教養を身につける本当の意味と方法、社会人になってからでも始めるべき理由

教養とは?

こんにちは!Jimmyです。

今回は、教養を身につける本当の意味と方法について解説します。

 

よく「教養のある人」という言葉を聞きます。

大学では、専攻する専門分野の他に、「一般教養」の単位を取得する必要があります。

 

若干気高い響きのある言葉ですが、日本語では単なる「知識」とは使い分けているようです。

三省堂大辞林の解釈を一部抜粋します。

人間がその素質を精神的・全人的に開花・発展させるために、学び養われる学問や芸術など。

 

難しい表現ですが、人として成長するための知識、考え方、芸術ということになるかと思います。

今回は、そのような「教養」が自分の人生を歩む上で大変重要であることについて書いていきます。

教養を身につける本当の意味

教養は仕事で「役に立つ」以上のもの!

「今就いている仕事には役に立たない」として、教養を後回しにしている人も少なくありません。

つまり教養を、「身につけた方がいいけれど、社会で役に立つものではない」という認識を持っている人が多いのではないかと思います。

 

しかし、実際には、仕事で役に立つかどうかというレベルではなく、自分の人生を歩むのに役立つものと言えます。

教養があった方が、かっこいい、頭が良く見えるといった次元のものではありません。

 

自分の人生を考える時には、様々なことに思考を巡らせるはずです。

どうしたらお金をたくさん稼ぐことができるのか、

今後どのような社会になっていくのか、

自分ができる社会貢献とは何か、

自分の目指すべき人格とはどのようなものか、

今社会に必要なことは何か、

などなど人生の岐路に立った時には、ほとんどの人が考えることではないでしょうか。

 

これらを考える時に、教養が大変役に立つのですが、漠然としているため、いくつか例をあげて示します。

まずは、無限の可能性があることを話す目的につき、極端且つ大きく飛びますが、後半で的を絞って解説します。

呆れずにお付き合いください。

 

例えばお金や世の中のこと

ほぼ全ての人に関係するのが、お金や社会システムに関することでしょう。

お金に関すること、今後の世の中のことなどを考えるのであれば、政治や金融、経済の知識は必要になります。

なくても考えることは可能ですが、思考のスケールも幅も、その方面の教養の有無により大きな差がでてきます。

何も知らなければ、最終的には「世の中何か間違っている!」と恨み節で言うしかありません。

 

実際に、多くの企業や国家において、人の無知につけこんで、方針や政策を通すことは多々行われています。

株価が上がれば、「トリクルダウン効果で社会全体がよくなりますよ」と言われれば、そうなのだと思ってしまうのです。

イメージ先行のCMや、知名度先行の候補者擁立は、本質的とは言えませんが効果は高いと言えます。

ただ、これでは「いいように扱われて終わり」になる可能性が高いでしょう。

分断させられても気づきません。

その方面の教養があって初めて、自分で考えることができます。(そういう意欲も湧きます)

 

例えば自分の人格のこと

自分の目指すべき人格などについて考えるのであれば、まず考えられる学びの対象は、歴史や思想でしょう。

一方、人格形成においては、その他のあらゆる分野も無関係ではありません。

むしろ、何が繋がって将来役に立つのか想像もできないほどです。

逆に言えば、全く関係ないと思っていたことが、人格形成に役に立ったということが起こるということです。

事実、そう振り返っている成功者は多くいます。

 

芸術的な素養がある人は、感性や発想力が優れていると言われています。

茶道や華道の精神が、ビジネスや困難な局面での判断軸に影響を及ぼすかもしれません。

 

極端な話ですが、宇宙の仕組みのことから、自分のあり方を考えることもできるわけです。

単に宇宙は広いという知識しかない人よりも、地球と太陽系、銀河系の大きさや、物質の生成・発展などを思い描きながら考えた方が、より強烈に、人間の小ささを感じることができるものです。

 

私の知人には、あらゆる人の行動を数学で考えて、色々な式を書き始める人もいました。(説明されても理解不能でしたが)

 

✔教養は、自分の生き方を考える上で有効な手段にも力にもなる。

✔多く持っていると、思わぬところで繋がり、化学反応のように連鎖し、思考を形成する。つまり人生の進むべき選択肢をもたらす。

 

