こんにちは!Jimmyです。
リーダーシップとは何か、古今東西様々なリーダーシップ論や、過去・現代の素晴らしいリーダーに関する書籍などをもとに研究し、自分の拙い実体験も踏まえて長年考えてきました。
今回、難しい現代を生きるリーダーにとって、必要なリーダーシップについてまとめた記事を書きます。
前半で、リーダーシップがますます重要になる背景、現代のリーダーに必須な条件を中心に紹介し、
後半には厳選したリーダーシップ論や偉人の話、書籍などを紹介することにします。
リーダーシップについて本気で考えている人の参考になれば幸いです。
リーダーシップとは何かを追求した10年間
リーダーシップの重要性がこれまでになく高まっている
リーダーシップの重要性は、過去に例を見ないほど高まっています。
理由となる背景は3つあります。
- 組織や問題が複雑化し、対処しなければならない領域が増えていること。
- 技術の進化により、変化のスピードが一昔前とは比べ物にならないほど速くなっていること。
- トップの利己主義、拝金主義や、企業の集団不正など、リーダーシップに対する不信感が高まっていること。
つまり、より洗練されたリーダーとなる人が求められるようになったということです。
そうでなければ、難しい局面を引っ張っていくことは、今の時代とてもできません。
組織全体のためにも、また働く人たち一人一人の幸福のためにも、優れたリーダーが必要な時代です。
リーダー不足の世の中:私の経験より
特に日本の組織は、本物のリーダーが圧倒的に不足しています(と言われて久しいです)。
組織に対しての肯定感や、働きがいがいを持っている人がいかに少ないかを考えれば明らかです。
ちなみに、日本人の会社員で、仕事に対して高い意欲を持っていると答えた割合はなんと6%です(アメリカギャラップ社の調査より)。
私自身、大企業の組織の一人として12年弱働いた経験があります。
景気もよくない世の中とはいえ、能力、スキルという点では、大変優秀な人をたくさん見てきました。
成果を出す人、難しい事案をコントロールし、まとめる上司、自分よりもはるかに能力の高い人たちを前に圧倒されることもありました。
一方で、リーダーとしてどうかと考えると、違う見え方になります。
「このようになりたい、ついていきたいとは思えない・・」
これが正直に湧き出た思いです。
はっきり言ってしまえば、リーダーとしての素晴らしい人格を持った人は非常に少なかったということです。
(もちろん”リーダー”として見ているのであって、一人の人間全体の人格を言っているのではありません。)
自分が描くリーダー像が理想的すぎるのか、現実離れしているのか、考え方が間違っているのか、
そんなことも何度か脳裏をよぎりましたがが、どうしても納得することができませんでした。
私自身、小さな拠点の課長職を経験させてもらいましたが、その中でも実践し、考え続けました。
会社を辞めるまで、そして辞めてからも考えることは続きました。
それは今後、自分が素晴らしいリーダーになるためでもありました。
様々な人と会って話を聞いたり、書籍を読んだり、セミナーに参加したり、様々な考えを巡らせました。
後ほど詳しく紹介しますが、端的にまとめると、3つの要素が素晴らしいリーダーには不可欠で、それが圧倒的に足りない人が多いという結論に至りました。
✅率先垂範
✅確固たる信念
✅自己を超越した目的意識・大義名分
全ての成功者に共通する先天的な性格や技能は無い
いくつかの研究の中でわかっていることは、全ての偉大な成功者に共通するような、先天的な性格や特定の技能は存在しないということです。
世の中で高く評価された成功者の中でも、特徴や性格は実に様々です。
得意とする技能についても様々で、成功するには絶対にこれを習得する必要があるというような法則はありません。
逆にいえば、どんな人でも、努力次第で、優れたリーダーシップを会得することは可能であるということです。
社交的で話好きの人ばかりではなく、どちらかというと内気な成功者もいます。
数字が苦手な成功者もいれば、クリエイティブではない成功者もいます。
