こんにちは!Jimmyです。
今年はどんな年になるのか、近い将来はどんな世界が広がっているのか。
さらに、どんな世界であってほしいのか。
予測をする人は多くいますが、自分でも思いを馳せてみることもあると思います。
そのようなとき、現在を起点に考えることが通常ですが、
そうすると、現在の常識に引っ張られるため発想が狭まるように思います。
なかなか変わらないだろう、そこまで大きな転換にはならないだろうと、どこか希望的観測が入ってしまうことも。
今回は、思い切って100年後の未来の人が現代を振り返ったら何と言うか?という視点で考えます。
そんな視点で考えたほうが、あるべき未来像も自由に考えることができるのではないかと思います。
100年後の未来はどんな世界?
まず、100年後の未来はどんな世界になっているのか、以下の項目でざっくり考えます。
今回の趣旨は、正確な未来予測ではありません。
細かな数値や根拠などの説明は極力省いて、簡単に示すことにします。
環境(温暖化)
特に温暖化問題は、様々な機関で指摘されている通り、深刻かつ重大な問題です。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によれば、
地球の平均気温は、100年で2.6~4.8度上昇する可能性が指摘されています。(温暖化がもっとも進んだ場合の予測)
その場合、沿岸部にある世界の大都市(東京もニューヨークも上海も)も軒並み影響を受けることになります。
そこまでのケースではないにせよ、数十年後の近い将来、移住を迫られる人が数億人単位で発生することが、多くの専門家により予測されています。
気温上昇と、それによる海面上昇、居住地の変化という問題は、避けられない現実的な問題として認識するべきでしょう。
人口
人口予測については、かなり正確に予測ができるとされています。
現在70億人ほどの世界人口ですが、国連予測によると、2100年には110億人になるそうです。
現在の1.5倍ほどの人が世界で暮らすことになるということですが、それに加えて先ほどの海面上昇、気候変動による移住問題も考慮する必要があるでしょう。
住める陸地が少なくなるなら別の候補をということで、
海上都市建設や、宇宙移住の話は、すでに現実のこととして議論されています。
国境
人口爆発に、気候変動による移動(移住)、
さらに、科学技術のさらなる進歩も考慮すれば、国境という概念がどんどん小さくなっていくことも考えられるでしょう。
なくならないにしても、重要性は小さくなるはずです。
宇宙移住や海上都市などの話が進めばなおさらでしょう。
日本も昔、天下統一される前は、様々な国が存在していました。
世界レベルで、国による争いや格差をなくしていく動きが本格化すれば、国境のない世界も現実的になるでしょう。
複雑な民族問題が解決されるのは、100年経っても難しいかもしれません。
それでも、今よりは「宇宙船地球号」の感覚に近づくのではないかと思います。
科学技術
科学技術については、想像を絶する速度で進化しています。
100年前を考えれば、第一次世界大戦後であり、まだ世界恐慌前です。
電化製品の三種の神器(白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機)が普及するずっと前です。
ようやく戦闘用の飛行機が出てきた頃かと思います。
それを踏まえて、今から100年となると、技術的には、ほぼ「なんでもあり」の世界が実現できるかもしれません。
前述した通り、海上都市や宇宙移住は当たり前で、移動時間もさらに短く。
医療も飛躍的に進展して、健康寿命ものびているかもしれません。
コロナ問題などの問題をいくつか経験した上での疫病対策も、かなり進んでいることでしょう。
ただ一方で、倫理的問題として扱われるケースが多くなるはずです。
「できるけど実現してしまってよいのか?」
という場面が増えるということです。
そうなれば、できることよりも、それを制御する、管理する、判断する倫理観がより重要といった価値観も形成されているのではないかと想像します。
これが新たな問であり大きなテーマに。
今でも、科学技術の悪用が、大統領選の結果に影響を与えたり、国家の安全保障を揺るがすような問題になっているわけです。
強い倫理観がなければ、今では想像もできないほど発達した科学技術を前に、暴走や破滅行為が横行して制御できないということは想像に難くありません。
未来の歴史の授業にて・・
ざっくり100年後の姿を想像してみたところで、
そんな100年後の人たちが、歴史の勉強をしたときに、今の私たちの時代をどう振り返るのかを考えてみてください。
ちょうど、今の私たちが、歴史を習うときに、明治時代や大正時代を振り返るのと同じ感覚でしょう。
