話す能力よりも聴く姿勢がコミュニケーションの質を左右する

コミュニケーションがますます大事な時代

こんにちは!Jimmyです。

今回は、組織やチームのリーダーにとって、話す能力よりも聴く姿勢が大事であるという趣旨になります。

 

仕事も人間関係も複雑な時代です。

決まった仕事を黙々とこなせばよいというものではなくなりました。

 

いかにチームを構築し、協働できるか。

それによって、パフォーマンスは大きく変わります。

 

多くの人が認識していますが、コミュニケーションがチーム力を左右します。

チームのコミュニケーションがよくないと、仕事もうまく進みません。

的確な権限委譲もできないため、仕事を任せることもできなくなります。

 

さらに、信頼関係ができていないと、発言できる内容も非常に限られてきます。

何かあれば、すぐにパワハラだセクハラだ、個人情報だと言われかねない時代背景もあります。

チームのコミュニケーションの重要性がますます高まっています。

相手に響かせる言葉は必要か

そんな中でも、リーダーの立ち場にある人は、部下や後輩など、チームメンバーを動かしていく必要があります。

指示をするときもあれば、仕事の意味や方針を説明して納得してもらうこともあるでしょう。

そのため、リーダーにとって、伝える力が大事であると多くの人が認識しています。

確かに大切な能力でしょう。

 

一方で、自分の言葉によって、部下や後輩がやる気になった、目覚めてくれた。

そのような経験がある人はどれほどいるでしょうか。

これは、指示に従ってくれた、指示を理解してくれたのとはまた違うステージの話になります。

 

いくら上手に話ができても、信頼関係ができていなければ、相手に響くようなことはありません。

部下や後輩が、自分の言葉によってやる気になったのであれば、話す能力よりも、信頼関係ができていたことが大きな要因でしょう。

 

多くの場合、部下や後輩は、上司との会話を業務連絡として受け取ります。

それ以上のこと、たとえば悩み相談などになれば、信頼関係ができていなければ核心的なことは話さないでしょう。

相手がある程度心を開き、相談してきてくれてはじめて、相手に響く言葉を投げかけることができます。

信頼関係は一方的な関係ではない

信頼関係があってこそ、響く話ができるということをお伝えしました。

しかし、信頼関係は、一方的な会話の上には成り立ちません。

 

上司は背中で示す、行動で示すことも大変重要ですが、それだけでは信頼関係までは築けないでしょう。

示し続けていれば、「すごいのはわかる、一貫性のある人なのもわかる、優秀な人であるとわかる」。

このように、相手から「すごい」とは思われるかもしれません。

しかし、自分のことを理解してくれている、味方であってくれるという安心感は醸成されていません。

コミュニケーションとは相互理解であるはずですが、その理解が一方的なものになってしまっています。

 

相手のことは、相手に話してもらわないとわかるはずはありません。

人事情報に書いてあることだけでは、ほとんど理解できないでしょう。

 

どんな発想や視点で物事を見ているのか、どんな価値観、思いを持って仕事をしているのか。

また、家庭はどんな状況なのか、何に悩んでいるのかなどなど、様々な方面を理解してこそコミュニケーションの幅は広がります。

その結果、信頼関係が少しずつできていくのではないかと思います。

 

話す能力に注目して、自分が伝えるだけでは、相互理解に繋がる良いコミュニケーションにはなりません。

どうしても、聴く姿勢を整える必要があります。

聴く姿勢の威力を実感した話

それでも、リーダーである自分が話さなければ、相手に伝わらない。

そのように思う人も少なくないかもしれません。

私も、聴く姿勢が大切であるとは思いながらも、リーダーが聴く時間よりも話す時間が長いのは当然だと認識していました。

 

話してばかりいたら何も残らなかった

当時、明確なリーダーという立ち場ではありませんでしたが、新入社員の指導員のような位置づけになったことがあります。

色々と教えてあげようという思いで、あれこれ熱心に話します。

ルールのことから、特定の仕事のやり方まで、時間があれば伝えていたように記憶しています。

礼儀正しい後輩たちは、よく話を聞いてくれました。

感謝もされました。

 

しかし、そこに信頼関係ができていたかというと、自信はありません。

私自身、その後輩たちの考え方や背景を、実はあまり理解していなかったのです。

手を抜いたつもりもなく、誠実に接していたつもりです。

ところが、今思い返しても、その人達が、それぞれどのような思い、特性、希望を持った人であったか、あまり思い出せません。

さらに、当時何を話していたのか、具体的には覚えていないのです。

つまり、良いチームづくりの観点からは、合格とは言えません。

 

聴くしかないという状況でわかったこと

その後転勤もあり、数年間の中国勤務を経験した私は、ある時から、日本語の話せない部下を持つことになりました。

コミュニケーションは、中国語を使わざるを得ません。

しかし、お世辞にも私の中国語は上手とは言えないレベルです。

残念ながら、すらすら言葉が出てこないのです。

何か重要な話をしようと思えば、前もって準備する必要がありました。

 

そんな中でも、コミュニケーションのためにと、定期的に1on1の面談をするようにしていました。

相手に伝えたいことを事前に準備するのですが、話が違う方向に向かうこともよくありました。

そうなると、なかなか言葉が出てこないのです。

簡単な質問をしては、相手が話すというスタイルに自然と行き着きます。

私が1分質問すれば、相手は10分話すようなイメージです。

先ほどの例とは真逆です。

 

途中で言いたいことがあり、話を挟もうにも、言葉がすんなり出てこないため挟めません。

相手はどんどんヒートアップしてくるため、うなずいて聴くしかありませんでした。

 

ほとんど聴くだけの面談が続いたのですが、そのおかげで、部下の思っていること、不満、特性、

さらにはプライベートでの出来事や趣味、家族のこと、悩みごとなど、気づけばよく把握していたのです。

 

「この人は、実はこっちの仕事も挑戦したいと言っていたな・・」

「この人は、お子さんがこういう状況だから・・」

「この人は毎日雪の中、自転車で通勤しているから・・」

そんなことに気をつけながら発言していると、コミュニケーションは弾むものです。

部下の希望や特性を反映するなどして、運営面も良好な結果となりました。

 

中国語は、素晴らしいレベルではなかったかもしれませんが、振り返れば、日本にいた時以上に、一緒に働く相手のことを理解できました。

そして、信頼関係も築けたのではないかと思います。

 

最後に 聴く姿勢の威力は普段の環境づくりから

もちろん、自分が話さなければ、相手が話してくれるという単純なものではありません。

普段から、意見や提言、コミュニケーションは、大いにウェルカムである姿勢を見せておくことは必要です。

また、何か要望を聞いたり、引き受けたりすれば、直ちに動くことも、信頼関係を築く上では重要です。

その上で、聴く姿勢を意識しながらコミュニケーションを取ることが効果的ではないでしょうか。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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