脳内物質の存在と作用について
こんにちは!Jimmyです。
脳の働きを理解して、仕事を効率化させる方法を試してみました。
脳内物質の効果にあわせて仕事の内容を振り分け、効率化してしまおうというものです。
アドレナリン、セロトニン、エンドルフィン、ドーパミン、アセチルコリンなどです。
興奮しているときに、アドレナリンが出ている、
セロトニンが分泌されると、心穏やかな状態になれる、
何かしら脳内物質と効果について、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
脳内物質は、時間帯によっても分泌量が異なり、それぞれが役割を持っているようです。
それであれば、それを上手く利用して仕事の効率を上げない手はありません。
そんな思いで、脳内物質と関連した仕事術の書籍を好んで読んでいます。
普段の私たちの思考と行動は、脳が司っています。
興奮するときも、幸せを感じるときも、恐怖を感じるときも、モチベーションが湧くときも、いつも脳が様々な物質を分泌し、作用しています。
根性論も大切ですが、脳内物質を上手く機能させるよう考える方が、有効な場面も多いかと思います。
今回は、「仕事」という範囲に絞り、脳内物質の理にかなった仕事術を考えてみたいと思います。
仕事の効率化は午前に論理、午後に創造
複数の書籍などを参考にしてみた結果、すぐに活用でき、効果がありそうな脳の働きを1つピックアップしてみました。
以下は、樺沢紫苑さんの著書を参考に、学んだことです。
午前中の脳は、睡眠によって前日の記憶が整理されている状態。
脳の作業効率は高まっている状態であると言える。
脳内物質的には、セロトニンやドーパミンなどのアミンが優勢。
この状態で向いている作業は、整合性、緻密さ、論理性と高い集中力が要求される高度な作業。
例えば、文章を書く、論理的で冷静さを必要とする重要な決断、目標設定、計画立案など。
一方、午後になると脳は疲れてきて、高度な論理的な作業効率は低下。
その変わりに、アセチルコリンが活性化。
アセチルコリンの活性化により、シータ波が出やすくなる。
ひらめきや、斬新な発想が得られやすい状態のため、クリエイティブな作業に向いている。
脳の疲労により、論理的思考力が緩んでいることも作用し、論理にとらわれない柔軟な発想ができやすくなる。
そういうわけで、朝は、文章を書いたり、重要な決定事項を検討したりするのに向いているということです。
To Doリストを作成するのもよいかもしれません。
午後は、人と会ってインスピレーションを得たり、アイデアを構築する時間に充当すればよいという結論になります。
脳の働きは理解したが、どうしても納得できない件
しかし、
脳内物質の効果と、根拠はよくわかるのですが、どうしても長年の実体験からピンとこないことがあります。
朝は本当に頭が冴えているのか?という疑問がどうしても拭い去れないのです。
確かに朝を重要視する人は大勢いますし、その手の本もたくさんあります。
最近では「朝活」という言葉もあるほど、朝の活動が注目されているのもわかります。
それでも、どうしても気になるのが、夜型人間の存在です。
朝はどうしても苦手という人はたくさんいます。
私も、朝が得意な方ではありません。
そんな私は、確かに午前と午後では別人になると自分の中で思っています。
午前の私は、弱気で消極的、思い切ったことができない、保守的な人間です。
朝は、なかなか行動に移せません。
一方、午後から夜にかけては、強気、積極的、大胆な思考をします。
前向きになり、どんどん行動を起こせる気がするのです。
サラリーマンをしていた時も、朝に上司に報告するのは苦手でした。
一方、夕方にするときは、難なく口から出まかせも含めて、ワードが飛び出してくるのです。
よって、午後の方が頭が冴えるように私は感じていました。
午前は、どちらかというとルーティーンワークの方が無難であると思っていたくらいです。
しかし、朝は「ゴールデンタイム」で、論理的思考、重要な決定に最も適していることを、脳内物質の分泌量により科学的に説明されています。
私の思い込みなのでしょうか?