変化をもたらすには教養が必要

「変化に対応することが大事!」、「イノベーションを推進しよう!」などと言われたことは、今の時代誰にでもあることでしょう。

重要であることに違いありません。

 

新しいことに挑戦する時、今の社会や組織に変革をもたらしたい時などには、ひらめきや創造力を引き出すことが必要です。

それらのスタートは、まず常識(現状)を疑うことです。

 

ただ、常識を疑うといっても、世の中には数えきれないほどの常識があるため、ほとんどの常識について、いちいち疑ってはいられません。

「本当に挨拶は必要なのか?」などと考え始めたらきりがありません。

全てを疑って、実証主義的に検証することは不可能です。

 

そこで、当然疑うべき常識を判別する必要があるわけですが、それを可能にするのが教養です。

最初の定義で、辞書を参考にした際にもありましたが、教養には精神性が必ず内在しています。

それが、物事を測る正しさの物差しとなり、疑うべき常識を発見するのに役立ちます。

 

そういう意味で、教養は人格を作る上で大きな影響を及ぼすと考えるべきでしょう。

 

福沢諭吉は、伝統のみを理由にありがたがる風習(常識)に疑問を持ちました。

これは、多くの学問を幼い頃から学んできた結果です。

教養があったからこそ旧習を疑い、実証主義的な視点に立ち、自ら確かめるという行動に移せます。

新たな考えを自分の中に宿し、また強くしていくことができたと言えるでしょう。

そして、学問で身を立てることを国民に促し、思想面で近代化をリードする存在になったのです。

 

✔変革を起こすには、常識を疑うことから始まる。常識を疑う視点は教養がもたらす。

✔教養が人格形成に大きな影響を及ぼす。

 

世界のエリートが教養を学ぶ理由

日本企業の幹部クラスは、世界のトップと語り合えるだけの教養がないと指摘されることがあります。

自分の会社のこと以外は、よくわからないという人が多いようです。

そのため、芸術や思想、歴史、文学などを「知らなければならない」と考えられることも増えています。

 

しかし、「国際社会で話についていくために知っておきたい」という目的では、いつまでたっても役に立つことはないでしょう。

知識だけあっても、自分の考えを堂々と語ることはできません。

 

教養を学ぶ理由は、知識をひけらかすためでも、話についていくためでもありません。

物事を判断する、自分の軸を確固たるものにするため、そして、他の考え方を受け入れるために学びます。

正解のないこれからの時代には、今まで以上に必要な要素です。

 

教養によって強化された判断軸、信念があるからこそ、世界の様々な出来事について堂々と情熱的なコメントができます。

自分の使命感にも直結するものです。

世の中のため、社会のためという大きな視野で考えるために役立つ。

教養とは、そういったものであるからこそ、話題になって然るべきなのです。

 

✔自分の判断軸を強化し、視野を広げるために必要だからこそ教養は学ばれ、話題にされる。

✔高尚な趣味として語り合っているわけではない。

何から始めていいのかわからない人へ

教養の身につけ方とは?

何よりもまずは、本を読むことです。

後にも触れますが、自分の興味関心がある分野、小説からでもよいと思います。

その本から得た学びを、他の人に自信を持って説明できるようになるつもりで読むことがポイントです。

他人に説明できるというレベルで初めて、自分の教養になったと認識するべきでしょう。

 

いきなり教室に通ったり、専門書を探したり、資格を取ったりする必要はありません。

入門書のようなもので十分です。

「会社の財務状態を知るためには会計が必要だ、会計の基本といえば簿記だ、簿記の資格を取ろう」、となる必要はありません。

時間がかかる上に、まず続きません。

「決算書の読み方」のような本で十分です。

 

「思想や哲学が人格を作る上で重要だから、まずニーチェを読んでみよう!」

これもまず続きません。

様々な哲学者の考え方をかいつまんで簡潔に説明してくれているような本を探して読んでみる方が無理がありません。

 

なお、美術やクラシック音楽などの芸術に触れることは、教養を養う上でも創造性を発揮する上でも大変有効だとされています。

私自身、実践して得た感覚ではありませんので強くお勧めすることはできませんが、現代アートなどに興味を持ち始めて鑑賞するようにしているここ数年です。

 

