分断社会は悲惨なだけ【分断させられていないか?という視点を】

こんにちは!Jimmyです。

分断社会、分断政治という言葉をよく聞くようになりました。

日本でも、格差問題から分断が進んでいると言われています。

今回の趣旨は「分断させられていないか?」という意識を持つことの重要性です。

分断社会は、悲惨と言ってよいでしょう。

簡単なことではありませんが、一人一人が考えるべきことだと思います。

分断はするものではなく、させられるもの

分断は、自らが進んでするものではなく、多くの場合、させられるものです。

誰にさせられるかと言えば、政府や企業といった、大きな組織や権威です。

様々な情報伝達手段や人海戦術をもってして、立場の違うもの同士を意図的に敵対させます。

 

自分は大丈夫と思わず、まずは、分断はさせられるものであるという意識を持つことが必要です。

 

ここで注意するべきポイントは、

もっと重大で目を向けるべき問題(対象)から目を背けさせること、

そして、本当は協力・協調できる関係なのに敵対関係にさせられてしまうということです。

分断社会が進むアメリカ

分断社会

分断社会が、日本よりも進んでいる国といえば、アメリカでしょう。

人種差別、移民差別、貧富の格差などにより、分断が進んでいます。

白人と黒人、移民と本国出生者、富裕層と貧困層、中間層と貧困層といった構図です。

分断により、お互いに対する憎悪感情も激しさを増しています。

 

なぜ今になって分断が深化?

しかし、これらの問題は昔からあった根深い問題のはずです。

近年になって分断が進む背景には、資本主義の成熟、つまり経済成長の鈍化・低迷と貧富の格差の拡大があります。

 

大まかにとらえれば、2000年くらいまでは、好景気が続き、多くの人が豊かさや成長を享受できていたため、あまり気にせずにすんでいたのです。

 

それが、サブプライムローン問題からのリーマンショック、その後の低成長、アメリカ一人勝ち状態の解消が続く中で、貧富の格差はますます広がり、増え続けてきた移民に対する見方も厳しくなっていきました。

そして、コロナ問題により、さらに分断が進んでいると考えられます。

 

分断させられるとはどういうことか?

実際に分断させられるとはどういうことなのか?

アメリカにおける分断の例を示します。

 

このような情報を、メディア、DM、SNSなどから受け取ることを想像してみてください。

以下は、中間層労働者向けに送られた情報です。

 

民主党のオバマ大統領が導入したオバマケア。

これによって、貧困層が保険に加入できた一方で、中間層の負担する保険料が上がったと言われています。

 

さらに、

育児助成金などの社会保障によって、働かずして子供を育てている貧困層の母親がいる一方で、

助成金対象にはならず、フルタイムで働きながら、苦しい生活をしている中間層もいます。

 

さらにさらに、

その中間層労働者は、国の施策による無償育児施設に勤務し、貧困層の子供に育児を提供している。

そこに、働いていない母親が、百貨店の袋を手に、意気揚々と子供を迎えに来る。

その光景に、どうしようもない憤りを感じたといったエピソード。

 

「働かない怠け者を助けるために、なぜあなたの保険料が増え、生活も苦しくならなければならないのか?」

このように訴えかけることで、同じような中間層労働者を共和党支持に取り込もうとするわけです。

(民主党、共和党どちらの政策が優れているかではなく、単に分断の具体例を示す目的で書いています)

 

実際に、自分がアメリカの中間層で、支援を受けずに、ギリギリの生活をしている中で、このような情報を受け取ればどうでしょう。

客観的に見れば、非常に偏った情報としか思えませんが、当事者としたら冷静ではいられないかもしれません。

分断手法によって、中間層が持つ貧困層に対する敵対意識を強く煽ったと言えるでしょう。

 

しかし、一方で、本当は貧困層よりも目を向けるべき先があるのでは? と考えることも必要なはずです。

 

貧困層を悪者にして、助成金や保険を切り詰めるよりも、富裕層や巨大企業がしていることに注目しないのはなぜでしょうか。

そちらに注目した方が、大きな効果はあるように思えますが、そこにスポットを当てさせず、本来協力するべき層を分断していることがわかります。

このように、政治の中で分断が激しくなっている現状があります。

日本に迫る分断

分断社会

アメリカほどの、激しい政治分断は起きていない日本ではありますが、火種となっている格差はすでに存在し、大きくなっています。

遅かれ早かれ、日本にも分断の波が来ると考えた方がよいでしょう。

敵対意識が表面化し、様々な行動に発展することが想定されます。

 

