていると、社会に出てから大きなリスクを冒すような挑戦をすることはなくなるでしょう。

むしろ、挑戦する意味もわからないという人が多いのではないかと思います。

  • なぜ安定を捨ててまで挑戦する必要があるのか?
  • なぜわざわざ世間の常識を変えようとするのか?
  • なぜ、人から笑われるかもしれないことをするのか?

何かを変えたい、このままではよくないという思いがあっても、これらの思いが、挑戦する意欲を削いでしまうでしょう。

 

幸福感の欠如で人生迷子

結果的に、社会のシステムの一部、歯車の一部として、与えられた前提を疑わず、狭い視野の中で生きていくという人生を送る人が増えます。

ふとした時に、「自分は何をしているんだろう」、「何のために生きているのだろう」と急に根本的な問題を考え虚無感に襲われることもあるでしょう。

しかし、自分の人生を歩いていないため、それを必死に打ち消すしかありません。

結局お金を求めてさまよい、どこにもたどり着かない人生迷子になるという結末が見えています。

これが、私の考える、今の時代に生きる現代人の大問題です。

 

これはもちろん、言い方と見方の問題ではあります。

人によっては、以下のような見方もあるわけです。

 

どう思いますか?

『世間に対して恥ずかしくない常識的な行動を旨とし、年長者の言葉は真摯に受け止め反抗しない、言われたことをしっかりこなす。

家族の安心と繁栄のために、幼少期から勉学に励み、安定的な職業について家族を守る責任を全うする。

大それたことはしないが、そこそこの生活と社会的地位が得られれば問題ない。

時には何をしているのかわからず苦しいこともあるだろうけど、それを耐え忍んで、与えられた環境で”自分なりに”懸命に生きる、それが立派な生き方であり満足感に繋がるはずだ。』

 

その通りだと思う人もいるかもしれませんし、数十年前はこの考え方が見事に通用していたと言えるでしょう。

問題は、今の時代、社会システムの一員として言われたことをしっかりこなしていれば、本当に家族の繁栄、安定的な職業、そこそこの生活と社会的地位、満足感がついてくるのでしょうか?ということです。

 

解決!「問い」を発することで人生が始まる

今の世の中、自分の人生を真剣に考えることなく無難に過ごすことができる可能性はどんどん低くなっています。

事実、世界中で分断が発生し、日本の中でも格差問題が深刻化し、人の余裕も寛容さもなくなり、批判的で攻撃的なギスギスした社会になっていると感じる人が増えています。

自分の人生を歩んでいない、社会システムの一部として組み込まれた迷子の人生を送っている人が多いように思えてなりません。

それを脱出することが、幸福感のある自分の人生を歩くための第一歩ではないでしょうか。

そのために、自分と向き合うという意味において、アート思考は大変有効的な考え方であると思います。

 

アート思考はエリートや起業家のためだけにあらず

前半で説明した通り、イノベーションや創造性を発揮するために、世界中のビジネスエリートや起業家の間でアート思考が注目されています。

しかし、アート思考が有効なのは、そのような人たちだけではなく、むしろ今まで自分の人生を主体的に考えてこなかった人たちにこそ有効ではないかと考えます。

アート思考の真骨頂である、創造性、発想力、強い信念は、自分の人生を考えて歩んでいくために大変大きな武器になるからです。

産業的なイノベーションに限らず、人が人生の変革をもたらすのにも取り入れられていくべきです。

 

アート思考を身につける①アーティストの特徴を取り入れてみる

前半で示したアーティストの特徴を思い返しながら実践します。

アート思考は「問い」から始まります。

 

相手(他人・顧客)の存在や問題ありきではなく、あくまで自分の中での問いかけです。

他者が何を求めている、こうすることが社会の常識という観点を一旦捨てて、自分の感覚に正直になって、どうするべきかを考えることです。

 

お金のためには、暮らしていくためには、他者とうまくやるためには、という目的意識ではなく、自分を探求していくこと、自分の信念を反映する意識を持つことが大切です。

それが自分を知るということに繋がるはずです。

 

アーティストの多くは非常に個性的ですが、自分を知っていて、周りから何を言われてもブレない信念と一貫性があることに気づきます。

しかも、社会・政治に対して鋭い視点や主張を持っていることが多いと言えます。

それは、絶えず自分の中で、社会との関わり方、自分のあり方を考えてきたからこそです。

考え抜き、自分の信念に従い動いてきたからこそ、仮に失敗したとしても、他人のせいにせずに素直に認めることができます。

 

自分の信念にしたがって失敗したのだから仕方ないと思えますし、悔やむことはないのです。

自分の人生を生きるためのヒントが多く含まれていると思います。

 

アート思考を身につける②実際にアートに触れる

特徴を取り入れようとしても、簡単にできることではないかもしれません。

そこで、多くのアート思考実践者が勧めているのが、実際に優れたアートを見ることです。(見て考えること)

 

優れたアートには必ず、「問いかけ」があると言われています。

これまで示してきた通り、作者は自分の内なる考えに基づき鋭い主張を持っています。

 

何が問いかけられているのか、どういう解釈をするのか、実際に見て考えます。

(これをしないと、現代アートなどは特に意味不明としか思えません。)

 

考える際には、感性を大事にして常識にとらわれないこと、ゼロベースで考えることが必要です。

見ているものの印象と、それが示す意味の乖離を体験することになるはずです。

いかに普段常識にとらわれているか、見慣れたものを疑うことがなかったかを実感することになります。

 

そうは言いながらも、最初は専門家の解説のようなものがないとなかなか入りにくいとも言われていますので、有名なもので解説が入手できるものから入っていくのがよいと思います。

 

アート思考を身につける③潜在意識に触れる訓練

少しスピリチュアルな話になってしまいますが、普段自分の奥深くにある潜在意識は表に出ることはほとんどないと言われています。

日常、私たちがしている思考は、周りの目や常識的視点、合理的判断に支配されています。

 

毎日、数え切れないほどの情報を処理して意思決定をしなければならないので、奥深くにある自分と向き合うということはないということです。

そこで、潜在意識を呼び起こす、より潜在意識に近い発想が出やすいようにする方法として「瞑想」があります。

 

雑多な考えから離れて、気持ちを落ち着かせて静寂の中に少しの時間身を置くことで、その日の考えや発想に影響が出ると言われています。

何れにせよ、自分と向き合うことは落ち着いた心持ちで行う方がよいため、おすすめの方法です。

 

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最後に

アート思考は、ビジネスマンや起業家の間で注目されています。

イノベーションを起こして世の中に変革をもたらした人の多くがアートに造詣があることがわかっています。

創造性、発想力、独創性、これらの特徴こそ優れたアーティストの特徴と言えます。

 

一方、このアーティストの視点は、何もビジネスやイノベーションにおいてのみ必要なわけではなく、誰もが自分の人生を生きるために大変有効な思考法であると思います。

何より、今の世の中は、幸福感のある自分の人生を送ることが難しい時代であると言えます。

自分と向き合い、常識にとらわれないアート思考を身につけるためには、アーティストの特徴を知り、実際にアートを鑑賞して作品と向き合うことが効果的です。

 

最後に、アート思考を理解する上で、そしてアートを鑑賞する入門編として、おすすめの本を紹介します。

現代アートの見方や注目すべきアーティストなどの情報も掲載されているので参考になります。

興味がある方は一度読んでおいて損はないと思います。

 

おすすめ参考図書

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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