こんにちは!Jimmyです。
今回は、選挙にで候補者の選び方がよくわからない、興味がないという人に向けて記事を書いています。
選挙があるたびに、投票しなければと思いながらも、誰に投票したらよいのかわからない、興味を持てない、投票したい人がいないなどの理由で結局投票しないという人も少なくありません。
私も、大学生の頃は、興味なしという理由で行きませんでした。
就職してからも、忙しさなどを理由にあまり行かず、気づけば海外勤務となり、在外選挙制度の手続きをするのが面倒なため参加せず、という有様でした。
日本に戻ってからは投票に行くようにしていますが、この人なら、この党ならと確信を持って投票することなどはあり得ません。
それでも、昔の無関心だった自分を反省しています。
「国民として」などと形式的なことを考えているわけではありません。
自分にとっても、よくない影響があると考えています。
選挙に行く意味は、将来の自分のためでもあります。
今回は、選挙に行くという行動の意義と、候補者の選び方について、私なりの視点で示していきます。
選挙で投票したい人がいないという人へ
少しでも「まし」な人を選ぶ忍耐の作業
政策によって自分の状況が大きく左右されるような場合、積極的に投票することが考えられます。
ところが、そのような環境にはないという人も多くいます。
行っても行かなくても、誰が選ばれてもさほど影響がないというケースです。
その場合、「誰に投票しても意味がない、特に投票したい人がいない」と考えるのは無理もありません。
さらに、「政治家なんてずるいことを考える人ばかりで信用できない」という印象を持っている人も少なくないでしょう。
しかし、だからと言って投票しないというのは実は自分のためにもなりません。
イギリスの元首相であるチャーチルは、候補者を選ぶことについて面白い言い方をしています。
政治家になろうとするような者は、金儲けや目立つことばかり考えていて、ろくな人間ではない、だからその中で誰がましなのかを消去法で選ぶ忍耐のいるものだという趣旨の発言をしています。
そうまでして、選んで投票する必要があるのはなぜでしょうか。
一人一人が関心を寄せないと、悪いことが容易にできてしまうからです。
だから、少しでもましな候補者を選ばなければならないということです。
誰が適任かを考えると難しいですが、誰がましかを消去法で選ぶという発想であれば、幾分か選びやすくなります。
100点の人を選ばなければならないのではなく、10点、30点、50点の中から50点を選び抜けばよいのです。
困った時に、選ぶ力がないとさらに困る
考えてみれば当たり前ですが、完璧な人間などいません。
最初は、高い使命感を持ち政治の世界に入る人は少なくないでしょう。
しかし、実際に入ると、組織の力により懐柔され、考え方が変わっていく人がほとんどです。
先輩議員などは百戦錬磨の猛者たちですから、人心掌握や、建前論を言わせればきっと天下一品なのでしょう。
それに対して、国民が監視する意思を示すのが選挙であり、少しでもまともな人を送り出そうとする忍耐の作業だと捉えればよいでしょう。
自分が選挙に出たと仮定したら何点の候補者でしょうか。
そう考えれば、多くの場合、自分よりはましな候補者がいるはずです。
もしいなければ、自分で出てみればよいと思います。
そして、過去の実績を見返して、候補者を選ぶために考えたことは、後々自分のためになることを認識するべきだと思います。
他国を見れば明らかですが、政治が混迷すると、国民の生活が苦しくなり、他人事ではいられなくなります。
そのような状況になって初めて政治に目を向けていては、わかるものもわからなくなり、理解するのにも時間がかかるでしょう。
つまり、聞こえのよい言葉を並べられて、簡単に納得させられてしまう可能性が高いということです。
他国で行われているのは、意図的に国民を分断する方法です。
本来、共通の立ち向かうべき相手がいるはずなのに、そこに目を向けさせず、本来協力し合う者同士を対立関係に追い込むという手法です。
今は想像しにくいかもしれませんが、今後更に世の中がおかしくなった時には否応なくつきつけられる現実です。
少しでもましな候補者を選ぶことができるか、いかに分断手法にのせられないか。
政策や見るべきポイントを考え、過去の実績評価を行っていたのと、全く関心を示さなかったのとでは大きな差が出ます。
アンテナを張って情報を主体的に取りに行く訓練にもなるでしょう。
何より関心を持つことで、選挙制度から政策の中身、様々な問題点まで調べたり考えたりする機会が増えるというのが重要です。
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選挙候補者の選び方
次に、具体的な候補者の選び方として、一例ですが考え方を示していきます。
自分の立場に近い人で選ぶ
まず、考えられるのが、自分に近い人で選ぶという方法です。
一番わかりやすいのが、身近な市町村の議会議員の選挙ではないかと思います。
少しでも地元の人、自分たちの地区の人を応援して、自分たちの意見を反映してくれる議員が必要なのは、多くの人が持っている共通認識です。
国政になると、企業も大きく関わってきます。
政策によって、企業業績に大きな影響が出ることがありますので、自分たちに有利になる政党を献金までして支持するようになります。
個人であっても、事業主の人などは、各候補者の政策次第では自分にとって大きくプラスになると思えるものがあれば、そちらに投票する意欲が湧くでしょう。