日本では、戦後ほぼ全ての期間において、自民党が第一党として支持されています。

直近では2009年に、民主党が政権を取ったことがありましたが、予想を超える迷走で、すぐに自民党体制に戻りました。

 

自民党が素晴らしいとは思わない、何をしているのかも興味はないけれど、贅沢しなければ生活できる。

このように考える人が、若年層を中心に多いと思います。

政治など関わらずに、ささやかに暮らしていければそれでよいと考え、実際にそれで生活できているのが今現在の状態かもしれません。

 

しかし今後、

否応なく当事者として、政治の議論に参戦しなければならない状況が予想されます。

 

自分の生活に大きく関わるような状況にもなり得るからです。

そんな時には、必ず分断手法は用いられるため注意が必要です。

 

以下の全ては、貧富の格差に起因する分断です。

日本の場合、最も現実的なのが、貧富の格差拡大による分断であるからです。

(場合によっては移民問題や人種問題も取り上げられることになるかもしれませんが)

 

安全をめぐる分断

治安の問題も少しずつ深刻化が進んでいます。

そのため、欧米地域に倣って、居住地において、今までよりも更に高いセキュリティーが求められるようになるでしょう。

 

ゲーテッドマンション・コミュニティのような、周囲に塀を作り、ゲートには24時間体制で警備員を配置し、厳しく出入りを管理するような作りです。

他国では当たり前のように多く見られる光景ですが、日本でも増えていく可能性はあります。

 

安全がある程度確保された富裕層の居住区と、それ以外の居住区。

 

安全性をアピールされれば、富裕層は当然、そちらに流れます。

このように分けられると、地域性という意味での一体感は、どんどん薄くなり、消滅するでしょう。

 

大きな意義のある、地域協力体制の構築は難しくなります。

お互い、塀以上の距離ができ、交流もなければ、同じ地域住民という感覚にもなるはずはありません。

地域の政策をめぐれば、当然敵対することが増え、最悪の場合、憎悪の対象となるでしょう。

 

教育機会の分断

主体性を持って学び、創造性を育て、自ら考え、一つに定まらない答えを探していくような教育体制に変わりつつあります。

教育改革として、実際に実行されています。

 

個性を重視し、多様な生き方を容認するということは、大変意義があり、望ましいことです。

必要ではあるのですが、穿った見方をしてしまえば、簡単に落ちこぼれを容認する体のいい理屈ということにもなりかねません。

 

生き方も個性も色々。

だから、勉強が苦手であれば他のことで能力を発揮しようという号令のもとで、覚えの悪い生徒へかける労力を減らす。

そして、一部の選出された生徒に対して、エリート教育を施すような方向にもなるかもしれないと個人的には思っています。

理由は簡単、欧米に倣うということはそういうことだからです。

 

裕福な家庭で、教育熱心な家庭の方が、子供の幼少期における学習の効率や意欲は高くなるでしょう。

スタート時点で、ある程度分断させられてしまうのではないかという懸念もあるのです。

 

中間層と低所得層の分断

日本でも、アメリカのような分断手法がありました。

少し前の例になりますが、「人工透析患者への自業自得、切り捨て発言」を覚えている人もいるかもしれません。

 

低所得層ほど、税金、社会保険料、年金などほとんど負担しないのに、自堕落な生活をして医者にかかる機会が多い。

他者が負担してくれたものを食い潰している、よくない存在だとして非難した内容になっていました。

 

当の発言者は、後に、日本維新の会の公認候補として出馬し、

多くの中間層(もしくは中の上階級)の支持を得ることになりました。(選挙では落選したようですが)

 

この過激な発言の裏にある主張は、「自己責任論」と「市場原理主義」(新自由主義)です。

 

ただでさえ、厳しい経済状況の中で、低所得者や高齢者への社会保障が増えれば、日本はダメになってしまうという考え方が根底にあります。

自己責任のもとで、市場原理に任せて、弱者は切り捨てるという理屈につながると思われます。

 

そんな状況下、中間サラリーマン層からすれば、日本経済の屋台骨を支えて、健康にも気を使い、必死に貢献しているという自負があるでしょう。

 

自分たちの負担を、自堕落な低所得者層に食い潰されていると焚きつけられて、一気に燃え上がった(人もいる)というわけです。

 

中間層に対して、低所得者層への憎悪の感情を植え付け、分断させる手法は、アメリカの例で示したケースとよく似ています。

持つべき視点と思考

分断社会

これから、ますます格差社会における分断は深化する可能性があります。

小手先だけの対症療法では解決は望めないため、難しい問題ではあります。

そのような中、少しでも分断による無益な憎悪感情にとらわれないために、持つべき考え方を以下に示します。

簡単ではありませんが、よくよく意識するべき内容であると思います。

 

感情的に分断を煽られていないか?

