こんにちは!Jimmyです。
今回のテーマは、会社、職場で要注意人物と認定すべき人の特徴です。
身勝手な人、不機嫌な人、足を引っ張る人などは、敢えて言うまでもありません。
気がつきにくい、最も注意するべき人は、上手に搾取するタイプです。
知らない間に疲弊させられていたということにならないよう、しっかり認識しておくべきでしょう。
会社で要注意人物とするべき人物像
会社で最も注意するべき人は、上手に搾取する策士タイプです。
一見、仕事もできて、仲間思いの発言もあります。
「いいことを言う」と思うこともあるでしょう。
もちろん、本当に優れた人格の人もいますが、策士タイプも多いため注意が必要です。
気づかないうちに搾取
搾取する策士タイプには、以下のような特徴があります。
✔ 親身になっているように話すのがうまい。
✔ 人を動かすのがうまい。
✔ おだてるのがうまい。(アメとムチの使い方がうまい)
✔ 要領よく行動する。
これらの能力を活かして、気付かれないように、周りから(特に部下や後輩、同僚から)搾取することになります。
- 本当はやる必要のないことを正当化し、あたかも当然のようにやらせる。
- 自分がやりたくないこと(リスクがあり手間がかかること)をやらせる。
- 責任を負っているようで、肝心なところは押し付ける。
もちろん、これだけであれば、どこかで、搾取されていることに気づきやすいのですが、そこが策士です。
例えば、ミスをかばってくれたりすることもあるかもしれません。
しかし、それは、自分でコントロール可能な状況を見込んでいるケースが多いかと思います。
むしろ、かばってあげているということが明らかな状態を作ろうとするでしょう。
そういった振る舞いを得意としているのです。
仕事ができる人と一緒に仕事をしているはずなのに、当人は余裕のある行動をしているのに。
そして、当人は充実した様子で仕事をしているのに。
なぜか気づいたら、自分はすごく疲れていた、思わしくない立場に追いやられていたということが起こり得るのです。
そう感じることがあれば、策士型の要注意人物であると疑ったほうがよいでしょう。
本来、同じチームで同じ方向を向いていれば、一人だけずっと苦しく、一人だけずっと生き生きしているということはあり得ません。
利己的な行動を見極める
あからさまに、いつも無理くりな要求をしてくる人、理不尽な人もいます。
このようなタイプの人は、わかりやすいため避けることもできます。
今回の要注意人物は策士タイプということで、見極め方は簡単ではありませんが、一つ重要なポイントがあります。
搾取する策士タイプは、間違いなく利己心が強いと言えます。
その分、倫理観にはどうしても欠ける部分が出てくるでしょう。
実業家として500以上の会社設立に携わり、日本の近代化をリードした渋沢栄一は、人を見る際の注意事項を話しています。
見た目や表面的な部分も大切ですが、同時にそのような視点で見ることが必要であるということです。
この視点で考えていると、見えてくるものもあります。
特に、思いもよらないことが起きた時、ピンチの状態に観察するとよいでしょう。
よく見ていると、矛盾に気づきます。
必ずあるものです。
利己的な動機で、利他的な行動はできません。
思いがけないミスを、咄嗟に後輩のせいにする姿や、自分の立場を守りにいく言動など、観察していれば気づくことも増えます。
他の部署や、顧客、競争相手に対して、どのように考えているかを見ることも有効です。
バランスの問題ではありますが、いかに相手を丸め込むか、追い込むかという視点ばかりで考えている人もいると思われます。
倫理観に欠ける、グレーな言動を正当化していることもあるかもしれません。
そのような考えが基本にあれば、自分に対しても、同じような目線で見ていると思ったほうがよいでしょう。
組織文化を疑う視点も必要
組織の方針を無批判に受け入れない
搾取する人は、いかに労せずして、人に動いてもらうかを考えます。
その際、よく利用されるのが「組織としては」という視点です。
様々な判断基準がありますが、基本的には優先順位の問題になります。
会社であれば、個人としてどうしたいかよりも、部署としての方針、会社としての方針が当たり前に優先されます。
つまり、より大きく高い次元の方針が強いということが共通認識となっています。
搾取する人は、それを上手に利用します。
この部署のためには、会社のためには、という大義名分を織り交ぜ話してくることが多いでしょう。
組織の文化や伝統にも触れながら、説得してくることはよくあることです。
- 「組織としてはこのような人材を必要としているから、このキャリアを選ぶのが君には有利だ、必ず活躍できる」