一方で、多くの書籍や偉人伝などを参考にしていると、素晴らしいリーダーになるために備えなければならない条件にはいくつかの共通点が発見されました。
自分自身の経験も踏まえて、決定的に重要な要素があります。
次に詳しく紹介します。
古今東西から厳選、最強のリーダーに必須の3条件
率先垂範
1つ目の条件は、率先垂範、自ら人の先頭に立って、模範を示すことです。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これをしないリーダーが少なくありません。
特に大きな組織のリーダーにおいては、ほとんどいないと言っても過言ではありません。
リーダーになれば、自分から手を動かしたり、先頭に立つことは確かに少なくなります。
部下にやらせればよいからです。
そしてリーダーとしての職責(組織として定義されたやるべきこと)の中にも含まれていません。
何より、自分で動けば手間もかかり、かつ失敗のリスクもあります。
率先して動くことはすなわち、リスクを自分で背負うことです。
これについては、上司はとことん避けます。
自分の手を汚すよりは、部下の失敗の尻拭いの方がはるかに精神的にも体力的にもラクなのです。
席に踏ん反り返っているようなリーダーは今の時代、少しは減ったような気もしますが、率先垂範できるようなリーダーは少ないのが現状です。
実際には、率先垂範して模範を示して、だれよりも苦労をしてこそ、人はついてくるものです。
そんなことをすれば、他の重要な仕事ができなくなるという人が多いと思いますが、そういう人ほど実際には時間がたくさんあって、無益なことばかりをしています。
部下のやる気を引き出し、行動力や創造性を発揮させるという効果を考えれば、非常に優先順位は高くなるはずです。
率先垂範については昭和の軍人、山本五十六の言葉がぴったり当てはまります。(山本五十六の詳細については後半に記載します。)
やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ
まず一番はじめに「やってみせ」なのが肝要です。
母艦への着陸に失敗し、海に落ちそうになった部下が乗った軍機を、なりふり構わず走って追いかけ、尾翼を掴みにかかった姿を見れば、言葉で「部下を大切にしている」と何万回言うよりも、絶大な効果があるのです。
これは、実際にあった山本五十六のエピソードです。
確固たる信念
確固たる信念は、自分が生きていく上で、或いは仕事をする上で大切にしている絶対的な行動指針と価値観です。
信念のある人の行動は、それが無い人と比べて明らかに違います。
- 困難な状況や、試練から逃げない
- 行動性に一貫性がある
- 責任を取る
- 部下を本気にさせる
信念がないリーダーには、軸がありません。
自分を支えるような高邁な考え方も倫理規範もありません。
あるのは自己防衛と自己正当化のためのテクニックです。
そのため、信念のあるリーダーと真逆の性質を持っています。
そのようなリーダーは、どの職場にも必ずいるように思います。
自分の立場が危うくなりかけると、すぐに逃げます。
中にはあからさまに気づかれないように、上手にフェードアウトしていく人も少なくありません。
また、言うことがコロコロ変わる、責任を取ることができません。
基本的に行動指針は、自分の立場を守ることを第一とし、組織の方針に従うことだけを考えます。
そのため、何かしら部下に対して説得するような場合においては、
二言目には、「ルールだ、規則だ、会社の方針だ、あの役員の指示だから」という言葉しか出てこないのです。
自分の信念に基づいて部下をやる気にさせることも引っ張っていくこともできず、会社の規則や方針、職位を理由に動かすことしかできないのです。
確かに、今の時代、組織においては、会社の規則や上の指示に従うことは必要です。
しかし、信念がないと、流されるだけの人間、或いは上手にやり過ごすことだけが得意な人間になってしまいます。
これでは人はついてきません。
能力を発揮させることもできません。
ついてきているのは上司に対してではなく、会社の規則があるから仕方なく従っているだけです。