分断は、憎悪感情を引き起こすように仕向けられることが多いでしょう。

本来、協力し、手を取り合うべき相手を、敵対させるわけですから、感情に訴えかけてくるのです。

 

不思議なもので、人間、憎いという感情が強くなると、自分の立場やある程度の利益を犠牲にしてでも、憎悪の対象を叩き落とすことに執着しがちです。

 

憎悪感情がコントロールできないほど燃え上がる前に、分断させられているだけではないか? という問いかけは常に持っておくべきでしょう。

 

分断の対象は、すぐ近くにいる相手であることがほとんどです。

すぐ近くにいる相手であり、よく見えるから攻撃してしまいがちですが、本当に相対する相手は他にいるかもしれません。

 

と言うより、多くの場合、すぐ近くにいる相手とは協力すべきで、

もっと立ち向かうべき大きな相手がいる場合がほとんどではないかと思います。

 

問題の根本は何か?

分断手法により、問題の根本ではなく、すぐ近くにいる相手に対する憎悪感情が刺激されると、問題の本質が見えにくくなります。

人間ですから、どうしてもそのような部分はあります。

「自分は論理的に考えられる人間だから、分断の落とし穴にはまることはない」という油断は禁物です。

 

先ほどの日本で起きつつある分断の例で言えば、

「ゲートで囲まれたコミュニティ対その他の住民」のような構図になってしまえば、治安問題で、その地域に住む住民がお互い協力する関係は築けないでしょう。

 

富裕層は、余計なお金を払ってゲート内の警備を強化し、外との交流を閉ざし、

外の人間は、ゲート内に対して敵対心を覚えて、余計な攻撃を仕掛ける場面も出てくるかもしれません。

 

治安が悪くなっているのであれば、本当は地域レベルの取り組みが必要なはずですが、分断してしまえば、基本的なことも不可能になります。

 

もっと言えば、治安が悪化する背景にある問題と向き合うことも必要でしょう。

治安の悪化、生き辛い世の中の背景には、行き過ぎた自己責任論や市場原理主義があるのではないか?

と考えられるかもしれません。

 

少しでも問題の根本を考え、それを解決するためにできることを考える、

政党選びであれば、その問題に真正面から取り組む党を支持するということを考えるべきでしょう。

 

自分たちの希望の根本は何か?

「自分の生活を守りたい」という願いから始まって考えたとして、

少し次元を大きく考えていけば、結局は周りの幸せにも考えが及ぶことになります。

 

弱者の社会保障を削減して、貧困問題を放置し、自己責任論を追い求めれば、中間層が恩恵を受けるようになるとは思えません。

当然に、治安は悪くなるでしょう。

不満が溜まって追い込まれた人は、普段では考えられない行動に出るということは誰もが認識していることでしょう。

 

安心して暮らせる空間のために、余計な費用がかかってきます。

南米などでは、富裕層の誘拐が日常茶飯事ということで、富裕層の家には厳重な警備隊が配置されていることが当たり前の光景のようです。

ここまで対応できない中間層は、結局、治安に対する不安を強いられることになります。

 

そのように考えると、社会全体として分断されていったところで、幸せな社会になることはないことに気づきます。

自分の幸せを中心に考えたとしても、分断は進めるべきではないということです。

 

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まとめ

よく考えれば、大きな政治レベルの分断に限らず、

組織内でも同じような理屈で分断は頻繁に引き起こされます。

本来協力すべき近い相手に憎悪感情を覚え、敵対してしまう。

本来立ち向かうべき相手や問題が見えなくなってしまうということです。

 

分断させられている状態は、自分にとってもよいことはありません。

 

近くにいる人、自分からよく見える層、似たようなレベルの層だからこそ、

相手が自分よりも有利な状況にあるように見えると、怒りや不満を感じやすくなるものです。

それを利用して、分断を仕向ける存在がいるのではないかと、疑って考える視点も必要です。

 

多くの場合、近くにいる人とは協力すべき関係であって、

力を合わせて対抗していく相手として、もっと大きな存在があるはずです。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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