確かに「昔は楽しかった!」
こんにちは!Jimmyです。
今回は、怒りっぽい人にならないための考え方を、私の反省を踏まえて書いていきます。
歳を重ねれば人は温厚になる、丸くなるというのは全員に当てはまることではないようです。
むしろ、少数派ではないかと思います。
不機嫌なおじさん、さらにはキレる老人にならないために、よく考えておく必要があると思います。
いきなりですが、「昔は楽しかったよね」という話をよく耳にします。
高校生のとき、大学生のときでしょうか。
あるいは20代前半くらいでしょうか。
私自身の場合を振り返ってみても、確かに楽しかった記憶があります。
過去を振り返って懐かしがってもあまり意味はないと思い、深く考えたことはありませんでした。
私の場合、昔の方が楽しかったと感じるのは、仕事の影響だろうと思っていました。
仕事をしていれば、学生時代よりも楽しいことは減るだろうという感覚です。
つまり、当然の流れとして仕方のないことであると考えていたのです。
一方で、ある異変にも気付きました。
「ここ数年の自分は、昔に比べ、怒りっぽくなっていないか、批判っぽくなっていないか?」
ということです。
昔より怒りっぽくなっていることに気づく
以前、約7年半にわたり、中国に勤務し、生活していました。
2011年から赴任しましたが、当時は文化の違いに戸惑い、時にはマナーの悪さに驚くこともありました。
新鮮で面白い、わくわくするような経験もたくさんありましたが、イライラすることもありました。
理由ははっきりしています。
順番を並ばない、声が極端に大きい、物をポイ捨てする、タクシーで道を間違えられる(意図的)、店員が無愛想(お釣りを投げる、呼んでも無視される)などなどです。
日本に帰れば、こんなことは起こらないだろうと思っていました。
事実、日本で生活していたときは、それほどイライラする人間ではなかったからです。
しかし、日本に帰国してからも、度々イライラすることが続きました。
帰国したときは、30代になっていました。
海外勤務の頃、手つかずのままにしていた携帯電話の契約を変更しようと、携帯ショップで店員さんに色々聞いていたときです。
当然ながら、7年半前と比べると、随分と契約内容が変わっていました。
あまりに時間が経っていたため、直接聞いた方が早いと考えたのです。
某有名キャリアのショップに行ったのですが、料金体系はどれも月額1万円近く。
機種代も割賦払いで月々の料金に含まれており、非常にわかりにくいプランです。
確かに、昔から日本は、わかりにくいプランであったと思い出しながら見ていましたが、
中国では約1000円のプランで大変わかりやすかったこともあり、違和感を覚えたのでした。
それにしても、携帯料金は高いと思いました。
少し前までは、これほどかからなかったはず。
機種は安いのでよいから、他にプランは無いのか聞いたのですが、
「今は、ほとんどの方が毎月これくらい(最低でも8000円から9000円以上かかる)の契約をされていますが。。。」
と困ったような顔をしていました。
たしかに、これは嘘ではないようです(携帯料金引き下げ施策の前の話です)。
アプリ機能などほとんど使わない私の母も、毎月9000円くらいはかかっていると言っていました。(2018年当時の話)
そのとき、何故か、「海外にいたのか知りませんが、時代遅れなんですよ」と言われている気がして急にイライラがこみ上げてきました。
それ以上会話はせず切り上げ、家に帰ってすぐにネットで解約手続きをしました。
自分で調べて、格安スマホ(MVNO)を契約したのですが、今考えると、それほどイライラする話ではなかったと反省します。
もう少し丁寧に聞いていれば、色々教えてくれたかもしれません。
その他、最近では、レストランの店員さんに対して、気が利かないなと感じることがありました。
私の家の前を、大きな声で笑い、時には叫びながら盛り上がって通過していく学生さんのグループを鬱陶しく思うこともあります。
正直に書いています。
学生の頃は、まさにグループで歩くときに、ふざけておかしな行動をとる急先鋒でした。
夜のコンビニの前で、サッカーなどをして大騒ぎをして、店員に怒鳴られるような子供でした。
朝食バイキングで、調子に乗って、たくさん取って、ホテルの人に怒られたこともありました。
全て笑い話です。
怒られても、ネタとして面白かったので笑っていました。
気分が悪くなることもありませんでした。(反省もほんの少しはしました)
