傘の迷惑行為報道で感じた他人への「配慮」と「寛容」

傘の迷惑行為に関するイライラの声

こんにちは!Jimmyです。

雨が多い季節をどうお過ごしでしょうか?

ジメジメしていて、あまり気分がよい季節ではないかもしれません。

 

あるニュースで、傘の迷惑行為に関するイライラの声が寄せられており、共感を集めているようです。

傘の迷惑行為

・傘を横向きに(水平に)持って歩くことは、周りの人にとって危険。
・急に傘を開く。
・人の近くで水滴を落とそうとする。
・傘がびしょ濡れのまま電車に乗り込んでくる人がいる。
・傘をさしながら狭い道をすれ違うとき、全く避けようとしない。

 

自分にも思い当たるところがあります。

雨が降っていないときなどは、傘を閉じて、横向きにして持って歩いているように思います。

 

この、「横向きに持つ」ことに対して、イライラを募らせている人が多いようです。

確かに、大人が傘を横向きに持っていると、子供の目線くらいの高さになるのかもしれません。

自分ではあまり気にしていなかったことですが、小さな子供のいる人からすると、やめてほしい持ち方なのでしょう。

 

また、エスカレーターの下側にいる人にとっても危険になる場合があるようです。

これから気をつけようと思います。

不寛容社会

他人への配慮を重視する国民性

自宅から一歩外に出れば、そこは自分以外の人たちが行き交う場所です。

他人の迷惑を考えて行動するということは、小さい頃からよく言われてきた気がします。

 

もともと私は、気の大きな人間ではないため、外を歩いているときは周りに対して敏感であると自分では思っていました。

後ろから急いで歩いてくる音や自転車の音が聞こえたら、すぐに道の端に寄ります。

店の中の狭い通路などでも、自分が邪魔になっているのは早く気づくほうだと思います。

傘をさして人とすれ違うときも注意して当たらないようにしています。

しかし、傘をさしていない時の持ち方に関しては無警戒でした。

 

田舎育ちということもあるでしょう。

小さい頃に、人がたくさんいる街の中を一人で歩くような経験が無かったからなのかもしれません。

自分では全く悪気がなくても、もしかしたら誰かをイライラさせていたことがあったのかもしれません。

 

日本人は特に、このような「他人に迷惑をかけること」に関して大変敏感であると感じます。

多くの人が礼儀正しく、他人への配慮を意識しています。

 

日本人の国民性なのかもしれませんが、傘の持ち方、扱い方一つでも、これだけ共感が寄せられているのを見ると、改めてそう感じます。

寛容さを持たないと息苦しい社会になりかねない

配慮 寛容

社会で人が共存するために、他人への配慮は欠かせません。

その点、日本は諸外国に比べて、しっかり意識されており暮らしやすい国であると言えます。

 

しかし、最近では他人への配慮への意識が度を越してしまった結果、自分よがりな意見になってしまうことも多いように思います。

「もっと周りの人に配慮するべき、周りの人はこんなに迷惑しているのに何故気がつかないのか?」

 

先ほどの傘の迷惑行為に関する声では、このような感想が非常に多くありました。

これは言い換えれば、「もっと私に配慮するべき、私はこんなに迷惑しているのに何故気づかない?」と主張しているようにも聞こえます。

 

私自身、今回の傘の横持ちに関しては、迷惑をかけている側になっていた可能性があったことを初めて知りました。

つまり、誰しも気づかないうちに他人に迷惑をかけたり、イライラさせたりしている可能性はあるということです。

 

ある程度であれば、迷惑に感じるものの、「お互い様」という気持ちも持っていなければなりません。

「お互い様」の意識が無いと、寛容さに欠ける大変息苦しい社会になってしまうのではないかと思います。

 

自分にも他人に対しても、求める水準を高くして、社会全体がルールを守った住みやすい町にすることは理想的です。

しかし、実際には他人に対して寛容さが無いと、マイナス面だけを見てイライラ感が募り、接していて気持ちのよい人になることができません。

 

他人がちゃんとしないから自分がイライラしている、他人がルールを守れば自分も気持ちのよい人間になれるというのは、他力本願に聞こえます。

「お互い様」の意識を持っていれば、イライラを多少は抑えることもできるはずです。

 

今の日本は息苦しさを感じることも多々あるように思います。

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他人へ意見することへのハードルが上がっている

不寛容社会

一方、本当に危ないと思ったこと、すぐに改善してもらったほうがよいこともあると思います。

明らかなルール違反や、他人に被害を与えるようなケースです。

 

傘の例で言えば、実際に横持ち歩きの人の傘が子供の目に当たりそうになったのに、本人が気づいていないのであれば、一言、「危ないですよ」と本来言ってよいはずです。

 

イライラを募らせて、他の場所でぶちまけるよりも、直接伝えるべき相手がいるはずです。

神経質にならずに、一言さらっと伝えれば終わりのはずです。

しかし、そういう時でも、ほとんどの人は直接その場で意見することはありません。

正確には、意見をすることができません。

イライラだけが積もっていきます。

意見すれば、相手によっては逆上される危険があるからです。

 

寛容さ、つまり「お互い様」の意識が欠けていると、見ず知らずの他人から注意されるということを受け入れることができません。

別の見方をすれば、「知り合いでもない、”他人様”に意見するような偉そうなことは失礼だ、注意は上から目線になるからよくない」といった配慮が行き過ぎた結果、他人に意見を言うことへのハードルが上がりすぎたのかもしれません。

いずれにせよ、言い方が丁寧であっても、言われた方は腹を立ててしまうのです。

お互い様の心で寛容な社会へ

お互い様の心が無いと、「自分は見ず知らずの人に意見されるような人間ではない」という自尊心が大きくなります。

結果、今のように社会生活でイライラを募らせる人が増えているのだと思います。

 

私は子供の頃、よく見ず知らずの大人からも、知っている近所の大人からも、叱られたものです。

よくないことをしたからです。(なんでもないことで怒られたことも数知れずですが)

 

叱られることを不思議に思ったことはありませんでしたが、大人になってから見ず知らずの人に頭ごなしに言われれば、受け入れがたいことも想像できます。

おかしなプライドができてしまったものだと思います。

 

大人も、四六時中周りに注意を払っていることなど不可能です。

疲れていて周りが見えていなかった結果、すれ違うときに避けなかったのかもしれません。

仕事で重大なミスをして落ち込んでいて、傘が濡れたまま電車に乗り込んでいることに気が回らなかったのかもしれません。

 

立場が違えば、思うことも、置かれた環境も違うわけですから、自分の行動が他の誰かの気にさわることは、当然にあることです。

会社の地位や、組織での役職、年齢に関係なく、誰でも他人に迷惑をかけることはあります。

 

本来、傘のニュースなどニュースになるまでもなく、当事者同士で一言伝えて終わりであるべきです。

言う方も言われる方も、気難しく捉えすぎているのが現代社会に生きる人の特徴です。

 

お互い様の気持ちを心のどこかに持っておくことが、住みやすい日本に必要なのではないでしょうか。

以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 

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