パラダイムシフトとは世代交代だ!取り残される側にならないための考え方

こんにちは!Jimmyです。

前回、「忖度文化を脱却しよう」という記事を書きました。

忖度文化が、正しい目的意識を持つことを阻害しています。

そんな中、まさに今パラダイムシフトが起きているという話をしました。

今回は、パラダイムシフトが意味する変化の重要性と、

その変化に取り残されないために持つべき考え方を紹介します。

 

前の記事:忖度文化を否定しよう!

 

パラダイムシフトによる変化の重要性

パラダイムシフトに相当する日本語がなく、しかも非常に便利な言葉であるため、

今では変化を促す多くの場面で「パラダイムシフト」という言葉が使われるようになりました。

本来の使われ方と意味するところをはじめに確認します。

 

パラダイムシフトの意味

パラダイムシフトは、アメリカの哲学者、科学者であるトーマス・クーン(1922〜1996年)によって提唱された概念です。

本来は、科学の分野において使用される言葉だったようです。

 

パラダイムの定義は以下のようになっています。

一般に認められた科学的業績で、一時期の間、専門家に対して問い方や答え方のモデルを与えるもの。

 

小難しい定義づけがなされていますが、

「ある時代において、当たり前とされる科学の考え方」というような意味になるでしょう。

 

これが拡大解釈されて、現在では、

ある時代において、当たり前とされる概念、考え方にまで適用されています。

(大ベストセラー本である「7つの習慣」でもそのような意味で使われています。)

 

注目すべきは、異なる新旧のパラダイムは、決して交わることがないということです。

二つを比較して優劣をつける共通基準がない、

共通の物差しで考えることもできないということです。

 

そのため、パラダイムシフトは、ある一人の天才が、今までの考え方に異論を唱え、

完璧な理論をみんなに説明して、皆一斉に納得するようなものではないということです。

 

パラダイムシフトは世代交代

共通の基準がないのであればどうやってパラダイムシフトが起きるのか?

今までのパラダイムが、別のパラダイムにより取って代わられるのは、

世代交代しかあり得ないというのが提唱者クーンの考えです。

 

つまり、旧パラダイムを信じている人に、いくら新しいパラダイムを説いても受け入れられることはない。

新しいパラダイムを信じる若い人が増える、

そして、旧パラダイムを信じる人が減ってこの世から去っていけば、自然と新パラダイムが定着するということです。

侃侃諤諤の議論の末に定着するわけでもないのですね。

 

天動説から地動説へのパラダイムシフト

パラダイムシフトの例として、天動説から地動説へのシフトがあげられます。

コペルニクスが提唱して、一気に科学者たちの認識を覆したわけではなく、

完全に地動説が定着したのは、コペルニクスの死後100年以上経ってからでした。

 

天動説を唱える科学者たちは、地動説を否定し続けました。

受け入れられなかったという方が正しいかもしれません。

結局、新しい世代が生まれ、

「これって、地動説の方が正しいよね」

という人が増えて、研究が進められていく過程で定着していったようです。

 

他のパラダイムも(ニュートンの万有引力等)同様です。

定着するまでに半世紀以上かかったことがわかっています。

パラダイムシフトは非常に長い時間がかかるものであることがわかります。

 

iPhoneはパラダイムシフトではない?

半世紀単位の長い時間を要するパラダイムシフト。

それだけの長期スパンで起こる変化であるという認識を持って考えると、

私たちの身近に起きているイノベーションによる変化も、多くはパラダイムシフトとは呼べないのかもしれません。

 

人の価値観や利便性、ライフスタイルを劇的に変化させるようなものは、確かに強烈なインパクトをもたらします。

一方で、少なくとも、割と多くの人がすんなりシフトできたことも事実です。

スマートフォンは、発売から数年後には、ガラケーを圧倒するようになっていました。

 

日本におけるパラダイムシフトはどう考える?

