こんにちは!Jimmyです。
今回は、キャリアアッププランよりも、なりたい自分像を持つことの大切さについて書いていきます。
キャリアアップで悩んだサラリーマン時代
社会人になって数年も経てば、自分のキャリアについて考える時がきます。
中には就職する前から意識している人もいるかもしれません。
大抵の会社では、キャリアプランに関する希望をシートにまとめたり、面談の機会があったりすると思います。
社内で次に会得するべきスキルを考える人もいますし、違う職場で違うスキルを学ぼうと考える人もいるでしょう。
「自分のマーケットの価値を高める」といったこともよく耳にします。
私が銀行員としてサラリーマンをしていた頃も、キャリアに関するシートの作成と定期的な面談の機会が用意されていました。
しかし、キャリアアップといっても、当時の組織でのキャリアを、この先も続けることは全く望んでいなかったというのが正直なところでした。
私の主な職種経歴は、ほぼ営業関係だったのですが、このまま銀行で営業を続けたいわけでもなく、他の部署に移って新たな経験を積みたいわけでもありませんでした。
シートを作成する上で、本音を書けなかったことをよく覚えています。
実態は「名ばかりキャリアプラン」?
当時の会社の上司に、キャリアに関する社内提出シートについての書き方を教わったことがあります。
大まかに、以下の流れで、希望するキャリアを書いていくのが”お作法”だと教えてくれました。
人事シートのお作法
1、これまでの経験で身に付けたスキルは何か
2、今後はどんなキャリアを歩んでいきたいか
3、そのキャリアを選ぶことで”会社”に対してどのように貢献できるのか
組織で働く以上致し方ないのですが、ゴールは、「会社に対してどのように貢献できるか」を必ず書く必要があります。
当然、年次を重ねるごとに、スキルに偏りが出てきますから、好き放題様々なキャリアを希望してよいわけではありません。
結果的に、十数年も営業をやっていれば、シートに書くキャリアプランは営業のことばかりになります。
よって、シートには以下のように書くことになります。
上司もそのように書くことを勧めてくるはずです。
お作法に則ったシート
1、十数年間、営業の部署で、こんな顧客を担当し、こんな実績があり、スキルが身についた。
2、今後は、(営業に関係する範囲で)こんなことをしたい。
3、今までのキャリアで得た、〇〇のスキルを活かして会社に貢献できるから。
入社10年も経って、全く違った畑(部署)に行くことは非常にまれです。
役員候補として選抜されているか、左遷に該当する人がほとんどではないかと思います。
このような仕組みになっているため、会社に所属して年数を経るごとに、キャリアとして進む道は、非常に狭められていくことになります。
もはや、キャリアアッププランと呼べるものではありません。
転職するにしても、入社10年も経って、全く新しいことに挑戦しようとすれば、待遇は以前よりも落ちることは必至でしょう。
会社にいれば、当然ながら自分の好きな時期に異動することも出来ません。
さらに、限られた異動のタイミングですら、希望の部署に行けるとは限りません。
あまり評価されていない人だけでなく、非常に優秀で評価が高い人でも、会社の状況や思惑により、希望とは違う部署に行くことも少なくありません。
そして、”お作法”に基づいたシートを作成し、形式的な面談をするという流れに入ることになります。
冷静に見れば、自分の本来の希望に合わせてキャリアを展望し、その通りに歩んでいくことは難しいことなのです。
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なりたい自分像を自由な発想で考える
キャリアアップを考えて、実際にその通りになる人も中にはいます。
転職なども視野に入れて、それに近づいていく人もいるでしょう。
しかし、キャリアアップばかり考えていると、どうしても勤めている会社、転職先、資格、給料(価値?)のことが前面に出てくるようになります。
キャリアアップよりも、なりたい自分をいつも思い描くことのほうが重要であると感じます。
また、その方が自然な人間の思考の形であると思います。
どんな人間として生きていきたいかということです。
これはサラリーマンであれば、会社勤めしている期間だけでなく一生を通して考えていく課題になります。
それに向かって自分はどのように仕事、家庭、地域社会、趣味と向かい合って行けばよいのかを考えることになります。
私自身、これを考える際は、出来るだけ自分の自由な発想を大事にするようにしています。
サラリーマンを長く続けていると、相手を説得させる、納得させる、理解させることが必要な場面がほとんどです。
先ほどの、希望キャリアのシートも同様で、自分が目指すキャリアと目指すべき理由を論理的に示す必要があります。
人事部なり上司なりを説得して、そのように動かしてもらうためです。
自分のことを知らない人もそのシートを見るため、論理的でなければわかってもらえません。
しかし、なりたい自分像を自分の中で考えるときは、必ずしも最初から論理的である必要は無いと思います。
なぜなら、納得させて動かす対象は自分自身だからです。
私のなりたい自分像も、一部論理的ではありません。
他人から見れば疑問に思うところや、つっこみたくなるところがたくさんあると思います。
しかし、だからといって間違っているわけではありません。
口に出して、うまく説明できないのであれば、整理はできていないのかもしれませんが、その思いを否定する必要はありません。
考えが甘いと思う必要はないということです。
自分が思っている理想を大切にしながら考えを突き詰めていく過程で、理由も明確になっていくはずです。
会社に所属することを選ぶにせよ、自分で事業をするにせよ、
「どんな自分でありたいか?」という問はいつも自分の中で考え、持っておく必要があります。
気づいたら、自分というアイデンティティが会社のアイデンティティと同化されているということになりかねません。
自分の人生を決めるのは自分であり、なりたい自分を選ぶのも自分自身です。
以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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