過去の多くの偉人、そして世界中から賞賛されるリーダーは、トップでないときでさえ、確固たる信念を必ず持っていました。
そうでなければ、何度となく直面したであろう困難(しかも並大抵のものではない)に対して、組織や部下を統率して、乗り越えることはできなかったでしょう。
困難な状況でさえ、部下を惹きつける機会に変えてしまうのが、信念の力と言えるかもしれません。
日本一貧乏で財政破綻寸前の米沢藩を日本一豊かな藩に変革させた上杉鷹山などは、まさにその典型です。
立場、状況、全てが逆境の中でのチャレンジは、確固たる信念なしには到底できなかった偉業です。
(上杉鷹山についても後で詳細を記載します。)
自分を超越した目的意識・大義名分
自分を超越した大義名分のために行動できる力です。
ここまでは、一般組織のリーダーに求めることは難しいかもしれません。
しかし、素晴らしいリーダーシップを持った過去の偉人、現代の成功者たちは、必ず自分を超越した大義名分、利他の心を発揮しています。
多くの場合、利他、大義とは地位や名誉という立場、金銭的な欲望を超越した価値観に基づいています。
先ほど説明した信念の上に成り立つといってもよいかもしれません。
目先の自分の利益や立場にとらわれることなく、大局的な判断をすることができます。
極限の状態では、精神状態を正常に保つことは大変難しいと言えます。
「少しくらい・・」という気の緩みや、自分の立場や利益に目が眩んだことにより、不正や法律違反などの間違った道に進んでしまう事例は、最近では枚挙にいとまがないほどです。
優れたリーダーシップを持つ成功者も、同様にそのような難しい選択を迫られる局面はあったはずです。
そのような時に、正しい判断、冷静な判断を下すことができるのは、まさに自分を超えた一つ二つ段階の高い視点で物事を見ることができたからです。
京セラの創業者でJALの再建を見事に成し遂げられた名経営者稲盛和夫さんも、ご自身の著書で、繰り返し、「世のため人のために」という視点で考えることの重要性を説いておられます。
また、多くの優れたリーダーは、部下に対しても利他の精神を発揮します。
部下を自分ごとのように考えていたリーダーが多いことに驚かされます。
1400年前も昔、中国(唐の時代)の太宗は、部下のことを自分ごとのように扱うことの重要性を既に認識しており、それが貞観政要に記載されています。
大変優れた政治体制は有名で、長い中国史の中でも、最も安定した体制を作り上げたことで知られています。
部下を自分ごとのように扱い、部下に利することを考えてあげられるリーダーのもとでは、必然的に部下は団結し、能力以上のものを発揮するのです。
(稲盛和夫さんのお話、貞観政要の要点はこの後詳細を記載します。)
✅自己を超越した大義を持つことで、困難な局面でも一段高い視点に立ち、ブレない判断を下すことができる。
✅部下を自分ごとのように思う心があれば、組織は能力以上のものを発揮する。
自分にあったリーダーシップを見つけよう!
ここからは、厳選した、特に素晴らしいリーダーシップに関する書籍や、偉人伝、リーダー論について紹介していきます。
自分の心を揺さぶりそうなテーマを見つけて、好きなところからご覧になってください。
厳選リーダーシップ論から学ぶ
最新のリーダー論と1400年前のリーダーシップ論をピックアップしました。
どちらも、大変オススメするリーダーシップ論です。
必見!MBAでも話題のオーセンティックリーダーシップとは?今必要な自分らしさ
貞観政要に学ぶリーダーの要諦、1400年を経ても変わらない大切なこと
オススメの書籍から学ぶ
現代のリーダーが読むべき本を選びました。
基本的には要約かポイントを記載しています。
歴史上の偉人から学ぶ
現代にも通じる、歴史上の偉人の考え方や実績を振り返ります。
いくつもの世代を超えて、今なお賞賛されている人ばかりです。
人がついてくる、そして成功を収めるためのリーダーシップとは何かを考えるきっかけになるでしょう。
ケネディも尊敬した究極のリーダー、上杉鷹山に学ぶリーダーシップ
私の主張!
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!