日本におけるパラダイムシフトとして、よくあげられるのが、

①明治維新による、富国強兵、近代化路線への切り替え。そして

②第二次世界対戦終結に伴う、戦後体制への移行です。

 

いずれも、50年、100年単位の移行期間はなく、かなりの短期間で、旧来の考え方を一掃しましたが、

明らかに強制的な力によるシフトだったと言えるでしょう。

そのため、パラダイムシフトが短期間で終わった特異な例であると考えます。

 

明治維新は、欧米列強の脅威が背景にあり、若い志士たちにより新政府が樹立され、旧勢力にとって代わりました。

事実、断髪令に反対して数万人規模の一揆が発生していたようですが、国家レベルで抑え込んでいったわけです。

戦後体制に至っては、アメリカGHQの主導でしたから、有無も言わさず、変わるしかなかったということです。

 

いずれのケースも、世代が変われば、当たり前のこととして新パラダイムを受け入れました。

 

今起きているパラダイムシフト

パラダイムシフト

パラダイムシフトは、世代交代を伴う長いスパンでの変化であること。

そして、明治維新や戦後体制への移行のような強制的なシフトを伴わない前提に立って、

今の時代、どんなパラダイムシフトが起ころうとしているのかを考えます。

 

長い時間軸で蔓延る忖度文化

パラダイムシフトは、半世紀レベルの長いスパンの変化である。

そう考えると、日本で長い間当たり前とされてきた考え方で、しかも世代間で多くの異論が出ている問題に気づきます。

それが、一言で言うと、「正しい目的意識のあり方」です。

 

複雑化する組織において、個人としてのあり方を考えず、こびへつらうことを主眼におく忖度文化により、正しい目的意識が設定できなくなっているという問題が発生しています。

 

結果、生き方迷子が大量発生し、組織の方針を金科玉条にして、お金を求めてさまよっているだけの人生に幸福感を感じられないということになります。

 

なお、今回も「忖度」とは、本来の意味ではなく、立場や地位が上の人間におべっかを使うという流行語大賞のときの意味合いで使っています。

 

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お金を稼ぐよりも前に大事なやるべきことがある!大多数が知らない考え方

 

バブル全盛期までの隆盛と陰り

背景を少し補足します。

官僚的組織と細分化され過ぎた体制組織。

そんな中で働くことは、すなわち歯車の中の歯車になるということは避けて通れません。

つまり、周りに合わせること、規則や方針にがんじがらめになることが不可欠になります。

当然視野は狭くなります。

 

明治時代に官僚制度ができ、第二次大戦時には、明らかに忖度文化が形成されていました。

戦後も変わることなく、高度経済成長期にはさらに組織が巨大化し、指示待ち人間、横並び人間が大量生産されました。

経営する側、官庁であれば上級官僚も、その方が都合がよく、そんな人材を求めました。

上意下達、年功序列体制が根づきました。

 

自分の意見ではなく、いかに上の意向を汲むことができるか、という視点で、物事を考え、忖度文化に花を咲かせました。

こうなると、人が持つ目的意識は、いかに、組織の中でうまく振る舞うか、評価と役職を得るかという内向きなものになります。

 

しかし、バブル崩壊後くらいから、この文化をおかしいと思う人が増えてきました。

バブル崩壊から30年、この伝統的な日本型組織に警鐘を鳴らす人は多くなり続けています。

 

昔は理にかなっていた忖度文化

歯車の一員としての忖度文化が隆盛を極めて、その時代の当たり前、つまり一つのパラダイムが形成されました。

その時代にうまくいっていた事実がありますので、このパラダイム形成は不思議ではありません。

個を抑制した歯車となって、上の指示に従い、上を見て忖度していれば、評価された時代です。

 

おまけに高度経済成長期などは、会社がライフイベントを丸抱えで面倒見てくれたので、安泰も安泰だったのです。

上司が嫌な奴でも、我慢していれば、それなりの地位と、豊さ、生活が約束されていたのです。

それが喜びや幸せの源泉になっていたと思われます。

そんな時代の流れのまま、今でも忖度文化に身を寄せている人が多くいるのが現状です。

 

