飲み会に関するアンケート結果に疑問
こんにちは!Jimmyです。
会社の飲み会が多くて困っていませんか?(コロナ禍前の記事につき)
特に人数が多い職場で働いている人は、様々な理由によって、会社の人と飲みに行く機会が多いのではないでしょうか。
今回は、不思議と会社の飲み会が成立してしまう理由を紹介します。
巷のアンケート調査によると、飲み会に積極的に行きたい人と行きたくない人の割合は概ね50:50であるという結果があります。
本当にそうなのでしょうか?
この結果を見て疑問に思いました。
私が12年近く過ごした銀行員時代を振り返ると、現実は違うように思えるのです。
このようなアンケートには、頻度や飲み会の種別が明確ではないため、回答者の印象により、それぞれ違った飲み会を思い浮かべているのではないかと思います。
普段、プライベートの飲み会が無ければ、年に1回や2回の部門全体の飲み会などを思い浮かべる人もいるでしょう。
毎週のように、先輩に誘われて行く飲み会を想像する人もいると思われます。
歓送迎会のようなイベントを思い浮かべる人もいるかもしれません。
今回は、定例的でどちらかというとオフィシャルな飲み会は、対象外とします。
頻度もあまり高くなく、基本的には行事という意味合いが強いと思われるからです。
今回考えるのは、本来選択自由なプライベートの飲み会です。
残業の終わりに声をかけられたり、何かにかこつけて誰かが企画した飲み会などです。
統計としてはいささか不十分であり、偏りがあることは承知の上で、私が振り返る、会社の飲み会の実態を書いていきたいと思います。
会社の飲み会は圧倒的に消極派多数
会社の飲み会が成立する過程は本当に不思議です。
日本人独特のものを感じさせます。
私は銀行員時代、多くの先輩、後輩、同期問わず、この質問をぶつけてきました。
「今日の会社の飲み会、行きたい?」
「なんで、会社の飲み会に行くの?」
今まで実際に聞いてきた結果をもとに、私は勝手に会社の飲み会に対するスタンスを、
「1:3:6の法則」と名付けています。
1割は飲み会に積極的に行きたい、飲み会に行きたい人です。
3割は中立派で、特に行きたいという訳ではないものの、誘われたら、「じゃあ、行きましょうか」となるタイプ。
6割は行きたくないと思っている人です。
当然、その日の状況や体調などにより、毎回どの分類に属するかは変わることがありますが、全体としては、大方このような人数比になると思います。
ご自身の職場を思い浮かべて考えてみてください。
なぜ会社の飲み会が成立するのか?
飲み会に行きたい人は全体の1割。
これなら飲み会は基本的に不成立になるか、ごく一部の好きな人だけで行けばよい、という結果に見えます。
しかし、現実には多くの人が飲み会に参加することになります。
そして、なぜか盛り上がります。
問題は、本当は行きたくないと考える6割の人たちです。
この6割のうちほとんどは、空気を読んだり、自分を無理やり納得させたりして、結果的に行く人たちです。
しかも、あたかも積極的に参加しているように繕い、楽しそうに振る舞います。
行きたくないという自分の意見を貫いて、誘われても行かない人は、ごく少数であり、全体の1割未満ではないかと思います。
基本的に、会社の飲み会は好きではなかった私も、時には中立派になることもあります。
普段一緒に飲まない人から声をかけられたりしたときなど、「たまには行こうかな」となります。
先輩が企画した飲み会を、毎回断ることもできなかったという事実もあります。
行きたくなくても、結果的に、参加表明をしてしまう気持ちは大変理解できます。
行くからには、少しでも楽しむ気持ちで行った方がよいに決まっています。
お酒も飲みますし、自分のテンションを高くもっていくことはさほど難しいことではありません。
そのような事情もあり、飲み会が白けた場になることは少ないはずです。
行きたくない飲み会に参加する人に対して、なぜ行くのか聞いてみると、こんな回答をする人が少なくありません。
✅「ためになる話を聞けたり、関係が良くなったり、プラスになることがあると自分に言い聞かせている。」
✅「先輩に誘われたら、行くのがサラリーマンである。」
✅「たまには行かないと、関係を悪くしてしまう。」
こうして、誰かが言い出した飲み会に対して、結果的に行く人が多数を占めるということになります。
1割の誰かが言い出す。
3割の中立の人が同意する。
すると、残りの6割の人たちの中から、行きたくないけれど、上記の理由で参加表明する人が現れ、ずるずると続いていく。
これが、私が考える飲み会が成立する流れです。
会社の飲み会の小さなメリットが参加理由になってしまう
行きたくなくても、メリットがあれば、自分を納得させて行くという選択肢に行き着くこともあります。
会社の飲み会に行くことのメリットは何か。
以下のことが挙げられますが、本当に長い時間を費やすだけのメリットなのかよく考えてみる必要はあると思います。
何れにせよ、以下のような理由は一般的に言われていることです。
行きたくなくても行くという決断をする人の、後押しをする役割となっています。
①会社の人と関係を強化できる?
