外国人からも不評、日本人の酔っ払いが迷惑な理由
こんにちは!Jimmyです。
飲み屋さんが立ち並ぶ繁華街を夜歩いていると必ずと言っていいほど見かける酔っ払い。
忘年会シーズンや、休み前になると、泥酔して大騒ぎしたり、気が大きくなって暴言を吐いたりと、
我を忘れて他人に迷惑をかける行為もよく見られるようになります。
誰もが、好んで人に迷惑をかけたいとも思っていないでしょうし、醜態を晒すようなことはしたくないはずです。
それでも、多くの人が迷惑な酔っ払いに嫌な思いをしているという現実があります。
日本に住む外国人は、基本的に日本人の礼儀正しさに好感を持っている人が多いと思います。
一方、お酒の飲み方、マナーとなると、良くない印象を持たれています。
外国でも酔っ払いはたくさんいます。
多くの国では、日本人よりも喧嘩っ早く、手を出すような場面は割と多いようです。
私は以前、中国の東北部に勤務していましたが、酔っ払って喧嘩をしている光景は、地元の人に言わせても、「よく見る光景」だそうです。
では、なぜ日本人は、お酒のマナーについてよくない印象を持たれているのか。
その答えは、日本人の昼と夜のギャップの大きさにあります。
昼と夜のギャップの正体
いつ見ても血気さかんで、天真爛漫な人は、酔っ払って乱れていてもギャップが少ないため、印象は大きくありません。
一方、普段規律に従順で、真面目な人が酔っ払って、人が変わったような姿を見るとギャップが大きいため、印象にも残ります。
もし普段から迷惑な人であれば、酔っ払って迷惑をかけても普段通りということになります。
酔っ払ったから迷惑をかけたという繋がりにはなりません。
普段物静かで、礼儀正しく見えるのが、日本人の多くのビジネスマンです。
普段から傍若無人な日本のビジネスマンは、ほとんど見かけません。
日本で働く外国人もそのような印象を持っているでしょう。
だからこそ、酔っ払っている姿を見て驚かれ、そして引かれてしまうのです。
印象と違うことをすれば、動かされる感情も大きくなるものです。
では、ギャップの正体とは何なのでしょうか。
自分を出せない職場
アメリカの映画などを見ると、
上司に対してフランクに挨拶したり、ジョークを飛ばしたりする陽気な主人公という設定は少なくありません。
また、同じ職場にいながら、服装の感じやキャラクターも全く異なる人が働いているという状況も想像できると思います。
実力主義、成果主義のアメリカですが、多様な背景を持った人を抱えている国だけあって、個性には寛容で、ある程度認められていると言えます。
日本ではどうでしょうか。
外国人がいる職場も増えてはいますが、日本人には、やはり日本人として求められる社会人像があります。
出社時間ギリギリに、陽気に胸を張って歩いてきて、「やあ元気かい?」と上司に軽口を叩くことは許されないでしょう。
出社時間のかなり前には会社に着き、何事かを始めていることが多いはずです。
皆、似たようなスーツを着ています。
勤務時間中は、難しい顔をしながら寡黙に仕事をしている人が多いでしょう。
残念ながらそれが日本のスタンダードです。
笑って誰かと話をしていれば暇なのかと思われ、人と違った行動パターンを取れば、和を乱す異色の存在となってしまいます。
必然的に、仕事から解放されたときとのギャップは大きくなります。
普段発散できないストレス
先ほど書いた、自分を出せない、むしろかなり抑えた職場にいれば大変なストレスになります。
加えて、経済の状況もなかなか上向かない昨今、仕事は楽ではありません。
時には、不本意なことも、また理不尽なことも発生するため余計にストレスがたまります。
ついつい仕事や会社の愚痴、不平不満をお酒の場でぶちまけたくなったり、嫌なことを忘れるくらいに飲みたいと思ったりするものです。
私自身、サラリーマン時代の話ですが、飲みすぎて、何を話していたのか、どうやって帰ったのか翌日思い出せないということは幾度となく経験しています。