- 「会社として、今求めているのはこのような成果なのだから、少し辛くても今が踏ん張りどきだ」
もちろん、集団で動く以上、そのような視点も必要であり、大切なことではあります。
しかし、それを無批判に受け入れることは絶対に避けるべきです。
組織の文化や方針が、いつも正しいわけでもありません。
また、今やろうとしていることが、本当に組織の方針に合致しているのか考える必要もあるでしょう。
切腹文化の変遷から見るご都合主義
組織の文化や歴史といったものは、重みがある一方、都合よく解釈されることも多々あります。
だからこそ、無批判に受け入れることは危険です。
ご存知の通り、日本には昔、「切腹」という文化がありました。
諸説ありますが、平安時代頃には、すでに切腹という文化が存在していたとされています。
まず、切腹と聞いて、私たちの多くが思い浮かべるのが、戦いに敗れた武士の自害ではないでしょうか。
敵に殺されることは、この上ない不名誉であるため、自ら勇敢に腹を切ることを選ぶという考え方です。
それが、武士としての最後の意地の見せ所であり、名誉を守るということでもありました。
また、トップが切腹することで、部下たち、家臣たちの助命を訴えるという行為でもありました。
それが、時を経て変わっていきました。
江戸時代には、自ら腹を切るという人はほとんどいなくなり、主に処罰する際の手段としての切腹となっていました。
トップが腹を切るということもなくなりました。
むしろ、部下たちにとって、トップに腹を切らせることが、最大の不名誉であるという考え方となっていきました。
そこで、トップではなく、部下が責任をとって切腹するということが名誉ある行為として行われるようになったようです。
江戸時代のトップにとって、都合よく解釈し直された結果ではないかと思ってしまいます。
戊辰戦争で敗れた会津藩ですが、藩主の松平容保ではなく、家老の筆頭格である萱野権兵衛が切腹することとなりました。
その際、萱野権兵衛は、その役を買って出ており、松平容保ではなく、戦の責任は全て自分にあると証言したそうです。
それを知った松平容保からは、以下のような内容の親書が送られました。
だから納得して切腹してくださいとは書いてありませんが、要はそういうことなのです。
自分がトップとして責任を取るべきだ、とはならなかったのです。
組織から一歩離れた視野を持っていると、見え方は変わります。
上の切腹の事例などは、名誉ある行為として認識されていますが、冷静に見てどうでしょう。
かばってくれている部下に対して、「かばってくれてありがとう、自分の代わりに切腹してくれ」と肯定しているようなものです。
おかしなことに気づきやすくなるでしょう。
このように、組織の文化や伝統を権威として持ち出すことで、言いくるめられることは、現代でもよくあります。
そのようなときこそ、組織の常識は、世界の常識でもなければ、普遍的なものではないケースもあるという認識が大切です。
組織のためにという言葉を錦の御旗として掲げられ、自身の健康や時間を犠牲にして搾取されている例は少なくありません。
最近では、「やりがい搾取」という言葉も一般的になっています。
最後に 人を見る目に完璧はない
最後に、人を見る目に完璧はないということも添えておこうと思います。
要注意人物を見極め、組織の常識を無批判に受け入れないことの重要性を示してきました。
一方で、自分自身も完全に、相手の意図するところや、人格などを的確に判断できるわけでもありません。
一度判断した人物評価を、ずっと変えないのではなく、ことあるごとにアップデートする、判断し直すということも大切です。
偏った認識にならないために、必要な心構えかと思います。
感情はよく表情に出ると言われますが、ドラマのようにわかりやすく出るわけではないようです。
焦っていても、自分で思っていたよりも表情に出ていないという実験結果があったり、嘘をついている人が皆目をそらすわけではないこともわかっています。
人を見る目があると過信するのは危険ですね。— Jimmy@信念のある自分の人生を! (@JimmyOsuka) December 11, 2020
人を見る目を過信することに対する注意点について、以下の記事を作成しています。
興味のある方はご覧になってください。
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以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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