ピンチはチャンスの本当の意味
こんにちは!Jimmyです。
ピンチはチャンスと昔からよく言われますが、具体的に何をして、どう考えたらよいのか曖昧です。
今回はピンチのときに、大きく飛躍するために必要となる考え方を紹介します。
ピンチとは、どん底の状態であると考えてください。
どん底の状態にあるからこそ得られるものがある、だからピンチはチャンスと言われているのです。
本記事では、どん底の状態で考えるべきこと、その結果得られるものを明らかにし、
それを実際に成し遂げた成功者たちの事例を紹介します。
偉大な成功者だけでは、身近な事例に感じられないかもしれません。
というわけで、最後に私自身がどん底の状態で考えた体験を加えておきます。
今、どん底にいる人や、それに近い状態で悩んでいる人の考え方のヒントになれば幸いです。
どん底の状態で考えることが飛躍の始まり
どん底の状態にあるとき、人は様々なことを考えます。
よく、ピンチの中だからこそ、プラス思考で考えようという言葉を聞きます。
確かにその通りなのですが、普通どん底の状態にあれば、前向きな発想が頭に浮かんでくることはありません。
逆境の経験を、何度も積んできた人にしかできない離れ技です。
前向きかどうかはともかく、どん底のときに自然と頭に浮かぶ考えとは、自分の生き方や存在意義などについてではないでしょうか。
これは、成功している時や順風満帆なときには、ほとんど考えられることはありません。
あっても深く見直すようなことはないでしょう。
うまくいっているのに、方向転換をあえてしようとは思わないはずです。
(だから足元をすくわれやすいということになるのですが)
どん底の状態にいると、自分の人生はどうするべきなのか、今までの考え方は正しかったのか、何が大切なのかを必死で考えるようになります。
これを考えることを、とことん続けていくことが重要です。
気持ちとしては苦しいのですが、どん底の状態だからこそ深く振り返ることができるというのも事実です。
ただ考えているだけでは意味がないという人もいるかもしれませんが、飛躍のためには大変意味のある必要な行為です。
どん底の状態で得られるもの
ピンチの状態、すなわちどん底の状態で、自分について深く考えることで何を見つけることができるのか、
それは、奥深くにいる本当の自分です。
うまくいっているときは、何でも肯定的にとらえることが多く、それゆえに自分が本当に大切にしている価値観だけではなく、様々なものが自分にすり寄ってきます。
本当に自分が大切にしている価値観が見えにくい状態です。
しかし、ピンチの状態、どん底の状態では、今まで輝いて見えていたものが見えなくなります。
そこで初めて、自分の大切にしている価値観に気づくということが多いのです。
そうなれば、今まで以上に、強い意志を持って人生を選択し、進むことが可能になります。
それがもっと強くなったものが「使命」というものです。
自分の使命を認識すると、今までよりも格段に強い自分になることができます。
発言や行動に迷いがなくなり、周りからの批判や疑いに対して、簡単には動じなくなります。
大きな成功を成し遂げる人のほとんどに共通している特徴です。
✅どん底の状態では、余計な欲や意識が削げ落ちている。
✅自分を深く考える、存在意義を考えることが容易になり、人間を変えることもできる。
✅今までよりも強い意志を持った行動ができるようになる。
逃げる、流される注意報!