飲み会という時間を一緒に過ごすことで、コミュニケーションを取ることができ、仕事場での関係がスムーズになることがあります。
また、一体感を醸成できるということも考えられます。
年配の世代を中心に、今でも会社の飲み会の場でのコミュニケーションを重要視する人は多くいます。
笑顔で参加すれば、気に入ってもらえる可能性も高いでしょう。
②普段話せない悩みを相談できる?
お酒を飲んでいるときだからこそ話せる悩みもあります。
具体的な悩みがあるときなど、頼りになる先輩や上司と少人数で行けば、悩み相談に乗ってくれるかもしれません。
仕事中の時間を使うよりも、ゆっくりと話すことができます。
③自分のためになる話を聞ける?
先輩社員や上司の本音、苦労したことなど、自分に活かせる話が聞けるかもしれません。
また、仕事場では見られない、新たな一面を発見して、その人の良さを見直し、理解する機会になることもあります。
④ストレスを解消できる?
仕事のことは一旦忘れて、お酒の力で開放感を味わうことができます。
普段仏頂面で仕事している人でも、お酒の場では笑顔になれることも多くあります。
仕事で叱られたことに対するフォローもあるかもしれません。
そうなれば、気持ちは幾分か晴れやかになるでしょう。
会社の飲み会のデメリット
反対にデメリットも把握しておく必要があります。
①家族との時間が減る
奥さん、旦那さん、子供と過ごす時間を削ることになります。
仕事が忙しい上に、会社の飲み会の頻度も多いと、家庭が円満に回らないリスクもあります。
数日間、家族とまともに話していないという人も少なくありません。
家族から諦められてしまうケースも大変多いように感じます。
②趣味、自己啓発の時間を奪われる
一日の大半を仕事に費やした上、さらに会社の人たちとの飲み会となると、一日の全てを会社に使うことになります。
趣味や読書、自己啓発、会社以外のコミュニティへの参加のための時間を犠牲にすることになります。
お酒が入れば、帰ってから出来ることはほぼありません。
時には一人でじっくり考えたり、他の分野の人たちとの時間も確保しないと、あっという間に時間だけが過ぎていきます。
普段から意識しないと、ズルズルと流されることになります。
③体力を消費する
ゆっくりくつろげる時間を犠牲にしています。
飲み会は、体力もかなり消費します。
更に、一次会で終わらないこともあるため、断れない人にとっては注意が必要です。
午後7時から始まった飲み会が、帰ってきたら日付が変わっていたということは、よくあるパターンです。
翌日の体調にも影響します。
体は資本です。
健康的にもよくありません。
④ストレスが溜まる
酔っ払った人が説教を始めたり、同じ話を何度もしたり、意味のない会話ばかりをしたり、
聞いていると逆にストレスになることもあります。
こんな時は、時計を何度も見ながら、早く終わってほしいと願うばかりです。
圧倒的にデメリットが大きい!(と感じる)
私が今まで経験してきた感覚では、会社の飲み会に行くメリットとデメリットを比較して、圧倒的にデメリットが大きいと感じます。
何より、相当な時間と体力を費やすのに見合ったメリットがありません。
もっと大切なものはいくらでもあります。
メリットがあることも時にはありますが、週に何度も行くような会社の飲み会は、ほとんど有意義なものにはなりません。
だから、1:3:6の法則のように行きたくない人の方が圧倒的に多いのだと思います。
酔っ払ってどんな話をしたか、翌日覚えていないことも多々あります。
ほとんどの仕事の問題は職場で解決できるものですし、敢えて飲み会の場で話さなければならないことは滅多にありません。
最低限の参加ラインを見極めた上で、回数は極力減らすことが一番です。
会社の飲み会の断り方は、こちらをご覧ください。
家族を悲しませてまで行きたくない人は是非参考にしてください。
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自分の目指すべき姿を見失わないこと
今いる会社で、とにかく円満な人間関係を作っていくことを第一に考え、飲み会自体が本当に大好きで楽しみになっているのであれば、積極的に参加することの正当性はある程度あると思います。
しかし、そうでなければ、出来る限りその時間を他の有意義なことに費やしたほうが得策です。
先ほど記した、1:3:6の法則により、多くの人が参加に消極的です。
デメリットが大きいことを感じている人も多いでしょう。
それでも、結果的に参加してしまう人が多くなる”仕組み”になっているのが現状です。
流されやすい仕組みに対して、しっかりと自分の軸を持つことが必要です。
自分の目指す姿を見据え、それに向けた時間の使い方を考えるべきです。
その場の雰囲気や、断りづらさから、無理やり自分を騙して参加する飲み会に価値はありません。
全てを断り続けるのは難しいかもしれませんが、そのような意識を持っておくことは非常に大切だと思います。
流されない自分を持つことを、もっと多くの人が考える必要があると感じます。
以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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