こんにちは!Jimmyです。
自分を振り返る時期というのは人それぞれですが、現在地を確認することは大切です。
週毎、月毎、四半期ごと、盆暮れ正月、長期休暇などで区切って、定期的に振り返っている人も多いでしょう。
ただ、何を振り返っているのかが重要です。
どれだけスキルアップをしたか、仕事で成果を出したか、どれだけ稼いだか、勉強がどれだけ進んだか。
このあたりは、当然のように意識的にやる人が多いでしょう。
組織が、振り返るための色々なシートを用意してくれることもあると思います。
今回お伝えするのは、スキルや成果などの振り返りではありません。
必須であるのに、振り返られることが少なくなっていると思われる3つのことを再提起します。
それぞれの項目で、どんな行動ができたか、理想、目標と結果を振り返ることが必要です。
目標がなかった場合は、次の振り返りのときのために新たに目標を立てます。
信念発揮・爆発度
振り返ること
課されたことばかりを振り返ってもあまりおもしろくはありません。
やらされたことの振り返りをやらされるわけですから、おもしろいはずはないのです。
そんな習慣ばかりが身についていれば、自分の本来の意思に基づいた目標設定、するべき大事なことを忘れてしまいます。
私も、振り返りと言えば、会社の「〇〇人事シート」のような定型書式でしかなかった時期があります。
注力してやる類のものではありませんでした。
組織で決められている以上は、お作法通りにやることも必要になるでしょう。
それでも、自分の信念に基づいた行動指針、あるべき自分像にどれだけ近づいたかという視点で振り返ることにこそ、大きな意味があります。
本当に達成したいこととして、たとえば独立を考えている人であれば、その進捗を考えるのは当然のことで、わかりやすいと思います。
ただ、それ以外にも、日々の自分自身の行動も振り返る対象となります。
これらの指針に合致している行動は一日のうち、あるいは一週間、一ヶ月、一年のうちどれくらいあったかを考えてみてください。
一週間を振り返ったときに、平日はやりたくもない仕事を、多少の意思決定はあるにせよ、ただこなしているだけ。
まわりの空気を読みながら残業し、早く家に帰れない。
週末は、何もする気が起きない、テレビを見たりして惰性で過ごす。
そしてまた平日が始まる。
極端ですが、このような一週間の場合、自分の信念発揮・爆発度はゼロとなります。
爆発度と書いているのは、この数値が高くなっているような人は、爆発するかのように、個性や生き方が際立ち輝きを放って見えるからです。
5%もないと思えば、それを10%にする努力が必要です。
このパーセンテージは感覚的なものではありますが、そこに意識を向けることが重要な意味を持ちます。
そこにこそ、幸福感のある自分の人生を歩くためのカギがあります。
本当に、所属している組織での目標が、目指すべき自分像に通ずると思えるのなら文句なしです。
そうでないのなら、前向きに自分の真のやるべきことを考え続けたほうがよいでしょう。
次に向けての目標の立て方
振り返ったときに、あまり目標など考えてこなかったという場合もあるでしょう。
その場合は、次の振り返りに向けて、必ず具体的なあるべき姿、行動指針を自分なりに考えます。
いきなり、すらすらできることはありませんが、自分のできる範囲で考えます。
所属している組織のことは一旦置いておいて、一人の人間として、本来何をするべきなのか、
すぐにそれができる状況になければ、それに近づくために何ができるのか。
- 自分が独立するための事業計画を立てて、見てもらう。
- 忙しくても、課せられたこと以外で、自分がやりたい仕事を1時間はする。
- 地域貢献活動への関与を増やし、自分のスキルを活かした地域PJを発足させる。
- 家族との時間を週末は必ず確保して、家庭を育む。
- このまま、今の会社にいてよいのか見極める。
これらの目標に対して、アクションを描いていけば完成です。
優先順位はあとで調整するとして、自分がやるべきと思ったことを制約を設けず、正直に描いていくことが重要だと思います。
これらを考える過程自体、自分の信念を見つける、確固たるものにするための過程でもあります。
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人間性の成長度
振り返ること
これについても、あまり振り返って考えられることがないテーマかと思います。
人間性として、どう成長したかという視点です。
人格、器の大きさと解釈してもよいでしょう。
これは、会社のお作法シートには出てきませんが、お作法よりも大事な振り返りです。
そして振り返る方法は至って簡単。
以下のようなことが、どれだけあったかということです。
プラス事例
- 怒りや不安がこみ上げる場面で、感情的にならずに対処できたか?
- 無償で人の役に立ったか?
- 周りにいる人から感謝されたか、喜んでもらえたか?
- 立場の強くない人に、親切にしているか。
- 損得勘定を超えて正しい行動が実践できたか?
