直感が当たる理由と直感に従うべきとき、あてにならないとき

こんにちは!Jimmyです。

今回のテーマは「直感」です。

直感が当たる理由と、直感に従うべきときとはどんなときなのかについて書いていきます。

意外と直感に従った方がいい場面が見落としているかもしれません。

直感が当たる理由

直感の定義

まず、直感の定義ですが、コトバンクより引用します。

推理・考察などによるのでなく、感覚によって物事をとらえること。

(コトバンクより)

 

感覚によって物事をとらえる、つまり、考察時間を要さず、ただちに完成される考えであると言ってよいでしょう。

霊感やスピリチュアルな要素をイメージする人もいるかもしれませんが、直感は日常で誰もが発揮している当たり前の現象です。

自分の中でわき起こった直感と判断を振り返ってみるとわかる通り、直感の源泉は、自分の今までの経験であることがほとんどではないでしょうか。

 

直感は経験と思考プロセスの賜物、根拠もある

直感は、何もないところからいきなり湧き上がるようなものではありません。

長い間、繰り返されてきた自分の中での思考プロセスが、瞬時に頭の中で合成されて、出てきた考えです。

 

直感と聞くと、論理的な判断とは無縁のものに思われがちですが、

実は、今までに積み重ねてきた経験と思考の結果なのです。

 

そうであれば、単純な勘とは異なった性質のものであり、自分の人生で行われてきた思考から出てきた根拠あるもの、信頼に足るものと考えることができます。

もっと言えば、その場の状況や立場、損得に左右されずに判断がしやすいということも言えます。

瞬時にひらめく考えであるため、状況ごとの特殊な利害関係や損得、忖度などが入る余地が少なくなるからです。

 

私が言っても説得力に欠けるため、思考力や判断力の勝負で生きてこられた方の発言に注目します。

将棋で数多くのタイトルを獲得されている第一人者、羽生善治さんです。

 

ご自身の著書の中で、直感は論理的思考が積み重ねられてできたものであり

その証拠に瞬時にひらめいたものであっても、しっかりと根拠を説明できるといった旨を仰っています。

 

さらに興味深いことに、直感力は磨くことができるものであり、若い棋士は、計算や記憶力に頼った将棋をするのに対して、経験豊富な人は、より直感に頼るようになるということです。

実際に羽生名人も、一つの局面で80通りもある可能性の中から瞬時に直感で2〜3通りを選び出し、残りは捨てると仰っています。

 

将棋を見ていると、対局が10時間以上に及ぶことも珍しくありません。

じっと考え続ける様子などを見ていると、プロの棋士は頭の中で何を考えているのかと思うときがあります。

10手くらい先まで、何十通りのシュミレーションをしているのか、はたまた相手の心理を考えているのか、凡人には想像もつきません。

ただ実際に、直感を使って絞り込んでいるという作業もあることがわかり、棋士の考え方を少し垣間見れたのと同時に、直感の大切さも認識できます。

 

✅直感は、今までの経験と論理的思考の積み重ねの結果である。

✅瞬間的なひらめきは、その場の利害関係や損得勘定に左右されないため、正しい判断(後で自分が納得できる判断)ができる。

 

直感に従うべきときと、あてにならないとき

直感 当たる

直感に従うべきでないとき

直感とは、今まで積み重ねてきた論理的思考の結果であることを説明しました。

しかし、瞬間的にひらめく考えの中には、論理的思考や経験に裏付けされていない発想があることも事実です。

つまり、直感とは違う瞬間的な発想に注意が必要であるということです。

 

また、今までの積み重ねから出てきた直感の中にも、人間の特性という本質的な理由から、それに従うべきではないことが存在します。

以下に列挙していきます。

ギャンブル

ギャンブルでの直感は、今回定義した直感ではないただの瞬間的な発想である場合がほとんどです。

過去に成功した法則に頼っても、その法則自体、偶然の結果であるため無意味です。

ギャンブルをする場合は直感はあてになりません。

 

新しいことに挑戦するかどうかの選択

新しいことに挑戦するかどうかを決める場合、多くの人は瞬間的に、行動したくない思いが湧くものです。

人間の防衛本能のようなもので、本質的に変化を嫌い、避けたがる特性が誰にでも備わっています。

現状維持バイアスと呼ばれています。

 

ですから、瞬時にひらめく考えは、「挑戦しない」を選ぶ場合が多いのです。

そのため、最近では多くの人が「考える前に行動してしまえ!」と言っているのです。

 

もちろん、むやみに行動せず、じっくりとリスクや効果を考え判断するということも必要だと思いますが、

直感に従って「挑戦しない」ということは避けるべきでしょう。

 

「逃げる」という選択肢がある場合

恐怖も人間に備わっている本能です。

逃げるという選択肢がある場合、とっさにそれを選択したいと思うのが人間です。

 

大きな勝負のときに直感に頼っていると、いつも逃げの選択をしてしまうことになります。

客観的なアドバイスをもらったり、自分を奮い立たせるようなことをして判断した方がよいでしょう。

 

直感が当たるとき、従うべきとき

直感が当たること、従うべきときを一言で言えば、長い時間苦労して考え抜いてきたことです。

先ほどの将棋の羽生名人が仰るには、「直感は磨くことが可能」であるということです。

 

