「一目置かれる存在」と「変なやつ」は紙一重

こんにちは!Jimmyです。

「一目置かれる存在」と言えば、なんとも頼もしく、かっこいい響きがします。

なれるものなら、誰もがなりたいと思うものです。

 

このような人を表現するとき、「あの人は違う!」という言われ方をします。

もちろん、肯定的な意味が大きいと思います。

 

一方、他の人との違いに着目されているという意味では、「変なやつ」と評されている人も同じです。

異なることと言えば、評価が真逆に近いということでしょう。

一目置かれる存在は尊敬と高評価、「変なやつ」には多少の軽蔑と低評価。

 

しかし、評価や報酬といった、他者からの扱われ方という視点を除いて、実態の人として見ると、違いは本当に紙一重であるケースも多々あります。

つまり、両者は対極ではなく、限りなく近い位置にあると見ることもできます。

 

「変なやつ」になることを恐れず、自分の武器に注目できた人が、一目置かれる存在に最も近いのではないかと思います。

そういうわけで、今回言いたいことは、「変なやつになることを恐れず、違いを武器にしよう!」ということです。

 

なお、他者との違いを活かして、世の中に貢献しようという意欲がある前提の「変なやつ」です。

したがって、敢えて定義もしませんが、「危ない人」とは違います。

違いを武器にすることから始まる

「一目置かれる」というのは、評価、信頼、尊敬されているということです。

なぜ、一目置かれているかといえば、端的に言えば、周りと違うからです。

周りと同じような考え方、言動をしていれば、一目置かれる存在にはなり得ません。

 

周りと違う視点や考え方を持ち、それを貫いて努力したからこそ、やがてそれが武器になります。

その武器が、周りよりも優れた成果をもたらしたという流れです。

 

独自の視点を持った科学者が、新たな発明や理論をもたらすという例はわかりやすいと思います。

何かを分析、予測したりするのにも、周りと同じようなことしか言わないのでは、注目されることもないでしょう。

一目置かれるようなアナリスト、評論家は、独自の視点や考え方を必ず持っています。

スポーツ選手でも、独自の理論や方法で成果を出している人は数多く存在します。

人が1時間しかできないことを、3時間やるというのも立派な違いであり武器になります。

 

なぜ、他の人と違うやり方を貫けたかといえば、それだけこだわりや、強い思いがあるからでしょう。

 

一方、成果が出ているかどうかは、時流も運も関係します。

現在では、名画と評されるゴッホやゴーギャンの絵画も、本人たちが生きていた時代には、全く評価されませんでした。

天才科学者のニコラ・テスラも、晩年はマッド・サイエンティスト(狂った科学者)として酷評された時期もありました。

 

成果が出ていれば、一目置かれる存在になることができますが、成果が出ていなければ、「変なやつ」のレッテルを貼られる可能性が高くなります。

一目置かれる存在も、変なやつも、共通して言えるのは、違いを武器にしていることです。

違うからこそ魅力的にもややこしくも見える

一目置かれる

先ほども少し振れましたが、一目置かれる人は、違いを貫けるだけの、強い思いやこだわりを持っています。

そのため、その分野で一般的な人からすれば、「めんどくさい、近寄りがたい」人であることが、意外と多いものです。

 

悪い人だと言っているのではありません。

ただ、特定の分野におけるこだわりが強いほど、その話題となると癖も強いということです。

(関係のない分野の話題になれば、癖も感じられないことが多いと思います)

 

何気なく言った言葉に、すごく反応されたり、その発言の真意を追求されたり、たしなめられたり、

逆に、よくわからないツボにはまって喜ばれたり。

 

職場でも、同僚や上司から一目置かれている人ほど、めんどくさい人、近寄りがたい人が多いのではないでしょうか。

つまり、考え方によっては、言葉は悪いですが「すごくて変なやつ」なのです。

 

そのような人と接していて感じる、特徴的なキーワードは以下の通りです。

表: 強さ、大きさ、奥深さ
裏: 恐怖、毒、闇、超越(理解不能)

 

もちろん、前面にあるのは、実力や知識、目の付け所の違いです。

一方で、同時にその特異性からくる理解不能な部分、恐怖に感じる部分、毒や闇の存在にも気づかされることがあるのではないでしょうか。

 

誰でも知っている具体例を示すとしたら、お笑いコンビのダウンタウンではないかと思います。

今となっては、大ベテランの位置づけです。

一目置かれる存在という言葉はふさわしくありませんが、20年以上前(30代くらいのとき)でも、別格な存在感を放っていたように思います。

先輩芸人や他のジャンルの第一人者からも、当時から一目置かれていることが、見ている方にも伝わってきました。

 

私自身、小学生の頃から今に至るまで、ダウンタウンを見続けてきて、ふと考えることがありました。

なぜ、ダウンタウンは、他と違う際立つ存在なのか。

 