ですから、ふらふらになるまで飲むサラリーマンの気持ちはよくわかるのです。
職場で鬱憤が溜まっていれば、お酒が進むにつれて量をコントロールするのが難しくなります。
不本意な働き方をしている自分、それでも動けない自分に虚しさや情けなさも入り混じっての暴飲となります。
普段物静かで温厚な人が、飲んで酔っ払うと人が変わったような言動をとる光景は、大きなギャップを生み出し、印象に残るものです。
上司のことばかりに気を取られて周りが見えなくなることも
会社の飲み会や、上の人と飲むような機会では、時に場を盛り上げることを求められるケースがあります。
宴会では「何かやれ」と言われることがあるかもしれません。
今ではかなり少なくなったと聞きますが、私が新人サラリーマン時代は、部の飲み会では必ず即興で一発芸を要求されました。
時には、上司の機嫌をとって普段の仕事をやりやすい環境にしたいと考えて、
上司の話に必要以上に大きなリアクションをとり、大きな声で笑い、上司をおだてるような光景もよく目にします。
また、飲まないと、「せっかく連れてきたのに、お酒がすすんでいない」と気を悪くする上司もたまにはいるものです。
そのような時、何とかしたいという気持ちが強くなって、周りが見えなくなりがちです。
上司に気を使うあまり周りが見えなくなっていたり、
自分の気を大きくしようと飲みすぎてしまったり、
なんとか盛り上げたりしようとした結果、
騒々しくなり他のお客さんに迷惑をかけるという事例は実は少なくありません。
私も、職場の人たちと飲んでいて、盛り上がっていたら、周りが迷惑そうな顔をしているというのは、実際に何度もありました。
はたから見ると、迷惑な上に、非常にかっこ悪く見えるものです。
私自身の反省も踏まえて、注意したい事例です。
昼間に他人を見る目で、自分も見られている意識を!
いかがでしたでしょうか。
日本人に迷惑な酔っ払いが多い理由を紹介してきました。
普段は礼節をわきまえた人たちが、飲むと急に迷惑な人になるため、ギャップの大きさが印象として強く残り、不満も大きくなるのです。
多くのビジネスマンは、仕事中に限らず、普段の生活でも、他人の迷惑にならないようにという意識を強く、しっかりと持っています。
自分の親からもそのように教えられてきたことでしょうし、自分の子供にもそう教えている人が多いでしょう。
TPO(時、場所、場合)をわきまえ、周りの人に迷惑をかけないことをほとんどの人は心得ています。
自分に対してもそのような行動を課しますし、他人に対しても同じレベルを期待し、そうあるべきだと考えている人が多いと思います。
つまり、夜、酔っ払って大きな声で騒いでいれば、酔っ払っていない通常の人から見れば、とんでもなく野蛮に、常識外れの行動に見えてしまうのです。
翻って、自分が通常の状態の時に、酔っ払いサラリーマン集団を見て、イライラしたり、軽蔑の目で見たりした経験もあるのではないでしょうか。
酔っ払いサラリーマンの多くも、普段は厳しい常識的視点を持っており、自分にも他人にもそれを課しています。
酔っ払って迷惑をかければ、そういう目で、多くの人から自分も見られているということです。
私などは、散々醜態を晒してきた身で人を責める資格などないのですが、通常時はそれでも、そのような乱れた人たちを迷惑だと思うことはあります。
お酒を飲まない人からすれば、より理解しがたいでしょうし、軽蔑の目で見られることは容易に想像できます。
日本人に、迷惑な酔っ払いが多いと言われるのは、それだけ厳しい目で多くの人たちが見ているからだとも言えるでしょう。
昼間の仕事の時と、夜お酒を飲んだ時のギャップが激しすぎると言われる人は注意した方がよいかもしれません。
普段の自分が見ている視点と求めるレベルを、周りの人も求めています。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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