自分よりも、周りにいる人は良識のある人たちであり、注意されて当然だという立場でしたし、そう認識していたのでしょう。
今、バイキングでいっぱい取りすぎだと注意されたら、どんな言葉が出てくるか、、、
笑って「気をつけます」と言って、すぐに忘れた方が気分は爽やかです。
偏屈なじいさんになりたくない!自分なりに反省
最近、キレる高齢者がよく話題になります。
識者の方の分析によると、認められないことへの不満が一つの大きな原因ということです。
組織の役職者時代は、周りが気を使ってくれていたものの、退職後は、そのように接してくれる人がいないといった変化が影響しているのかもしれません。
社会全体として、昔のほうが、年配の方への配慮や敬意があったと主張する高齢者の方も多くいます。
つまり、自分をもっと敬ってほしいという希望です。
無根拠に、自分はそんな風にはならないだろうと思っていましたが、最近かなり危ないのではないかと思っています。
今のうちに修正しないと、楽しい爽やかな人生は送れません。
では、若い頃と何が変わったのでしょうか。
少し考えてみることにしました。
自分に正直になると色々なことが見えてきます。
間違いなく変なプライドが形成され、自意識過剰になっているのです。
昔に比べ、知識や常識観念も豊富に備えるようになりました。
様々な高度なサービスも経験したため、周りへの要求水準が高くなっているのかもしれません。
いずれにせよ、今では、学生の時のような行動はしなくなりましたが、寛容さと謙虚さが欠けていることは確かだと感じました。
昔の感覚に戻ることはできませんが、考え方を今のうちに少し修正しておく必要がありそうです。
高圧的にクレームをして、相手にお詫びをさせることで満足するようになったらおしまいです。
今できることを考えてみました。
以下の作戦に従い、早いうちに、怒りっぽいおじさんへの芽を摘んでおきたいと思います。
1、深呼吸作戦
イライラしたときは何度か深呼吸をするようにします。怒りの感覚は7秒間で収まると言われています。
カッカする前に、深呼吸をして呼吸を整えます。
2、自己暗示作戦
毎日、声に出して言います。
「自分は寛容な人間で、イライラしない人です」と。
積極的な言葉を話す人は積極的になるように、実際に言葉に出すということの効果は予想以上に大きいと言えます。
たとえ、心の底から思っていなくても、声に出して何度も言ってみることです。
3、孔子作戦
孔子のように日に三たび我が身を省みるまではできないですが、1日の終わりに必ず振り返り、変なおじさんに近づく言動は無かったかどうかを反省します。
そして、とにかく感謝できることを、できる限り考えるようにします。
4、このブログで宣言
人は、宣言するとそうなるように努力できるような性質があります。
エジソンも、やろうとしたことについて、まずは記者会見で大々的に発表してから研究に打ち込むことを定石としていたようです。
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人は年を取ると穏やかになるという虚像
年を取ると穏やかになるというのは、ごく一部の正しい考え方に基づき生きてきた人に見られる現象だと思います。
実際には、キレる高齢者を見ればわかる通り、自己承認欲求は止まりません。
穏やかになったように見える人でも、実際のところは、「怒るエネルギーがなくなっただけ」だと実際に証言している人もいました。
昔の栄光を忘れられない人は、いつまでも昔の自分にしがみつきます。
「最近の若い者は・・」、「昔なら・・・」という言葉は、いつの時代もよく言われる言葉です。
年齢とともに精神年齢が上がっていくと考えるのは危険です。
見識も増え、経験値も上がり、社会的な立場も築いていくと同時に、プライドと満足感へのハードルが上がります。
そこで謙虚にならなければ、嫌なおじさん、キレる高齢者へどんどん近づいていきます。
誰でもそうなる可能性があるということを認識して、今のうちからまっとうな人格を意識することが大切であると思います。
そういうわけで、今回は私の最近の反省と危機感を正直に記し、戒めている次第です。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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