注意するべき点があります。
ピンチをチャンスに変えられず、そのまま潰れていくような事例もたくさんあります。
絶対に陥ってはならない思考法を紹介します。
まず、どん底の辛い状況から目を背けて、考えることを止めることです。
この状態こそ、逃げているということです。
楽な考え方に逃げる、例えば、自分と同じような環境の人も他にもいるからという理由で、今の自分を正当化したり、
「どうせ自分はダメだ」と自暴自棄になったり、
これではせっかく本当の自分と向き合えるチャンスを無駄にしてしまいます。
また、流される、人のせいにするという考え方も禁物です。
考えることを放棄して、他力本願になってしまっては、思考停止状態に陥ります。
「あとは成るように成る」という考え方は、自分でできることを全て考え、全力で実行し尽くした場合に使って良い考え方です。
本当の自分を見つけられる人
では、ピンチの状況でも、逃げずに、流されずに自分と向き合い、本当の自分と強い意志を見つけられる人と、そうでない人は何が違うのでしょうか。
これさえあれば、どんな状況にいても、考えることは可能になります。
むしろ、考えずにはいられないでしょう。
考えが行ったり来たりして進まないようなことも当然あります。
そんな時でも、自分の中の良くなりたいという炎が消えなければ、考え続けることができます。
「現実を見ろ」、「諦めが肝心」と言われることもあるかもしれません。
人の意見に耳を傾けることも大切ですが、もっと良くなりたいという思いだけは絶やさずに持っている必要があります。
ピンチはチャンスを実現した人たちの変化
ここからは、実際に、ピンチをチャンスに変えた人、つまりどん底の状態から以前よりも強い自分を発見して、人生を好転させた人たちの事例を紹介していきます。
本当の自分に気づいて、言動を180度変えることに成功した人、自分の中の意志をより強くして、不可能に思えたことを実現した人など状況は様々です。
いずれも、自分を深く考え、本当の自分を発見した人たちです。
人を動かす名人リンカーン元大統領の意外な過去
アメリカの元大統領リンカーンは、日本人でもほとんどの人が知っている有名人です。
奴隷解放に尽力し、人格者として賞賛され、多くの人に影響を与えた人物です。
しかし、若い頃弁護士をしていたリンカーンは、偉大な人物像とはかけ離れた行いをする人物でした。
元々、リンカーンは勉強熱心な性格でしたが、
境遇は恵まれているとは言えず、幼いうちに母親を亡くし、貧しい環境で育ったため、教育もまともに受けられませんでした。
自らの不遇に対する不満の思いや見返してやりたいという反骨心もあったのでしょう。
リンカーンは、人を攻撃することが大好きでした。
気に入らない人の悪口や批判文を、敢えて大勢の人が見えるところに貼りだしたり、
自分のことを悪く言う相手を、執拗に追い詰め論破したり、そういうことに喜びを感じていたようです。
そんなことを繰り返していたある日、完膚無きまでに攻撃された一人の政治家が怒り狂い、リンカーンと剣と剣での決闘(殺し合い)を申し込むことになりました。
痩せ細って、ろくに体を動かしたことのないリンカーンにとって、勝つ見込みのない決闘です。
焦ったリンカーンですが、結局後には引けない状況になり、ついに決闘は始まります。
ギリギリのところで仲裁者が現れ、事なきを得たのですが、これが転機となりました。
その後は、ご存知の通り、政治家となり大統領になり奴隷解放宣言を実現しました。
大統領となるまでの間も、リンカーンは田舎訛りの言葉や独特な風貌もあり、とにかくよく叩かれました。
悪く言う人は数えきれないほど多かったのですが、その人たちを攻撃するようなことはありませんでした。
それどころか、大統領になった時、自分を無能だと批判していた人たちを、重職に登用して周りを驚かせました。
自分と向き合い、本当の自分を見つけ、さらには、人民のためにという高邁な使命にまで発展させたきっかけは、
命を落とす寸前にまでなったピンチだったのです。
それまでの言動とは別人のように変わりましたが、同じように本当の自分を見つけられずに、よくない行いをして過ごしている人は驚くほど多いと思われます。
ネルソン・マンデラ元大統領の偉業を支えた逆境
人種差別と戦い、南アフリカ初の黒人大統領となったのがネルソン・マンデラです。
マンデラは、ピンチの状況で、自分の使命感をより強固にしました。
人種差別に対する反対運動をしていたマンデラは、45歳の時に逮捕され、終身刑を言い渡されます。
当時は、白人への憎しみや、ひどい扱いをする刑務官への怒りに満ちていましたが、
獄中で、自分の使命について考え続けることをやめませんでした。
獄中という絶望的な環境の中で、来る日も来る日も考え続けた結果、
マンデラは、自分の使命は白人を憎むことではないこと、それでは南アフリカでの人種差別問題は解決しないという考えに行き着きました。
生まれつき人を憎むことを知っている人はいない、憎むことを学ぶから人種差別が生まれる、