一方、多くの企業勤めの人、労働世代にとって、どの政党、どの候補者であれ、今の自分の生活に大きな影響があるとは思えない、あまりピンとこないものであると思います。
そのような場合は、候補者の政策などを見ていくことになります。
選挙公報などを見て自分のフィルターを通す
選挙公報などで、候補者の一覧と、政策主張を見ることができます。
政策を見て賛同できるものがないかを確かめると同時に、自分なりのフィルターを通して、どの候補が良さそうかを考えていきます。
候補者が多い場合は、一人一人細かく見ていては時間がかかりすぎると考える人もいるでしょう。
ニュースなどでも名前が全く出ない、明らかに注目されていない新人、無所属候補などであれば当選する確率はほぼゼロです。
無駄な一票にしたくないという思いもあって当然、最初から候補から外すという選択肢もあります。
バーニー・サンダース氏のように、とんでもない情熱と運動量で、無所属から何度も敗戦を繰り返しながら挑戦する人であれば、自然と注目されていくかもしれません。
政党・現職の実績
政党の政策に賛同するかどうかという目線で見るのも重要です。
政党に属している人であれば、政党の意向を超えて政策を実現することはできません。
選挙の時期になると、様々なサイトで、設問に答える形で政党との相性診断ができるようになっています。
基本方針をわかりやすく比較したサイトも出てくるため、目を通すと参考になります。
ただし、人間が作ったものであるため、何かしらの意図や誘導があるかもしれないという注意も必要です。
参考程度に考えておくべきだと思います。
現職であれば、実績評価を通信簿のように点数をつけてまとめる記事が出てきます。
現職を評価する際には役に立ちます。
どのような人に当選してほしいのか
目を引く政策、例えば2020年6月現在の状況で言えば、コロナ問題、オリンピック開催問題をめぐる対策は、喫緊の課題として、誰もが政策の目玉のように扱っています。
当然大事なのですが、目玉政策も、やるべき政策のうちのごく一部です。
他にもやらなければならないことはありますし、問題は新たにたくさん出てくるでしょう。
そうした時に、毅然と市民、国民の立場で対応してくれるのか、リーダーシップを発揮できるのかということを考えると、自然と人格に注目せざるを得ません。
絞ってウォッチする
人格に注目と言っても、限られた時間で、候補者がどのような人なのか、把握することは簡単ではありません。
そこで、これまでのプロセスで絞ってきた候補(現職以外ではおそらく2〜3人程度)については、SNSや評判、選挙運動の様子などを見て判断することになるでしょう。
候補者一覧ページなどには、簡単なプロフィールや政策が掲載されていることが多いですが、それだけではどのような人なのか、よくわからないケースが多いと思います。
街頭演説まで出かけて行ったり、直接問い合わせて気になったことを聞いてもよいのですが、今ではネットを通じてそれなりの情報は集まります。
ずるいことをしないような人なのか、将来性がありそうかなど、自分が注目したい視点で考えて、判断していくことになります。
その判断の積み重ねが大事です。
繰り返しますが、今はまだ、誰が当選しても大きな差はないかもしれません。
ところが、重大な局面になれば、話は全く変わってきます。
もう数年後には、多くの国民が本気で政治を考えざるを得ない局面がくるような気がしています。
選挙・候補者情報や制度仕組を見るなら
選挙といっても、色々な選挙がありますので、候補者を調べているうちに疑問に思うことがあるかもしれません。
同じ国政(国会議員)選挙でも、衆議院と参議院では選挙の方法も違います。
知事選挙もあれば議会議員の選挙もあります。
各自治体や選挙管理委員会のHPには、選挙制度や、過去の実績などが整理されていますので参考にしてみてもよいでしょう。
以下のサイトは、選挙の仕組みや候補者一覧、関連する情報などがまとまっていて見やすいと思います。
政治山
政治と選挙のプラットフォーム。候補者のプロフィールや主な政策、候補者のHPへのリンクもあります。
ivote
「若者と政治のキョリを近づける」というコンセプトで、学生さんの団体が作っているページのようですが、選挙の仕組みなどもわかりやすく説明されています。
最後に
私自身、学生時代はもとより、就職してサラリーマン生活を送っていた時さえも、政治に関心を示すことはほとんどありませんでした。
銀行員をしていたため、業種によっては選挙の結果に大きく注目しているような顧客企業もありました。
その時は色々調べて知ったかぶっていましたが、よく振り返れば、国政にせよ地方政治にせよ、候補者の公約や、政党の主張するところについて、あまり把握していなかったのです。
前半でも触れたようなチャーチルの言葉を知る前から、政治家に対してよい印象を持っていなかったということはあります。
ただ、ずっと無関心のまま「政治なんて」と言っていては、自分にとってもよくないことに気づきました。
間違ったことや、声を上げるべきことに気づかず、政治の質を落としてしまうというということを認識するべきでした。
これまで選挙など興味がなかった、選び方がよくわからないという人が、いきなり多くのことを把握することは難しいかもしれませんが、まずは自分なりの考えを組み立て、選んでみるということ、それを繰り返すことが大事であると思います。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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