そうではなかった言動も振り返ります。
マイナス事例
- 追い込まれるとパニックになり、周りが見えずに取り乱す。
- 金銭的な契約や履行義務がないなら、敢えて役に立つような行動をしない。
- 成果は上げたものの、他人と軋轢が生じたり、禍根を残した。(気持ちの良い案件ではなかった)
- 立場の強い人にだけ気を使い、弱い人には権威で押し通りたり、横柄になったりする。
- 判断基準が損得勘定だけで動いた。
人間ですから、どちらもあるのが当然ですが、プラス事例はマイナス事例に比べれば、かなり少ないのではないかと思います。
(そういうふうに動かざるをえないからこその資本主義)
ただ、仕事や数値面の成果は上々でも、プラス事例がほとんどないのでは、行動指針を少し考え直す必要がありそうです。
次に向けての目標の立て方
人間性を成長させる基本は、「〜にもかかわらず」の精神です。
- 大変困難な状況にもかかわらず
- 何の得もない(ように見える)にもかかわらず
- やらなくてもよいにもかかわらず
- 自分の時間を使うのにもかかわらず
このような行動ができれば、上記のプラス事例に近づけるでしょう。
結果や数値だけに目が行くと、損得勘定で判断することが多くなり、このような「にもかかわらず」の行動はなかなかできません。
結果だけではなくプロセスに目を向ける必要があり、視点を変えるチャンスでもあります。
一日、一週間の終りなどに振り返ったとき、最近ピリピリしている、雰囲気も悪い、人間関係も一層疲れると感じたとしたら、
「にもかかわらず」の行動が枯渇しているのかもしれません。
そう考えた次の日にでも、小さなことでもいいので、意識して試してみる価値はあると思います。
普段から、自分の利益ばかりを考え、ずる賢く、損得勘定だけで動いているような人は、せっかく親切なこと、善行をしても、裏になにかあると勘ぐられてしまうと思いますが、それも自分がまいた種。
そんな状況とは早く決別することができれば、一段上の人間関係に近づくのではないかと思います。
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感謝度
振り返ること
自分が他人に対して、出来事に対して、そして現実に対して感謝したこと、していることを振り返ります。
忘れてしまうこともあるため、できるだけ毎日振り返るべきでしょう。
これまでの2つとは違い、短時間かつ簡単にできます。
寝る前にでも、ふと考えれば事足ります。
もし、一つも感謝することがない一日だった、そんな気分にはなれないという場合は、視点を変えて考える必要がありそうです。
ジュースをおごってくれたり、ガムをくれたり、資料作りを手伝ってくれたり、怒られているところをかばってくれたり。
そのような「give」してもらったことばかりである必要はありません。
当たり前にいてくれる家族に対して、友人に対してでもけっこう。
美味しい食事に対してでもけっこう。
温かい布団で寝られることに対してでもけっこう。
日常のことであれば、意外と多くのことに「ありがたい」と思えるものです。
「そんな、悟りに達した和尚みたいなことを言って・・・私はまだ若いんだけど・・・」
と思われるかもしれませんが、年齢などは関係ありません。
(実際に和尚さんも仰っていますが)
悟りも関係ありません。
とても簡単です。
そして、実際に習慣にしてみると、間違いなく気持ちは前向きになります。
次に向けての目標の立て方
感謝度を上げる場合は、目標の立て方と言うほどのたいそうなものはありません。
感謝が足りなかったと思えば、もっと感謝することを見つけようと決めます。
実際には、日常で遭遇するあらゆる出来事の瞬間瞬間に、感謝を思い出すことは難しいかもしれません。
それができれば、ぐっと良い習慣に近づきます。
最初は、あまり心がこもっていない状態、半ば強制的に思ってみるといった形でもよいと思います。
そのうち、習慣になれば、自然と感謝が湧くようになり、好循環に入ります。
もし、いつまで経ってもそんな心境になれない、やさくれている心を感じるのであれば、それは今いる環境を変えるサインなのかもしれません。
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まとめ
業績、成果、スキル、資格、数字、
このような振り返りをする機会には事欠かない人が多いと思います。
何より強制的にさせられることも少なくないでしょう。
しかし、本来それ以前に振り返るべき項目が、かなり疎かにされているという現状があります。
振り返る時期は人それぞれですが、どんなペースであっても必ず振り返るべきことを今回は3つ紹介しました。
- 自分の信念の発揮度・爆発度
- 人間性の成長度
- 感謝度
これらを振り返ることがないと、人生のどこかで、物足りない、うまくいかない、迷うようなことが増えるように思います。
本ブログではたびたび、自己喪失、人生迷子という言葉を使っていますが、そのような人が後をたたない現状を踏まえ、
自分を振り返る際に必要な項目として捉え直すことをお勧めします。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容に関連する以下の記事も参考にしてみてください。
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