憎むことを学べるのであれば、愛することも学べるはず、
この考えがあってこそ、釈放後、国民の意識を統一することができたと言えます。
有名なラグビーW杯での感動シーンは、そんな強い信念がなければ実現しなかったでしょう。
当時ラグビーは、白人のスポーツであり、南アフリカでは、黒人はラグビーを大変嫌っていました。
そんな中で、ナショナルチームが参加するW杯の試合に、黒人であるマンデラは、南アフリカナショナルチームのユニフォーム姿で現れたのです。
この行為は南アフリカ統一を象徴するものとなり、黒人白人両方を感動させたのでした。
獄中での経験がなければ、このような憎しみを超越した高邁な考え方には至らなかったことでしょう。
病気で死の淵を彷徨った人たち
病気に苦しみ、死を意識している中で、自分の本当の価値観や、やるべきことを見つけたという人が少なくありません。
明治から昭和の時代の思想家中村天風さんもその一人です。
当時は不治の病とされていた肺結核を患い、余命6ヶ月を宣告されます。
心身ともに弱っていた中で、人生の真理を求めて世界を旅します。
しかし、求めていた真理は見つからず、失意の中で帰国の途につきます。
その途中で、偶然出会ったヨガの達人のもとで修行をすることになります。
その結果、驚くべきことに病気を克服します。
その過程で生まれた考え方や、思想を、天風さんはわかりやすくまとめ、悩みを抱える人たちを救うべく活動される道を選びました。
天風さんの思想は、大変多くの人に影響を与え続けています。
東郷平八郎、原敬、松下幸之助、双葉山、稲盛和夫、などなど。
政治家、実業家からスポーツ選手までそうそうたる人物が中村天風さんの思想を学びました。
このような大変な影響力を持つ思想も、不治の病気という大ピンチの中で、自分と向き合い続けたことで生まれたものなのです。
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ピンチはチャンスの私の体験
私の場合、上記の偉人たちのような大きなことではありませんが、
普通の人でも、ピンチ(どん底の状態)で自分と向き合い続けることで、本当の自分や価値観に気づくということの一つの例にはなると思いますので以下に紹介します。
私は、12年間近く、銀行員として働いていました。
新卒で入社し、数年経った頃には、仕事に対してモチベーションも湧かず、意義も感じられない状態になっていました。
しかし、家族もできて、ローンもあるという状況下、辞める決意もできず、動けず、毎日を苦痛のまま過ごしていたのでした。
自分は何をしているのか、こんなことをしていて良いのか、何をするべきなのか、
なぜここまで会社に共感を持てないのか、なぜ動けないのか、
時間があればいつもこのようなことばかりを考えていました。
以前は深く考えることのなかった、お金儲けとは何か、成功とは何か、幸せとは何か、自分の存在意義とは何か、などにも考えが及ぶようになりました。
順調な時、うまくいっている時であれば、深く考えることはまずなかったと思います。
悩み苦しむ環境にあったことで、自分との対話をひたすら続けることになったのだと思います。
自分にこのような考えがあったこと自体驚きだったのですが、きれいごと無しに、
困っている人を助けた時に味わう喜び、
人として正しいことをすること、
自分の正義を貫くこと、
お金と幸福感は別物であること、
社会的地位や会社での立場、権力は重要ではないこと、
これらが自分の中の大切な価値観としてあることを知りました。
そこまでわかれば、銀行を退職する決断は難しいことではありませんでした。
幸福感を持って、自分の人生を生きる人を増やしたい、という思いで活動するようになり、勝手にそこに使命を感じているのが今の私です。
自分の能力が高いとは思えませんが、確固たる信念を持って進むことができるということに幸せを感じます。
安定した職と給料はなくなりましたが、以前よりも強い自分を手に入れたことは間違いありません。
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最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、ピンチはチャンスというテーマで、どん底の状態でこそ、得られる強い自分について書いてきました。
ピンチの時、どん底の時こそ、余計な価値観が削ぎ落とされて、本当の自分を深く考えやすい状態になります。
考え抜くことで、以前よりも意志の強い自分、信念を持って行動する自分に進化することで、行動力も決断力も豊かになります。
過去の多くの偉人たちも、ピンチの状態で、自分と向き合ったことで、意志を強くし、信念を強化してきたことがわかります。
今どん底の状態にある人は、逃げずに時間をかけてでも、本当の自分を深く考えることで、今までよりも強い自分をてにいれることができるはずです。
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