こんにちは!Jimmyです。
今回は、歴史上の人物の関係図に、自分を加えようという趣旨になります。
偉人、成功者と呼ばれる人は、過去からよく学び、影響を大いに受けています。
だからこそ、困難な局面でも、強い自分を維持することができたと考えられます。
どんな天才でも、過去から学ぶことなく、新しい発見や強い主張を展開できるわけではありません。
主張している内容は、他者が残した考え方を自分なりに解釈し、それを基に展開していることがわかります。
私たちが、自分の人生を力強く生きるために必要なことの一つは、過去から学び、自分の思考形成に活かすことです。
特に、現代のような変化が激しく、正解もない時代においては、必須であると言っても過言ではありません。
淘汰の波の中で残された至極の考え方
様々な人が、様々な考え方や理論、思想、技術を生み出してきました。
その時々では受け入れられても、時代の変化とともに消えていくものも数多くあります。
もとより、世間に受け入れられること自体、簡単なことではありません。
そう考えると、長い歴史を経て淘汰され、それでも残っている考え方は、より普遍的(に近い)なものであると言えます。
一人で作られたものではなく、多くの人との議論の中で、洗練されていったものもあるでしょう。
私たち個人が、たった数十年の間に、一人で考えつくようなレベルではないと認識するべきかと思います。
過去から積み上げられた至極の考え方を、学ばない手はありません。
歴史は人物でも繋がっている 偉人が偉人を生む
歴史上の偉人を考えると、名言や大切にしていた信念が多くあることに気づきます。
一方、それらを見ていると、いずれの偉人も過去の歴史から学んだり影響を受けたりしていることがわかります。
以下に、偉人がどのように、影響を与えて繋がっているかを簡単に示します。
もちろん、一人の人間に対して、多くの人が複雑に影響を及ぼしているのですが、ここでは単純化しています。
戦の心得が現代まで
中国の春秋時代に書かれたとされる、「孫子の兵法」。
戦い方から心得まで、本質的なことが示されており、その後の時代にも大きな影響を与えました。
日本にも伝わり、武田信玄や豊臣秀吉なども孫子の兵法をよく学んだとされています。
「風林火山」として知られる武田信玄の軍旗ですが、これの元は、孫氏の兵法にあります。
どこまで信奉していたかは諸説あるようですが、日本の戦国時代にも影響を与えたことは間違いないでしょう。
その武田信玄や豊臣秀吉の影響を受けたのが、徳川家康であり、江戸時代の大名たちです。
戦国時代から江戸時代に活躍した人物の考え方や教えは、今でも人気を得ており、多くの人が学んでいます。
孫氏の兵法が、リーダーシップ論や、経営指南書として読まれているのも興味深いところです。
学びがあるからこその異端児
一見、過去からの学びとは関係のなさそうな人もいます。
自らの経験と考えに基づき、他の人とは違う発想で動く人は、いつの時代も異端児とされます。
異端児の典型であり、「うつけ者」と呼ばれていたのが織田信長です。
古い風習を打ち破り、身分に関係のない、実力主義を取り入れたことはよく知られています。
しかし、突然変異的に、このような考えを発案したとは思えません。
その背景には、信長への教育体制が垣間見えます。
そもそも、生まれた環境は悪くなく、父信秀も大変教養のある人でした。
教育係には有名な僧侶を招き、仏教や儒教に基づく手ほどきを受けていたとされています。
その中で、教えられ、出てきた発想が「天下布武」であるとも言われています。(諸説あり)
また、興味のあった馬術や鉄砲については、誰よりも熱心に学んだようです。
その道の達人のもとで修練を積んだことで、影響を受けたと言えるでしょう。
また、福沢諭吉も、革新的な思想で、明治維新をリードした一人です。
旧習や伝統を、理由もなくありがたがることを「惑溺」として批判しました。
儒教の経典なども、意味のない身分による上下関係を助長するものとして、批判的に捉えていたようです。
真っ向から批判できた背景として、批判の対象とした儒教の経典(四書五経)を暗記するほど精通していたことが関係しています。
さらに、自ら欧米に赴き、独立思想を学び、それに影響を受けたようです。
儒教などの古典にも精通し、西洋思想も学び考えたからこそ、自分の中にブレない考えが形成できたと言えるでしょう。
尊敬される人格者の系譜
現代社会で、最も尊敬する経営者の代表と言えば、稲盛和夫さんを挙げる人は多いでしょう。(京セラ、KDDIの創業者であり、JALの再建などが有名)
稲盛和夫さんの考え方に、多くの経営者が学び、影響を受けています。
その稲盛さんの哲学は、中村天風、渋沢栄一、二宮尊徳など過去の偉人たちの考えが色濃く反映されていることに気づきます。
今でも、業界、職業問わず、多くの人が学んでいる人物ばかりですが、考え方の共通点は、非常に多くあります。
自らの思想の根幹を支えているのは、先人が残した人生訓であることは多いと思います。
その偉人たちもまた、過去の思想から学んだ人達であり、遡れば、仏教や、儒教、西洋哲学にまで行き着きます。
偉人の考えを、次の世代の人が学び、実行し、成功する。
そしてまた新たな偉人が誕生し、自分の言葉で時代背景も加えて解釈し、後世に伝えていく。
自ずと、時代の経過とともに、普遍的なものが残っていく。
その繰り返しではないかと思います。
遡ってみると、同じような思想を、根幹に強くもった人たちで繋がっていることがわかります。
歴史の関係図に自分を加える
以上を踏まえると、自らも、過去の歴史や思想、偉人の考え方に学ぶ価値は非常に大きいことに気づくはずです。
過去の偉人たちも、そのまた過去の偉人から学び、影響を受け、考えを強化しています。
成功者や偉人と呼ばれる人たちは、歴史上の人物関係図を書いていくと、他の偉人に繋がっていくものです。
昔から、経営者は哲学が必要だと言われます。
ブレない信念が、経営をする上で不可欠であるからです。
一方、変化が激しく正解もない現代では、経営者でなくても個人の哲学は必要になってくると思います。
自分の名前を、歴史上の人物関係図に加えてみてはいかがでしょうか。
学ばずして、大局的な見方や、新たな発想は得られません。
後世に、自分に続く人を想像すれば、さらにワクワクできるのではないでしょうか。
こちらは、関係図の一例です(途中、随分省略していますが)。
複数につなぎ合わせていくと、より強固な関係図ができるでしょう。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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