そこで実験をしてみました。
私は毎日のようにブログを書いているので、「午前と午後(夜)にブログを書く」という単純な比較をしてみることにしました。
文章を書くという意味においては、午前中の方が良いとされています。
樺沢紫苑さんは、午前中に執筆作業をやると、午後にやるのに比べ3倍もはかどるそうです。
果たしてどうなるでしょうか。
検証!朝と夜に文章を書いてみた結果
似たようなテーマを2つずつ3組作成し、朝と夜に書いたものを比べる実験をしました。
次のようなテーマです。あらかじめ、比べやすいように、似たようなテーマを設定しました。
1つの記事に設ける制限時間は4時間としました。(ブログアップのための装飾の時間は除く)
書評については、作品への思い入れによる違いが出ないよう、普段はあまり読まない小説の書評としました。
よろしければ、読み比べてみてください。
検証①どうすればよいか系
検証②なぜ?理由説明系
検証③小説の書評・感想
PM作成記事 : 羊と鋼の森 宮下奈都
それぞれ、妻に見てもらい、どちらが論理的でわかり易かったか、どちらが面白かったかを聞いてみました。
結果、論理的にどちらが優れているかについては、それほど変わらないのではないかとの反応です。
また、費やした時間も大差無しです。
午前の部は合計で10時間、午後の部は9.5時間。ほぼ同じと考えて良いでしょう。
下記の通り、費やした時間と、妻の判定を記載しました。
残念ながら、大きな差は見られない結果となりました。
結果①どうすればよいか系
PM 自殺を減らすにはどうすればよいのか 4時間
結果②なぜ? 理由説明系
PM なぜ、あなたが仕事を辞められないのか? 3時間 論理○
結果③小説の書評・感想
PM 羊と鋼の森 宮下奈都 2.5時間 論理○面白さ○
それぞれ、字数は大差ありません。ほぼ同じです。
脳内物質による差など、大したことはないのではないかと一瞬思いました。
一般的には午前の方が、文章を書くのに向いているかもしれませんが、やはり人によって異なるのではないかと。
しかし、よく考えてみると1点、差が出た部分に気づきました。
それは、書き出すまでの時間です。
午前に書いた方は、なかなか書き出せないのです。
テーマだけは決まっていましたが、中身に何を書くかは決めていませんでした。
実験のため、敢えて、書きたいテーマという観点で考えず、似たようなテーマという観点で考えたため、中身は白紙の状態でスタートしたのです。
午前に書いた方は、少し書き始めてもすぐに行き詰まりました。
私のブログは基本的に、私が人生で得た学びや考え方を記事にしているため、記事の源泉は私の中にあります。
その中から何かを選んで引っ張り出すという作業がなかなか進みませんでした。
感覚的には、午前に書いた方が時間がかかったように感じましたが、結果はほぼ変わらずでした。
どういうことか考えてみましたが、結論、午前の部は、一度方向性を決めてからは、集中して書けたということでしょう。
元となる考え方、意見、方向性を考えたら、それを補足するデータや、過去の体験等で肉付けするのですが、スムーズにできた気がします。
つまり、書き始めてから完成までの時間は、午前の部の方が短くできたということです。
実際に、作業時間全体はほぼ同じという結果だったので、間違いないと思います。
検証の末たどり着いた仕事の効率化
午前に論理的思考、午後に創造的な作業をするとよいというのは本当なのか。
どうすれば最も効率が良くなるのか、考えた結論はこうです。
午後(夜)に、書くべきテーマと、大まかな方向性だけは考えておき、殴り書きでも良いのでメモしておく。
例えば、目次項目や核となる主張や考えだけでも決めておく。
翌朝、それに従い文章を組み立てる。
実際にこうしてみると、一番スムーズに文章を書くことができました。(できたような気がします)
先ほども示しましたが、私自身が考える、午後と午前の自分をもう一度書きます。
午後は強気、積極的、大胆な思考。前向きになり、どんどん行動を起こせる。
午前は、弱気、消極的、思い切ったことができない、保守的な人間。
だからこそ、夜の積極的な時に(脳科学的に言えば、論理の思考が緩まり、アセチルコリンが活発になった時に)面白いテーマや中身の土台を考える。
これがアイデアに相当します。
そして翌朝、冷静な視点で昨日考えたことを見直しながら、文章を組み立てていく。
アミン系の物質が活発化している時に、論理を組み立てるのです。
実際、弱気で思い切ったことができないからこそ、勢いに頼らず冷静な観点で判断できるということだと理解しています。
他の仕事や作業であっても同様に、大元のアイデアや、やるべき方向性を夜に考え、
翌朝冷静な視点で反省する、見直す、そして実行するという流れが一番しっくりくることになります。
ポイントは、夜スタート、夜発進です。
今回の企画、実際に書いて比べてみようと考えたのも、夜寝る直前でした。
私の例では、ブログの記事を書くという作業を細分化して考えました。
テーマを決める、記事のポイントや中心となるエピソードを考えるのは創造的作業にあたるため、夜にやるべきです。
そして、朝起きて、整理された脳で見直し、勢いで決めた部分を削除編集し、文章に落とし込んでいくと、非常にスムーズに進みます。
検証し、考えてみなければたどり着かなかったかもしれません。
今までは、午後に作業することが多かったのですが、今回、朝起きてすぐに文章を書くという挑戦をしました。
夜型一辺倒でやるよりも、今後は、うまく朝の時間を活用しながら取り組んでいきたいと思います。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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