羽生名人でいえば将棋であるように、長い時間本気で向き合ってきたことを思い浮かべてみてください。

慌ててあれこれ考えなくても、今までの経験と思考により生み出された直感に従った方が、正しい判断ができる可能性が高くなります。

以下に、もう少し詳しく示します。

 

善悪の判断

善悪の判断は、誰もが小さい時から実践と反省を繰り返しています。

小さな善悪の判断をする場面は、毎日のようにあります。

 

その積み重ねがあるため、善悪の判断をするときは、直感に頼って決断した方が正しい場合が多く、しかも潔く堂々と見えるものです。

 

あれこれ考えているうちに、目の前の利害関係や他人への忖度、遠慮などが発生します。

正しい判断を鈍らせることがあるため、瞬間的な直感できっぱり判断した方がよい場合が多いでしょう。

実際に、直感に基づいて行動することは簡単ではないのですが、後に後悔しないためには必要なことであると言えます。

 

企業の組織的な不正の初期段階では、誰もがおかしいと直感的にわかります。

詳しく把握していなくても、整理して考えなくても、正しくないことは直感でわかるケースは多いものです。

しかし、損得勘定や同調圧力、プレッシャーなどが人の心を侵食していくうちに、善悪の判断がわからなくなってしまいます。

そんな事例は、日本でも海外でも、枚挙にいとまがないほどあります。

 

長年悩み続けてきたこと

長年、悩み続けてきたということは、深く考えてきたということです。

仕事でも、プライベートでも、人生全般において、長い間悩み考えてきたことで選択をする必要に迫られれば、直感に従ってきっぱり決めてしまうということも大切です。

 

たとえば仕事でいえば、多くの人が今いる会社で働き続けることに対して、不安や不満を持ち、環境を変えるべきか考えを巡らせていることでしょう。

自分のためにも、家族の幸せのためにも、直感的には辞めるべきだと感じている人も少なくありません。

 

一方、他人の意見を聞いたり、時間をかけて辞めるリスクや、そこに残るメリットなどを整理したりしているうちに、辞めるべきではないという判断になることが多いのが実態ではないでしょうか。

これこそ、正しい判断を鈍らせる恐怖心や損得勘定が入ってしまった可能性があります。

 

直感に従って、環境を変えた人の話を聞く機会を持つことをお勧めします。

後悔しているような人は、ほとんどいないことに気づくはずです。

 

価値観の判断

人間の価値観は物心ついた頃から、20代前半くらいまでには、ほとんど土台が完成します。

若い頃は多感な時期と言われますが、大変多くのことを見て覚え、感じ取り、吸収する時期です。

人間の土台と言ってよいでしょう。

 

このようにして出来上がった自分の価値観に合わないことをしていれば、人生に満足感を覚えることはありません。

 

価値観の判断は、直感に従った方が、後に後悔することは少なくなるでしょう。

逆に、損得勘定が発生し、直感を無視するような決断を下してしまえば、自分の価値観に反することになります。

幸福感も満足感も得られない可能性が高くなります。

 

アメリカの、とある化学メーカーの創業者の話があります。

元々官僚として将来を有望視されていたのですが、自分の価値観に基づき直感で判断した結果、職を辞することになった事例です。

 

政権の実力者に仕えていたある日、その官僚は、一つの指示を受けました。

大統領府の意向に反対していた厄介な議員を追放するために、その議員が何か違法行為をしていないか調べてほしいというものでした。

その議員の共同経営する工場では、不法移民を労働者として雇っているかもしれないという情報が入っていたため、ここが調査のポイントになりました。

そこで、その真相を調べるため、人員を工場労働者として送り込むように指示されたのでした。

スパイを送って調査するといった感じでしょうか。

 

その官僚は、聞いた瞬間、やるべきではないと直感的に思ったそうです。

そして、子供の頃から抱いていた倫理観に目覚め、それに従い思いとどまったということでした。

 

政権の実力者の指示に背くことは、職を辞する以外に進むべき道は残されていません。

権力や自身の保身を考えていれば、拒否することなど到底できなかったことでしょう。

その後、化学メーカーを立ち上げ成功させた元官僚は、その時の判断を後悔したことはないそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は直感が当たる理由と、それに従うべきときと従うべきではないときについて説明しました。

 

直感が当たる理由

✅直感は、今までの経験と論理的思考の積み重ねの結果である。

✅瞬間的なひらめきは、その場の利害関係や損得勘定に左右されないため、正しい判断(後で自分が納得できる判断)ができる。

直感に従わないとき

✅ギャンブル

✅新しいことに挑戦するかどうかの選択

✅「逃げる」という選択肢があるとき

直感に従うべきとき

✅人生の長い時間、苦労して考え抜いてきたこと

  • 善悪の判断
  • 価値観の判断
  • 悩み続けてきたことの判断

 

考え過ぎてしまうと、時に余計な情報や感情が入り込み、正しい判断(後悔しない判断)をする力を鈍らせてしまいます。

本気で考えてきたこと、悩み続けてきたようなことは、大きな判断が必要になった際には、思い切って直感に従って行動してみることが必要ではないかと考えます。

 

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以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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