今理にかなっている自分発進の考え方

一昔前は、よく機能し、理にかなった考え方であった忖度文化。

しかし、今の時代、新たな問題が発生しています。

結果的に、旧来型の日本企業の多くは競争力を失いました。

経済的な視点での分析は省きますが、一言で言うと、「もううまくいっていない」組織なのです。

 

日本の官僚の忖度文化も、世界から蔑まれている始末です。

東日本大震災やコロナ問題の官僚の動きは多くの批判を集めました。

目的意識が、明らかに組織の内側に向いていて違和感を覚えた人もいるのではないでしょうか。

昔は機能して、しかも一部は称賛すら得ていた体制に綻びが生じているのは明らかです。

 

技術革新の波も激しく、変化が至るところで起きている時代になっています。

今後はもっと予測できない、正解のない、創造性、多様性の時代とも言われています。

AIの進化も当然関係してきます。

それに合わせて、今までのやり方から脱却し、すでに少なくない人や組織が新たなパラダイムを実践しています。

 

他の人や、大多数の価値観にしがみつくような忖度文化から、自分のあり方と人生を追求していく自分発進の文化へのパラダイムシフトと言えるでしょう。

 

すでに、バブル崩壊を起点とすると、30年ほど経過しています。

あと20年から30年もすれば、完全に忖度文化から自分発進の文化へと切り替わるのではないかと思います。

 

以下一例です。

  • 年功序列の上下関係よりフラットで目的達成型の組織編成
  • 価格・品質よりストーリーと使命感
  • 世間の常識よりも個人の信念
  • 画一性よりオリジナリティー
  • 知識よりも考え方
  • 金の成る木を探すよりも社会課題を探す
  • 儲かる投資から、応援したい・社会的意義のある投資

 

忖度文化の、歯車体制では、出てこない発想です。

 

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自分発進で考える力について、詳細はこちらをご覧ください。

人生が計画通りにならない時代に必要な「自分発進」で考える力

 

交わらない新旧の主張

文字で読んでいるだけでは、イメージしにくい部分もあるでしょう。

特に、パラダイム間で、交わることがない、優劣を判断する基準がないと言われてもピンとこないかもしれません。

私も、最初に聞いたときそう思いました。

 

しかし、よくよく考えてみると、確かに交わらないと納得することが多くあります。

歯車としての視点しか持てず、忖度文化にどっぷり浸かった人と、いくら話しても噛み合わないことが多いのです。

もちろん、相手方も私のことをそう思っていたでしょう。

 

目的意識の設定方法が明らかに違うので、違うゴールを見据えていることになります。

そうなれば、「これは全然意味がない」と主張しても、相手方にとっては「意味がある」ということが頻発するのです。

 

変化に取り残されないための考え方

パラダイムシフト

都合の良い伝統の捉え方を疑う

旧パラダイムを信じている人は、たびたび、その正統性を伝統的な習慣を引き合いに話します。

伝統や、古くからの習慣、日本人古来のアイデンティティなどと言われると、ひるんでしまいそうですが、

都合よく伝統の一部分だけをとらえていることも珍しくありません。

 

忖度文化で考えます。

日本には、昔から上の人の言うことを聞く、上下関係をしっかり守るという文化がある。

上の人の話をよく聞き、言われなくてもあうんの呼吸で対応できる、同じ釜の飯を食ったからできること。

理不尽なことがあっても我慢ができる、忍耐を知っている、

それが日本人の美徳であり、強みではないか!

何でも、新しいことを取り入れればよいというものではない!

 

一見、まともなことを言っているようですが、本当にそれが日本のアイデンティティとは思えません。

 

上の言ったことに黙って従うことがよしとされた時代も江戸時代などで見られたようですが、

実は、言うべきことは、はっきりと言っていた時代の方が長かったと言われています。

 

例えば、江戸時代と同じく、封建社会である戦国時代でも、上の人に対して意見を言う人は少なくありませんでした。

下手すれば処刑されそうな時代というイメージかもしれませんが、

武田信玄にも、徳川家康にも、正直に意見を進言する家臣がいましたし、それを受け入れる器量が名将にはありました。

 