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人生は人生から学ぶ

何から始めたらよいのか、とっかかりがほしい」という人は、歴史、偉人の伝記、思想の類がお勧めです。

人の生き方に直結しているからです。

人生は人生から学べばよいというわけです。

必ず自分の人生を考えるのに通じるものがあります。

 

歴史には、多くの成功、失敗の事例がつまっており、人生の教訓になる要素を見つけることができます。

多くの成功者は、歴史から学んでいます。

伝記や思想にしても、先人が、様々な修練や体験の中で考えてきたことを知ることができるため、今まで考えてこなかったような重要な視点に気づくことも珍しくありません。

役に立つ考え方の「枠組み」を手に入れられるというイメージです。

 

特定の時代や人物において、興味の対象がないという人や、そもそも歴史に苦手意識があるという人は、対象を絞った本ではなく、数人の登場人物を扱っているものを選ぶとよいでしょう。

例えば、歴史上のリーダーを数人とりあげて、そこから学べるポイントを解説する本などは入りやすいと思います。

史実が長く連なっている本に抵抗を感じれば、まずはこのような本がオススメです。

 

重要なのは史実を全て覚えることではなく、そこからどう学びを得るか、自分の人生と照らし合わせて考えるかです。

史実をいくら暗記していても、それは知識に過ぎません。

教養は、人としての成長に繋がるものです。

自分の人生に活かしてこそ意味があるということを繰り返し強調します。

 

自分の生き方を考えてみる

かっこよく見えそう、知的に見えそうな「THE・教養」を探そうとする必要はありません。

もちろん、とにかく知的に見せたいということが何より重要な人はそれでもよいのですが、継続的に教養を身につけていくためには、自分の歩みたい生き方や興味関心を考えて、それに近いところから始める方が無理がありません。

 

こうなりたいと思うような人の本を読んでみて、その人が習慣にしていることや、やっていることなどを学んでみるというのもよいでしょう。

私の場合の一例ですが、稲盛和夫さん→中村天風さん→瞑想→仏教のような流れで興味関心が拡大していきました。

これは、興味関心がうまく拡大した例で、これらのテーマについても本ブログで取り扱っています。

もちろん、途中で興味がなくなるものもたくさんありましたが、まずは自分がこうなりたいと思う人からヒントを得る方法はオススメです。

 

教養を身につけるのに遅いということはない!

教養を身につけるには、本当に興味関心があって、意欲があるときが一番です。

もちろん、子供の頃に身につけた教養というのは、非常に強いことに異論はありません。

何でも吸収する時ですから、多少やる気がなくても、効率が良いのです。

 

一方、ほとんどの場合、大人になってからの方が、教養を身につけたいという意欲や目的意識はより明確になります。

周辺知識や経験も大人の方が多いわけですから、思考量も大人になってからの方が多くなります。

感覚的に身につくものについては、子供にはかないませんが、それでも教養を身につけるのに遅すぎるということはありません。

まとめ

教養を身につけることの意味は、自分の人格を形成するのに役立つこと、そして自分の人生を、より望ましい方向へと導くための大きな力となることです。

世の中の動きを理解したり、自分なりの考え方を構築するには、自分が専門に学んできたことや、現在就いている仕事の知識、ノウハウだけでは対応できません。

教養が多いほど、世の中の様々なことを深く考えることが可能になります。

 

重要なのは、そこから新たな考えに発展させることができたり、他の教養と結びつけて考えたり、判断できたりすることです。

また、変化の時代と言われている現代において、変化に対応すること、また自ら変革を起こすことは大変重要なのは明らかです。

変革を起こすには、現状のやり方や常識を疑うことが必要ですが、変えるべき常識を考えたり判断したりするのは誰でもできることではありません。

その力をもたらすのも、多様な分野における教養あってのことなのです。

 

教養を身につけるのに遅すぎることはありません。

自分の興味関心のある分野、もしくは尊敬する人物や偉人の本から学ぶことをオススメします。

仕事とは関係がない分野であっても、教養は、人格を作る上で大きな影響を及ぼすということを認識しておくべきです。

 

最後になりますが、繰り返し「自分の人生を生きるための教養」という意義を強調したいと思います。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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