こんにちは!Jimmyです。
今回の趣旨は、目の前にある幸せに、もっと注目しましょうという内容になります。
今の自分に満足できないということと、今幸福感を感じられないことは直接関係ありません。
そこをリンクさせないよう、必要な考え方と行動を示します。
精進するための「自分に満足できない」
自分に満足できないことは、悪いことばかりではありません。
満足した時点で成長は止まるとも言われています。
「現状に満足することなく、更に上を目指します」といった趣旨の言葉はよく耳にします。
結果を出す一流のアスリートや経営者ほど、このように考えているようです。
中には、反骨心という形でエネルギーに変えているケースも見られます。
「悔しい、自分はもっとできるはずだ」
「努力して見返したい」
このような思いで、推進力を自ら得ている人もいると思われます。
いずれにしても、自分に満足しないことで、前を向けるプラスの効果があることは確かでしょう。
自分への不満と、幸福感は別物
一方で、気をつけなければならないことがあります。
それは、満足できないことと、幸福感を持てないことは別物であるということです。
重視する分野において、努力の途中であり、自分に満足できるような状態ではなくても、幸せを感じることはできます。
当たり前に努力できていること、集中できる環境にあることなど、いくらでも前向きに捉えられます。
むしろ、今目の前にある幸せを見ようとしないと、その先、いつになっても掴むことができない危険があります。
以前の私もそうでしたが、今努力していれば、将来きっと幸福感を得ることができるだろうという考えを持っていました。
今を差し置いて、将来の幸せを期待し、そこに希望を見出すという考え方です。
そうなると、今に感謝するという発想から遠のきます。
あまりにも先を見据えていれば、道のりの長さに絶望してしまうこともあるかもしれません。
今目の前にある幸せを軽視していると言えます。
実際、多くの人は、将来の大きな成長や成功を夢見て、その先に幸福があると信じています。
具体的には、金銭、名声、地位、影響力、自己肯定感などによる幸福です。
しかし、事実として、それらを手に入れたように見える人が、人生を狂わしているシーンも度々私たちは目にします。
持つべきものを持っていても、不安、不満、恐怖、嫉妬などの感情が押し寄せてくることが想像できるでしょう。
欲望が大きくなり続ければ、対処できなくなります。
おそらく、毎日豪遊していても、不安や不満は出てくることでしょう。
結局、今ある状況に対して、感謝することを見つけられなければ、幸福感を感じることは難しいということです。
いくら努力を重ねても、幸福感を感じられずに行き詰まるという状況は避けたいものです。
将来の幸せを追い求めた歴史
もう一つ、歴史的な背景から考察します。
考えてみれば、人間の歴史は、幸せとは何かを考え、追い続けた歴史でもありました(もちろん今も進行中です)。
記録に残っているものでは、古代哲学者が盛んに議論していたことは明らかになっていますが、おそらく一般人も考えていたはずです。
現状に満足しない姿勢からもたらされたのが、資本主義であると言えるでしょう。
資本主義の時代になると、将来幸せになるためにどうすればよいのかを考え、モノや仕組み、制度が次々と生み出されました。
将来幸せになるために、会社はモノを作り、人は働き、かつてないほどの経済成長と、科学技術の発展をもたらしました。
しかし、その結果、幸せになれたかというと、甚だ疑問と言わざるを得ません。
カール・マルクスは、「疎外」と表現しましたが、資本主義の進展により、人間が作り出したものが人間から離れ、逆に人間を支配するようになるという逆転現象が生じました。
本来、労働は苦痛ばかりではなく、喜びでもあります。
つまり、社会を豊かにして、自分も豊かになり、他人にも喜ばれるという価値があります。
そこに幸せを感じるからこそ、人間的であると言えます。
しかし、幸せのために発展させてきたはずの資本主義は、そのような本質的な人間らしさを人から奪うようになりました。
対立関係、今で言えば、分断や搾取を加速させ、富は一部の人に集中するようになりました。
そして、富を得た資本家はなお、さらなる資本増大に勤しむことになります。
最近になって、欲望の資本主義などと表現され、警鐘が鳴らされるようになりました。
世界の「幸福」どころか、格差は広がり、精神疾患を患う人は世界的に増えています。
こう考えると、今よりも便利になり、金銭的に充実すれば幸せになるという発想が、いかに危ういかがわかります。
目の前にある幸せを逃さないために
社会的な構造の問題はあるにせよ、今、個人としてできることに注目するべきです。
それは、今目の前にある幸せについて、気づき感謝する習慣をつけることです。
そうなるためには、毎日振り返り、考えることが一番です。
考える内容は、全く難しいものではありません。
当たり前のことを思い起こして考えるということに尽きます。
たとえば、今日一日仕事に打ち込めたこと。
これ自体は、もしかしたら、大きな喜びにはならないかもしれません。
仕事の内容には不満を感じているかもしれません。
しかし、どのような仕事であれ、家族が一日無事でいてくれたおかげで、集中して取り組むことができたというのは事実でしょう。
そこに、「有り難い」という感覚を持つことができれば、幸福感を実感することになるはずです。
将来の成功や、得られるものではなく、今の自分、今の状態に肯定的な思いを持つことができるでしょう。
ポイントは、毎日、些細なことであっても、当たり前のことに対しても、感謝することです。
そうすることで、将来だけではない、今目の前にある幸せを認識できます。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
自分に満足できないという感覚も、推進力を得るために重要ですが、同時に足るを知ることも重要です。
足るを知ることと、現状に満足せずに、向上心を保つことは、相反することではありません。
両立させることはできます。
足るを知るという感覚の重要性について、以下の記事も参考にしてみてください。
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