家康に諌言する家臣

記録として残っている中で、一つ例をあげます。

家康が、戦の帰りに見つけて、わざわざ持ち帰らせて設置を命じた釜茹で用の釜(罪人を罰するときに使用する釜)を、

家康の許可なく、独断で破壊してしまった家臣がいました。

もちろん、それを知った家康は怒って、家臣を呼びつけますが、家臣は厳しい口調で、こう言い放ちます。

 

「釜茹での刑などは、悪政をするダメな武将が、権力誇示と見せしめのために使うものであって、家康ともあろう人が、釜を必要とするような悪い政治をする人になるつもりか!」

 

家康は謝って、素直に反省したようです。

 

むしろ、下からの諌言を重要視する教えは昔からあり、イエスマンばかりを並べていては組織としてはすぐに滅びることの方が、歴史の常です。

 

同じように、昔からの習慣や、正統性を主張されても、それが本当なのか、鵜呑みにせずに考えてみることが大切です。

意外と日本人の中でも知られていない、伝統もあるものです。

 

初心を振り返る

パラダイムシフトは、若い人、その分野における経験が浅い人から始まると、トーマス・クーンは言っています。

若い人、経験が浅い人ほど、今までの常識に囚われることなく、物事をみることができます。

 

例えば、会社や組織に入ったばかりの頃は、

会社で行われていることに疑問を感じて、何でこんなことやっているのだろう、不思議だと思った経験は誰にでもあるはずです。

 

しかし、それを受け入れて、従っているうちに、いつの間にか当たり前のことになってしまうものです。

若い時、経験が浅い時に強く思った疑問やおかしなことは、意外と本質をついていることも珍しくありません。

初心を振り返ってみることはその意味で、大変重要であると言えます。

また、そのような立場にある若い人に、定期的に話を聞いてみることも効果的でしょう。

 

人は環境に慣れるということを忘れない

自分は、常に変化を受け入れられる。

時代に乗り遅れないようにアンテナを立てていると自負している人でも注意が必要です。

いくら自分がそう思っていても、もし同じ組織に長い時間所属していれば、必ずその組織の慣習が染みつきます。

 

私も、銀行員を12年ほど経験しました。

銀行員の旧態依然とした考え方に当初より疑問を持ち、また嫌悪感すら感じていましたが、

それでも、振り返ってみると染まっている自分もいたのです。

 

意識して、外部のコミュニティや人脈との接点を増やし、会社の外部での目線を確保しておくべきでしょう。

意識しないと、旧態依然とした考え方から抜け出せなくなります。

 

最後に

今、旧態依然とした忖度文化をよしとしている人の多くは、自分はそんなに悪い文化に染まっていない、

パラダイムシフトに置いていかれることはないと思っている人も少なくないでしょう。

 

忖度文化と一言でまとめていますが、自分自身のあり方や生き方を組織の価値観に任せ、

組織の中だけを見てさまよっている人には、自分発進の人生設計は簡単にできるものではありません。

 

パラダイムシフトは、長い時間軸の中で進められていくものであると提唱者のトーマス・クーンは言っています。

そういった長いスパンでの変化を考えると、バブル崩壊後くらいから、徐々に広がりだした自分発進の生き方、多様な生き方が、現在も広がりを見せていると考えることができます。

明らかに、旧来の忖度文化による弊害が大きくなっているからです。

 

重要な事実は、日本の官僚組織にせよ、大企業組織にせよ、伝統的な大組織ほど、従来のパラダイムにしがみつき、新しい変化を否定する傾向にあるということです。

 

バブル崩壊から30年ほど経過しています。

あと20年も経てば、年次を軸とした年功序列の終身雇用的な組織も、縦長な組織もほとんどなくなっているのではないかと予想します。

今20代の人であれば、働き盛りの40代にはそのようになっていてもおかしくありません。

組織に身を任せ、歯車として忖度文化に追従していては危険です。

 

パラダイムシフトという世代交代で、取り残される側の残念な結果にならないように、自分の生き方を今一度考えてみるべきではないでしょうか。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

今回の記事に関連する、自分発進の人生設計について、大切なことを以下の記事に書いておりますので是非参考にしてみてください。

 

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