第一次世界大戦後の好景気が終わったくらいのところでしょうか。
この後の不景気、そして世界恐慌、満州事変へとつながっていくのですが、
20世紀前半を、「戦争の時代」とする見方が一般的かと思います。
戦争自体は、批判的に見られることが多く、現代社会に生きる私たちもそのように教育されてきました。
では100年後の未来人が、私たちをどう捉えるでしょうか。
まず、挙げられると思われるのが、拝金主義、欲望の時代でしょう。
今では当たり前の感覚かもしれませんが、長い歴史の流れの中で考えると、
(さらに引き伸ばして、100年後まで勝手に予想してみると、)
当たり前の感覚ではありません。
あるべき姿を個人個人が自由に考える必要性
現代資本主義に変わる経済システムはあるのか、
資本主義よりも優れていなければならないため、取って代わるのは難しいのではないか。
市場原理は不可欠、株式という仕組は不可欠、私有財産も前提、マルクスの資本論によると・・・
このように考えると、当面現在の資本主義の体制が盤石なような気さえしてきます。
一方、先ほどのように、勝手に100年後という遠い未来を考えてから、今の時代に視線を戻すと、
抵抗感なく、今の時代の問題点をはっきり指摘できるものです。
100年後にも、今と同じような資本主義体制が続くだろうと考える人は、あまり多くないと思われます。
しかし、どのようなものに代わるのか、それはいつなのか、どのようなトリガーが、などと考えると、どんどん思考が現実に戻されます。
理論的に、根拠を示して説明できなければ、未来を予測して堂々と発言する資格などないと思っている人もいるかもしれません。
だからなのかわかりませんが、将来の日本、世界のあるべき姿や、変えていくべきことなどを話す人は、一部の学者や成功者、有名人に限られます。
何でも無責任に発言することがよいとは思いませんが、
各人があるべき世界のあり方を考え、変えていくべきことを思考し、発言していくことは、変化の時代だからこそ必要なことです。
そうでなければ、簡単に、政府や一部の人に流されたり、思考操作をされたりする可能性が高くなるでしょう。
最近では、VUCAという言葉もよく聞きます。
Volatility(変動性・不安定)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧・不明確)
それぞれの頭文字を取っている言葉ですが、今の時代を象徴しています。
まずは自由に発想してみることです。
今回は敢えて突拍子もない100年後の未来からの視点からみた現在ということで考えましたが、それも一つのやり方です。
そうしてみると、今の時代に常識とされていることへの疑問や、あるべき姿を思考するきっかけになるはずです。
結果的に、それが、自分のあるべき姿、進むべき方向性を考えるのにも役に立つという好循環が生まれます。
専門家でも、頻繁に、数カ月後の為替予測や業界予測を見事に外すのですから、各個人も意見を言うのに恐縮する必要はなく、堂々としていればよいのです。
まとめ
正確な予想などできないくらい、激しい変化が予想される100年後ですが、
敢えて、100年後の人たちが歴史を学ぶ時、今の私達の時代をどう捉えるかという視点で考えてみました。
20世紀前半を戦争の時代と振り返るのと同じように、
今の時代を、欲望の時代、行き過ぎた資本主義、拝金主義の時代などと振り返られる可能性が高いのではないかと思います。
様々な歪が表面化していることは、誰もが気づいています。
しかし、それに代わる経済システムも共通認識となっているものはなく、今のシステムを前提に、常識として受け止めている現状があります。
そして、その中で生きていくことを前提に考え、人生を設計していくことが求められているようにも感じます。
だからこそ、歴史の中の大きな視点で考えてみる、今の常識から離れて考えてみることが必要になります。
しかも、教えられるのではなく、個人個人として、自由な発想で考えてみることです。
そうすることで、自分のあるべき姿、集団のあるべき姿、日本のあるべき姿、世界のあるべき姿を考え、実践していくことへと繋がるのではないでしょうか。
VUCAと言われる時代、正解もなければ、決まった道もありません。
自分の考えられる未来と、あるべき姿を想像し、自分の人生を考えるきっかけにされることを願います。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
未来を想像すること、自分のあるべき姿を考えることは、これからの時代には必要不可欠になると思います。
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