そこには、当然ながら抜群の強さ(お笑いの分野なので面白さに相当)がまずあります。

ただ、漫才、コントなどで、才能豊かな実力者たちは、若手からベテランまで数多く存在し、すべてにおいてダウンタウンが上なわけではありません。

他の人気芸人と違う点、一目置かれる背景にあるのが、上に記した「恐怖、毒、闇、超越」という要素なのかなと思います。

 

  • 何をするかわからない、いきなり怒り出してその場を破壊してしまうかもしれない怖さ
  • 「明るい、楽しい」一辺倒ではない振る舞い方から見え隠れする
  • 容赦なく、現状や常識に、異議と疑問を投げかける
  • 想像不能・理解不能なほど研ぎ澄まされた、笑いへの執念

 

だからこそ、ほんの少しの優しいコメントが心に響いたり、何気ない言動が周りに深い影響を与えたりするのでしょう。

 

笑いのセンスや実力だけでなく、自身がふりまいている、恐怖や毒や闇もひっくるめての魅力なのだろうと思います。

当然、その背景には、並々ならぬ思いの強さがあるはずです。

ただ怖いだけ、毒があるだけ、それありきでは、面白くなるはずはないのです。

まさに、昔から一目置かれていたトップ芸人ですが、同時に、周りの共演者や関係者には、大きな緊張感が漂っているのではないかと想像します。

実際に、そのように証言する芸人さんもいます。

大自然にある二面性

一目置かれる

一目置かれる人は、目に見える実力の差だけではなく、他者と違った考え方、視点から醸し出される独特の雰囲気に特徴があることを上に示しました。

多かれ少なかれ、他者と圧倒的に違う、強い考え方からは、成果や感動、尊敬だけではなく、毒や闇、恐怖といった概念をも、周りにもたらすことになります。

ただ、それがあるからこそ、魅力が引き立ちます。

 

少し視点が大きくなりますが、人に感動を与える大自然などは、まさに二面性の例にぴったりです。

圧倒される風景、惹きつけられる場所ほど、同時に恐怖や薄気味悪さも大きいはずです。

 

よく整備された庭のような風景には、恐怖も薄気味悪さも感じません。

いつ見ても美しいはずです。

そのかわりに、圧倒的な感動や、自分の存在が小さく思えるような壮大さを感じることもないでしょう。

 

壮大な自然ほど、人は惹きつけられますが、逆に、恐怖を感じて遠ざかることも増えます。

美しさと恐怖は表裏一体と言われたりしますが、まさにそのとおりでしょう。

富士の樹海といえば、怖い、神秘的なスポットであると同時に、美しい観光スポットでもあります。

 

どちらを強く感じるか、違いはまさに紙一重であり、状況と見方次第で大きく変わるでしょう。

 

圧倒的に一目置かれるような人は、圧倒的な魅力を持っていると同時に、強い恐怖を感じさせるような要素も持っていると言えます。

そのため、アンチも増えるでしょう。

高いレベルでの支持や尊敬を集めると同時に、アンチからしてみれば、一目置かれる存在というより、とことん変なやつに見えていることでしょう。

 

逆に見れば、かなり高いレベルで変なやつだと思われている場合でも、中には、そこに大きな価値を見出し、一目置いて見てくれる人も出てくるのではないでしょうか。

物事は表裏一体、どんな場合でも正しく、尊敬されるということはあり得ません。

最後に 変なやつになるのを恐れないこと

一目置かれる存在と、変なやつと呼ばれる人は紙一重である旨書いてきました。

多くの成功者も、過去の偉人も、最初は変な人、罰当たり、うつけ者、異端児などと呼ばれてきました。

ただ、周りに流されることなく、違いを武器にして努力した結果、時流を捉えて、成果を出し、一目置かれる存在となっていったというのが事実です。

 

最初は、毒の部分、理解不能な部分を叩かれることのほうが多いかもしれません。

エジソンも、織田信長も、ダウンタウンも、古今東西の偉人・成功者も同じです。

 

他人と違うことに注目しないで、同じことをして一目置かれる存在になることはありません。

批判されることも少ないかわりに、確固たる自分に大きな達成感を得ることもないでしょう。

 

人生を後悔のない、意義のあるものにするには、挑戦は不可欠です。

一目置かれる存在になるために、他者と違ったことをするのではなく、

自分の人生を自分らしく歩くために、他者との違いを武器にするべきです。

 

強烈な武器ほど、毒や恐怖を周りにもたらし、批判されることもあるかもしれませんが、それも含めて個性であり魅力です。

武器が磨かれれば、批判も増えるということを当たり前と考え、違いを楽しむ生き方を目指してみてはいかがでしょうか。

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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